バッド・エデュケーション 

September 22 [Fri], 2006, 21:58


主演:ガエル・ガルシア・ベルナル 監督:ペドロ・アルモドバル
スペイン映画 105分 ★★★★★

スペインのエキゾチックな色彩溢れるゲイ映画です(笑)
しかも結構激しいシーンがあるのでお気をつけ下さい…
出てくるカップルが全部男同士だからすごい。

若き映画監督エンリケのもとに、イグナシオと名乗る美貌の青年が自作の台本を持って訪ねてくる。その名前は、エンリケの少年時代、神学校へ通っている時の親友の名だった。何年も会わなかった彼が突然姿を現した理由とは?
また、少年時代の2人に起こった不可解な悲しい出来事の真相とは何だったのか、映画を通してそれが明らかになっていく。

主演の女装姿もまた観物です!ショーに出てくるシーンがあるのですが、それが本当に美しいです。本当に男かいと思ってしまいました。しかしこの映画、全体的にエロい…
一度観るだけでなく、何回も観てその魅力が分るというタイプだと思います。あと予告がとてもカッコよく作られているので、そちらも合わせて観て欲しいです。

▼以下ネタバレ

バタフライ・エフェクト 

September 14 [Thu], 2006, 9:24


2005年公開
主演:アシュトン・カッチャー 
監督:エリック・プレス&J・マッキー・グラバー
アメリカ映画 114分 ★★★★★

ものすごくお勧めの一作です!こんなに面白い映画は久しぶりに観たというくらいです。そして主演のアシュトン・カッチャーが反則なまでに格好いいとか(…)

ジャンルは恋愛サスペンスに分類される…のかな?
主人公のエヴァンは幼い頃から一時的に記憶がとんでしまうことがあった。しかもその記憶がとんでいる間に何か”大変なこと”が起こっているらしい。医師はそんな彼に毎日日記をつけるよう勧める。
幼馴染であるケイリーに対し好意を持っていたエヴァンだが、町で起こったある事件をきっかけに彼は引っ越していく。その時彼はケイリーに、「君を迎えに来る」と伝え去っていく。
大学生になったエヴァンは久しぶりにその日記を手に取る。しかしその日記を開いた瞬間、その記された過去へと戻っていた。そこで彼は日記を利用し、過去の失われた記憶を取り戻し、また過去を書き換えようとするが…?

「バタフライ・エフェクト」とは「ある場所で蝶が羽ばたくと、地球の反対側で竜巻が起こる」というカオス理論のこと。このカオス理論と同じで、彼がほんの少し書き換えた過去が、現在でとんでもない影響を及ぼしていく。

最初から最後まで展開が気になって、一気に観てしまう映画です。また最終的にエヴァンが選んだ結末とは?ケイリーを幸せにする最善の方法とはなんだったのか?
とにかく是非観て欲しいです。

▼以下ネタバレ

禁色 

July 19 [Wed], 2006, 23:47
 新潮文庫

著者:三島由紀夫 所要読破時間:1週間
国内文学 ★★★★★

いや、面白かったですこれは。同性愛を扱う物語ですが、そんなにいやらしいものではないので(笑)是非お勧めしたい一冊。

老作家の檜俊介は、その醜い容貌のために三度女に捨てられた過去がある。そんなある日、好きな女を追いかけて旅行に出ると、偶然海岸で驚くほどの美青年に出会う。この美青年は名前を南悠一といい、自分が捨てられた女の婚約者であった。しかし悠一は同性愛者であり、女を愛せない性質をもっていた。老作家はこれを利用し、悠一を操りかつて自分を捨てた女達に復讐を試みる。

復讐は成功していくのだが、気づかぬうちに悠一に惹かれている俊介。老若男女問わず関係をもっていく悠一。しかしどんな関係を持っても、いまひとつ満足出来ない悠一に対し、俊介は完全なる美を見る。悠一も俊介が自分ではない、他の何かを見ているのだと気づく。真の美を発見した老作家に待っていた運命とは…?

美と愛についての小説。すこし哲学的な傾向も多いですが、ストーリー展開としても波があり、飽きずに読めると思います。

仮面の告白 

July 12 [Wed], 2006, 22:53


著者:三島由紀夫 所要読破時間:3日
国内文学 ★★★★

美しい日本語に触れたい方へお勧めしたい、三島由紀夫。この本は自伝的な語りになっています。三島由紀夫を読むならこの本から…でしょうか?

主人公は病弱な御曹司。少年には人とは違うという意識が常にあった。確かに少年は、一般的に同じ年頃の少年が感じるような女性への興味が全くなかった。例えば、裸婦の絵を見るよりも、美しい男性の絵を見る方が性的に興奮するなど一風変わったところがある。きもち同性愛の気が。
他に同じ学校に通う逞しい少年に憧れ(=恋?)たり、腋毛フェチ(爆)だったりそのおかしな性癖(だけではないですが)のため、自分を好いてくれる少女にいまいちうまく接することが出来ない。

そんな御曹司の思うところは、一体何なのか?
彼を満足されるものは一体何なのか?
それをこの本で確かめてください。

美徳の不幸 

July 05 [Wed], 2006, 4:17


著者:マルキ・ド・サド 所要読破時間:3日
フランス文学 ★★★

血が駄目とか、淫蕩が駄目とか、Sっぽい小説が駄目という方は読まない方が良い一冊。『食人国旅行記』に比べると、正にサド公爵の本という感じがしました。

ジュリエットとジュスティーヌは美しい姉妹。しかし性格・思想は全く正反対。目的のためなら手段は選ばず、悪事もむしろ正しい行為だと考える姉ジュリエットに対し、妹のジュスティーヌは信仰に篤く、美徳を何より大切なものだと考えていた。
両親の死により2人は全く別々の道を歩むことになる。この本は、妹ジュスティーヌの物語です。

美徳を何より重んじるジュスティーヌは、人がいいばかりに次々と不幸を体験していく。善行を行う人が不幸になり、悪事を行う人が繁栄を築き上げていく現実を突きつけられるジュスティーヌであったが、それでも彼女は神への信仰、美徳を捨てなかった。

美徳の塊とも言えるジュスティーヌを取り巻く不幸…無実の罪を着せられたり、騙されて身包み剥がされたり、拉致されて奴隷として扱われたり…どんだけ不幸になれば気が済むんだよという感じでした。

ジュスティーヌの物語は三部作構成になっていて、この本はその第一部にあたります。まあ、どんな順番で読んでも大丈夫だと思いますが(笑)

食人国旅行記 

June 29 [Thu], 2006, 0:47


著者:マルキ・ド・サド 所要読破時間:1週間
フランス文学 ★★★★

かの有名なサド侯爵の著書です。といってもこの本ではあまりサディスティックな表現も無いので安心して読めるんじゃないかなと思います。普通の小説とはやっぱりちょっと違う香はしますが。

幼馴染で互いに思い合うサンヴィルとレオノール。しかし両家の親が2人の結婚に反対し、レオノールは修道院へ入れられ、サンヴィルは軍務に就かせられることになってしまう。2人は決心した後駆け落ちするが、ある日2人が離れていた隙にレオノールは何者かに誘拐されてしまう。
必死に彼女を探そうと旅に出るサンヴィルだが、旅した先は食人国であったり美徳の国であったり…。特に両者の思想が対照的。

食人国では悪徳を悪徳でないとする思想があり、美徳の国では徹底的に悪を排斥する真に美しい心を尊重する思想がある。

ストーリーだけ見れば急展開の昼メロみたいですね…。肝心なのは思想面ですが、色々ツッコミどころは満載なのでまあ楽しめると思います。個人的に、自ら女装が似合うからと言って修道院に乗り込むサンヴィルに最もツッコミを入れたいと思いました。

あと普通に人間を食べちゃうシーンもあるので(そんなに大したことはないですが)そういうのは苦手な人は気をつけた方がいいかもです。

小説家が読むドストエフスキー 

May 07 [Sun], 2006, 0:47
 集英社新書

著者:加賀乙彦 所要読破時間:3日
集英社出版 ★★★★

実に久しぶりの感想になってしまいました…

えー、またしてもドストエフスキー小説の謎ときという本です。
事前にドスト氏の小説を読んでいないとわけが分らないと思います(笑)
ここでは、「死の家の記録」と「罪と罰」「白痴」「悪霊」「カラマーゾフの兄弟」について触れています。ナチュラルに「未成年」がとばされて四大長編小説とか書かれています。不本意ですがそれは置いておきましょう。

この本では、今までにあった他の解説書と違い、小説の中の宗教的な部分や病気について焦点を当てています。と言っても難しい文は出てこないし読みやすいと思います。あと書籍にしては珍しく(笑)を多用しているなと思いました。親しみやすいですね(笑)結構面白いな感じました。図書館などで発見したら手にとってみるといいと思います!

著者は「白痴」が好きなようですね。
それ以前に「未成年」も入れるべきですね(しつこい)

姑穫鳥の夏(ウブメの夏) 

March 21 [Tue], 2006, 15:06
著者:京極夏彦 所要読破時間:2週間(かかりすぎた)
国内文学 ★★★★

現代ミステリーといえばこの人!(と勝手に思っている)な京極夏彦の最初の本です。続き物ではないですが、順番としてはこれが1番最初の物となっています。映画化もされたので割と知られた作品だと思います。個人的に映画よりも原作をお勧めします。

古本屋『京極堂』の店主兼神主の中禅寺秋彦、人呼んで京極堂とその仲間(?)達が繰り広げる物語です。物語は三人称形式で書かれた部分と、京極堂の学生時代からの知人である関口巽の視点で書かれている部分があります。
シリーズ物に共通する、冒頭や中盤での京極堂の長ったらしい講釈は少なからず物語に影響していくので途中放棄せずに読みましょうね(笑)

ある日関口が京極堂にやってきて、こんな話を始める。
『人間が子どもを20箇月身籠るのは可能だろうか』
今は寂れた病院、久遠寺医院の美しい娘が子どもを身籠って20箇月になるという。さらに夫は失踪中。この不思議な事件にうっかり首を突っ込んでしまった関口だが、意外にもこの事件と自分の間には何か関係があるらしい…?

主人公は中禅寺ですよ(笑)

そして京極堂といえばこの台詞
『この世には不思議なことなど何も無いのだよ、関口君。』

この不思議に見えて(京極堂曰く)不思議ではないこの事件の真相とは一体何なのか?割と厚めの本ですが、理解しやすくて読みやすいと思います。

ちなみに私の好きキャラは関口君です(笑)

▼以下ネタバレ

謎とき罪と罰 

February 25 [Sat], 2006, 10:37
 新潮選書

著者:江川卓 所要読破時間:?
新潮社出版 ★★★★★

ドストエフスキー原作の『罪と罰』を読み解こうというそのまんまな本です。著者は同作家の翻訳でもおなじみの方。罪と罰が好きなら一度手にとって見ては如何でしょう?

色々な視点から罪と罰を読みます。中々マニアックな解説まであって面白いですよ!勿論原作を読んでから読みましょうね!ドストエフスキーの、作中での言葉の使い方には何の意味があるのか、主人公やその他登場人物の名前には実は言葉としての意味があったとか。登場人物を日本人風の名前にしてみたりと、個性的な感じがしますね〜。ちなみに主人公は英雄さんであります(笑)

主人公は童貞じゃなかったとかそんな話から神への問題に対する罪と罰、なんて幅広い解説があります。じっくり読んでみて下さいv
同じシリーズで『白痴』と『カラマーゾフの兄弟』も出ています。両者ともドストエフスキーの本ですよ!原作を読んで、?と思ったところも解決する!…かもしれません。
個人的に『悪霊』も作って欲しかったな。

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アンナ・カレーニナ 

February 15 [Wed], 2006, 11:46
 新潮文庫版

著者:トルストイ 所要読破時間:3週間
ロシア文学 ★★★★★

世界屈指の文豪・トルストイの代表作です。長いです。
恋愛小説で不倫物ですが、それだけでなく哲学的要素がふんだんに盛り込まれた一冊。人物相関としては分りやすいし、長編小説が苦手じゃないと言う方にはお勧めv
ドストエフスキーの小説がほとんど暗い印象を持たせるのに対し、トルストイの小説は明るく華やかな印象を受けました。風景描写などが豊かで気持ちの良い印象でしたよ〜

美人で優しく聡明な人妻アンナは、仕事一筋で自尊心の高い夫・カレーニンに嫌気がさしていた。そんな時、列車で偶然出会った若く美しいヴロンスキー伯爵と許されざる恋に落ちてしまう。しかしこの青年伯爵は、美貌の若き令嬢・キチイの花婿候補であった。またそんなキチイに恋する地方貴族のリョーヴィン。様々な関係の中で、ヴロンスキーと激しく愛し合うアンナであったが、この恋には大きな障害が数多く待ち受けていた。
そして2人の恋の結末は悲劇的な方向へ…。

ヴロンスキーとアンナの話とリョーヴィンとキチイの話が対比されるような感じで進んでいく物語です。方や悲劇的、方や幸福につつまれた恋で一層対照的。どちらが好きかと言えば、やっぱりアンナの物語かな。貞淑な女性は、熱情に溢れた禁断の恋の手紙をこっそり読むのが好き、という件になるほどと思いました(そこかよ)

何本も映画が作られているのでそちらも如何でしょう?
ちなみに今回のお気に入りキャラはアンナの兄のオブロンスキーであります(…)微妙ですか。

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» バッド・エデュケーション (2009年05月11日)
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