September 04 [Tue], 2007, 12:24
僕が僕でなかったら


本当の事が言えるのに

僕が僕でなかったら

僕が僕でなかったら

僕が僕でなかったら



たったひとつの駒を

僕に与えられたのは「僕」というこの駒だけ

たったふたつの目を

僕に与えられたのはこの窓だけ

ひとつの籠から出ることは叶わず

想像してみるんだ

内と外と反対に

僕は籠から出ることができないから
世界を籠に閉じ込めてしまえば


お行儀よく檻の中に納まった世界すらも

見つめられるのはこのふたつの目


僕が僕でなかったら


それが本当の願いなんだ

目が覚めて 朝がきて

籠を 僕を隠してくれた 眠りが 消えて

光の中には絶望しかない

また 

始まる

とじこめられた 

僕の ジカン が

剥離 

August 27 [Mon], 2007, 14:33
離れていく みんな みんな

何処へいく?
何処にいた?

誰といても寂しくて

「前」からきっとこうだった?
笑っても 


一人じゃないって信じてすがった人は
僕より高貴な人だと
孤高の光に
包まれてはいなかったにしても
きっと僕より地上に遠いと
そう信じて

その約束が天から零れ落ちたとき
僕は意識の上であの人より高見に立った
高貴は孤高は僕にこそ近かったと

その事実は甘く でも付き刺すようで

きっと昔なら感じただろう
この甘みを 傷みを

今はもう 感覚はどこかへ迷子になってしまって

衝撃も 悲しみも
遠くへ 遠くへ

僕は確かに怒らなかった
悲しまなかった

でもそれは

君を許して 理解しての事ではなくて

本当はもう興味が無かったんだ

小さな 小さな問題かもしれない

でも僕には

きっともう君と僕は永遠に同じ地に立つことは無いだろう

でも口は

きっとささやき続けるだろう 同じような結束の言葉

変わってしまったのは 言葉の本質

言霊によって 僕は君を縛ろうとした
拘束 束縛 独占 そんな毒
甘さの中には隠しきれないほど 毒 毒 毒

そんな物は もう機能しなくなってしまった

これからも 僕はきっと君に囁き続け 紡ぎ続けるであろう言葉

その中にもう毒はない

君は何処へいってもかまわない

でも

契約はきっと最後まで

僕から破棄する権利はない

だから

きっとカタチだけ

もう言葉を交わすことには
 儀式 という意味は無く

少女が好む遊びのように

演じ続けよう

今までと変わらぬ 僕を

寂しさなどないと
君がいてくれればいいと

永遠の双子
世界の片割れ

戻らない 戻れない

永遠の孤独をなくし 供に閃光の共存も無くした 僕は

帰ってきただけだった



そうか 


それだけのことだった

夢を見ていたのは 僕の方で

あぁ

ただそれだけのこと

剥がれていくように

僕は 綺麗になれる

孤独を 孤立を纏い


命を捨てるその日まで

数ある「孤」を

見続けよう
探し続けよう

その中に身を置き

洗い流すんだ

人間として 肉を

血が流れても
組織が腐り堕ちても

人形のような
無機質な素肌が晒されるその日まで

それこそが僕の願い

永遠に血の通わない人形でいたいんだ

屍鬼 

August 15 [Wed], 2007, 17:33
死んだ 彼は
こんなにも望まぬ形で

彼を奪い去った者は
彼が奪われたくなかった者

死という結末が
生という希望が

変わらなかったのだとしても

彼を奪うのは「彼」であってはいけなかった

そう 結果は変わらなかったのしても

時間という、彼に残されたごく僅かな「札」を

無くしたとしても

「彼」は「彼女」に返られたのではなかったろうか?

そんな想いが

「彼」を奪ったのが「彼」であった
「彼」が奪うのは「彼」でなければならなかった

狡猾な策略
その上に踊る 儚い結末
辿るのは 見るものを誘う 甘美な罠

彼らは一体「最後」に何をみる?

彼が使えなかった札
彼が使わなかった札

「彼」でさえなければ

違う事を切に願い
違う事を切に恐れ

自分を引いて逝くのが何者なのか

その糸の先

手繰り寄せてもまだ見えず

繋がる先が「彼」だったなら

どんな思いでともに逝こうか?
どんなに深い悲しみが、裏切りが、絶望が。
ない交ぜになったその先に
どんなに絶対的な安堵が、安らぎが、諦めが。

価値が無いと嘯きつつも
差して出せるのは

命は一つ

彼になら
彼にだけは

自分の死を望むのか?

その根源に憎しみが?

狡猾の蜜を吸い
華は踊る

咲き誇る
舞い散る花弁
満ちる芳香

それはとても死の色に似て

彼はきっと
永遠に起き上がらないであろう

それなのに奪われる悲しみを
奪わざるを得ない孤独を

せめて 俺の手で
せめて 彼の手で

想いは通じた?
最初で最後の

これが
キミと僕の「時間」

 

May 08 [Tue], 2007, 12:44
そして 私は 枷になる

七魄を信じる 貴女方には きっと 最悪の仕打ちでしょう

見えないからこそ美しい 
そばにないからいとおしい

そんな君はいつも此処に
世界の終わりを視る頃に 君には何と伝えよう

世界に価値など無かったと
そして何より醜かったのは この私だと

存在を誤った私は 君に逢うことこそを待ち望んでいたんだと

最初からきっと見えていなかった
私にも貴女にも 
最初からきっと

棄却 

May 08 [Tue], 2007, 12:34
捨てるべき もの
護るべき もの

排するべき もの
得るべき もの

選択を誤らずに
癒着を捨て 時間に惑わされぬその 真の芯を

価値を求めるのは惰性から?
還ってくると信じたいから?

その先に何を見る?
繰り返される平行線
標的を隠し 一度は得た 安寧

そこにこそ価値はないと?

決して交わる事はないでしょう?
その思想も理想も

排すべきは異質の物

護る力は貴方達には 備わっていない
護る価値はもはや無い

排してこそ意味のあるものを 理解できない

引き際を弁えぬ 濁った眼で
今日今この時ですら 呪っているでしょう

力はないはずなのに 
それでも貴方達は縛られる

彼の呪いはまだ 有効だと信じていたい その為に

美しくもないその亡骸に
引きずられていくのですか?

そうして貴女方はこんなにも 美しくない? 賢くない?

笑う私を狂気というなら 

笑わぬ貴女は何でしょう?

夢反 

February 22 [Thu], 2007, 21:53
夢を視た

それは それは 甘くて 蕩けるくらいの

私は閉ざされた部屋にいる
汚れ一つない 白の空間

君も部屋にいる
浮き立つような黒のドレス
用意されたのは私だけの為

袖を通して 漆黒の闇に
私の心を紡いだような黒い黒いそのドレス

さぁ 始めよう
君の最後の時

どんなに泣いたって
どんなに私を愛したって



許してなんてアゲナイヨ?


壁は染まる 赤く 紅く
燃えているんだね 其処にはもう白は残らない

私は閉ざされた部屋にいる
汚れ以外何一つない 紅の空間

君はもういない
血を吸い込んだ黒のドレス
染め上げたのは君の鮮血


もう終わりにしよう
君を構成していたモノたちは 等しく残骸に帰して

なんて汚らしい
君にお似合いの最後じゃないか

さようなら

君にもう用はない

君の犯した最大の罪
私を創り出した事

矮小な君にしては
まぁ 随分と 立派な罪を犯してくれたじゃないか

荊の檻 

February 22 [Thu], 2007, 21:33
可哀相な仔

君はもう二度と昨日の続きをみる事ができない

君は本当に 昨日の続き?
どうして気づかないの? 今が過去の延長だとでも?

鏡にも映らない
池にならきっと映るであろう君の姿

ドロドロと 定まらないね
ミエル? ミエルカイ?
キミノスガタ

君が自分を昨日の続きと信じて疑わないのは、
君の回りが「君」を「君」として受け入れてやまないのは

執着
固執

終わってしまったなんて信じられないから
己も継続していくと信じていたいから

莫迦だな
何て滑稽なんだろう

僕は知ってる
僕は僕以外の者になら何だってなれるって

脳裏に植え付けられた残像を
昨日の続きと信じて疑いもしないから
確固たるモノにするために君たちはその跡をなぞる なぞる なぞる

ぶれた輪郭は事実を浮き上がらせる処か境界を曖昧にさせて
その隙にすら入り込む闇

闇をおそれるが故に 未来と時を使い君達は溝の間すらなぞる なぞる なぞる
本当に引きたいのはその線だった?
乱れて 完璧な曲線は 闇の中に消え

嗚咽を漏らしながら それでも まだなぞる

そんな君達を僕は遠くから近くから眺めていたよ

僕にはなぞるべき軌跡がみえない

僕には筆を持つべき手がない

昨日の君と今日の君は 全くもって別人なのに

回りの皆は気づかない

虚ろな眼から 漆黒になり損ねた涙を流して

昨日と同じ挨拶をする

「アナタガタイセツダカラ」
「アナタヲアイシテイルカラ」

おうむ返しの様に口々に

ねぇ 君たち
その挨拶の意味を知っている?



忘れてしまったんだね
覚えていた筈なのにね



実際僕もわからないんだ
君たちが一体何を言っているのか
忘れたんじゃない 
最初から知らないんだ

煙草 

February 15 [Thu], 2007, 0:32
ふわり   ふわり  

静かに浮かぶ

ゆらり     ゆらり
微かに 消える


流れていったの?

何処へ?

悲しいの?

嗤っているの?

みんな溶け出して

考えられないんだね 何もかもが薄れていく

毒は甘美で


貴方達は毒にもならない

同じ目をして的外れな事を言う

貴方も貴方も貴方も 同じだよ?

狂ってるの?

その 白い白い煙に

「本質」は溶けてしまったんだね
何もわからないの?

人形 

November 23 [Thu], 2006, 13:41
僕は人形 
世界の人形

僕はいつだってキミたちの望むとおり

キミの中の「僕」ならどうする?
キミの中の「僕」なら何と言う?

簡単だよ

当ててあげよう



ほら
思った通り


僕は人形
心亡い人形

空の眼窩に満ちるは
虚無の雫

ほら
僕は誰より上手にキミの望む「僕」を演じられる

秘密 

October 19 [Thu], 2006, 19:41
これはゼロが創られるずっと前の話そしてディーが産まれるときの話

ディーは何一つ「不自由のない」世界に産まれた
ディーは他の赤ん坊と同じように泣き声と共にこの世の光を見た

エーテルを伴う存在の「喜び」
誰もがこの誕生を讃え、歓喜した

しかしディーはこの世への「存在」と同時に「肉体」と交換するには大きすぎるモノを失った
喪失感 疎外感 そんなモノにまみれたこの産声は正確には届かなかった

「ドコヘイッタノ?」
「ドウシテオイテイクノ?」

それは、ディーが望んだ事ではなかった
しかし、選んだのは自分だという事も判っていた

「ドコヘイクノ?」
「ドウシテオイテイッタノ?」

それが、カノモノの言葉なのか、自分自身の言葉なのかディーには判らなかった

光を見たディーは誓った
「君を必ず創りだそう」

それっきり、ディーの前にはゼロしかいなくなった
それなのにディーの周りにはゼロだけがいなかった



君をまとめる力
それは理性か 本能か
無明の世界に置いてきた君を

これは秘密
小さな秘密

キミハボクナシニハアリエナカッタ

これはボクのこと?
キミのこと?
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