僕らとの出会い 

January 30 [Sat], 2010, 22:06
沖田さん視線です。
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僕ら新選組が池田屋に討ち入ったのは数刻前のこと。

正直言うとかなりきつい状況で、二階のこの部屋にいる新選組隊士は僕だけ。

僕が戦っている部屋は僕と浪士一人だけ。

本当はあと7人程いたけど、斬って今はあと一人。

僕が万全の状態だったらこんな奴すぐに倒せるのに…。

目の前にいる浪士は仲間を斬られた苛立ちと仇をうてるという安堵の目をしている。

浪士がそんな目をしていられるのは無傷だからだ。

今の僕の力と浪士の力の差はほぼ互角。

そして居合いの間をとっていた僕と浪士は同時に地を蹴った。

キーンという刀と刀がぶつかりあう音が響き、また居合いをとる。

そしてまた地を蹴りキーンと刀同士がぶつかりあった。

「っ!!」

くそっ!手に力が入らない…!

少し力が緩んだのを浪士は見逃さず腹めがけて突き刺した…。

と思ったけれど、刺されていなかった。

バキッという音とカランと何かが落ちる音がして僕は床を見ると、浪士の刀が折れていた。

「な、何者だ貴様!!」

僕は気配がする方を見ると、見たことのない少年が立っていた。

「何者って…。うーん何て言えばいいのかなあ?」

その少年は軽く首を捻って浪士に言い、

「貴様、新選組の仲間か!!!」

「新選組…???なにそれ?」

その少年は不思議そうな顔をして浪士を見た。

僕は二人のやり取りを普通に見ていると、

「とぼけても無駄だ!!」

「いや、本当にわかんないんですけど…。」

「問答無用!!」

そう浪士が叫ぶと折れた刀でその少年に斬りかかった。

が少年はふわりと避け、言っても無駄ですか…。

と呟いてすごい速さで浪士の着物の合わせ目を片手で握り背負い投げをした。

浪士が床に叩きつけられると床がはずれ一階へと浪士は落ちていき、

「おわっっ!!!そ、総司!?」

ちょうど真下で戦っている平助の声が聞こえてきた。

その声を聞いた少年は目を見開きパクパクと口を動かして僕を見た。

「し、下にも人がいたんですか!?」

「ふ、ふははははははは!!!」

なんて間抜けなことを聞いてくるんだろうと思い思わず笑ってしまった。

「ところで君、名前なんていうの?」

さんざん笑った後にそう問うとそれまで呆然と僕を見ていた少年は、あ…と声を漏らした。

「申し遅れました、俺の名前は近藤 陸と申します。」

丁寧な言葉とお辞儀をされた。

男でこんなに礼儀正しい子を見るのは初めてで少し驚いたけど聞かなきゃいけないことが山ほどある。

「君は僕らの敵?」

「敵ではないですよ?なのでその殺気じみた目をやめてくださいね。」

僕は睨むのをやめた。陸と名乗ったこの少年の目に嘘は見られなかったからだ。

長年人を斬ってきたため目を見れば嘘かどうかわかるようになってしまった。

「じゃあ、いつからここに?」

「あなたが腹を斬られそうになった寸前ですよ?」

信じられないと思いますが。と陸は付け加えて自嘲じみた微笑を見せた。

「俺が現れる前に気配はしなかったはずですよ?違いますか?」

「違わない…。」

「あなたは気配を読むのが上手そうですし。」

「何で知ってんの?」

以前陸と会ったことがあったということなのか?いや、それだったら絶対に記憶にあるはずだ。こんな強い子を。

「あなたを見ればわかります。雰囲気というか、なんとなく。」

「ところであなたの名前を聞いてもよろしいですか?」

二階へ駆け上がる足音が聞こえ始めた頃陸はそう尋ねてきた。

「新選組一番隊組長 沖田 総司。」

僕が名乗った直後土方さんと平助が部屋に現れた。

そしてとりあえず陸を屯所に連れていくことになり僕ら新選組は屯所目指して歩き出した。

そしてそれが僕らとの出会いとなった。




序章 

January 27 [Wed], 2010, 22:51
陸視線です。

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「どれだあ…?」

俺は、両親と暮らした家に今いて母上が使っていた部屋の押入れをガサゴソと探している。

小さな段ボール箱を開けると中にはレジのようなものが入っていた。

取り出して見ると木で形が作られていて、何やら電卓のような画面もついていて表現がしにくいものだった。

「母上、これで本当に幕末に行けるのですか…?」

答えてはくれないとわかっているが、口に出したくなってしまう。

まあいいやと思い、数字をカタカタと押していくと、

『1864年6月5日』

と映し出された。

元冶元年6月5日(1864年7月8日)に俺は今から行くことになる。

その時代の日本のどこに行くかはわからないらしいが…。

行けば今の時代に戻ってくることはできない。

だけど、俺はこの時代で大切に思っているものは何一つない。

だからどの時代に行こうとどうだっていい。

両親が最後に言った言葉、“幸せになりなさい”

この意味を知ってきなさいと母上が手紙に記していた。

母上の最初で最後の我が儘、幕末に行って新選組と共に歩んでみたらどう?

そうも記されていた。

GOのボタンを押せば俺は幕末へとタイムスリップする。

俺がタイムスリップしたらこの機械は消滅することになっている。

つまり、俺以外の人間をタイムスリップさせないために。

深呼吸を一つしてGOのボタンを押した。

押した直後にまぶしい光に包まれていった。

光が完全になくなった頃、機械は消滅したが俺はそんなことを知れるわけがない。

失ったもの 

January 27 [Wed], 2010, 22:46
陸の過去です。

陸視線です。

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母上は科学者、父上は武道家。

その二人の遺伝子を受け継いで俺は20年前、近藤家の長女として生まれた。

明治の中ごろ、近藤家は武道が盛んになり、道場を構えた。

近藤家は江戸時代より前から続いている家系で、明治になると生まれる子供の全てが男。

そのころから子供は一人だけしか生まれていない。

継ぎたいものが二人以上いたら必ず争うからだそうだ。

それがずっと続いてきた。

昔はなんで女の俺が生まれたのだろうかと思った。

でもそれは母上が労咳で倒れたときにわかった。

母上は俺が宿るから発症していて、子供を産むのは難しいだろうと言われていた。

そんな中俺が宿った。

母上と父上は男だろうが女だろうが産みたいと願ったので女である俺は生まれた。

俺が生まれて数ヶ月たった頃、世間で名の知れた近藤家に子供が生まれたと知られた。

父上は仕方なく生まれたのは男だとマスコミに言った。

女が生まれたなんて言ったらマスコミはぐいぐい聞いてくるからだ。

父上が男だとマスコミに言った以上俺は稽古に励むしかなかった。

だけど、苦痛ではなかった。いや、むしろ武道を極めたいと思っていた。

そして2歳になった頃、剣術を学び始め5歳になるとかなりの腕前になった。

5歳になって数ヶ月たったある日、家から少し遠い場所にある道場から父上と家に帰ると、

母上が玄関で血を噴き出して倒れていた。

頭の中が真っ白になって気がつくと病院の個室にいた。

母上はか細い声で『り、くいつまでも、笑、って……。幸せに、なってね、ごめ、んね……。』

それが母上の最後の言葉だった。

母上が死んだときの表情は今でもはっきりと覚えている。

いつもと変わらない、穏やかな笑みを浮かべていた。

本当に突然の出来事だった。

今まで泣いたことがなかった俺はその時初めて涙を流した。

父上もただただ泣いて、二人で泣きじゃなくっていた。

病院を後にした俺と父上は無言で家に帰ってきた。

幸い、マスコミはまだ嗅ぎつけていなかったのですぐに家に帰れた。

玄関の血をふき取っていた父上は俺に衝撃的なことを告げた。

『陸、いずれ知ることになるだろうから今言うな?俺も労咳だ。』

今、何て?

そう思って顔をあげると父上は申し訳ないという顔をして、

『俺も、母上と同じ病だ。黙っていてごめんな……。』

幼かった俺でも、労咳のことはよく知っていた。

治療のすべがない病。

未だ有効な治療薬はないといわれている病。

その病に父上も?

こんな現実を認めたくはなかった。

だけど、認めるしかなかった。

だって、それだと黙って父上の死を見ることになるのだから。

それだけは嫌だった。

俺は父上に、絶対に死なせないと言った。

『私が労咳の治療薬を作る!!そうすれば父上は死ななくてすむ。そうでしょっ???』

『だが、陸。』

『誰かが絶対にやらなくちゃいけないことなんだよ父上っ!それに私は黙って父上の死を見届けることなんて、

したくなんかない!!』

俺がそういうと父上は苦笑して呟いた。

『お前は頑固だからなあ。どうせ俺がダメだと言ってもやるんだろう?好きにしなさい。』

思ってもなかった言葉だったけど、嬉しくて父上に抱きついた。

『だが、約束しなきゃいけないことがある。まず、危険なことは絶対にしないこと。それと、

武道の稽古を欠かさないこと。これが条件だ。守れるか?」

俺は顔をあげ、はいっと言った。




5歳だった俺は15歳になった。

父上は病態が悪化したため入院している。

俺はというと、アメリカで科学者として研究を続けていった。

もちろん稽古を欠かしたことはなかった。

物覚えの良かった俺はすぐに英語や医学の知識を学んだ。

8歳になるとアメリカの有名な大学を最年少でしかも主席で卒業した。

10歳で科学者になった俺は研究をようやく始めた。

そして研究を始めて5年、15歳になった今労咳の治療薬を開発した。

最初にメディアに公証し、何の機関だったか忘れたがそれに公認を得た俺は休暇を使って日本に戻ってきた。

昼間だというのに空は真っ黒な雲に包まれていた。

一雨降る前に病院に行こうと足を早めた。

父上の病室を訪れた俺は目を瞠った。

血を吐いている父上。

その横で医者と看護師が懸命に話しかけていた。

『父上!!』

俺を見た父上は10年前と同じ申し訳そうな顔をした。

『すまない、な陸。お前と、久々に会えたのに、これが最後にな、るなんて…。』

『なんで…?何でだよ父上!!私、やっと労咳治す薬完成したのに!!』

『すまない陸…。けど俺、はお前が諦めずに、やってくれたこ、ことが嬉し、い…。

それに、最後にお前の顔を見れ、て良かった。』

『嫌だよ!!死なないでよ、父上!!!』

『り、く。いつまでも笑っていろ。俺は、お前の幸せを願っ、ている。それから書斎の部屋の、

戸棚に手紙があるか、ら読みな、さ、い…?』

母上と同じ最後の言葉。

そして、母上の最後と同じ笑み……。

それを俺は忘れることができなくなった。

どれ程泣いただろうか、窓の向こうを見ると先程よりも真っ黒な雲で雨が降り始め、

ゴロゴロと雷が鳴り始めていた。

俺は医者に断ってから病院を後にした。

雨が俺の体を濡らしていった。

だけど、お構いなしに雨の中を歩いて懐かしい家に帰った。

何年も掃除されていない家の中は埃っぽかった。

とりあえず持ってきた鞄からバスタオルを取り出して体を拭き、

玄関の棚の中に入っているスリッパを取り出し父上の書斎に向かった。

書斎に入ると、戸棚をすぐに見つけ読んだ。






あれから5年。

俺は医学をまた勉強した。

様々な病の特効薬を作り、世間で近藤 陸の名を知らないものはいない。

父上が死んでから自分のことを俺と言うようになった。

女の自分は弱い、だから間に合わなかった。情けなかったんだ。

そう思って。

開発した薬は結核の病を予防する薬。

発症しても治す薬。これは俺が以前作った特効薬を改良したものだ。

この二つの薬で多くの人の命が救われた。

自分の無念を晴らすため、研究してきた。

俺より悲しんでいる人がいる、苦しんでいる人がいる。

そう思い続けて。

5年前から俺の目から涙はでていない。

いや、泣き方がわからないと言った方がいいのかもしれない。

父上が死んでしまったとき生きる希望が絶った気がした。

それは20歳になった今でも変わらない。

あの日を忘れるため、俺はいつも真剣を振った。

腕が上がるとかどうでも良く、ただ無心になれるから剣を振った。

俺がこれまでに失くしてしまった物は両親と女であった自分の心だった。

説明 

January 16 [Sat], 2010, 19:10
えーっと、とりあえず説明。

オリジナル小説は、タイトルがまだ決まっておりませんww

決まったらカテゴリを変更しておきますww

主人公は近藤 陸(こんどう りく)です。

陸は、科学者ですね。

薬の。

なんか、説明があらすじになりそうなのでやめておきますwww

えー、一応ですがこの作品はフィクションですのでお間違えないようにしてください。

うげえ 

January 15 [Fri], 2010, 20:11
ホムの更新ができなくなってしまった…(´・ω・`)

ま、そのうちできると思いますが。

やぷろぐの方に最初っから書いていくことにしました!!

内容がちょっと変わると思いますが…(´・ω・`)

んじゃれっつごー!!←おま!!!!
P R
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    ・ゲーム-主に薄桜鬼、三國無双など
    ・テレビ-アニメ多し
    ・読書-さまざまなジャンルの本を。
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