空飛ぶ十字剣/千刀萬里追

September 27 [Sun], 2015, 14:52

   空飛ぶ十字剣/千刀萬里追(1977)

    

監督:張美君
脚本:劉国雄
武術指導:韓英傑
撮影:陳栄樹
音楽:ロン・ミン・タウ

出演:タン・トゥリャン(譚道良)、パイ・イン(白鷹)、
   唐威、金剛、馬場、韓江、金永祥、その他





【あらすじ】
明王朝の末期、権力は宦官ツァオの一派に握られ、政治は乱れる一方
だった。彼に対抗できるただ一人の人物・イン王子も命を狙われ寺に
隠れていたが、ここにもツァオの魔の手が迫り、ついに自害を決意。
寺の僧たちも命を捨てて闘い全滅した。
この事態を予測していた寺の管長は、弟子で若き武術の達人・タンに
「わしはツァオの頭を傷付け七日間の弱点を作る。その間にツァオを
殺せ」と遺言を残した。

宦官ツァオには三人の手強い側近(ルー、シャオ、ラン)がおり、
タンは彼らを個別に狙って戦力を削いでいくが、なぜかランの
行動は不可解で、タンに「ツァオを倒すため手を組もう」と
もちかける。血気盛んなタンはこれを拒み、ついに宿敵のツァオと
対峙するが…。






  ↑すご腕の宦官・ツァオを演じるは、名優の白鷹。



  ↑政敵の頭蓋骨をくり抜く残酷さ。この直後 脳みそを
   すするシーンはTV版ではカットされた?




↑主人公のタン。彼の父は かつて朝廷に使えていたが、宦官の
 謀略により殺されたという いわく付き。




 ↑寺に匿われていたイン王子(左)も、迫り来る軍勢を前に
  自害を決意。 …わりと歳をとっていますなw




 ↑かなわぬと知りつつも、ツァオと闘い全滅する僧侶たち。



 ↑復讐を託された主人公・タンは、苦戦しながら強敵たちを
  一人づつ暗殺していく。




 ↑襲いかかるクワガタ式ギロチン。飛び出す映像を意識した
  ショット。




   ↑木の間をスルスルと上って敵の攻撃をかわす。



 ↑謎の人物・ラン。敵の一味でありながら他の側近たちに
  手を貸そうとせず、主人公に共闘をもちかける。




  ↑ラスボス宦官・ツァオの隠し武器。これが十字剣だ!





【感想・その他】
今では入手困難で、当然レンタル屋にも置いてないであろう作品。
はたして後々何人の方がこれを鑑賞できるかわかりませんが……
とにかく紹介してみました。

制作国は台湾。映画公開時は「飛び出す立体映像」がウリだった
ようで、アクションシーンもそれを意識し、ビミョーに遠近感のある
構図が多いですが…私が最初にこの作品を観たのも かなり昔のTV
放映版だったので、立体映像はもちろん無し、ワイドスクリーン
用の画像も左右ぶった切れてて、とても残念でした。

主人公役の譚道良は、背は低めながら多彩な足技の実力派。木と
木の間に両足を踏ん張り、スルスル登っていく特技が評判でした。
ところが、使う武器はオンボロ傘一本。衣装も粗末で地味。
なんとな〜く貧乏臭い。(;^_^A
一方、白鷹が演じたラスボス宦官の印象は すごすぎる。クライ
マックスでも、金色の鎖帷子をビュンビュン飛ばして(これが
邦題の『十字剣』の由来)攻撃します。
この「とてもラスボスに勝てそうもない」感は、武侠映画では
結構重要ですよね。最後は勝つとわかっていても、どうしても
ハラハラドキドキさせられちゃう。

さて、第三の人物・ラン(宦官の側近)ですが、これも重要な
存在ながら、ちょっと立場が明確になるのが早すぎた感がある。
もう少し謎の存在にしておいても良かったなぁ。

とにかく古い作品なので、今さらファンにお薦めするほどでは
ありません(私のレビュー、この手のモノが多いね)が、ラスト
バトルで敵に「これでもか!」と攻撃を仕掛けるシーンは、
いま観てもグッときますよ。


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