傘を差し出してくれた

April 10 [Sun], 2016, 20:57


ざわざわとしたまま4月も過ぎる。
今朝、やっと少し落ちついた気持ちになれた。
ふっと緩めてくれる風景、言葉、瞬間。

“自分のために”と“誰かのために”が、そんなに遠くないところにあるならいいな。
うまくいかないこともうまく振る舞えないことも多いけれど、
わたしからから微笑むことができたら、微笑みで返せたら、と思う。

それはたぶん遠回りじゃない。

「ひとつひとつ」、おまじないのように毎日繰り返している。

--

いつか、と思っているそのいつかはこないかもしれない。
なんとなくどこかでそう思ってしまう度、こわくて目を逸らした。


とても遠くなってしまった「いつか」に、少しの後悔と少しの安堵。

そしてせつなくてたまらない。

--

光を当ててくれたとか背中をささえてくれたとか
まだ見ぬ世界を教えてくれたとか、
いろんなふうに救ってもらったけれど、

とりわけ、「傘を差し出してくれた」というふうに感じたことが
今でも、何回思い出しても、じんわりと胸にせまってくる。

本当に傘を差し出してくれたみたいだった。
否定も肯定も嘆きも批判もなく、ただ降る雨に
そっと、何も言わず、気づかないくらいにさりげなく。


その記憶を力にしてゆっくり前に進んでいるような気がする。

「take a walk,take a photograph」―見つけること、見つめることー

April 09 [Sat], 2016, 6:23


<カフェふた葉×栗原葉子企画 写真のワークショップ>
「take a walk,take a photograph」 ―見つけること、見つめることー


神戸市北区道場町。
山や川、草や花、自然豊かで空の広いこの町で、写真のワークショップを行うことにしました。

この町の、たくさんの素敵なところを教えてくれたのはカフェふた葉のふたり。
わたしは神戸の海側、街暮らし。ふた葉のある道場を一緒に散歩した時、同じ市内でもこんなにも空気や光の色が違うのかと驚いて、感動さえしてしまいました。
道場を歩くことでこの場所を好きになりたい、歩きながら撮ることでたくさんの風景に出会ってみたい、そしてそれを誰かと共にできればもっと楽しい。そう思いました。

まず道場を歩くこと、そしてはっと気づいて心が動いたものに素直にシャッターを切ることを中心に、「歩くこと=撮ること」にちなんだ撮り方のポイントのお話を加えて、このワークショップを進めていきたいと考えています。最終回には、みなさんの作品をスライドショーにして、見つけたもの見つめたものを一緒に振り返ります。

歩くことで、撮ることで、その場所に親しみをいだくようになる。
ワークショップを通じて、誰かの人生の中に、そんなふうにして特別な場所がひとつ増える。そんな機会になればうれしいです。
ワークショップの半年の間に、天気や季節、気持ちや考え・・・いろんな変化があって、世界の見え方も少し変わっているかもしれません。
是非一緒にカメラを持って歩いて、見つけて、見つめてみませんか。

                        栗原葉子

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カフェふた葉のある神戸市北区道場町を舞台に行う、写真のワークショップ。
この町を歩くことで、撮ることがもっと好きに、もっと近くになるように。

◎日程:平成28年5月22日(日)、8月28日(日)、10月2日(日)、12月25日(日)の全4回 
 *ご希望の回をそれぞれお申し込み下さい。
◎場所:カフェふた葉(神戸市北区道場町日下部331-5)とその周辺
◎講師:栗原葉子
◎定員:各回10名
◎料金:各回1,500円(カフェふた葉のお茶付き)
◎内容:講義と周辺を歩いての撮影実習、お茶の時間

◎日時・テーマ
【第一回】
5月22日(日)13:30〜15:30
「空の青、山の青、田んぼの青」心のままにシャッターを切る
【第二回】
8月28日(日)16:00〜18:00
「夏の終わり、夕暮れ」光を味方につける
【第三回】
10月2日(日)13:30〜15:30
「移ろう季節のうつくしさ」大きく捉える、小さなものに目を向ける
【第四回】
12月25日(日)13:30〜15:30
「みんなのスライドショー」物語をつくる

*ご都合の良い回のみのご参加も可能ですが、4回シリーズのワークショップとなっています。ぜひ、全4回の参加をおすすめします。
*撮影実習に使用するカメラは各自でご持参ください。フィルムでもデジタルでもカメラの種類は何でも結構ですが、できれば、ファインダーをのぞいて撮れるものがおすすめです。

<申し込み、問い合わせ>
カフェふた葉( 078-951-3180 または cafefutaba@yahoo.co.jp )まで
お名前、電話番号、ご希望される回、お持ちになるカメラの種類をお伝えください。

<企画>
カフェふた葉  http://cafefutaba.jimdo.com
栗原葉子 http://www.rockingboat.net


http://www.rockingboat.net/works/futaba_ws/futaba_ws.html

窓を開く

February 23 [Tue], 2016, 20:30


その日はオザケンを聴きながら電車に揺られていて
乗り換えなし50分のあいだにうとうと眠ってしまって
はっと目が覚めたとき車窓には見知らぬ景色が広がっていて、

「遠くまで来たなあ」と、単純な感想として思った。

それはもちろん物理的な距離のはなしではなくて、
「こんな場所に立つようになってしまったんやなあ」という感慨で。

こたえは一生でないかもしれないけれど、
世の中はどんどんおかしくねじれていって
わたしはどんどんはじきだされていく一方かもしれないけれど、
でも、個人レベルではずっと願ってきた場所に近づいているかもしれない。

何かがちょっとひっかかるような気持ちが妙にざわざわするような世界や空気、
妙な繋がりたい欲でぎゅっとしすぎている集まりからは距離をとるようになって、
自分が望むことが、よりシンプルに、よりささやかになったように思う。

窓を開いて触れ合うかどうか。
気をつかって遠回り探り合い、そんなのは今はもういいかな。
そんなの気をつかってる“ふり”でしかなかったから。

--

去年秋から通っている酒大学のおかげで、この数ヶ月は毎日日本酒を楽しんでいる。
特に年明け以降は新酒をどんどん飲もうと思って若干ストイックになっている面も。
(instagramに#葉子の酒というハッシュタグまでつくってしまう始末・・・)
ストーリーを知るほど楽しいし、想いを聞くほど愛おしい。

学ぶことも知ることも気持ちのいいことだ。知識が増えていくのは快の体験。
春が来たら、また何か始めたい気分。



もうすこし、強くしなやかに生き続けられたら、
どこかでばったり会えるかもな。

ゆっくりといく

January 09 [Sat], 2016, 21:45


2016年が、ゆっくりとはじまった。

できるだけ落ち着いた気持ちでいられるよう、心がけたいなと思う。

わたし、歩くのも食べるのもすごく速くて、
別にそんなに急がなくていいのに、何にも追われていないのに、
もう癖みたいな感じで、あらゆることをどんどん手早く片付けてしまう。

そもそもそういう性分なのだと思うけれど、

ゆっくり歩く、ゆっくりごはんを食べる。

まずはそんなことから習慣を変えてみたい。

--

年が明けてすぐに、楽しみな打ち合わせを。

今年は、神戸市北区道場町にあるカフェふた葉と一緒に企画してワークショップを開催します。

打ち合わせの後、気持ちのいい夕方、3人で道場を散歩しました。
その風景、その空気が、すべきことを、やりたいことを
くっきりとさせてくれたような気がします。

道場町は、わたしが暮らす同じ神戸の町中に比べて、
季節がすぐ傍らにあって、それが移ろっていく気配がとても強く感じられて、
そのとどめられない季節の一瞬の美しさを
ファインダーを通すことではっと気づいてぎゅっと見つめたいと思いました。

撮るっている瞬間にワクワクドキドキしながら、同時に、
道場を好きになっていくようなワークショップになればいいな。

詳細は今いろいろと練っているところなのですが、
ふた葉のホームグラウンドである道場を歩いて撮ることを中心に、
進めていければと思っています。

春頃には詳細をお伝えできると思うので、
ぜひ楽しみに待っていてください。

--

この世界のいろいろなところに、好きな場所、親しい場所ができていく

そうやってわたしたちは、いつかこの世界全体のことを

親しく愛おしく、大切におもう

波と風

December 31 [Thu], 2015, 14:25


とてもおだやかな年の瀬。
こんなに落ち着いて、きもちに凪を呼び寄せて
大晦日を過ごせているなんてちょっと感慨深い。

2015年は目標とか課題とかあんまり決めないで、
ああしなきゃ、こうしなきゃ、すべきだ、というのを極力なくして、
本当に静かに、日々たんたんと暮らしてきたなあという感じがする。

目の前のことを、身の回りのごく小さなサークルの中で出会ってふれるものを、
ひとつひとつ確実に。あれこれ欲張らず、大きくみせず。
よくないときもあったけれど、過ぎるのを待ちながら
できることをこつこつと。

よいペースの作り方(取り戻し方)が
自分の中に無理なく身に付いてきたような気がするので、
来年からはそれを基にしてじっくりと積み上げていきたい。
少し長いスパンで、ものごとを決めていけたらいいなあと思う。

とはいえ、やっぱりわたしのスローガンは"rock the boat!" なので、
こころの奥で消えない小さな炎をもやしつづけて、
ほしいものには手をのばしつづけて、
波風立てて、おもうところに近づきたい。

--

いろんなことをぐるりと過ぎて。

これまでずっと、「手放すこと」「持っていかないこと」に
とても意識を向けていたけれど、
手放したり持たないことと同じように、
一方では、引き受けたり受けとったりすることも
やっぱり避けていけないことなんだと思うようになった。
言葉にするとささいなことだけれど、
それはわたしにとって大きな変化だったように思う。

よい波と風を、来年につなげていけますように。

ステージの上で君は

November 09 [Mon], 2015, 8:55


以前に撮影したアーティスト写真やライブ写真のアーカイブとして利用していた
写真共有サイトのfotologueが、11月30日でサービス終了になるそう。

撮影したアー写やライブイベント写真が全部がここにあるわけではないけれど、
それでもよくよく観てみるといろんな人の姿が残っていて、
そうだ、あんな人やこんな人のことも撮らせてもらったよなあ!と
今となっては信じられないのとかもあるし、
写ってなくてもあの場所にいた彼や彼女はどうしてるかな?という感じで、
なつかしいし、感慨深いのもある。

ゆくゆくはどこかでまたアーカイブ化したいと思いつつも未定なので、
一旦はこれで見納めになるなあと思うと、愛おしさが増してきている。

普段は自分の作品をあんまり観返すこともないし、
観返してもそれほど過去に引っぱられることはないのだけれど、
fotologueの写真を今回久しぶりに観ていて
アー写撮影とかライブ撮影とかはちょっと別物だということに
改めて気づかされた、という感じで。

先日もochi-kochiを撮っていて、撮っているときの感覚も好きだし、
撮ったものを後でぼんやり観るのもやっぱり好きと思った。
そして、本当は後で映像で観ればもっと鮮明に甦るのかもしれないけれど、
(その場で目の前で観たライブに限っては、)
わたしはちょっと足りないくらいの写真で観て想うのが好きだということも。

いつもそうなのだけれど、
誰かを撮っているときはその人に片思いして撮っているので、
写真観ると胸がちょっと痛むのも一緒に思い出す。
恋の渦の中に引き込まれてしまう。

ということで、わたしにとってなつかしくて甘酸っぱい場面がいっぱい。
遠くて近い記憶。
誰かにとってもそうかもしれない。よければご覧下さいませ。
(iPhoneからは観られないようです、すみません)

<rockingboat works>(2015年11月30日まで)
http://fotologue.jp/rockingboat

ーー


9/6、11/1に開催された、第2回 ochi-kochi の様子も
まとめてアップしました。

2015.9.6 第2回「ochi-kochi 京都編」

2015.11.1 第2回「ochi-kochi 神戸編」

今年のオチコチでも、出演出展のみんなのことをやっぱり大好きになりました。
大ファンになりました。
それは皆がすばらしいのはもちろんのこと、
カメラのファインダ―越しに見つめたから、そして、
オチコチのあの空気の中だから、というのもすごく大きいと思います。

神戸と京都を結ぶ暮らしと音の旅、
これからもゆるやかにやさしく続いていきますように。



ーー

手放したものの姿を 心の中でちゃんと思えるようになるたびに
じゆうに のびのびと 生きられてるかなと
少しだけ 胸をはれる気がする

息つぎ

October 26 [Mon], 2015, 12:50


いい天気。きもちいいな。
きのう木枯らし一号が吹いて、その風を海辺でうけとめたのも爽快で、
ちいさくリセットできた。今日はしっかり息つぎの日に。

--

前の日記から2ヶ月、なんだかあっという間。

走りすぎないけど止まらないように、
からだときもちの元気さがちょうどいいバランスでいられるように、
忙しいときほど飲みにいくとか休みの日は出かけるようにするとか
しっかりごはん作ってしっかり食べるとか、あたらしいこと始めてみるとか、
そんなことができるくらいに、パワーが戻ってきている。

8月の終わりに青森へ行ったこともちょっとした転機で、
そこからぐんと外に気持ちが向くようになった。
視点が外側に広がっていくみたいに。

鏡も窓も、どちらも自分の表現の中に取り込めるようになってきたと思う。
今撮っている写真たちをもう少ししたらしっかりまとめたい。

--

うれしいこともたのしいことも頭にくることもうんざりすることも、
同じように目の前に転がっていて、それは別々に、交互にやってくるのではないから、
ごちゃ混ぜにそれらを拾い上げながら、そのまま自分の栄養にして、
少しだけ早足で歩くことができている、そんな感じがしている今年の秋。


滑稽で酔狂

August 25 [Tue], 2015, 20:13


1ヶ月間、毎日何かを撮って何かを書くってことを経たら
書く習慣が戻ってきて(書くことである種のリセットになって)
その内容はどうであれ、よかったなあと思う。

すべては、流れていく、たわいもない独りごとだ。
でも、それを降り積もらせたい。

ーー

なんだかよくわからないお天気で、そういうのも影響したのか、
平静にと思うのに反してアップダウンしてしまった日。


人に対して無自覚に意地悪で不親切とか、
人に対して愛とかやさしさとか想像力とかがはたらかないとかは、
(そのわりに自分が受けた傷?についてはいちいちうるさいとか)
もうなんというのか絶望的で、ある意味それ自体が暴力で、
そういう人と仕事するのは本当につらい。なんかばかばかしすぎる。

かといって、
こっちも負けずにいけずしてやれ!とか
あんたのこと嫌いやでオーラ全開にしたれ!とかいう感じで
同じ土俵におりるのも、惨めて情けないので、
気持ちの上では目を細めて「ごくろうさん」という感じにしたい。

あなたは、わたしにとって、毒にすらならない。
取るに足らない。わらっちゃうもん、あほらしくて。

なんてのが一番の拒絶か。
愛の反対は、無関心。
一番残酷なやり方かもな。


ーー

あんまりにも体調不良が続くので、いろいろ相談した結果、
先週末から薬を変えてもらった。

自分の身体や心の有り様に
(それをつくる食事や睡眠、身につけるものや持つ物に)
どんどん意識的になっていくのは、
さっき書いたような取るに足らないほどばかばかしく
1ミリも触れ合わないような人たちからすると、
滑稽で酔狂なのだろうけど、

まあ、でもそう思われてなんぼ、って感じ。

ーー

この秋は旅にでる!
どんどん動いて、見たり感じたりするのだ。
そういうのを、わたしは信じるし頼りにする。

「夏をカウントダウン」0/31

August 23 [Sun], 2015, 8:20


今朝の空気があんまりにも清々しくて、
今日から新しいきもちでいこうって気分を盛り上げてくれる。

さあ、カウントダウンも終わり。


とどめられないけど過ぎてゆくけど、
また何度でもはじめられる。

たくさん忘れて、もう一度たくさんおぼえていきたい。








「夏をカウントダウン」1/31

August 22 [Sat], 2015, 21:42


わたしは、わたしの生きてきたこの時間を、
どんなふうに証明していけるかな。

今思うと、人生なんか想像していたようにはまったくいってなくて、
願ったようにもうまくならなくて、
起こったことをいまさら嘆きもしないけれど、
それはそうとしても
人と比べてどうかとか平均的にはとかなんてのは
全然役に立たないのだよなー。

なにがあっても、しっかりと“自分”の人生を歩む。
結局はそうしかできないに、見失わないのは結構難しい。






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揺れるボートに乗って大海原を航海中。 カメラは旅道具、灯台よりも星空がほしい。 写真や言葉や出会いを通じて、 このボートがどこへ向かうのかを楽しみたいのです。
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