October 09 [Wed], 2013, 0:08
『チャンミナ…お願いだから…』


ユノヒョンが、僕を背中から抱き締める。


『ヒョン…脚が痛いのですか?』


『…全然…痛くない…』


嘘つき…負けず嫌いの完璧主義者だから…絶対に弱みは見せない…ヒョン…。


『……っう』


背中からヒョンの小さな嗚咽が伝わる。


張り裂けそうになるぐらい僕の心臓が痛い…。


『ヒョン…それじゃ…苦しいままですよ…』


僕は、胸元にあるヒョンの手の甲に自分の掌を重ねて握り締める。


『…チャン…ミナ?』


『こっちむいて下さい…僕の胸の中の方が、きっと、もっと、ずっと、楽に泣けると思いますよ…』


ヒョンの頭ごと抱き寄せて…ヒョンの流す涙ごと僕の胸の中に閉じ込めてしまう。


『……っう』


脚の負傷で、世界中のペンらを動揺させて、不穏な状況に陥れてしまったこと。

完璧で完全無欠で最高なライヴパフォーマンスが、上海ペンらに提供出来なかったこと。


ユノヒョン…歯痒くて、悔しくて、堪らないんだろうな…。


独りで後悔と懺悔のループに苦しむヒョンを見ていると切なくなってくる。


ヒョンの髪の中に何度もKissをしても足りなくなる程愛しくて…。


ヒョンの両頬を持ち上げて唇にもKissをする。


涙の味がして…余計…僕の心はざわめく…。


『……ヒョン…脚が痛くなければ…』


『……』


子供みたいな表情で僕を見つめるヒョン…。


『ヒョンの自尊心が…許せるのなら…』


『……』


『僕を抱いて…くれませんか?』


『……チャンミナ』


『ヒョンと共に歩んで行きたいんです…悔しさも悲しみも苦しみも…分かち合いたいんです…』


『……』


『ヒョンの傷ついて、血塗れになった白い翼を僕が、僕だけが癒やしたいのです…』


『……』


『今の僕には、身体を重ねる事でしか…ヒョンを癒す方法が…見いだせないのですが…』


『……』


『駄目ですか…?』


『チャンミナ…』


また、ヒョンの双眸から涙が溢れ出す。


『ヒョン…』


『チャンミナが、隣にいてくれて良かった…』


『……』


『チャンミナに出逢えて、本当に良かった…』


『……ヒョン』


『…早く脚のケガ治しますから…』


『……』


『僕から…ずっと離れないで…チャンミナ…』


『はい…ユノヒョン…』




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