性、なのか、エロ、なのか、

July 04 [Fri], 2008, 22:19
性に関する議論って、暴力だ、表現の自由だ、快楽だ、不快だ、という前に、「性に関する知識を持ってる人がエラくて、持ってないほうがエラくない」って力関係みたいなものを解決してからじゃないと進まないんじゃないかなぁ、と最近思う。


もっとも、この場合の「性」は大抵の場合、男性中心主義的ヘテロ価値基準な「性」だから厄介なんだけど、それを取っ払っても(ことができたとしても)、なんか根本的な問題があるような感じが…。


久々の日記なのにこんなつぶやきでサーセン(´・ω・`)

ED・セックスレス周辺☆part2

October 19 [Thu], 2006, 23:46
この前の日記に書いた、バイエル薬品のセックスレスの調査に関連して、毎日新聞に連載している石田衣良氏の「白黒つけます」の今週のやつに、セックスレスの話題がありました。→こちら


この連載は、実は私はあんまり好きじゃなくって、それは、同じく毎日新聞の「日本のスイッチ」でもそうなんだけど、白黒つかない時代になんで白黒つけなきゃいけないの?とか、その理由も問わずとりあえず客観的な数字だけ見せる、ていう手法(「日本のスイッチ」の場合)が、なんか危険だな、という気分のせい。

複雑で混乱している社会をばっさり斬る!ていうのが斬新でウケるのかもしれないけど、それって、「負け組」「勝ち組」みたいなわかりやすい言葉が流行るのと同じ理由のような気がする。簡単に善悪なんて判断できないってことには、物事にはいろんな見方があって、多様な立場の人の意見を尊重する必要がある、って意味もあると思う。そんで、なんでもきっぱり決め付けてしまわないで、多様な価値観を認めて、一生懸命その折り合いをつけようとすることが、面倒くさいかもしれないけど、「他者への敬意」ってことだと思うし、人としてのマナーみたいなもんだと私は思う。

まあ、石田氏の連載は、あくまで主観的な「白黒」だというスタンスなので、そういう意味では問題ないような気もするけど、主観で社会を語る以上、自分には偏見があるかもしれない、という謙虚さはもうちょっと必要なんじゃないかなと思う。私もえらそうに言えないけど、それなりに気をつけてるつもりではあるし、何よりあっちは大新聞に書いてるわけだし…。




「白黒つけます」では、「日本のスイッチ」と同じように、一応読者の意見のアンケートはとってる。でも、それが反映されるというよりは、世間の意見はこんな感じで、それを踏まえる場合もあるかもしれないけど、石田氏本人は、個人的にはこういう意見を持っている、というような書き方がなされていることが多い。

まず、バイエル薬品の調査に関して私がグチグチ言っていた男女比のことだけど、今回も、「セックスレスな結婚はあり」が、男性34.6%で、女性は47.8%。「セックスレスな結婚はなし」が、男性65.4%、女性52.2%。

普通、調査結果出すんだったら、これぐらい差があったら、一言ぐらい触れてもよさそうなものなのに、この件に関しては石田氏はノーコメント。触れたら、なんかヤバそうな方向に話がいきそうとか思ったんでしょうか。世間一般にあんまり印象のよくない「ジェンダーの問題」なんかも引き合いに出さないといけないだろうし。でも、ジェンダーに関連しそうな問題を無視することが、性に関して「中立的」な議論ってことは絶対ないと思うよ。私は。

そもそも、ヤバそうな話に踏み込む可能性のありそうなテーマなのに、それを観て見ぬふりするんだったら、それならこんなテーマ最初っから選ぶなよ、て思う。来週のテーマは、「中国、韓国と仲良くした方がいい?しなくてもいい?」、らしいけど、物事の背景も考えず、感情的な議論が錯綜しているこの御時世に、どうなん?と思う。また表面的にしか片付けないんだったら、ものすごい不安。


よろしかったら続きもどうぞ

ED・セックスレス周辺の気持ち悪さ

September 08 [Fri], 2006, 22:32
ちょっと前にヤフーニュースで見て、気になっていたバイエル薬品の、EDとかセックスレスに関する調査について、なんとなく腑に落ちないことが多かったので書いてみる。そもそもセックスレスが病理、とする考え方が私は嫌いなんだけど。(私個人としては、目をそらしちゃいけない話題だとは思うんだけど、もちろん思いは人それぞれなので、こういう話が苦手な方はスルーしてくださいまし)

夫婦の絆、そのためにセックスは重要、それにはEDは障害になるから治療しましょうね、うちの会社の薬買ってくださいね、ていうのが一連の流れだろうとは思う。でも、改めて「調査」の結果として示されると、そこはかとなく気持ち悪さが漂ってくる気がした。下に気になった点だけばばーっと書き連ねてしまうけど、詳細はこちらで。

まず、
Q3.「夫婦が寝室で過ごす時間を睡眠時間以外に何に使いますか?」との問いに対して、約72%の人が「会話」と答えました。「セックス」と答えた人は、約30%で「テレビ」に次ぐ3位でした。(中略)夫婦にとって寝室は、好きなことをしてリラックスする場であると共に、会話やセックスといった2人の大切なコミュニケーションの場であることが覗えます。

→明らかに会話のほうが多いし、ここでセックスも会話も「コミュニケーション」に括るくせに、後のほうで「セックスレスはコミュニケーション不全」みたいに持っていくのは卑怯だと思う。

Q4.半数以上が自分たち夫婦はセックスレスだと思っている

→注意したいのは、ここでは、単に「自分たちはセックスレスかどうか」を答えてるだけなのに、セックスレスが問題であるという意識を持っている、というレトリックにすり返られていくこと。


Q5.配偶者とのセックスが大切だと考えている人は、男性で7割、女性では5割でした。

Q5-1.セックスはどれくらい大切ですか?(n=823)
とても大切 男22.6% 女8.3%
まあまあ 男48.9% 女40.3%


→「とても」と「まあまあ」を足しても男のほうが2割も多いのはかなり意味深な数字だと思うけど、ここではそれには触れられてない。そもそも女の8%しかとても大切と思ってないって、セックス以前の夫婦の関係をまず問題視したほうがいいんじゃない?

Q5-2.(セックスが「とても大切」「まあまあ大切」と答えた人にききます)セックスが大切だと思うのはなぜですか?(中略)「自分の魅力が確認できるから」を、女性では12%の人が選んだのに対し、男性は1%でした。男女とも、配偶者への配慮からセックスが大切だと考えている人が多いことが分かりました。

→「性欲が満たされるから」は、男37.4%女19.5%。解説にある「自分の魅力」云々も、相当フェミ的な問題ではあるけど、上の性欲の差異も気になる。女は欲情される存在、男は欲情する存在、ておかしくない?それで納得いってるならいいけど、他の結果を見るように、特に女は納得いってないんでしょ?ならこのあたりに問題があると考えるのが自然なんじゃない?

Q6. 6割の人は「セックスが大切」と考えているが、配偶者とのセックスに満足していない人が全体の4割(中略)また、「性生活について配偶者と話し合うことがありますか?」という問いに、「全くない」「あまりない」と答えた人は、全体の4分の3で、多くの日本人夫婦が配偶者と性生活の不満や悩みについて話し合うことにためらいを感じていることがわかりました。男女ともセックスの悩みがあっても、お互いに遠慮している実情が覗えます。

→話し合えない夫婦が満足してないんじゃないの?そもそも満足の内容になぜ踏み込まない?EDに結びつけることだけじゃなくて、暴力的なセックスとかもあるかもしれないって気分も起こってしまう。ちなみに、ここでは男女別に集計はしてない。



まだまだあるよー

いまさらフライデー

July 23 [Sat], 2005, 0:12
今日発売の『フライデー』の見出しに、久しぶりに本気で怒りを覚えた(内容は読んでないけど)。「最近の性教育はフリーセックスを奨励してるのか」という感じのよくある性教育バッシングなんだろうけど、もしかしたら、本当に問題のある一部の性教育を取り上げているのかもしれないけど、他の記事では散々オンナのセクシュアリティを下品に取り扱っておいて、性教育に何を文句を言う権利があるのか。もともとフェミニズム(正確にはラディカル・フェミニズム)の文脈では、成人の男のみに性的な楽しみを許可し、女は、性的な楽しみを提供する「娼婦」か、出産をするための「家婦」かに分断され、性的な楽しみを享受する主体にはなれない構造がある、ということが指摘されていたが、そのような構造が如実に示されているような感じがして、気分が悪い。

この見出しを見る限り、性教育は個人を尊重する性関係のあり方を教えるものであるゆえ、男のみの既得権として守られてきた「女性を性的な楽しみのため道具」とみなす「性の文化」への異議申し立てとして叩かれている、という超古典的フェミ的文脈落とし込まれても仕方ない。また、今まで「女の性的な楽しみ」を排除してきた構造が、女子どもにも性の楽しみを教える性教育を疎ましく思うということもいえるかもしれない。

ポルノはよくて性教育はダメ、なんて、絶対おかしい。仮に、成人男性のみが性をコントロールできる力を持ってるから、その他の個人には性的な領域に足を踏み込ませない、とするなら、これまた古典的な、近代的主体は男のみ、そんなのおかしい〜!っていうフェミ(この場合リベラル・フェミニズム)的文脈の話になってしまう。

もう、こんなしょうもないこだわり捨てようよ、現実には、HIVや他の性感染症の蔓延は深刻な自体になっているのだし、性はファンタジーの問題だけじゃなくて、現実の身体に関わる問題だし。差別的なファンタジーで人を傷付けることはもちろんいけないけれど、現実に対等でない性関係は人の身体をも傷付ける。DV、デートレイプも、やっと「それは痴話げんかや愛情表現ではなく暴力だ」と認められてきたところなんだし。人間への尊敬、対等な相手の領域への敬意、これらがあったら興奮しないエロなんて、ガキじみてる。糞だ。SMをただのイジメと勘違いしてるのと同じ。

エイズとミニスカートあるいは権力者の道徳なんてくそくらえ♪

January 09 [Sun], 2005, 20:48
ひさしぶりに時代錯誤な怒り。今日の毎日新聞投書欄。

投書は医師(男性)の立場からHIVの予防を呼び掛けるもので、内容をかいつまんで紹介すると、まず現代の女子高生の性病に関する知識や警戒心の低さを憂いており、そしてエイズの爆発的な蔓延は女子高生の服装と関係があるのではないかと推測する。その根拠として、人工妊娠中絶の増加とミニスカートの流行の時期が一致しているということを挙げている。そういうことをいうと、「服装は個人の自由。不純な目で見る男性が悪い」という反論がありそうだが、冬でもミニスカートという服装は男女から見ておかしいし、それによるエイズ・性感染症蔓延の危機的状況にそんな理屈は通用するのか。というようなものだった。

この医師は、「現場」から語っているのだろう。このことは否定しない。でも、それを根拠に「私は現実を知っている。いくら正論を持って来たってあなたは現実を知らないでしょ」とは決して言われたくない(別に言われてないけど…)。性感染症としてのHIV/STDの問題は、性行為をする可能性のある全ての人間にとって、「現場」の問題だ。私は特にジェンダーに感心がある立場にいるということもあるけど、少なくとも性感染症に関係するセクシュアリティの問題と、ジェンダーという社会構造は切り離すことはできないと思っている(特にヘテロセクシュアルの関係の場合)。そういう意味では、ジェンダーに関しても全ての人が「現場」の人間だ。もちろん、それ以外にも「現場」の変数は無数にあるだろう。


オズボーン家の性教育?

April 24 [Sat], 2004, 22:24
私の部屋の入り口にはオズボーンズ展のチラシが3枚貼ってある。もともとフライヤー類は捨てられないタチなんだけど、なんか3枚(2枚はHEPの1枚はなぜかラフォーレ原宿の)並べたら面白いかなと思って、結局そのままになってて夜とかなんかうっとおしいけど。

オズボーンズはMTVで放映してたけど、面白かった。まあ、「闇の帝王」オジー・オズボーン(ブラック・サバスしか聞いたことなかったけど)とその家族が無茶苦茶な生活してる、ってだけでショウになるって発想もすごいけど、こういう家族のありかたって結構アリなんじゃないって思わせられるところがあったり。だって母娘で下ネタの話できるなんて、日本の最近の若い世代の家族はわからないけど、私の感覚ではなかなかスゴイことのような気がする。

「セックスのコンドームつけろ」、っていう親に「私の膣よ、私の問題よ、ほっといて!」て反論する娘をどう説得するのか興味深かったけどその話はそこで切れてた…。まあ、普段平気で下品なことを言ってる親が自分の子供に直接関わるセックスの話になったとたんに少し保守的になるし、完全にオープンな会話というわけではないけど、そういう話のきっかけさえなかなか今の多くの(日本の)家族にはないでしょ。某道徳派フェミニストと名乗ってる方が、性は人格に関わる問題だから親子で話すことには限界がある、みたいなこと(違ったらごめんなさい)を堂々と言ってたぐらいだし。保守層なんかそういう会話をもっと「よくないこと」ってするでしょ。アメリカの家族は、まあ一般論とするのは難しいかもしれないけど、どうなんだろう…。クレイジーを売りとするオズボーン一家でこの程度だからそんなに日本と変わらないのかも。

それに、たしか「女性と男性の能力には差があるか」とかいう議論も一家団欒でしてたと思う。オジーは「差がある」って言うんだけど、妻のシャロンはたしか女性兵士を例に反論するんよ。まあその議論の内容はともかく、家族でジェンダーに関する会話が自然にできるっていいな、と思った。アメリカだからリベラルなのか、そのへんはよくわからないけど…。

女で遊ぶということ

April 18 [Sun], 2004, 23:06
なんと偶然にもこの日、おばあちゃん家の近所でラブピースクラブのイベント?が開催されることが判明。行くっきゃないでしょ。ワークショップのほうはどうせ時間的に無理だったので、そんなに急いで向かう必要もないか、と思っていたので、その前に、親戚一同で、島原の、もと揚屋だったという「角屋もてなしの文化美術館」を見学に。庭の山桜の美しさには思わず息をのんだ。

新撰組が遊んだということで最近ブームらしい。
基本的には、遊女を呼んで宴会をする場所だったらしい。
お茶席があったり、祇園と違ってこの建物内で料理を作ったり、のもてなしの文化だったらしい。
和歌俳諧などの文芸活動で、女性の文化人が褒め称えた記録もあるから、下品なところではなく文化的な場所だったらしい。

P R
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