骸ツナ 

September 30 [Sat], 2006, 18:16
「ピアス?」
「ええ。ちょっと、貴方に似合いそうなものを見つけて。」

そう言って骸はポケットから小さな袋を出した。
薄茶色の紙袋からは何が入っているかは見えるわけが無い。
ぴり、と骸の細い指がテープを剥がす。そんな行動さえ綺麗だと思えるおれは余程の阿呆だ。
しかも、骸限定の。
ツナは諦めたように持っていた書類を机に投げた。あとでリボーンに怒られるかもな。

袋から出てきたのは紅い石のついたピアス。
何処かで見たような紅色にはて。首を傾げる。
骸の綺麗な指先が近づいてきて、おれの耳に触れる。その手の冷たさに、びくりと身体が震えた。
何を恐れることがある、と思い両目を伏せて、骸に身を任せる。

ピアスを外して、耳朶をゆるく触る。
それが酷く官能的な行為に思えて、おれは幾らか身体を強張らせた。
身体を強張らせたおれに骸はクフフ、と笑うとピアスのないピアス穴に、買ってきたピアスをつける。
骸が耳からすっと離した指先でおれの髪を耳にかけ、おれをじっくり見ながら言った。

「やっぱりボンゴレには紅が映える」
「それはどうも」

至極楽しそうに笑う骸に呆れと皮肉を篭めて言ってやる。
しかし骸は気にする様子も無く、クフクフと笑っている。何が楽しいのだろうかこのひとは。

「あれ、一つ余ってますけれども」
「ああ、これでいいんですよ」

疑問をぶつけると骸は愚問だとでも言うように微笑んだ。
そして自分の左耳のピアスを一つ外すと、置いてあったピアスを手に取り、付けた。

「―――これで綱吉君とおそろいです」

語尾にハートマークでも付きそうな勢いで骸が笑う。
おれは口元を引き攣らせたが、なんとか愛想笑いを浮かべた。
近づいてくる端正な顔を見て、もう色々と諦めが付いてきた。



ああ、どこかで見たような色だと思えば。
こいつの、瞳の色にそっくりなのか。

+++
懲りずにやっちゃったピアスネタ。つっくんには紅が似合うと思う(他の色も似合うけど…!!
ちょっとうまくオチてない(いつものことです

2:「幸せな朝の目覚め方」 

September 22 [Fri], 2006, 13:43
ラビアレ。
事後の朝、というものを書いてみたかった・・・んですorz
アレン起きてません。短いです

1:「今、会いたい」 

September 21 [Thu], 2006, 15:28
1:「今、会いたい」。

ラビアレです。相思相愛。
長期任務で一時遠距離恋愛になってしまったらの話。

お題始めます 

September 21 [Thu], 2006, 15:20
配布元)。

小話を書いていきたいなーっ、と思いまして。
ジャンルは固定しませんが多分REBORN!とD.Gray-man中心だと。
主人公至上主義なので注意!
クリア済みのものには色をつけていきます。(灰男復活その他

小説書きさんに30のお題
1 今、会いたい
2 幸せな朝の目覚め方
3 デートしようか?
4 不意打ちに動けない君
5 捕らえる一瞬
6 この手を伸ばせば・・・
7 髪を弄る
8 たよりない笑顔だったから
9 捨てられた猫のような
10 そっと撫でる
11 密接空間
12 募る想いは僕を動かす
13 指を絡めてそっと
14 月を待たずに
15 長い睫毛
16 無意識
17 説明できない
18 寂しいんだよ
19 三日後の返事
20 君の声
21 息が詰まりそうだ
22 ゲームのルールのような
23 目を瞑れば
24 待って
25 吹きやまない優しい風
26 空を見上げる二人
27 約束した
28 綺麗の秘密
29 鍵を探そう
30 君が傍に居る

骸ツナ 

September 16 [Sat], 2006, 21:29
くぁ、とツナは欠伸をした。
空は快晴、風は涼しい、しかも席は窓際、日当たり良し。
眠いのを堪え、ツナは黒板を見る。
国語の先生は厳しいからな、と思いつつ目をこする。
こんなお昼寝日和に寝れないなんて、なんという拷問だ――・・・

平和。その二文字がよく似合う平日午後一時頃。
昨日は、骸が夜遅くまで家にいたので、良く眠れなかった。
安眠妨害だ、あの変態パイナップルめ。
ツナは頬杖をついて、落ちて来る瞼と闘っていた。


「ボーンゴレー」

あれ、眠さで耳が可笑しくなったかな、幻聴が聴こえる。
ボンゴレボンゴレ、と騒ぎ立てる声はあいつ―・・・骸のものだ。
しだいには周りのクラスメイトたちもなんだなんだと騒ぎ始めた。
ツナは恐る恐る教科書の隙間から、窓の外を覗き込んでみる。

――そこにはやはり予想通り、青のような黒髪と、赤と青のオッドアイの人物が立っていた。
にこにこと含みのある笑みを浮かべながらボンゴレ!と恥ずかしげも無く叫んでいる。
ぶんぶんと手を振り、自分の存在感を知らせようとしているが、その端正な顔立ちだけで目立っている。
ツナはやっぱり、と視線を大袈裟なほど逸らし、ごそごそと机の中を探り出した。




「ボンゴレ――、   むー、」
骸はいつまでも目当ての人物が現れないことに不満を感じていた。
顎に手を添え、考え込む。どうすればあのいとしいひとは返事をしてくれるだろうか。
すると骸は突然あ、と声をあげ、バッと勢い良く顔を上げた。

「綱吉く「死ねこの変態パイナップル!」
メコッ!、といい音と共に骸の顔に分厚い何かが食い込んだ。
投げた者は間違いなくボンゴレ10代目、沢田 綱吉、骸の愛しい人である。
ごとん、と重い音を立て落ちた其れの表紙には「国語辞典」と書いてあった。

「ボンゴレ愛が痛いです!!」
「愛じゃねぇよこの野郎!!」

このように、毎日が過ぎていくのもまた平和だ。
穏やかではない、非日常的な、この日常も平和と呼べるのだとツナは悟った。
そうやって受け入れ始めている自分にもまた、驚いたけれど。

+++
バイオレンスツっくん。あいしてる!

ラビアレ。 

September 06 [Wed], 2006, 20:45
「は、 っふ…!」

切れ切れに息を吐く僕に、ラビがダイジョブか、と声を掛けてくる。
大丈夫じゃないと言っても続ける癖に、
悪態をつきながらじろりとラビを睨む。
ラビはへらりと笑うとまた動き始めた。

自分の口からひっきりなしに甲高い声が漏れる。
自分のだと認めたくない程、分からない程、女々しい声。


こうやって貪りあったとしても何か得られるわけではないのに。
得るのは虚しさと悲しみだけだというのに。
求めてしまうのは何故なのだろう。

ほんの少しの間でも温もりが欲しくて。
偽りでもいい。温もりが欲しいのです。

遠のく意識、ぼやける視界。
この虚しさが尽き悲しみが癒えた時――

僕はきっと本当に笑えるのだろう。

壊れ・消えては生まれ・創る。 

August 27 [Sun], 2006, 20:57
壊して創り、
破壊しては構成する。

毎日毎日その繰り返し、無限のループ。

創り、壊し。
構成し、破壊する。

それは世界の掟であり必然。
そうでなければならぬ事。

消えては生まれ、
生まれては消え。

それをくりかえし残るものは何もない。
消えては生まれるだけなのだから、

人は其れを永久と、永遠というのだろう。
この哀れな、無限のループを。

廻る、巡る、輪廻の華を 

August 22 [Tue], 2006, 23:06
咲かせましょう、捧げましょう。
胸いっぱいの、輪廻の華を。

くるくる、くるり、イノチは巡る。
巡る、巡る、くるくるくるり。

巡るイノチは華と為り、
誰かのココロに生き続け、
いつしか儚く散って行く。

そして世界は巡ってく。
無情・無関心・無感情に、

くる くる くる り。
巡る世界は何時まで続く。
果て朽ちる時は何時なのだろう

輪廻の華を咲かせましょう
枯れ果てるまで、永久に。

精一杯の虚勢と優しい紅 

August 19 [Sat], 2006, 20:28
哀しくない、哀しくなんか虚しくなんか寂しくなんか無い。
じわりと瞼の奥からこみ上げてくる熱いものを押し戻して走る。

はしる、走る、走り抜ける!
泣き出したい衝動を押し込み嗚咽を呑み込み、ただ駆ける。
わたしの唯一の自慢の長い黒髪すら邪魔に感じる。

はやく、速く、何よりも速く!
小さい頃よく遊んでいた公園の丘を駆け上がる。
草を踏んで土を踏み締めて、天辺まで、頂上まで!

はあはあと酸素を思い切り荒く、肺の中へと吸い込む。
足の力が抜けてぺたりと地面に座り込む。スカートが土で汚れても構わずに。
辺りを包む紅の空気と灰色の雲から覗く夕日。

やけに優しい光にアイツを連想して、折角堪えていた涙がどっと溢れた。
どうしてくれるのよ、と悪態付きながら。

+++
普通にオリジですが使い切りネタ。
失恋してしまった女の子の強がり、やけに優しい夕焼け、紅の空。
そんな物を詰め込んで。

救済の為の偽善を頂戴。 

August 18 [Fri], 2006, 12:39
ねえ。

いっその事、残酷な嘘を吐いて
残酷に裏切ってくれたなら楽なのに

ねえ。

どうして本当の笑顔で、その屈託の無い微笑みで
優しい嘘を吐きながら
優しく裏切るの。

いっそ最初から出逢わなければよかったのに
いっそ最初からこんな気持ち抱かなければよかったのに

ねえ。

残酷な嘘で、私を裏切って。