小説ww

March 13 [Sat], 2010, 9:08
小説書くよ
そんなに、嫌じゃないんだ…。







dangerous heart






「獄寺隼人君だよね?」

「あぁ?」

「校内での喫煙は禁止のはずだけど?」

「だから何だよ」

睨みつけるような視線に臆することなく、彼女は笑顔で告げたんだ。

「校則違反だから、今すぐ辞めてね」

今思えば、この時から気になる存在として、頭の中に残り始めていたんだ。
風紀委員である彼女に、喫煙を注意された。それが、彼女と出逢いで、初めて交わした会話だった。
その会話以後も彼女は、よく注意をしに来た。その注意に、冷たい態度で接することしか出来ない。
十代目以外の指図は受けたくないし、女に注意されて辞められるかという無意味な意地の所為だ。
それともう一つ。素直に聞き入れられない理由がある。
その理由は馬鹿みたいで、滑稽で、嘲笑え(わら)てくるくらい、下らない理由。
そして今日も、彼女は注意をしにくるだろう。

「獄寺隼人!いい加減に喫煙は辞めなさい!吸いたかったら校外行ってって何回言えば解んの?」

「うるせぇなぁ…」

屋上で繰り広げられるいつもの光景に、うんざりしていた。
風紀委員というだけでも雲雀を思い出して気に入らないのに、その風紀委員に纏わりつかれて、もううんざりだ。

「煩いと思うなら喫煙辞めて」

「俺の勝手だろ!?それに、雲雀の野郎には注意されねぇのに、何でてめぇに言われなきゃいけねぇーんだ!!」

日頃の鬱憤を撒き散らすように、声を荒げる。
こんなことで、彼女が退くわけがないと解っていながらも、そんな言葉しか浮かんでこなかった。
しかしながら、確かにその通りなのだ。
風紀委員長の雲雀には、喫煙に関しては何も言われていない。それなのに、彼女にはしつこく注意されることに納得が行かなかった。
雲雀に注意されて彼女からも注意されれば解るが、片方だけなんて理解できない。
そんな些細なことが気になるなんて、器が小せぇな…と、言葉にした後に気がついた。
そんな言葉に、彼女は冷静に答える。
「恭弥はそんなことあまり気にしない人だからね」

何故かは解らない。
彼女も、自分も…。

「なら、てめぇーも気にしないことだな」

そう言いながら、その場で煙草を潰して、彼女の横を通り過ぎる。
冷たい態度しかとれない。
自分でも不思議なくらいに、気になって仕方ないのに、平然を装える。
冷静さを取り戻せる。
彼女が気にしなければいいだけの話。もう、関わらなければいい話で、難しいことじゃない。
そう思うから、振り向かない。
だから、彼女の寂しそうな表情を、知る術はない。

興味なんてないはずだ。
十代目に着いていくと心に決めたあの日から、十代目だけの為に生きていこうと誓った。
だから、他の奴になんて、絶対に干渉されたくないし、十代目以外、心を許す存在なんていらない。
必要としてない奴なんて、邪魔なだけだ。必要以上に周りをうろうろされても目障りなだけ。それが、気に食わない風紀委員なら、うんざりするくらい…。



違う。
うんざりなんてしていない。
下らないことで悩んでいる自分に、呆れてうんざりしているだけ。彼女は、何も悪くない。

彼女が、雲雀を名前で呼ぶ理由も、そんなことに一々腹を立てている理由も、何もかもが解らない。
目障りなのは、彼女に名前を呼ばれている雲雀で、彼女自信じゃない。
声を荒げたのは、八つ当たりにも似た感情。醜いだけだと解っていても、そう思わずには居られなかった。
注意されることに、怒りを露わにしているわけでは決してない。それは違う。

それに、正直、そんなに嫌じゃないんだ。
彼女に注意されることが、思っている程嫌ではない。
その証拠に、彼女に注意された時はすぐに煙草は消している。
最初は気付いていなかったが、嫌じゃないと思い始めてから、自覚するようになった。

それが何を示すのか、全く解らない。
こんな感情知らないし、味わったことすらない。もちろん、対処法すら解らない。
どうしていいのか解らないまま、重たい足取りで階段を降りていき、十代目のいる教室を目指した。
十代目なら、欲しい答えを導き出してくれるのではないか…。そう思った。
けど、こんな下らない相談に付き合わせてしまっていいのだろうか…。そんな気持ちが、渦を巻いて解らなくさせる
* * *


十代目が待っていて下さる教室の扉を、勢い良く開けると、そこには十代目しかいなかった。

「十代目ー!」

「獄寺君…。どこ行ってたの?」

「屋上ッス!」

空元気。
そんなこと解ってる。

「そっか…。あっ!ほら早く行かないともう授業始まっちゃうよ!」

「あっ、はい!うわっ…」

だけど、十代目なら、微妙な変化もすぐに解ってしまうんだ。

「獄寺君…どうかしたの?」

「えっ…?何でですか?」

「いや…なんかいつもと違うから…。元気ないっていうか沈んでるっていうか…」


どうして…。


十代目には解ってしまうのだろう。
こんな、馬鹿みたいで滑稽で嘲笑えてくる自分のことなんかを、どうして気にかけて気付いてくれるのだろうか…。

下らないことで悩んで、答えを見いだせずにいる自分が情けなくて仕方ない。
それと同時に、十代目に話せば楽になれる。そう思った。そして、答えもくれる。普通は解らない人の心を見破れる十代目に、解らないことなんてない。
そう思ったら、自然と話す決心がついた。
この気持ちがなんなのか、どうしても知りたい。それに、今は十代目と二人きり。心を許せる十代目以外には、こんな話聞かせたくなんてない。

「実は…」

洗いざらい話した。
風紀委員の彼女に、煙草のことで注意を受けていること。でもそれを、楽しみにしている自分がいることを。
そして、彼女が雲雀を名前で呼んでいることに腹を立てていること。
どうして、こんな感情を抱いているのか…。
どうして、こんなに苦しいのか…。
なぜ、こんなに辛いのか…。
この気持ちはなんていうのだろうか…。
気になることを全て十代目に話して、問い掛けた。
すると十代目は、笑いながらこう言った。 「柊さんに注意を受け続けているとは知っていたけど…そっかそっか」

嬉しそうにいう十代目が不思議で、思わず唖然としてしまった。
納得するような言葉に、頭をひねっても、十代目の意図は掴めなくて…。

「じゅ、十代…目…?」

「獄寺君は柊さんが好きなんだね」

「好き…?俺が…?」

「そっ!恋だね」

「恋……俺が……」

信じられない。
けれど、十代目が仰るのであれば間違いない。
しかし、誰かを好きになるなんてことが、こんな感情だったなんて知らなかった。
今まで、恋をしたことがなかったから、知らないのも当然だ。

「注意されるのが楽しみなのは、会えるのを楽しみにしてるってことじゃないかなぁ?」

確かに…。
そうかも知れない。
注意されることを口実に、会えること事態を楽しみにしているのかも知れない。
だって、煙草を吸う時じゃないと、彼女とは会えないから。
廊下で擦れ違ったりしても、煙草を吸っていなかったら、彼女は素通りで行ってしまう。

「それに、名前で呼ばれていることに腹を立ててるのは、きっとヤキモチだよ。ヒバリさんに対する嫉妬だね」

「嫉妬…かぁ…」

そうか…。
そうだったんだ。

やっと全てが解った。
こんな滑稽な悩みに、一縷の光が差した。
全ては、彼女を好きになった気持ちから生み出されたもの。
腹を立てたのも、会えるのを楽しみにしているのも、こんな滑稽な下らない悩みを生み出したのも、全ては気持ちが彼女に向かっていたから。

なんだなんだ…。
そうだったんだな。
下らなくなんてねぇーじゃん。

「ありがとうございました!さすがは十代目!お見逸れしやした!」

「う、うん…」

やっと答えを見つけられてほっとした。
授業に行きたかったが、ふとため息をつかれて諦めたことに、全く気がつかなかった。
それほど、浮かれていたんだ。 「んで?告白とかしちゃうの?」

「えっ…?」

十代目の言葉に、思わず動きを止めてしまった。
全く、考えてなかった。
ただ、この気持ちの答えを知りたかっただけで、この先のことなんて考えてなかった。

「あれ?しないの?」

意外な表情を浮かべた十代目は、驚きを秘めていた。がっかりしたような表情にも取れる十代目の様子に、言葉に詰まってしまった。

十代目の言う通り、彼女のことを好きなのは認める。しかし、その先の展開なんて用意してなくて、告白なんて考えられなかった。
もちろん、告白して振られるなんてこともあるわけで…。彼女なら、その可能性は高い。
女に告白して振られるほど、惨めなものはない。いくら十代目の仰るとおりと言っても、そんな格好悪いこと、自ら進んで出来るわけがない。
それに、十代目の為にと決めたんだ。十代目に付き添い、右腕として立派になりたい。
十代目の為だけにと決めたんだ。その決意を、女で挫くなんてしたくない。
やっと手に入れた信頼できる人。居心地のいい場所を、手放したくはない。
けれど、そんなことを思っている自分が情けないことに、十代目はすぐに気付かせてくれる。

「俺は…十代目の為にと決めたのに…。女に現を抜かすなんて最低ですよね…」

「獄寺君」

「はい!」

十代目の、冷静な声が耳に届く。
そしてその表情は柔らかくて、優しく諭して下さる。

「俺の為に、獄寺君が諦めることないよ。それに、そんなことされたら、俺あんまり嬉しくないし…」

「十代目…」

「それに俺だって京子ちゃんに惚れてるわけだし…。獄寺君は俺の為に強くならなくていいと思うんだ。ってか、俺が皆の為に強くならなくちゃだし…」

「いえッ!十代目は今のままで十分お強いですから!」

「ありがと…。でも、誰かを守りたいと思う気持ちが、一番迷いがなくて強いはずだよ。その気持ちを、大切な女(ひと)に向けて戦うのも、俺はありだと思うけどな」

「大切な…人のため…」

誰かを守りたいと思う気持ちが、迷いがなくて一番強い…。





そうか…。
何も十代目だけを守る為ではなくて、彼女を守る為でもいいんだ。
もし、彼女に告白して大丈夫ならば、彼女を守っていけるのは自分だけしかいない。
この先、大切な人を守る為に戦う自分を想像したら、それはなんて誇らしくて、素敵なことなのだろうと思えた。
十代目が、大切な人を守っているから強いように、将来そうなれたらな…と、憧れさえ抱いていた。
マフィアとしても、一人の男としても、申し分ない戦いが残せる。それは、とても男らしくて、立派で、胸を張れる戦いになるに違いない。
十代目は、それを教えてくれた。

十代目の傍にいることを理由に逃げていたことに、気付いていたんだ。
振られるより、逃げる方が果てしなく格好悪い。
それに、十代目はそんな簡単にファミリーを見捨てたりはしない。
ボスよりも、女を選んだからといって、居場所を奪うわけがない。その気持ちが真剣なら、尚更見捨てるわけがない。
大切な人が居る十代目だからこそ…。

やっぱ…、この方だけには適わない。一生掛かっても、勝てる気なんてしてこない。

「俺は告白する勇気なんてないけど、獄寺君にはあるんだから。だから、告白した方がいいよ」

「十代目…ありがとうございました!!」

勢い良く立ち上がり、勢い良くお辞儀をした。
そして、そのまま教室を飛び出していた。

「獄寺君!?今…授業中なんだけど…大丈夫かなぁ?」

後悔なんてしたくない。
駄目でもともと告白してみるのも悪くない。
逃げるよりは数倍マシだ。
逃げるより、正面から正々堂々と行く方が、男らしくていい。
彼女から逃げるのも、自分の気持ちから逃げるのも、もうおしまいにしようじゃねぇーか…。


* * *


こうして、ここで煙草を吸っていれば、授業中関係なく、彼女はやってくる。
後ろの重たいドアが開いて、いつもの声が聞こえてくる。

「獄寺隼人!いつになったら煙草辞めるの!?」

ほら来た。
やっぱり、彼女はやってきた。
風紀委員は授業は関係なく、校内を見回りたいときに巡回すると、彼女から聞いたことがあった。
だからこうして、授業中だからと言って見付からないなんてことはない。
授業をサボっている不良を締め上げるのが、彼女等風紀委員の仕事でもあるのだ。
そして、サボって煙草をふかしている奴も、取り締まる対象になるのは当たり前。
故に、違反を犯さないと、彼女とは話すことすら出来ない。今のは、彼女を誘導させるために吸ったのであって、彼女を誘導させることが出来た今は、もう不要なもの。
煙草を地面に踏み潰して、消してから口を開く。 「これでいいんだろう」

「いつもより、素直に聞いてくれるのね。いつもそうだったらいいのに…。じゃ…」

用を終えると、彼女はすぐにその場を離れようとする。
まるで、一定の距離を置いているかのようで、任務を遂行した後は、もう口は出してはこない。
しかし、今日ばかりはすぐに離すわけにはいかない。まだ、肝心なことを聞いてないし、伝えていないから。

「待て!聞きたいことがあるんだ」

「聞きたいこと…?」

引き止めた言葉に、彼女は反応を示してくれた。
意外な言葉だったのだろうか、怪訝な表情を浮かべている。
そんな反応も仕方ないかと、自然とそう思えた。
だって、今まで冷たい態度でしか接してなかったし、自ら話しかけたことなんてなかった。
そんな奴にいきなり呼び止められて、聞きたいことがあるなんて言われたら、誰だって警戒するに決まっている。
当たり前の反応に、当たり前のように向けられた視線。
すると彼女は、手に掛けていたドアノブから手を離して、扉を閉めた。そして、そのまま歩み寄ってきてくれた。
一定の距離を保ち、それ以上は近付いてこない。

「あぁ。お前…雲雀の野郎とはどういう関係なんだ?」

「えっ?…聞きたいことって…そんなこと?」

「そんなことじゃねぇー。俺にとっては重要なことだ」

疑うような、窺うような視線を向けられたが、後戻りなんて出来ない。
二人の関係をはっきりさせてすっきりしなければ、告白なんて出来ない。少しでも、確実な保証が欲しいから。
言ってのけた後に、彼女は静かに答えてくれた。

「恭弥とは、ただの幼なじみ」

「幼なじみ…?」

「えぇ」

意外にも素直に答えてくれた彼女に驚きつつ、回答に納得した。
思っていた答えとは、大幅とは言えないが違っていて、安心した。
これで、「彼氏だけど」なんて言われたら、落ち込むことしか出来なくなる。それはさすがに格好悪いだろうから。
けれど、奪う覚悟も出来ていた。でも、そんな覚悟は不必要だったわけだな。 「な、なんだ…そう…だったのか…」

「なんで、そんなこと聞いたの?」

恥ずかしくて言いたくない。
でも、言わないと彼女は納得しないし、引いてもくれない。
伝える為に来たんだ。ありのままを話さないと、意味がない。

「何で…雲雀だけ呼び捨てなのか…気になっただけだ…。それと、雲雀との関係も…」

「えっ…?」

彼女が、驚きの声を上げた。
相当意外な言葉だったんだな。
いきなりそんなこと言われたら、普通は驚くよな…。
幼なじみだから、名前で呼び合うよな…と納得できた。
そんな下らないことと、呆れられていないだろうか?
小さい男だなぁーと、思われていないだろうか?
しかし、そんなことを考えている内に、彼女はいつもの冷静さを取り戻していた。
すると、彼女が少しずつ近付いてきた。
柄にもなくドキッとしていると、彼女は目の前で歩を止めた。
すごく近いわけじゃない。けれど、遠いわけでもない。
彼女は、ゆっくりと口を開いてくれた。

「私からも一つ、聞きたいことがあるんだけど…」

「な、なんだよ…」

彼女の聞きたいことに、思わずドキッとしてしまった。
何を聞かれるのだろう…。
もしかして、拒絶の言葉ではないのだろうか…。
嫌われている可能性だってあるわけだ。いつも、注意しかしていない相手に、いきなりあんなこと言われても、鬱陶しく思うのが筋ってもんだ。

うわ…。
一気に自信なくなって来ちまった…。

なんて、一人で勝手に落ち込んでいると、彼女は質問を口にした。

「なら、私も獄寺君のこと、名前で呼んでいいの?」

「へっ?」

思っていたことと、全く違うことを聞かれて、動揺してしまった。
名前で呼んでいいかなんてそんなことはいいに決まっていて…。
だけどどうしていきなりそんなことを聞いたのかがすごく気になって…。
寧ろ名前で呼んでほしいなんて思っているわけで…。っていうか、雲雀のヤローを名前で呼ばなければいい話じゃねぇ? うわっ…。
自分最悪だ…。
そんなの、ただの我が儘じゃねぇか。
幼なじみなんだから、呼び捨てなんて当たり前だし、辞めろなんていう方がどうかしている。

ヤバい…。
こんなことくらいで動揺するなんて…。
落ち着け…。取り敢えず何かいわねぇーと…。

「な、なんで…そういうことに…?」

「だって、俺も名前で呼んでって言ってる気がしたから。恭弥だけ名前で呼ぶのが気に入らないんでしょ?だったら獄寺君も名前で呼べばいいのかなぁっと思って」

た、確かにそうだ…。
そうなんだが、微妙に違う。
雲雀のヤローだけ名前で呼ばれることが気に入らないのは、それは単なる嫉妬だ。
名前で呼んでもらいたいのは確かだ。だが、ただ単に彼女に名前で呼んでほしいわけじゃない。
名前で呼ぶのが当たり前なくらいの関係になりたいんだ。
雲雀のヤローよりも近い、絶対的な存在になりたいんだ…。
それは誰よりも近くて、たった一人しかなれない、絶対的な関係。

「当たってるんだけど、少し違うんだ」

「えっ…」

「俺、つかさが好きだ。だからその…恋人として、名前で呼んでほしいっつーか…」

「獄寺君…」

「特別な関係になりたいんだ。つかさが好きだから…」

やっと言えた。
やっと伝えられた。
想いを伝えることが、こんなに大変だとはな…。
彼女は、どう答えてくれるのだろう。
すると、彼女がこちらに向かって走る姿が見えた。

「えっ…」

そして、ふわりと何かがやってきた。それが彼女だと解るのに、あまり時間を要さなかった。
彼女に抱きつかれた。
そのことで、激しく動揺し始めた心が、暴れ出す。 「つっ、つかさ!?なん…」

「私も、獄寺君が好き」

「えっ……ま、マジで…?」

問い掛けに、彼女は頷いてくれた。
信じられなかった。
だって、両想いだったなんて…。思ってもいなかった。
少しずつ近付けばいいなんて思っていたのが、こんなに近くなるなんて…。

嬉しすぎだろう。
嬉しくて、彼女を抱きしめ返した。
思っていたより細くて小さい彼女を、守っていかなければ…。そう思った。
大切な彼女を、失わない為に。

「獄寺君を注意していく内に、獄寺君に会えるのが楽しみになって…。でも、獄寺君冷たいから、嫌われてるんだと思ってた…」

「わりぃ…。嫌いになんかなれねぇよ。寧ろその逆で、雲雀との関係が気になっちまって、つい冷たくしちまって…。悪かったな」

「ううん」

「俺だって、実は楽しみにしてたんだぜ?つかさに会えんの。わざと煙草吸ったりしてな」

「獄寺君…」

「名前…。名前で呼んでくれ」

「隼人」

笑顔で名前を呼んでくれる彼女が可愛くて、顔がほころぶ。
やっと手に入れた大切な人。
これからの、あらゆる危険から、彼女を守っていかないと…。
危険な恋だと解っている。
だけど、彼女だけは…。つかさだけは、絶対に守り通すから。
築いた関係が壊れないように…。絶対に、失いたくないから。
彼女の唇に、自らの唇を重ねたのは、その約束。
何があっても守っていくという、大切な誓い。

こんな、可愛い人を失いたくない。
意地と誇りにかけて、守っていくから─…


Fine?
おまけ


─十年後─


「隼人!おかえりなさい」

「あぁ」

笑顔で、いつも出迎えてくれる。そんな笑顔は昔から変わっていなくて、相変わらず可愛らしい。
つかさを抱き締めて、お互いの温もりを確かめ合う。
今日も、無傷で帰って来れたのは、全身全霊をかけて守りたい人がいるから。
絶対に、帰らなければいけない場所があるから。

「つかさ悪かったな。俺と居るばかりにこんなに危ない目にあわせちまって…」

つかさを抱き締めながら、平凡だったつかさの運命を変えてしまったことに懺悔した。
つかさに惚れなければ、こんな危ない目に、不安な気持ちにさせなかったのに…。
けれど、そんなこと、今更悔やんでも仕方のないこと。
命を懸けて、守りたい女ができてしまったのは、仕方のないこと。
自分の恋情には、どうしても適わない。抗うことなんて出来やしないから。
つかさは、背中に伸ばした手に力を入れて、答えてくれる。

「ううん。私が選んだ道だもん。それに、隼人に出逢えない運命なら、私は欲しくない」

「つかさ…」

「私が歩いていく道に、隼人がいないなんてあり得ないから。どんなに遠回りしても、隼人を見つけ出すから」

人は、どんな道を歩いていくのか解らない。
その解らない道の途中で、出会うべくして出会った人と、出逢えない人がたくさんいる。
出会うべくして出会った人は、一生に一度の運命の人。
その人を、離したりしてはいけない。

運命の相手はつかさだけ。だから、どんなに遠回りしても、必ず会いに行くから。
それが、どんなに危険な道でも。必ず会いに行くから。
運命の人だから、必ず会えるに決まっているんだ。

「つかさー!」

「はやっ…と…苦じい…」

思い切り強く、つかさを抱きしめた。
可愛すぎて、愛しすぎて、どうしよう…。

「好きだぁー!!」

猛烈に叫びたい気分だった。
世界中の男に見せ付けてやりたい。こんな可愛い彼女、他にはいないだろーよと。
世界一可愛い彼女だろ!と、世界中につかさを自慢してやりたい。
好きすぎてどうしよう…。
愛しすぎてどうしよう…。

この先の十年後、まだ一緒に居られる。
ボンゴレ一のカップルの二人は、この先も離れることなんて、決してない─…


fine.


Next...後記

今日は獄寺君に御礼のお言葉を言って頂きましょう!
お願いいたしまぁーすッ!って…あれ?何で震えてるの?

獄:じゅ、十代目より先に更新されるなんて…ッ!そんなことあっていいわけねぇーだろーが!!てめぇ…果てろ!

梨:まっ!待って!!思いついたんなら仕方ないじゃん!そ、それに、つかさ様に会えたんだから!!

獄:…まぁ…そうだけどよ…。あ、ここまで読んでくれてありがとな!また来てくれよ!会えるの、楽しみにしてっからな!

梨:あ、因みに、名称を「彼女」にしたのは、あまり自分からは親しくは呼ばないだろう…という結論で御座います。それと、気安く呼べるか!という妙な照れも含まれております。まぁ、名前で呼ぶのは、もっと親しくなってから…という理由で…。なんか、本当の理由を曖昧に思い出せない…。

獄:こんな馬鹿な管理人ですまねぇな。それじゃ、またな!

梨:此処まで読んで下さいまして、有難う御座いました!またの訪問、御待ちしております(深礼)

獄:次は十代目のを更新しろよ…。

梨:ギクッ!!



どうでしょうかぁ!?

「梨」は私。獄は獄寺だよ!!!

で、獄寺の思い人の名前は「柊 つかさ」だぁ

読んでくれたら、どうぞ感想を下さいなっ

他のブログにも同じの書いてるけど・・・・・気にしないでなっ!!!
ちなみに、言うけど誤解しないでね!!!
ちゃんと、うちのブログやさかいに!!!

ほなさいなら
プロフィール
  • プロフィール画像
  • ニックネーム:risa0904
  • 性別:女性
  • 誕生日:1996年9月4日
  • 血液型:A型
  • 現住所:千葉県
  • 職業:小中高生
  • 趣味:
    ・デコリ
    ・携帯いじり(笑)
    ・卓球
読者になる
ちわぁ〜すっ
卓球部に所属しているrisa0904
で〜す!!!
画像どうやって載せるか
忘れてしもうたわ〜(泣)
誰でもいいから教えてほしいぞ〜(汗)
2010年03月
« 前の月  |  次の月 »
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31
最新コメント
Yapme!一覧
読者になる
P R
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
http://yaplog.jp/risa0904/index1_0.rdf