シロゾラ 

2006年01月28日(土) 17時19分
空にも喜怒哀楽があるんだよ。


シロゾラ


小さな島で、欄丸という白いムシクイが空を眺めていた。

「どうしたの欄丸。」

ぼおっとしている欄丸に、胡蝶という黒い蜘蛛が話しかけた。

「真っ白な空なんか見つめて。」

どうしてお空はずっと真っ白なの?

「空なんか何にも無くてつまんないわよ・・・」

そんなことないよ胡蝶さん。

「『夜空』の方が私は好きだなあ・・・」

どうして?真っ青の空のほうが僕は大好きだよ・・・



「欄丸?聞いてる?」


「え?あ。胡蝶さん・・・」

「大丈夫?具合でも悪いの?」

「ううん。大丈夫。
・・・胡蝶さん。どうしてお空はいつも真っ白なの?」

「え・・・さあ。どうしてかな・・・」

「僕ね、飼い主さんに聞いたことあるよ。
飼い主さんの世界の空は、笑ったり泣いたり怒ったり眠ったりするんだって。」

「空が?」

「うん。怒ったときは大きな音で怒って、雷を落とすんだって。
泣いたときは涙を降らすんだって。眠ったときはお月様が上って子守唄を歌うんだって。
笑ったときは・・・にこにこと笑って綺麗な青になるんだって・・・」

「ふーん・・・」

「なのに、どうして僕が見上げている空はいつも真っ白なの?」


欄丸は空を見上げた。見渡す限りの白。

白だけがこの世界を支配するような空。


「・・・僕ね。空の顔。見てみたいなあ。」

「欄丸・・・」


この世界には空なんて無いのよ。

その一言が純真な心を傷つけるような気がして。

胡蝶は何もいえなかった。

そっと・・・その言葉を胸の奥にしまい込んだ。


「いつかきっと。空も笑ってくれるよ・・・」

「本当!?」

「うん。きっと・・・」






空を見上げたムシクイ。

胸に秘めた思いを・・・真っ白な空に託して。

日常 

2006年01月23日(月) 18時25分
今日も平和だ。
風車はカラカラと回り、バニヤンツリーの浜辺には
心地良い風が吹いている。
まったくもって平和だなぁ・・・

あいつらは別として。




日常


「ねぇー!遊んでよぅ!」
「オリ!私が遊ぶって約束したのよ!」
「・・・ウザ(ボソ」
「うわー。赤。ひでぇなぁ。」
「そんなこと言っちゃダメだよ赤・・・」
「・・・」


ここはハッピーあいらんどという島。
その島で、耳と尻尾が水色のクイと紫のような色のユキワラベ、
淡い紫色のパキケ、赤、白、水玉の三匹のムシクイが話しをしていた。

「お前等何で俺の島にいるんだよ・・・」
「そんなことどうでもいいでしょう?アン兄様?」
「その呼び方はやめろ。」
「アン兄さぁん。遊んでぇ。」
「おいお前等。なんか言えよ!」
「えぇ?ぼ、僕・・・」
「俺パス。」
「・・・お前等ウザい。
「・・・赤ァ。」
「赤丸!?」
「赤丸?誰に向かって言ってるのかしら?」
「アン。」
「なんだよ霧丸。」
「腹減った。」
「・・・(怒)」













「てめぇら俺の視界から消えろォ!!!!!」






これがアンドロンたちの日常なのだ。





おわり。







P R
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