坂田のターン
2010年07月03日(土) 17時21分
「はいじゃあ、皆、席ついて」
四月。
外はまだ少し寒いが、新しい年が始まった。
今年から受験生になる湯澤麻衣は先生の呼びかけに従い、席に着く。
出席番号順に並んだ生徒は、男女ごちゃまぜだ。
去年一緒だった生徒はあまりいないが、別に友達がいいとは思わない。
友達は、裏切る。それが普通なのだと、中学生ながら捻くれていると思う。
先生は何か言っている。黒板には大きく名前が書いてある。自己紹介なのか。
今年からこの学校に赴任してきた新人だ。
受験生の学年なのになぜ新人なのかよくわからない。
ただ、熱血という感じの先生だろう。自己紹介を聞いて思う。
名前は今野正志。あだなの付けにくそうな名前。
「はいじゃあ、あと10分後、廊下に並んで。体育館に移動するから」
その間にトイレなど行きたい人は行けという意味がその言葉には含まれているのだな、と思いながら、席を立つことはなかった。
心の中で、校長の長い話が始まるのか、と憂鬱な気分が広がった。
四月。
外はまだ少し寒いが、新しい年が始まった。
今年から受験生になる湯澤麻衣は先生の呼びかけに従い、席に着く。
出席番号順に並んだ生徒は、男女ごちゃまぜだ。
去年一緒だった生徒はあまりいないが、別に友達がいいとは思わない。
友達は、裏切る。それが普通なのだと、中学生ながら捻くれていると思う。
先生は何か言っている。黒板には大きく名前が書いてある。自己紹介なのか。
今年からこの学校に赴任してきた新人だ。
受験生の学年なのになぜ新人なのかよくわからない。
ただ、熱血という感じの先生だろう。自己紹介を聞いて思う。
名前は今野正志。あだなの付けにくそうな名前。
「はいじゃあ、あと10分後、廊下に並んで。体育館に移動するから」
その間にトイレなど行きたい人は行けという意味がその言葉には含まれているのだな、と思いながら、席を立つことはなかった。
心の中で、校長の長い話が始まるのか、と憂鬱な気分が広がった。
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