RSウイルス、乳幼児要注意 未熟児など重症化も

October 31 [Mon], 2011, 11:13

 2歳までにほとんどの子が感染するという呼吸器の感染症RS(アールエス)ウイルスについて、本土は毎年冬場にピークを迎えるものの、沖縄は夏場に患者が最も多く、冬の数カ月を除きほぼ1年にわたり一定の患者がいることがこのほど分かった。乳幼児以外は鼻水、せき、発熱という通常の風邪症状で収まるが、1歳未満や早産、未熟児、肺や心臓の病気のある乳児などは重症化のリスクが高い。悪化すると脳症・脳炎になる恐れがあり、後にぜんそくにかかったり、乳児突然死症候群との関連も指摘されている。本土で今年大流行の恐れがあるとされており、医療関係者はマスクや手洗いなどの予防策を呼び掛けている。
 2005年からの6年間で、県立中部病院では同検査の陽性数が年平均168件あり、いずれも7〜8月がピーク。本土とピークが異なる理由について同病院小児科の真喜屋智子医師は「海外でも雨期がある地域は年中流行している。亜熱帯気候が影響しているのでは」と話している。
 特効薬がないことから予防が重要となる。真喜屋医師は「特に保育園に通っているきょうだいと1歳未満の赤ちゃんがいる家庭では、きょうだいを通じて感染する場合が多いため、マスクやうがい、手洗いが大事」と、インフルエンザ同様の対策を取る必要性を訴えている。
 妊娠期間が35週未満だった乳児などリスクが高い子の場合、パリビズマブ(シナジス)という抗体を作る注射が有効とされている。しかし効果が1カ月しか持続しないため、流行期間中は毎月注射する必要がある。
 また、乳幼児医療費助成制度で、医療費は後日市町村から返ってくるものの、体重6キロ以上の子の場合、注射1回当たり約3万円(2割の自己負担額)を窓口で一時的に支払わなければならない。真喜屋医師は「毎月の出費が厳しく接種を諦める親もいる」と話し、現物給付の必要性を指摘する。
 感染の有無は簡易検査で調べられるが、これまで入院した子どもしか検査費用が保険適用されていなかった。10月中旬から、1歳未満で同ウイルスが疑われる外来患者にも適用されている。
 県感染症情報センターによると、感染者の8割が1歳以下で、昨年は803件の罹患(りかん)報告があった。
(知花亜美)

<用語>RSウイルス
 くしゃみやせきなどの飛まつや接触で感染する。1歳未満の感染者を見ると、死亡率はインフルエンザより高いというデータもある。一度かかっても免疫はつかず、再感染を繰り返すが、成長するにつれ、風邪症状だけで収まる。
(この記事は沖縄(琉球新報)から引用させて頂きました)

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