皆様、大変ご無沙汰しております。
今年初の更新で、なんと3ヶ月も空けてしまいました。
押し寄せるやるべき事への気持ちでいっぱいいっぱいになっており、大切な仲間や友人達への連絡が途絶えたままになっております。
ご連絡いただいているにも関わらずご返信できないご友人の皆様におかれましては誠に申し訳ございません。
日々のノルマをこなしつつ、少しずつ少しずつ皆様に寄り添わせていただけたらと思っておりますので、今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
関東に大雪が降り、一時的に雪国ムードになりました。
眩しいくらいの雪でしばし非日常的な風景を楽しみながら過ごしています。
日本画教室の生徒さんの絹本作品をご紹介いたします。
こちらは、Nさんの芙蓉の花。

初めての絹本ですが、丁寧な色付けで深みのある画面になりました。
グリーンの明度を上手に変えて葉っぱの一枚一枚の奥行きが良いですね。
夏の終わり頃の空気感まで伝わってきます。
Oさんの牡丹です。

昨年の5月にスケッチ会で採取したものを元に描いていただきました。
真っ赤な色が印象的でとても目立つ株でした。
花びらの一枚一枚、特に端部分を丁寧に重ねて描かれており、ふんわりしたやわらかさが表現されています。
お二方とも絹本初心者とは思えないほど絹本の良さをいかした素晴らしい作品に仕上がっており、講師として大変嬉しく思っております。
今、月に2回ほど、目黒不動尊にて外国人向けの日本画(墨彩画)のワークショップを行わせていただいております。
墨と顔料を使って季節の花を描いております。
その後、ご自分の作品を掛け軸風に飾って愛でながらお抹茶を召し上がっていただき、さらに護摩木を奉納して龍泉寺の境内案内に向かいます。
かなり至れり尽くせりのワークショップになっておりますので、ちょこっと日本画をやってみたい方、日本の文化がお好きな方、どうぞご参加ください。
来月は、2/19(月)と2/24(土)に行う予定です。
その目黒不動尊の書院にて、このような素晴らしい弓を発見いたしました。
右手の扉との比較でもわかりますように、人間が引ける大きさの弓ではございません。
大変大きな弓で『奉納 凱旋紀念 発起人 宮内省御用御弓師 佐野新五郎』と書かれております。

副住職さんにお聞きしましたところ、東郷元帥がバルチック艦隊を破った際の記念に奉納されたものでしょう、とのことでした。
日露戦争では日本の神様も参加していたとの逸話が残っています。
ロシアの指揮官の手記に「日本軍の中にはときどき赤い服を着た兵隊が現れて、この兵はいくら射撃しても平気で進んでくる。この兵を撃つと目がくらむ。 服に〇に喜の字がついていた」
と残されているそうです。
正体はご眷属のタヌキで、氏子さんについていって共に戦っていたと伝わっているようです。
喜、といえば、四国の民話で有名な喜左衛門狸でしょうか…。
神様が共にいてくださるという安心感は、当時の日本兵にとって必要不可欠であったに違いありません。
この弓を見て、目黒のお不動様もたくさんの方々と共にあったのだな、と思い、なんだか胸がいっぱいになりました。
最後にお知らせです。
すでに会期中で恐縮ですが、おなじみ代官山アートラッシュにて短冊を展示させていただいております。
アートラッシュ企画展Vol.291
『 雅 展 』
2018年1月17日(水)〜1月29日(月)
水・木・金・土 AM11:00〜PM7:00
月・日・祭日 AM11:00〜PM6:00
火 曜日定休(入場無料)
=参加作家=
湯浅紀美子(絵画)
喜田小夜子(絵画)
まいけるからわた(造形)
河田里美(陶芸)
境野裕子(手作り時計)
acco(パルプアート)
清葉(切り絵)
ゆうき 慧真(切り絵)
<特別出展)
川口喜久雄(シルエット工場)
木村蜻蛉(造形
今回は2点ほど。
季節を描いた短冊です。

●日本画教室(文京区)
●目黒不動尊ワークショップ
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