#2  プリン 

September 12 [Tue], 2006, 13:33
主要人物→ルキア
視点→ルキア
話→空座第一高等学校に転入した朝のお話。


   「プリン」

さぁ!いよいよやってきたぞ!
昨日の晩の私の学習の成果を今発揮するのだ!

「えーっと、今日は転入生を紹介する。
 こんなハンパな時期だが家庭の事情で急遽引っ越してきた朽木ルキアさんだ。
 では、一言どーぞ。」

何!?一言!?こやつ、そういう事は先に言っておけ!

「えーと・・・今日、この学校に転入してきた朽木と申します。
 何卒よろしくお願いいたします。」
「はい、じゃぁ朽木さんは黒崎の隣りな。
 なんだ、黒崎のやつまだ来てないのか?ったく・・・。」

ふふふ・・・。どうだ!さっきの一言は申し分ないだろう!

「朽木さんっ!」
「・・・はい?」
「えへへ、私井上織姫ですっ!仲良くしてね♪」
「はい、もちろんですわ♪」
「朽木さん、どこから来たの?」

え‘‘・・・。どこから?まさかソウルソサエティーだなんで言えまい。
あの漫画では・・・そうだ!

「ちょっとそこから来たのですわ!」
「ちょっとそこから・・・?」

しまった!そこからというのはいくらなんでもおかしいぞ!

「そっかぁ、朽木さんおもしろいね!
 うふふ、私にはわかっておりますぞ!」
「・・・え・・・あら。」

なんだこの娘は。やたらとふわふわしておるな。
しかもよくわからんが、こやつなりに「そこから」を受けとめたようだ。
助かったぞ。

「ねぇ、今日なんで黒崎くんきてないのかなぁ?」
「・・・?黒崎くんなら・・・っ」

はっ!馬鹿者!なぜ今日転入してきた私が知っておるのだ!
それはさすがにおかしすぎる!

「?」
「い、いえ・・・。黒崎くんって誰ですの?」
「あっそっかぁ。朽木さん知らないんだもんね。
 えっとねぇ、黒崎くんっていうのはぁ・・・」
「はい、ストップ!!」
「たったつきちゃん!」
「織姫、あんた一護の話するとワケわかんなくなるでしょ?
 朽木さんを困らせないの!わかった?」
「・・・はぁい。でもワケわかんなくなったりはしな・・」
「朽木さん、ほんとハンパな時期にきたねぇ!
 制服とかどうやって手に入れたの?」
「えっと、これは浦原・・・っ」

しまった!浦原の事など話せるわけがなかろう!
これは何と答えれば・・・

「っ・・お母様が持ってきてくださったの。」
「へぇ〜そうなんだー。」
「ねぇ朽木さん!プリンにバターぬって醤油かけてわさびつけたらおいしいって知ってる!?」
「・・・?」

なんの話しだろうか?プリンとはなんなのだ?
チャッピーの友達にそんな名前のがいた気がするが・・・いや、関係ない。
しかもこやつ、今「おいしい」と言ったな。きっと食べ物だろう。
ここはうまいと言っておくのが妥当か・・・。

「・・・おいし」
「ちょっと織姫!まーた変な事言って!朽木さん困ってるでしょ?
 だいたい、そんなものおいしくないって!やめときな!」
「えー、おいしいとおもうけどなぁ。」

よ・・・よかった・・。
どうやらうまいものではなかったようだ。
はー危ないA。

「じゃーぁ、ラーメンと・・・

キーンコーンカーンコーン―――

「あっ予鈴!ほら、織姫座ろっ!」
「うん♪あっじゃあね、また話そうね、朽木さん!」
「えぇ♪」

はぁー。なかなか‘女子高生’とやらは難しいな・・・。
いつ墓穴を掘ってしまうかわからんぞ。
いや、しかし良くできた方だろう!

しかし、一護のやつおそいな・・・。

オリジナル 雨の夜、胸の中 後編 

September 11 [Mon], 2006, 15:52
ベットの上で考えた。
いくら考えても、出てくる答えは一つ。

「私は・・・醜いのだな・・・。」

一護は下におりたのだろうか。
物音ひとつしない。
・・・さっきは酷い事をした・・・。
誤らねばいけぬな・・・

一階に降りると窓の前に一護が立っている。

「一護。」
「・・・・。」

やはり怒っておるのか・・・?
寝起きと悪い夢のせいで、一護を海燕殿に見間違えたのは
そんなにショックな事なのだろうか。

「さっきはすまなかった。海燕殿と見間違えた事、そこまで怒って・・・」
「違う。」
「・・え?」
「そうじゃなくて・・・。」

なんなのだこの間は・・・。
何か胸に秘めている事があるのか?

「一護、言うのだ。」
「嫉妬。」
「?」
「オレ・・・その海燕ってやつに嫉妬してるんだ・・・。」
「何をいうておるか。貴様は海燕殿とは全く関りを持っておらんだろう?」
「・・お前の中にいる海燕にだよ。」
「・・・どういうことだ?」
「お前はまだ海燕の事を忘れていなくて
 大事に胸の中にしまってて・・・
 オレ、そんな・・勝負しようのねぇやつには勝てねェよ。」
「・・・・。」
「ルキア・・・。」
「・・・なんだ?」
「そいつのこと・・・忘れろとは言わねぇ。
 だけど、今はそいつよりオレの事を・・・」
「馬鹿者。」
「・・・?」
「何を心配しておるのだ。
 私はいつも貴様の事を一番に想っておるぞ?
 確かに海燕殿の事は忘れられぬ。
 いや、忘れてはならんのだ・・・。
 ・・・貴様はわたしがきらいか?」
「んなワケねーだろ。」
「では、それでいいのだ。
 今お互いがお互いの事を一番に想っている。
 それだけで十分なのではないのか?」
「あぁ・・・。」


きっとオレはそれで納得できたわけではない。
でも、ルキアに言われるとそれでいいって気になる。
大丈夫、さっきのルキアの言葉で十分だ。
そのうちまた「海燕」はルキアの心を疼くだろう。
その時は・・・オレが助けてやる。

「一護!外が晴れてきたぞ!」

ルキアが笑顔で言う。
オレの名前は「一つのものを護る」って意味だと親父が言ってた。
今なら胸を張って言える。

だったらオレは・・・こいつのこの笑顔を護るんだ。

オリジナル 雨の夜、胸の中 前編 

September 11 [Mon], 2006, 15:06
主要人物→一護・ルキア
視点→混合
話→2人は付き合っていて、ルキアは海燕隊長を忘れられず
   一護はそれにもどかしさを感じている。


   「雨の日の思い出」

またあの夜の夢を見たのは
外があの時と同じ雨だからだろう。

明るい太陽のような人。
ぶっきらぼうだけど、いつも周りの事を気遣っていた。
そんな素敵な人だった。

なのに・・・
あの夜、死んだ。

信じられない・・・だけど死んだ。
私が命を奪ったも同然なのだ。
私は・・・ああする事であの人を救ったのではない。
私が救ったのは・・・私自身だ。

目をゆっくり開けるとベットからぬけようとする大きな背中が見えた。
外は薄暗い。
閉めた窓を伝って雨の音が聞こえてくる。

行かないで・・・
これ以上私を一人にしないで・・・

「海燕殿!!」

とっさに叫んだ。
私を置いていかないで下さい・・・連れていって・・・。

・・・あ・・・・・。

ゆっくりと振り返ったのは見なれた一護の顔。

「・・・・・・。」

一護はベットから立ちあがり、部屋から出ようとした。

「待て!行かないでくれ!」

一人にしないで・・・。

「悪ィ・・・。今お前に触れたら何すっかわかんねぇ。」

そう言い残し、彼は出ていった。

―――私はまたひとりだ・・・



オレは下に降り、電気もつけず食卓の椅子に座った。
まだ早朝だから家族のやつらは起きていない。

あいつの中には
やっぱりまだいるんだな・・・

ふと立ちあがり、窓のカーテンを開ける。
薄暗い空から、無数の雫が次々と零れ落ちている。

志波海燕

名前しかしらない。
見たことも話した事もどんなやつなのかもしらない。
そいつがルキアの胸の中・・・
胸のずっと奥の奥の
誰にもあけられないような場所にいるんだ。

そんなやつに・・・勝ち目はない・・・。

あいつはまだ忘れられなくて
大事に思いつづけてて・・・

嫉妬している。

こんなにルキアが想っているのに
それに答えてやることもできねぇ
そんなやつに・・・。
そいつは綺麗な嫁さんがいたんだんだろ?
信頼できる部下も・・・仲間もいたんだろ?
それに・・・ルキアまでも・・・。

「1個ぐれぇオレに譲ってくれよ・・・」


続く

#2 「翡翠のエルミタージュ」 後編 

September 10 [Sun], 2006, 17:29
   
   『「翡翠のエルミタージュ」 後編』

「はい、これが学校の制服っス。」
「これは・・・どうやって着るのだ?この短いピラピラしたのはなんなのだ?」
「それは向こうでいうはかまのようなもんスね。」
「これがか!?かなり短いではないか!足をほとんど隠さんぞ?!」
「こっちではそれが普通なんスよ。我慢してください。」
「・・・う・・うむ。」
「さぁてと。私は向こうに行ってますから、着替えたら呼んでください。」
「え、今着るのか?もう夜中だぞ?」
「だって朽木さん、明日の朝一回でそれ着れますか?」
「・・・そうか。わかった。」
「着たら呼んでくださいねぇー♪」

あやつ、今の状況を楽しんでおるな!?
冗談ではない。こちらはこんなに苦労しておるというのに。
一回で正しく着こなし、あやつにギャフンと言わせたいものだ!よし!
・・・多分この一番薄いのを下に着るのだろうな。
ん?前に丸いものがたくさんあるぞ。これはどうすれば良いのだ?
あぁ、ここにこうするのか。・・・できた。
で・・・このピラピラだな。
うむ・・・先ほど浦原ははかまと言ったな。
・・・よし。
で、最後はこの厚い上着だな。
なんだ、私もやればできるではないか!
・・・?まだあった。この赤いちっちゃいのは・・・りぼんだな。
こんな小洒落た物、この制服のどこにつけるのだ?
あ、わかったぞ!

「浦原ーーー!」
「はいはーい。
 どうですか朽木さ・・・ぶふぁ!!(大笑い)」
「な・・・何がおかしい!?」
「く・・・朽木さん・・なんで頭にりぼんなんて・・・つ・・・つけてるんスか?笑”」
「りぼんというものは普通頭につけるものではないのか??」
「いや・・・そ・んな事ないですよ・・・笑”それは襟元につけるんス・・・笑”」
「貴様、いつまで笑っておるのだ!!!//////」

くそ・・・。
浦原のやつ、人の事をバカにしよって!

「はい、ごめんなさいっ笑”そうですA、そこにつけるんスよ。」
「これで完成か?」
「はい。明日はこの靴下と靴を履いてくださいね。」
「すまぬな。これでその‘女子高生’とやらに見えるか?」
「バッチリっスね!・・・・あっ」
「なんだ?何か問題でもあるのか?」
「あ、いえ、問題というほどでもないんスけど。喋り方が。」
「・・・喋り方?」
「現世では朽木さんのような喋りの人はいないと思うんスけどね・・・
 でも一晩でかえるのは難しいんで、そのままでも・・・」
「いや、やろう。」

チャンスだ!ここで浦原にギャフンとな!
一晩でこちらの言葉を習得して驚かせてやろう!
我ながら良い案だ!

「で、どのようにすればよいのだ?」
「本当にやるんスか?
 ・・・じゃぁ現世の本を読んでみてはいかかがでしょうかねぇ?」
「書物か。よし。何か言葉の勉強になるものはないか?」
「では・・・・・これなんてどうでしょう?」
「・・・「翡翠のエルミタージュ」?」
「おお、よくそんな難しい漢字読めましたね!」
「当たり前だ。馬鹿者。」
「すいません。」
「ではこれを一晩借りるとしよう。」
「わかりました!布団は隣の部屋に敷いてるんで、ご自由に。」
「本当に何から何まですまん。
 では私は隣でこれを読むとしようか。」
「はい。おやすみなさい。頑張ってくださいねぇ♪」

こやつ・・・私にできるわけがないと思っておるのだな。
今に見ていろ。


その日は一晩中、
気味の悪いお嬢様言葉が部屋に響いていたのはいうまでもない。

#2 「翡翠のエルミタージュ」 前編 

September 10 [Sun], 2006, 16:40
主要人物→ルキア・喜助
視点→ルキア
話→漫画#1と#2の間の出来事。
   一護に死神の力を奪われ、途方にくれていたルキアの前に現れた喜助。
   そして喜助の家に行ったルキアと喜助が繰り広げる話。

   
   『「翡翠のエルミタージュ」 前編』

「ウチの連中に手ェ上げた罪を思い知れサカナ面!!」

こいつは本当に一体ーーー・・・

ーーー何物なのだ・・・・?

「ハア・・・ハア・・・死神、本当にこれで遊子や夏梨や親父は助かるの・・・・かっ・・・(どさっ)」

気を失ったか・・・。
無理もない。こんな短時間の間に色んな事をやってのけたのだからな。
人間にしてはよくやったものだ。
・・・しかし・・・。
私はこの先どうすればよいのだ?
こやつに死神の力をすべて奪われてしまった今、私にはソウルソサエティに戻るすべがない。
ここでこのままじっとしていれば虚に狙われるやもしれん。
あぁ・・・どうすれば・・・。
まったく面倒な事をしてくれたものだ。

ーーーカラン

「ん?」
「どうもー、朽木さんっ♪」
「・・・貴様、私が見えるのか?っというかなぜ名前を・・・。」
「詳しい事はあとで話します。それより、こんな所に座っていたら風邪引いちゃいますよー?」
「いや、そんな事今は気遣っている暇はないのだ。
 ・・・って貴様何をっ!?」
「何って・・・黒崎さん、体に戻してるんスよ。あっ、それとっ」

ボンッ!!

「なんだそれは。」
「記憶置換っす。今夜の記憶を覚えていてもらっちゃ困るんで。
 朽木さん、こんなものも知らないんスかぁ?」
「なっ!たったわけ!知っておる!知ってお・・・る・・ぞ。」
「あーやしいっスねェ。まあいいです。さあ、私について来て下さい♪」
「何をする気だ。」
「そんな警戒しないでくださいよぉ♪
 大丈夫っス、あたしは朽木さんの味方っスから。」

・・・こやつ・・・信用して良いのだろうか。
記憶置換、あれは一部の死神のもつものだ。
真央霊術院で習った。・・・気がする。
だったら怪しい者ではないであろう。
それに私は行くあてがないのだから、こやつに付いて行くしか道はない。

「・・・わかった。道案内を頼む。」
「もちろんっス☆」

続く

#1  幽霊からの頼みごと 

September 09 [Sat], 2006, 22:02
主要人物→一護・女のコの霊・ケイゴ・水色
視点→一護
話→BLEACH#1のちょっと前の一護


   『幽霊からの頼みごと』

ー放課後教室ー
「いーちーっご!!
「おーケイゴ。」
「なんだぁその返事!今やぁっと授業が終わったんだぜ!?帰れんだぜ!?
 もっと喜べよ!」
「はいはい、うれしいA。」
「だめだめ!もぉ!なんでお前今日テンション低いんだよ!?
 折角オレと水色が今から遊びに誘ってやろうとしてんのに。」
「あー・・・ごめんオレパス。」
「えぇぇ!?なんでっ!?
「用事あんだよ。ワリーな。んじゃ。」
「・・・泣”」
「しょうがないよケイゴ。」
「・・み・・水色ぉ!!いいもんな!オレら2人で遊ぼうぜ!」
「わかったA!わかったからくっつかないでよ!

オレは霊が見える。
そのせいか毎日霊がくっついてきて・・・。
しかも最近、前よりたくさん霊が寄ってくるようになった。

そしてオレはそのコにあったんだ。

「あー帰ったら何すっかな。・・・ん?あいつ・・・」
「・・・ひ・・ヒック・・グス・・・」
「なぁ。」
「ヒック・・・ハア・・クスンッ・・・」
「おい!」
「・・ふぇ?え・・・お・・お兄ちゃん・・グスッ・・私見えるの・・?」
「あぁ。お前、なんで泣いてんだ?」
「これ・・・。」
「うわ、花倒れてんじゃねーか!どした?」
「ヒック・・スケボーしにきたお兄ちゃんが倒したの・・・。
 お母さんが毎日お水かえにきてくれて・・・大事なお花なのに・・・。」
「そうか・・・。」
「ねぇお兄ちゃん。あの人追っ払ってくれる?」
「あ?いいけど・・・。あいつらしつこそうだな。
 すぐ帰ってくれっか?・・・あっそうだ。お前、ちょっと手伝ってくれ。」
「うん、もちろん。何すればいい?」
「ちょっと恐そうな一般的に言う‘幽霊’を演じてほしーんだが。」
「わかった!」

幽霊からのこの手の頼みごとはもう慣れた。
どいつもこいつも幽霊みえねーからって目の前で好き放題しやがって。
ったく。こいつらもなんでこんな道端でスケボーすんだよ!
あぁ・・・なんかむかついてきた
あいつら追い払うついでにちょっとスッキリしてーな。
いーよな、別に。それだけの事をしてんだしな。
よし、いくぞ!!

2006年09月
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