自虐の詩

2008年11月19日(水) 15時19分
日本ではすでにDVDが発売されている映画「自虐の詩」

ちゃぶ台をひっくり返すしか能のない無職の男“イサオ”と、
らーめん屋のアルバイトで家計を支える内縁の妻“幸江”の愛の物語。

本当はそんな簡単には語れないたくさんの物語がぎゅっと詰まっている、
心暖かくなる映画でした。
私の中では保存版に決定。

日本映画は本筋の裏に流れる人間の感情を描く、という面で非常に優れた映画が多く、
やはり日本人である私の琴線に触れる映画が多いのですが、
スペイン映画も結構そういう面があります。
繊細な心の動きを、コミカルであけっぴろげな本筋の中に表現してゆく。
たとえば、最近では「volver」なんかがそういう意味でいい映画でした。

この「自虐の詩」は大阪・飛田が舞台なのですが、
なんかスペインに近いなーと思ってしまいました。
お巡りさんが社会的立場の低い人に対してすごく親切だったり、
街の人がみんなお互いの現在の事情に詳しかったり、
そのわりには昔のことは追求しなかったり、
よそ者に対しての抵抗感が低いところなんかもすごく似てるなーと思いました。
なんとなく、どんなときもお笑いタッチなのも、とても似てます。

私は東京者で関西には疎いのですが、
大阪・飛田が映画や本に出てくるたびに、“人がとても暖かそうなとこだなー”と思っています。
いつか一度行ってみたいです。

そんなわけで、笑ったり泣いたりしながら、2時間たっぷり楽しみました。
主演の阿部寛がものすごく格好良いのも魅力の一つです。
ちなみに私はこの映画を見て、「私が幸江だったら、やっぱりちゃぶ台ひっくり返されてもイサオと一緒にいるだろうなあ」と思いました。
その理由となる、二人の素敵な過去も優しく描かれています。

良かったら見てください
りえ天

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