ARTIST 木村了子の作品や最新情報、気になる展覧会等をご紹介していきたいと思います。

お盆紀行:無言館再訪    2010/08/21(Sat)
今年のお盆は長野(上田)、群馬(伊勢崎)、東京(銀座)、京都(日帰り)と、怒涛の親戚めぐりでした(銀座以外)。お盆の過ごし方や作法も地域によって様々な形式があり、面白かったです。
長野ではナスやきゅうりに足、ささないんですね〜。

さて、今月の15日は終戦記念日。ちょうどその頃上田の別所温泉に行き、近くにある「無言館」という美術館を訪れました。私は5年ぶりの再訪です。
太平洋戦争で亡くなった戦没画学生の遺作を展示するという稀有なコンセプトのこの美術館を、ご存知の方は多いと思います。


一つ一つの絵には、戦没画学生の写真と、享年、戦没地等、画家の紹介が書かれたキャプションが添えられています。戦時下に描かれていただろう絵は意外なほど、なんでもない風景、恋人、家族の絵が多いのが悲しくも印象的。


佐久間修 デッサン「裸婦」 油彩「静子像」
1944年長崎にてB29の空襲を受け被弾し、戦死。享年29歳。

初めて無言館に訪れたのは2005年、ちょうど無言館のモニュメント「記憶のパレット」に赤ペンキが投げつけられるという事件があった直後でした。その日の来訪者は少なく、館内ももっと暗く、空気が重かったような気がします。入館したとたんに家族連れの小さいお子さんが泣き出し止まず、外に出て行ったのをよく覚えています。

今回、館内は以前より明るく感じ、夏休みのせいか観客は多かったですが、漂う静けさだけは変わっていませんでした。



清水正道 日本画「婦人像」
1944年マーシャル群島ブラウン島において戦死。享年28歳

今回2度目の来訪で、前よりもすこし冷静に展示されている絵を見ることができました。ひび割れた画面から塗られた絵具の厚みなど、当時の美術学校が教えていた日本画の技法を垣間見る貴重な機会にもなり、さすがに戦時中、高価な岩絵具はあまり使われておらず、安価な土系の絵具が多用されていたように思います。

ところで以前書籍の編集者をしていた頃、日本の20世紀の特集を担当し、明治〜現代まで100年分の新聞の主要記事をコピーしまくり、見る読む貴重な経験をさせてもらった事があります。その中でも忘れられないのがやはり太平洋戦争当時の紙面。終戦間際になればなるほど、そこから伝わってくる時代の「狂気」がリアルに漂う文面に、これ、当たり前だけど、マジか。。。。と、背筋が凍りついた記憶があります。

学徒出陣を伝える新聞(1943年10月21日)
激化する戦局、消耗戦の様相を呈してきた前線に兵力を増強するため、兵役法の特例であった学生の懲役猶予が廃止。約12万人の学生が出征。学徒出陣以前の上記の戦没者は、「繰上げ卒業」という形を取り、戦地に赴いていた方々が多かったようです。


1944年11月2日、肉攻斬込隊(神風特攻隊)上陸成功を伝える紙面。

岡本喜八監督 『肉弾』(1968年公開)ポスター。
特攻隊の隊員に任命された青年の、特攻直前に与えられた1日だけの休日の体験を通して、戦争の愚かさをコミカルながらも痛切に描いた作品。

私は学生のころ岡本喜八映画が大好きで、古い映画ですので映画館でのリバイバルやビデオ等をあさってよく観ていました。そんな頃のお正月だったか『肉弾』のビデオを借りて家で見ていた時、横にいた今は亡き祖父が「了子、頼むからテレビ止めてくれへんか。。」と私に言ったのを、ふっと思い出しました。

時々戦争について考えたり、それについて書かれた文献や映画、絵を観たりすることはあっても、私自身が「戦争」をテーマに絵を描くこと、そして、「死」をテーマに作品を制作することは、よほどの事が無い限り避けたいなと思っています。
出来るならずっと美しい男のこと、くだらない下ネタなど考えて一生絵を描き続けたいと常々思っていますが、無言館に来るとますますその想いが強くなります。

。。と、ガラにも無く戦争についての記事などたいしてオチも無く書いてしまったのは、この暑さのせいでしょうか。。。やっぱりお盆だったからかな?

無言館は、本館である信濃デッサン館の別館です。本館には村山魂多など夭折の画家の絵が展示されています。特に魂多のストーカー的恋文(最高)は何度読んでも超癒され。。。
また、5年後ぐらいに訪れてみたいと個人的には思っています。


■Link
無言館(上田市のHPより)

岡本喜八(映画監督 1924〜2005)
 
   
Posted at 11:23 / diary / この記事のURL
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性器の表現3:男を描くということ その7    2010/08/10(Tue)
久しぶりの「男を描くということ」シリーズその7です。
だいぶ前に書いた「性器の表現2 男を描くということ その6」に「なぜ日本の春画の男性器は巨大で、西洋ヌードのは極小なのか?の理由を私なりに考えたことがあった」。。と記したままずっと放置していたので、今回はそれを取り上げてみようと思います。

毎度のコトながら、確実にヤプログでは掲載できない内容です。
(いちおうまじめな絵のお話です。。。たぶん?)

ですので、お手数ですが記事&画像をご覧になりたい方は、
↓こちらのSNSをご覧下さいませ。

Art it
http://www.art-it.asia/u/ryokokimura/Ze5k4vKBWUaQn9D2w0b7/


よろしくお願いいたします。
 
   
Posted at 23:33 / 男を描くということ / この記事のURL
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汚魔亜儒(Hommage) for HEAVEN! 都築響一さんの個展@広島現美    2010/08/07(Sat)
「僕はジャーナリストだ。アーティストじゃない。ジャーナリストの仕事とは、最前線にいつづけることだ。そして戦争の最前線が大統領執務室ではなく泥にまみれた大地にあるように、アートの最前線は美術館や美術大学ではなく、転載とクズと真実とハッタリがからみあうストリートにある。。。。(後略)」

なんつうカッコイイ文!壁いっぱいに書かれた、先月7/19日に最終日を迎えた都築響一さんの個展の序文です。

編集者でもある都築さんは、「いわゆる書籍デザイン業界ではイメージ優先で、作品のキャプションや説明文の文字は小さければ小さいほどかっこいい、という発想を逆転させたかったんだよね。美術館の展示自体を一つの大きな本として見立て、イメージと一緒にどこにいても文章が見え(読め)るように、キャプションの文字はとにかく、デカくしたかった(笑)。
一度、壁一面を文章で埋め尽くしたかったので、気持ちよかったね〜!」と、トークショーにて語られていました。確かにどこにいても都築さんの文章が目に飛び込んできます。文字を貼り付けた学芸員の方々の労力は、ハンパなく大変だったそうですが。。。

「Heaven」展、美術館内でドキムネ緊張のレーザーカラオケで演歌を歌ってみたり、18禁・サイバーエロティック秘宝館、元凶暴凶悪暴走族のヘッドたちが作られたという超イカシたデコ暴走族(ゾク)バイク「魅寿帝(ミスティ)」号を愛でるなどなど、ここって公立美術館だよね。。?と思わずにいられないほど、かなりアリエナイザーな内容でした!

それだけでも超面白くてバシャバシャ撮った写真をすぐにでも記事にUP!しようかと思っていたのですが、でも、ただ「面白かった」というのだけではない、なんと言うか私にとっては頭をガツン!と一発やられた上にレバーブロー食らわされたような、なにかこう、ヂリヂリ疼いてしょうがないものがあり、日に日にジンジン来るこの想い、どうしたらいいの。。。?やることはたくさんあるのに、何から手をつけていいの分からなくなる、いろんな意味で消化に時間のかかる展覧会でもありました。


カラオケで知らない人と、知らない曲だけど、とりあえず一曲♪(@美術館内)
こちらの男性がまた歌お上手で、いつしか人だかりができていました。

都築響一 「レーザーカラオケ、それは3分間の人生劇場だった」

今回発表されている作品群は、これまで氏が発掘し撮影したさまざまな街やストリートから生み出された、生活感あふれる部屋や建物、一見理解に苦しむ観光地のオブジェ、へんてこなじいさん、ラブホテル、イメクラ。。。と、誰もがそれらを「芸術」として鑑賞するには一瞬、「ぎょっ」とするものばかり。
1階は写真と文字中心でまさにビジュアルブックといった感じだったけど、B1Fは魅寿帝号をはじめ、氏のコレクションである見せ物小屋の絵幕がズラズラと垂れ下がり、ヤフオクで落としたという本物のスナック仕様カラオケコーナー、秘宝館、その隙間に浮かび上がるでっかい文字の文章をひとつひとつ読んでいると、私自身が一匹の紙魚になって「飛び出る絵本」の中へもぐりこんだような気分でした。


魅寿帝(ミスティ)号については→「暴走のデフォルメ」を。ちなみにこのカラーリングデザインは「北九州仕様」だそうで、見る人が見ればわかるそうです。


ちなみに上記記事ではデコバイクが走っている動画のみですが、トークショーでは貴重な暴走族(ゾク)の方々のコール音(バイクのエンジンをフカす音)の動画も見せてもらいました!以下、水戸黄門のコール。
アクセル+クラッチ操作のみの限定されたインターフェイスの中でこれほどの音階を見つけるのは困難極まるということで、ありえないコール・テクニックなんだそうです。どんんだけ練習したんだろう。。?マジ感動!これ一発で私の暴走族観が180度変わりました。

ところで私はアーティストで、ジャーナリストではないです。でも、作家活動をする前にしばらく編集業に携わっていたことがあって、本と、絵とスタイルは違えど、その経験はアーティストになった今でも本当に大きな糧となっています。そんな元編集経験者&本作り好きとしても、なんつーか美術館の展示自体を本に見立てるその発想と手腕に、ただ、ただ目からウロコ。。。脱帽と尊敬のまなざし☆を禁じえなくて、さらに私の中で何かが疼く。。。

ここに展示されている一つ一つの「もの」たちは、確かに凄まじい。でも、人間というのは愚かなもので、その凄さをどう捉えていいのかわからない、さまよえる子羊になることがどんなに多いことか。。でも、それらを紹介する事で、また紹介如何でその輝きを何倍にも増幅させ、広め、見方を変え、そして素直に観る側のハートに注入させることができる。それが「報道」のひとつの役割だと思うし、記事として成立し見せる以上は、書籍、ネット、映像、どういう形態になっても、編集の仕事でもあると思うのです。

「編集」って文字通り、そのままでは膨大すぎる情報を集めて調べて、連絡して、選択して、削り、まとめ。。。といった本当に地味で超裏方な仕事の連続だけど、この編集次第で本当に「もの」の出来不出来、面白さが大幅に変わってくる。そして、その「編集」自体が展覧会の主役になり得るということを思い知らされた、私にとってはかなりガツンときた!展覧会でした。

。。。と、ここまで書いてはみたけど、やはり文のみで思いを綴るというのには私は都築さんの文章に惚れ込みLOVE!すぎて、「ああ私にもこんな文が書けたら。。」と、やっぱり思っちゃうなぁ。。。ちょっと小学生の夏休みの宿題の、読書感想文を書いている気分になってきた。ならばと、感想画も一緒に描いてみることにしました。


「HEAVEN」にささげる汚魔亜儒(オマージュ)画 by木村了子

まぁそのまんまっちゃそのまんまなんですけど。。^^;あーたのしかった!
この展覧会のタイトルである「都築響一とめぐる、社会の窓から見たニッポン」。やっぱ「社会の窓」といったらココだよなと。そしてゾク車を描くのは男子にお任せするとして、やはり男を描くオンナ画家としては、乗り手であろうイケメンヤンキー君と、その社会の窓を中心に描くことにしました。私の中高生の頃はあたりまえにいたヤンキー男子、描くのは初めてでしたがかなり面白かったです(ちなみに氣志團ファン)!

きっと私をウズかせたのは、都築さん自ら前線に赴き地をまさぐった対象への愛と、それらを公立美術館まで引っ張って展覧会という巨大な本に仕立てたジャーナリスト&編集者魂、そしてやたらにブ厚みのある「ド根性!」に触発されまくったからだと思います。

遠かったけど、本当に広島に行ってよかった。。。うだるような暑さのなか「HEAVEN」展を観終えて東京へ帰る道中、突っ走るハイウェイをキョロキョロしても残念ながらデコトラ&ゾク車は走ってなかったけど、頭の中には今見た展覧会と、来年行う私自身の展覧会の構想がぐるぐる回って、今だに洗濯機のように私の中で疼いて回ってDon't Stop!止まらないのです。

規模はずっと小さいけれど、私も来年春に行う私自身の個展を、好っきなように迷緊愚(メイキング)して仏血義理(ブッチギリ)!ろうと、改めてブラジャーを締め直し(※ふんどしを締めなおすと言いたい!でも女なので!)、がんばりたいと思います!!!
中目黒のミヅマ・アクションで開催します。まだずっと先ですが、そこんとこ、夜露死苦おねがいいたします〜〜〜!!m(_ _)m!!!

それにしても、また、どこかの地方美術館で、「Heven」に逢いたい。。。

優良精子、吸出中!


18禁の秘宝館コーナー(アナウンスも収録!)


→都築響一氏による「Heaven」特設サイト

☆ ちょっとP.S’s ☆
★P.S. その1/HEAVEN ちょっとだけプチ不満
本展覧会でただ一つ不満があるとすれば。。。ここは@広島、美術館内も十分な広さがあったし、個人的に文ちゃん(菅原文太)のトラック野郎の大ファン!(子供の頃文ちゃんの嫁になりたかった!)だった私としては、やっぱ広島でホンモノのデコトラ観たかったな〜!でもって、中にも入ってみたかった!


カリスマトラック絵師・関口工芸から10トンデコトラ貸し出しOKが出ていたとのことですが、美術館の構造上、館内に色んな邪魔なものがあったとかで(変な位地に階段とか)搬入不可、あえなく断念したとの事。。。(涙)。ご本人もトークショーで、本当に残念だとおっしゃっていました。ちなみに広島現美は黒川紀章先生設計だそうで。。。ってオイ!美術館が大物搬入展示できなくてどうする〜〜〜!!!


★P.S. その2/ 「BASARA」展
ご存知な方は多いと思いますが、魅寿帝号が天明屋尚氏キューレーションによる「BASARA」展(表参道スパイラル)にて展示されるそうです!出品項目にデコトラもあったけど、実物なのかな?
パステルなカラーリングとふちに付いたボンボンがキュートな魅寿帝号!広島にいけなかった方、是非表参道でご覧になって下さい!
こちらのブログにうpするのが遅れたので、本日まで。私は今日見にまいります〜。

→BASARA展
http://red1press.com/?p=6745


★P.S. その3/@伴天連

美術館を出た後赴いた、都築さんオススメの広島のゴシックホラー喫茶「伴天連(ばてれん)」。マスターはまさにナマ『巡礼』の世界。。。広島に行った際は是非お立ち寄り下さい!私は素直に、おもいっきりビビらせてもらいました。
でも喫茶店だけあって、意外なことにアイスコーヒー美味しかったですよ(笑)


★P.S. その4/ KimuraRyoko@ついった
前記事にも記しましたが、最近、Twitterはじめました。
http://twitter.com/KimuraRyoko

ブログもこのごろやっとマメに更新できるようになって、調子付いてついったにも挑戦!マメにつぶやけるまで、もう少し慣れが必要な感じですが、こちらもなにとぞ、ヨロです〜!
 
   
Posted at 13:22 / exhibition / この記事のURL
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女子力バロック! 真珠子さんの個展    2010/07/26(Mon)
真珠子さんの個展、「おねえさんはリボン狂」@パラボリカ・ビス(浅草橋)のオープニングに行ってきました。

昨日のオープニングは、真珠子紙芝居&トークショー「女の人生と芸術について。わたしと真珠子。」というトークイベントがあって、そうそうたる面子のなかよし女子友さんたちがご出演、ナイスなガールズトークが繰り広げられていました。皆さんお美しい〜〜〜!(写真はナシですみません)女の人生芸術ガールズトーク、面白かったです!イベント会場にも真珠子デザインの可愛いオリジナルドレスなどが展示されていて、見ごたえがありました。


私と真珠子さんは4年ほど前に、ミヅマ・アクションにて「まなざしと好奇心」というグループ展でご一緒させていただきました。
彼女の作品を見てからご本人に初めてお会いした時、「えっ?この方が真珠子さん?」という感じの印象を受けました。夢の中をブッ飛んでるようなガーリーティスト満載の作品から想像していたイメージとはちょっと異なり、目の前にいる真珠子さんは白いブラウスにタイトスカート、エルメス調(今思えば彼女の絵がプリントされていたかも?)のスカーフをふわっと巻いた上品ないでたち。おっとりした口調で、「真珠子です〜」と自己紹介してくれた彼女は、ガーリーというよりは普通に素敵なご婦人という形容がぴったりの方だったからです(今思えば、もしかするとそのファッションも何かのコスプレだったかも?)。

そして何かで帰りの電車が一緒になって、私達がおおむね同世代であること、彼女がご結婚されていること、子供向けの絵画教室を開催されていること(現在は不明です)、云々。お互いのことを話しながら帰ったのですが、なんというか、絵の不思議な感じはご本人にばっちり漂っているのですが、こういっちゃ失礼で恐縮ですが、めちゃくちゃ地に足が着いているのに正直ビックリしました(真珠子さんごめんなさい。。。)。ちょっと、いやかなりギャップ萌え♥したのを覚えています。

その後何かの折にお会いする彼女は、おっとりした口調で、いつも礼儀正しく、うらやましくなるほど自然にふわっと人々の和の中に入り、時にはお着物、オリジナルドレスと、素敵なファッションで楽しませてくれました。そして久しぶりにお会いした彼女の今回のファッションは。。。


金髪リボン盛+セーラー服+網タイツ!やってくれてます〜〜!!

ところで私はセーラー服に対してはもの凄く憧れていて、一度着てみたいと常々思っているのでした。でも、以前私、メイド服着てドン引きされた事もあるし、セーラーはそれ以上の爆発力だろ…とか、なによりやっぱ恥ずかしいとか、くだらないことを色々考えちゃって未だにセーラー未体験なのですが、彼女はそんなボーダーを軽々越えて、超ミニのセーラー服と素敵な笑顔で出迎えてくれました。素敵すぎ。とりあえず開口一番、「いいなセーラー服!私も着たい〜〜〜!」と叫んじゃいましたが。。。(今度貸してね☆)

彼女と彼女の作品を観るといつも思うのですが、「やりたいことを、誰の目も全く気にせず、やりきっている」、完全燃焼感が爆発的にあって、迷いがない。そして消して燃え尽きず、新たな火種がボツボツと燃えて。。。それは本当にアーティストとして、素晴らしいことだと思うのです。

ところで私の大好きな彼女のアニメーションをご紹介☆

「井の頭にて」宍戸留美PV


今回トークショーにも参加されていた宍戸留美さん(シンガソングライター・声優)の歌にインスパイアされて作ったというPV、去年お知らせくださった当時、何度も繰り返し観て癒されてました。宍戸さんの歌がまたこう五臓六腑にやさしくしみわたるというか。。。私の乙女心、きゅん☆となりましたよ。
また宍戸さんが写真で観るよりずっと超絶にかわいくて、素敵な女性で感激!!

他にも作品について色々書きたいことはあるのですが、まずは是非、個展に行ってみてください。増幅する女子力は、彼女の言葉どおり、「ブレーキが見つからない」状態!今後どんどんバロック化していただいて、楽しませて欲しいです。毎日個展会場にいらっしゃるということで、是非真珠子さんご本人にもお会いして、その世界に触れてみてください♥

♥真珠子さんWeb Site


あ、あと、ついったはじめてみました!
http://twitter.com/KimuraRyoko

ちょくちょくつぶやいてみようかと?よろしくお願いします〜
 
   
Posted at 16:43 / exhibition / この記事のURL
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絵金ぜよ!その2 -私の絵金考-    2010/07/24(Sat)
さて前回の続き、絵金について一応ざっと説明しますと、「絵金」とは、「絵師・金蔵」の略で、幕末から明治にかけて土佐で活躍した町絵師です。


「花衣いろは縁起 (はなごろもいろはえんぎ)」

1812年、高知城下の髪結いの息子として生まれた金蔵は、幼少より卓抜した画才により、土佐藩の特別な取り計らいで江戸に上がり狩野派に学びます。その後「林 洞意」と名乗り、町人の出でありながら苗字帯刀を許され、若くして土佐藩家老の御用絵師の座にまで駆け上がり……大ブレイク!注文絵が殺到します。しかし、その才能があだとなったか、骨董商・中村屋の注文で描いた、狩野探幽の「蘆雁図」の模写を、探幽のニセ落款を押されて売りに出されるという贋作事件に巻き込まれ、御用絵師の身分は剥奪、城下に追放されてしまいます。

金蔵の異例の出世へのねたみか、金がらみか。。。真相は歴史の闇の中へ消えてしまいますが、このとき、「無落款で狩野派の絵を描いてやろう、きっと俺が死んだら狩野探幽や狩野洞春美信の筆だとされるだろう!」と、悔しさ紛れに叫んだと言われています。

その後、10年あまりの放浪を経て赤岡町にやってきた金蔵は、そこで芝居の屏風絵に腕を振るいます。それが、今も残る「絵金屏風」で、金蔵は「絵金」さんと呼ばれ、多くの弟子に囲まれ、親しまれていたそうです。。。
私も師匠!と呼ばせて下さい〜〜〜!!!


「伊達競阿国劇場 累 (だてくらべおくにかぶき かさね)」

さて、絵金屏風の魅力は、「血赤」といわれる印象的な「赤」に代表される、極彩色の泥絵の具による表現、芝居の登場人物が繰り広げる、動きとユーモアにあふれたその内容。。と、語りだすとキリがありませんが、個人的にスッゲー!と思うのは、ROUGH!乱暴とも取れる、勢いのあるブラッシュワークの妙と、画面構成力だと思います。

「日本画」というと多くの方が、繊細で、美しい線と刷毛跡の残らない美しい塗り、ぼかし、細かく描かれた文様。。。と上品な絵をイメージされるのですが、絵金を見るとそれは大幅に覆されます。

人物や背景をくくる墨の線の、太く、スピード感あふれる、力強いブラッシュストローク!超カッコェェエェ〜〜〜〜!!!現物見るとその筆さばきには、鳥肌立ちますよ!
筆の跡が残る荒っぽいムラのある塗り、ぼかしなんて超適当、ざっくり塗られ描かれた衣服の文様、現代の日本画でこれやったら、画商から間違いなく「これ荒すぎるよ、売れないよ」と、さぞ嫌がられることでしょう。現代日本の具象絵画における人気の傾向として、「荒い」は、ネガティブな要素として捉えられがちです。


「蘆屋道満大内鑑 葛の葉子別れ (部分)」

でも、大きい画面の場合、こんぐらい荒っぽい筆致じゃないと、離れてみるとなんかこじんまり見えてしまうんです。
例えば巨大な画面に、細い筆などで超細密に描かれている絵を見ると、近くで見ると手数すごいなーとは思うものの、離れてみるとなんかぼやっと霞がかかったような。。。目が筆跡に追いつかなくて、ちょっとしんどいというか、酔いそうになるというか(私だけかなぁ?)。

独断と偏見ですが、絵画表現においては画面の大きさに合った筆致、というのがあるんじゃないかと思うんですね。私自身で言えば、大きい作品はやっぱり離れてみてちょうどいい、ゆったりした筆致で描きたいと思っています。ま、単に細かく書くのが苦手なだけといえばそれまでですが。。。^^;

ところで狩野永徳の巨大・唐獅子図屏風も、絵金よりは柔らかい筆運びですが、かなり荒いというか、ざっくりとした筆致です。もしこの作品を丁寧な筆運びで、塗り、ぼかしも丁寧に、細かい描写でちまちま。。。描いていたら、あれほどの迫力と力強さは出なかったでしょう。それは絵金も同じことが言えると思います。

絵金のラフ・ブラッシュワークと、はっきりした彩色は、芝居の看板絵として遠くから見ても当然「目立つ!」ことを意識されたものでしょう。そしてこの荒さこそが、描かれた人物の動きを助成する、漫画で言えばスピード線などの効果線代わりにもなっているのではと思うのです。本当に、今にも画面を飛び出して行きそうな、ド迫力の勢い!です!!!

ちなみに絵金は、この1枚の屏風を軽く2、3日で仕上げていたそうで、納期(〆切)までの時間のなさ、というのもこの勢いを生んだのかもしれないなーと、ちょっと思ったりもしました。にしても、すんごい筆力だわ。。。


「花上野誉石碑 志度寺 (はなのうえのほまれのいしぶみ しどうじ)」

そしてもうひとつ、画面構成力!こちらは打って変わって手堅い!手前、中間、奥と、ほぼ3レイヤーに分かれた空間構成で、見事に大和絵としての遠近法が確立されています。これは明らかに芝居の「舞台」を意識したものじゃないかと。

手前=[メイン人物+舞台]、中間=[その他人物+建物などセット]、奥=[背景(書き割り)]、といったところでしょうか。
芝居そのままの舞台が、二曲屏風というほぼ正方形の世界に閉じ込められ、いやおうなしにその芝居へ、舞台の世界へ引き込んでいく。。。見事で堅実な画面構成と、ラフ・ワークのギャップが、絵金の描く物語をより臨場感あるものにし、くっきりとその世界観を浮かび上がらせています。

元狩野派御用絵師として培った技術を活かしつつ、町絵師ならではの芝居絵という庶民的なモチーフと、超絶ラフ・ワークにより類を見ない、いわゆる肉筆浮世絵とも全然違う、市井の幕末の絵画として昇華されている絵金屏風!美術館でガラス越しに見るような日本のお宝が、田舎のストリートでナマで見れる喜び。。。商店街のおっちゃんオバちゃんが学芸員顔負けの説明をしてくださいます。

是非ぜひ来年、絵金祭り、行ってみてください!終了間際がゆっくり屏風を見れるねらい目です☆
今年もまだ高知内のお祭りで、何点か見ることが出来るようです。

7/24 高知市朝倉 朝倉神社
7/27 南国市稲生 河伯神社
7/29 須佐市 八幡宮
8/ 5 春野町吉原 愛宕神社

堪能したあとは(もしくは前)、屋台の手羽先のから揚げをつまみに、生ビールをぐいっとやるもよし。。。
ちなみに高知で食べる藁焼き鰹のたたきは、本土とは全くの別物です〜!アートと四国グルメ、是非ご堪能下さいませ。私もまたいきたい。。



あああ〜、絵金好きすぎてつい熱く、長文になっちゃいました。。。(いつもか^^;)
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました!


☆追記☆
広島美術館の都築響一展、こちらも本気と書いてマジで!面白かった〜〜〜!!!最終日にすべり込みで素晴らしい展覧会が見れたこと、高知からも遠かったけど、がんばって広島まで行ってヨカッタ…!「Heaven」展については後ほどゆっくり書きます。写真もたくさん撮ったし、美術館内スナック「HEAVEN」でカラオケも歌ってきたし♪

それにしても、連休初日に高知までの高速道路、暑さも、渋滞も、事故発生率もハンパ無かった。。。連休なめたらいかんぜよ!(By鬼龍院花子の生涯…知ってる人いるよね?)でした。
 
   
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絵金ぜよ!    2010/07/18(Sun)
日本の夜明けは近いぜよ!大河ドラマ龍馬に沸く高知県に来ています。
私のおめあては龍馬ではなく、赤岡町という小さな町で毎年行われる「絵金祭り」にを見にやってきました。

絵金祭りとは、赤岡町で芝居絵屏風を描き続けた絵師・絵金の屏風を年に一度、赤岡町商店街の店の前に展示、ろうそく一本の灯りで鑑賞する。。というお祭りです。
詳しくはこちらをどうぞ。。→絵金祭り公式サイト


自転車やさん店舗。チラッと写っているのは商品のママチャリ。

私は2005年以来5年ぶりの再訪。その時は本当に道端に展示されていたりしてビックリ感動の涙!でしたが、今日は夕方から雨がふったりとハプニングがあり、各店の雨の当たらない奥の方に展示されました。
暗くて写真はボケボケでしたが、(フラッシュ撮影禁止です)、ろうそくの灯りに浮かび上がる絵金屏風はやっぱり。。。よがっだ〜〜!!!

そんなわけで何枚かポスト。


物語の説明をしてくださる和菓子屋女将。偶然ポーズが同じに。。


@ハイセンスな婦人洋品店


全くの個人宅前。

もちろん展示作品全て、ホンモノ!スッゲー祭りだ。。
絵金は本当に大好きで書きたいことは山ほどあるので、帰ったら5年前に撮影した絵金祭りも含めて、再度記事にしたいと思います。

さて明日は同じく四国でオープニングを迎える瀬戸内国際芸術祭2010。。。を、尻目に。。^^;

広島現代美術館いくけんの〜♪
 
   
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都築響一さんのトークショー@青山ブックセンター    2010/07/17(Sat)
青山ブックセンターで行われていた都築響一さんの『HEAVEN』刊行記念トークショー「HEAVEN 都築響一と巡る社会の窓から見たニッポン」に行ってきました。


むちゃくちゃ面白かった!内容濃すぎて、とても書けない。。。
19日までに広島現代美術館で行われている同名の展覧会に行くか、本を是非買って下さい!ここには日本文化の真髄があります。

いやお腹抱えて笑いました。。。ホント最高!時間がたつに従って冴えまくる炸裂トークは時間内では収まらず延長にもつれ込み、さらにその後のサイン会では一人一人ゆっくりお話しながらサインして下さって、私が会場を出たのは10時を過ぎていたけれど、サイン待ちのお客さんはまだ多く、一体何時に終わったんだろう。。?熱くて、あたたかいトークショーでした!

以前から愛蔵本にサインほしいな。。。と思っていたのですが、めでたくサイン会にていただいちゃいました!。


私の大好き♥愛蔵本「ラブホテル」。。。ううう、うれしい。。。!!!

ちなみに私、ラブホテル大好きです!!!特にお城型なんてたまりません。。。
そう、ブティックホテルとか、シティホテルとかカップルズホテルとか、そんなんクソ食らえ!「ラブホ」が「ラブホ」たるラブホテルがこの本には詰まっていて、なんつーか夢と浪漫をそそるのですよ。よくぞこの本を出してくださいました。。。
見ているだけで幸せになります。もちろん使ってもNE♥


そんなラブホテルを背景にした、「ご休憩」。私のリトグラフです。
今後もイケメン@ラブホテル、色んな部屋を描きたいなぁ。

都築さんの『ラブホテル』の序文、ホントすごくて感動!だったんです。ご本人にお会いできて本当に嬉しい〜♥


そんなわけで一緒に写真撮らせていただきました♥幸せや
 
   
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筒井伸輔さんの個展@Mizuma Art Gallery    2010/07/14(Wed)
先日、小さな絵を買いました。
いま市ヶ谷のミヅマアートギャラリーで個展が行われている、筒井伸輔さんの作品です。
TSUTSUI Shinsuke @ Mizuma Art Gallery
6月の半ば頃個展を訪れた際一目ぼれして、プライスリストを見たら「アレ、小品なら私でも買えるかも?」と購入を考えてみる。→7月初旬、なんとなく絵が頭から離れず、やっぱ欲しい!と、もっかいギャラリーに見に行って、決意!
そんなわけで昨日、筒井さんがギャラリーにいらっしゃるというのでお話を聞きに伺い、ついでに決済してきました。私自身もお世話になっているギャラリーですが、いつもとは違うコレクター気分を味わえて楽しかったです。

さて、展示中の筒井さんの作品は。。。


まず惹かれたのはその質感でしょうか。
半透明の蜜蝋は柔らかく光を通し、もろいような、暖かいような、不思議な表層がキャンバスに作られています。(真横からも見てみることもオススメします!)
蜜蝋にはわりとビビッドなカラーが施されていますが、それは蜜蝋独特の質感なのか主張しすぎず、暖かく包み込むような色味に感じました。

そしてアプローチ、製作過程は非常に独特です。以下ご本人の文より転載。
 「虫の死骸を家の中や外で拾ってきてモデルにしています。(中略)その標本を顕微鏡で撮影して作ったフィルムを紙に投影してペンで写し取ったものを切り抜いて型紙を作り、キャンバスに張ります。型紙を抜いた部分に色を溶かしたロウを流し込んでいき、型紙の厚みにナイフで削り取ることを繰り返し、最後に型紙が全て抜け画面全体にロウが入っ時、作品は完成します。」

一見、感覚的に描いたようにも見える画面とは全く対照的な、計画的で、細かく、繰り返される作業、気が遠くなりそうな。。。なんとも堅実な仕事ぶりなのです。


ご使用された虫の標本。顕微鏡も和室に展示されています。



上の作品は新しいシリーズの小作品で、私が購入したものです。同じように型紙で作成したロウの絵のみを、別の紙に載せて、裏側からホットプレートの熱で溶かし紙に染み込ませたという、ちょっと実験的な作品。
染み込んだロウの、「。。じゅわっ。。。」と感が大変に気に入って、なんだか心地よかった。
モチーフが「虫の死骸」ということで何の虫だろう。。。?とご本人に聞くまでドキドキでしたが、さて、なんでしょう?
このアプローチでの、大きな作品も見てみたいです。

筒井さんは油絵科出身で、ご本人いわく「平面なモノを平面のまま表現したかった。遠近法とか、苦手で。。」わかります!私も陰影とか立体表現が苦手で日本画に走りましたから!と、ちょっと共通点発見^^。
また、私自身は作品から「死」のイメージは受けませんでしたが、モチーフが「死骸」ということで何か「死」への特別な意味もあったりしますか?と一応聞いてみましたが、それは無いそう。さらに「虫」自体への執着もさほど無いとのことで、「わざわざ図鑑で調べたりとかしません」という意外な答えも返ってきました。


その辺に落ちている「虫の死骸」を標本にして、そのままの形を写し出し、「色」のみを与えながら、キャンバスに着実に再現してゆく。そこにはドラマティックな感情や感傷などとは無縁に見える、実に淡々としたまなざしと、気が遠くなるような作業工程がゆっくり重なり合って、不思議な「意味のないモノの存在感」が表現されていたように思います。

きっと、私が心地よいと感じたのは、その淡々とした静かなまなざしなのかもしれないなと思いました。
でも、人によってはそれが冷たく写ったり、または色や形から逆にドロっと情念的に見えるかもしれません。
いや、見る側の見解なんて、アーティスト本人から言わせれば全て「ズレてる」のかもしれない。。。?
それでも、キャンバスに移された「虫」の姿は、見る人の感覚によってさまざまな姿に見え、色んな感覚を呼び覚ますと思うのです。

「そこに存在していたものを、あたかもそこにあったように表現したいだけなんですよね。だから、見る人にどう捉えてもらってもかまいません」と、さらに淡々とご自身の作品を見る側に放していたのも印象的でした。


そんな作品を、それぞれの感覚で、是非ご覧になってみて下さい!
展覧会は今週末まで(〜17日)。

それにしても、制作過程を一度のぞいてみたいな。。。


 
   
Posted at 20:19 / exhibition / この記事のURL
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花火〜☆    2010/07/11(Sun)
ただいまJ-SKY-SPORTSでツール・ド・フランス生中継を白ワイン片手に見てたら、表でポンポンなにやら打ち上がる音がっ!
選挙終了の花火かと思いきや、リアル打ち上げ花火が近所?の田園地帯で行われている模様、しかもラッキーなことにウチのベランダから見ることが出来ました。
今年初の花火〜!これからきっと、各地で花火大会が催されることでしょうね。

さて花火といえば。。。

浴衣男子@花火大会。KIDO PRESSでの個展の際つくったリトグラフです。
この暗いところで手をすっと差し出す。。というのは女子的にかなり望むシチュではないでしょうか?!

この作品は縦構図なので、いつか日本画でも描いて、軸にしてみたいです。
描いたのは春だったけど、7月のコマとして作って、あっという間にその季節。。
時間のたつのは早いけど、暑さで制作は遅れぎみだわ。。。φ(=A=;)~atsui...

さてツールは本日山岳レース、緑の山並みに色とりどりのサイクルジャージがキレイ。。自転車描くのが大変そうだけど、サイクル男子もそのうち描きたいです。しかしホントフランスって、風景きれいだな〜。あ、馬が自転車と併走してる。。

フランスといえば、来年はパリのJAPAN EXPOに参戦予定!
アニメ、漫画に混ざってジャパニーズコンポラアートの男子萌え、パリジェンヌに見せ付けてくる予定っ!楽しみ〜♪
 
   
Posted at 22:09 / 婚活Date★双六 / この記事のURL
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和絵具入門・体験ワークショップ    2010/07/09(Fri)
昨日、代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターカルチャー棟にて、「和絵具体験」というワークショップを行ってきました。


デモスト中!

「西洋の絵画と日本の絵画は、どうして色合いが異なるのか。絵の技法は、使用する絵具に秘密があります。また以前、絵具の色素には水銀などが用いられ、奈良や京都、伊勢神宮などの歴史の変遷にも大きな影響を与えたと言えます。画材店の店主でもあり、絵具の歴史に独自の研究をしている杉田講師のお話を聞きます。もちろん、絵具の顔料や材料の豊富なサンプルもご覧いただけます」

前半は日本画の絵具についての講義、後半は実際にそれらを使って絵を描いてみよう!というワークショップ。
講師はいつもお世話になっている谷中の日本画画材店・金開堂店主の杉田桂子さん。私は実技部門をお手伝いというか、担当させていただきました。

参加者は美術関係ではなく、プロの通訳の方、様々な国籍の在日外国人、留学生の方々。
みなさん美術館でいわゆる「日本画」を目にすることはあっても、「どんな絵が日本画なのか?」またどういう描き方で描いているのか?といった漠然とした疑問を、杉田さんが「絵具」の歴史や変遷から紐解き、日本で独自の発展を遂げている「岩絵具」や不思議な鉱物「水銀」と絵具の関係、浮世絵を発展させた絵具の秘密。。などなど、興味シンシンの内容でした。是非美術関係者にも彼女の話を聞いてほしい。。。!


講義するマダム杉田。知性と品性にあふれる彼女のファンは多いです☆

約2時間ぶっ続けの講義、フェノロサ来訪以前、以後の日本美術を考察する様々なヒントが「絵具」を通して語られ、盛りだくさん過ぎてここでは到底まとめ切れませんが、皆さん最後までガン聴!本当に面白かったです。

さて後半は実際にその絵具を使って絵を描いてみよう!ということで私が担当、簡単なぬり絵形式で行ってもらいました。


色紙に簡単な朝顔の絵を、「ため塗り」という自然に出来る絵具のにじみが面白い描法で描いていただきました。うーんまるでカルチャースクールみたいだ!


日本画の絵具は最近はチューブに入ったのもありますが、基本的には絵皿に粉状の絵具を膠で溶いて、指で練って使用します。
指が汚れるので最初は「えっ…?指で?」と戸惑った方もいらっしゃいましたが、初めて練る絵具の感触はけっこう楽しんでいただけたようです。。ほっ。。。。。

普段はカンスプレーでストリートに絵を描いているというアメリカBOYも絵具をネリネリ、「こういうのも悪くないネ☆」と楽しそうでした。


また、参加者でプロの通訳の方が「今まで漠然と絵を見ていたけど、実際に自分で描いてみると見方が変わりそう。美術館のガイドのときに役に立ちます!」と、言っていただけたのも嬉しかった〜!そう、そうなんですよ!

実際に自分で絵を描くと、「絵」の見方がかなりちがってきます!
是非、筆を持ったことのないコレクターさんや、「評論家」のセンセイ方も、一度是非ご体験いただきたきたく。。

とかいって実は私も今まで講師職というものに一度もついたことがないニワカ講師でしたが^^;。自分の作品を語るのとはまた違う初めてのセンセイ、ドキドキでしたが楽しかったです☆
またなにか機会があれば、こうしたワークショップ、開いてみたいなぁと思いました。


真剣!!みなさまおつかれさまでした☆


主催:日本文化体験交流塾 -IJCEE-
http://www.ijcee.com/
さまざまな日本文化を紹介されているNPO団体です。

日本画材店・金開堂についての記事はこちら☆
 
   
Posted at 16:47 / diary / この記事のURL
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