千葉は房総の館山に行ってきました。
個展で台北、つい先日展覧会の視察に韓国へ行ったりと旅づいてはいるのですが、100%お遊びでおでかけは最近してないな〜と思い立ち、友人の湯真氏(前回の記事で紹介)を誘って近場ながら旅立ちました。
高速をおりたらすぐ…

菜の花畑!
せっかくなので乙女風に写真をとろうかと思ったのですが…We are ナイスミディ。なんとも一昔前風な1枚となりました。
名物「びわソフト」、そしてイチゴ狩りで気持ち悪くなるまで苺を食べまくり、いざ海へ!椰子の木が立ち並ぶ海辺には、もう泳いでいる気の早い少年達もチラホラいらっしゃり(風はまだ冷たいんですけど…)、気分は春を通り越してもう夏になったようでした。
と、南国ムードを満喫しつつ、駅でもらったパンフレットを見ると、館山には実に様々な観光スポットが点在しているようです。特に目を引いたのが街道沿いから見える山の上の天守閣。
なんだろう…?と思って調べると、館山市博物館の分館で、「八犬伝展示室」だそう。
What's 八犬伝?

ご興味のある方は是非ご覧下さい。もりだくさんの内容です。
江戸時代の文豪・曲亭馬琴が著した大作『南総里見八犬伝』。実は大ファンで、同行した湯真氏も大好きとのこと、そうだったの?気が合うね〜とさっそく出かけてみることにしました。
城山公園内の小高い丘の上の博物館に至るまで、梅や椿が咲き乱れ、なかなか気持ちの良いロケーション、運動不足ゆえにゼーゼー云いながら上った先には一面の海!絶景でした。空気が澄んでいれば富士山も見えるそうです。
さてこの天守閣型「八犬伝展示室」。入館料はなんと¥300(本館である館山市博物館も見れます)ながら…。
なかなかの見ごたえ!

古いものは江戸時代の八犬伝の古書や、数々の錦絵、新しいものでは、一昨年の戌年の正月にTV放映されたタッキー主演の八犬伝のポスターまで。また73年に放映されていた人形劇「新・八犬伝」のジュサブロー先生作の人形や、3話分のビデオ放映もあり(面白かった!)、八犬伝の世界を再現したジオラマあり、盛りだくさんの展示内容でした。
左図は月岡芳年の錦絵 『芳流閣両雄動図』。もうなんて…ニクい構図!斜めに画面を両断する屋根と、クロスするように飛ぶ鳥…どうしたらこんな構図思い浮かぶんでしょうね〜ニク過ぎます!
八犬伝を知らない方でも楽しめますが、さわりでも知っているともうたまりません。
時は室町、舞台は南総安房の国、悪女玉梓の怨霊と里見家の因縁の末、犬・八房の妻となり8人の子をなす(処女懐妊?しかも畜生道?)伏姫、自害した伏姫から飛び去った仁義礼智忠信孝悌の玉々に導かれ集い戦う八犬士!説明になっちゃいませんが、とにかく面白いのです!
最初にこの物語を知ったのは80年代の薬師丸ひろ子主演の角川映画でしたが、子供ながらワクワクして見たのを覚えています。夏木マリの玉梓がマジ怖かった…。そしてやたら壮大なBGMがかかっていた真田博之と薬師丸ひろ子のベッドシーンもうろ覚えながら、未だに忘れられません。。。
原作もしばらく読んでいなかったので細かいことは忘れていましたが、また読みたくなりました。
機会があったら、私も是非モチーフにしてみたい物語です。
さらに、4階の天守閣最上階まで上ると180度の絶景パノラマが…。
本館には里見氏の資料や昔の漁師の生活、鎧兜無料試着コーナーもあり、ローカル博物館ならではの楽しさにあふれかえっていました。
そして夕日に輝く崖観音(かーなーりすごい!)を拝観し、その夜は宿の海の幸に舌鼓を打ったのでした。

上/崖観音、下/天守閣から海を望む
やっぱり旅行は楽しいですね。今回はただ海とイチゴと海産物を求めて出かけていったのですが、思いがけず郷土の美と文化に触れることができ、とても充実した旅路となりました。

おまけ:穴子の1本にぎり!