ロンドンパラリンピック開幕 日本チームは藤田征樹・石井雅史・大城竜之が出場

August 30 [Thu], 2012, 19:17
五輪に続き、ロンドンパラリンピックがいよいよ8月29日に開幕する。
今大会はパラリンピック史上最高とも言われるチケットの売れ行きをみせており、人気競技のひとつトラック自転車は早い時期に売り切れ、追加発売分も即完売の人気ぶりという。
パラサイクリングロードUCIワールドカップ第一戦ローマ、ロードTT男子C3を走る藤田征樹cYukoSATOUCIそんな熱気の待ち受ける自転車競技に日本から出場するのは、藤田征樹障害クラス男子C3、石井雅史男子C4、大城竜之男子B、パイロットは伊藤保文の3選手たちだ。
世界のレベルに注視をここ数年のパラサイクリングは、五輪開催国英国の威信をかけた選手強化の影響もあって、より一層高い世界水準への進化を続けている。
障害クラスの統合再編もあって、UCIランキング上位に名を見せる世界のトップ選手たちも、もはやかつてのような常勝は許されない。
そんな大きなうねりのなかで、日本の各選手がどこまで上位に食い込み、メルをもぎとれるのかに注目だ。
各選手の障害クラス、所属、出場予定種目と競技日程現地時間は以下の通り。
藤田征樹〔障害クラス男子C3〕日立建機トラック1kmTT〔男子C13〕8月30日※個人追抜〔男子C3〕8月31日ロードロード個人TT〔男子C3〕9月5日ロードレース〔男子C13〕9月6日石井雅史〔男子C4〕公益財団法人藤沢市みらい創造財団トラック7月23日の結団式にてcYukoSATO1kmTT〔男子C45〕8月31日※個人追抜〔男子C4〕9月1日ロードロード個人TT〔男子C4〕9月5日大城竜之〔男子B〕東京都立文京盲学校パイロットは伊藤保文社団法人日本競輪選手会京都支部トラック1kmTT〔男子B〕9月1日スプリント〔男子B〕9月2日※係数によるハンディを採用係数によるハンディはなし係数については後述自転車日本チームが複数のメルを獲得した前回の北京パラリンピック。
その終了後、UCIルールの障害クラス分けには一部再編が行われた。
以前はC二輪各クラスは、切断やマヒといった障害の種類別に障害の重さで分けられていたが、運動機能によるクラス分けに統合再編された。
その結果、選手たちが戦う相手は北京とは大きく異なる顔ぶれとなった。
表彰台への道が厳しくなるそのいっぽうで、実力の拮抗した選手が同じクラスとなったために新たな名勝負が生まれているという側面も。
また今回はトラック、ロードともに、出場人数が比較的少ないいくつかのレースで、メルの価値を高めるための措置として、複数のクラスをひとつのレースにまとめ、複数クラスにまたがった順位がつけられる。
うち、TTタイムトライアル系のいくつかの種目では、クラス間のハンディを補正する目的で係数が採用される。
日本の出場種目では、トラック1kmTTの男子C1C3と男子C4C5がこの係数レースだ。
障害クラスごとに定められた係数を実タイムにかけあわせた計算タイムによって最終順位を決定する。
なお、この係数の数値は、広州2010アジアパラ競技大会の際のUCIコミセールの説明によると、過去数年の世界選手権やP1地域大会などのデータを基にした平均値から算出し、係数を採用する大会開催のたびに最新の数値を採用するという。
藤田の出場する男子C13ロードレースについては、複数クラスの同時スタートで、係数を用いず実際の着順が順位となる。
右より石井雅史、藤田征樹、伊藤保文、大城竜之、高橋仁監督cYukoSATO男子Bクラスには北京後のクラス再編はなかったが、もともと健常者の日本記録レベルのタイムで走る選手が複数いる厳しいクラス。
ここ数年では、英国、スペイン、イタリアなど、元五輪代表選手がパイロットを務めるペアも珍しくなくなった。
今回、とくに1kmTTは、地元英国チームが世界新記録を曹チてくることはほぼ間違いない。
また、スプリントではパイロットの状況判断も大きなカギとなる。
現役競輪選手の伊藤保文パイロットがいかに他チームのベテランペアをかわし、またベストな組み合わせで勝ち上がって行けるかがポイントになりそうだ。
メルをと無邪気に応援するだけではなく、日本チームが臨むロンドンでの世界との戦いの状況と、そしていまの彼らがこの困難なレースで何をやろうとし、何を遂げ後進に何を残すのかというその意味を、われわれはしっかり見ていこう。
レースの様子は、ロンドン現地から随時お伝えする。
高橋仁監督cYukoSATO日本チームの抱負全員が自己ベストを出発に先立って7月23日、東京千代田区のホテルニューオータニでロンドン2012パラリンピック競技大会日本代表選手団記者会見結団式壮行会が行われた。
その際に聞いた選手スタッフのロンドンへの抱負をお伝えしよう。
高橋仁監督伊豆ベロドロームも完成して、スケジュール通りトレーニングできている。
やはり室内のベロドロームがあるというのは大きい。
ディスクホイールをつけて練習できる。
健常者ナショナルチームもそれは同じで、今までは海外で合宿しないといけなかった。
いま健常者のナショナルチームと一緒に練習できていて、記者発表も一緒にやっていただいて、選手のモチベーションも上がってきている。
機材もよくなっている。
松本整監督とも話をしたが、五輪もパラもナショナルはこれでやっていくという常識にしていきたい。
大城竜之cYukoSATO自分が監督に就任して1年たっていないけれど、ここで結果を出すことはすごく重要。
Cクラスの1kmTTは、複数クラス統合レースで係数がかかると厳しいけれど、ライバルたちはレベルアップしているので、少しでも上に行ってもらいたい。
今は、北京のときと同じタイムを出しても厳しいという状況にはなってはいるけれど、世界に置いていかれないように、全員が自己ベストを出して、少しでもメルに近づくこと。
大城竜之伊藤保文大城コーナリング、スタートッシュなど、いい手応えがある。
フレームを換えたこともあるし、練習を重ねることによって力もついてきているし、二人の息があってきた。
練習で自己ベストを出してロンドンに臨みたい。
伊藤スタートでいかに早くトップスピードにもっていくか、落とさないよう維持するか。
最後で落ちないよう力配分をうまくコントロールしていくのが大事。
伊藤保文cYukoSATOやっと楽しみになってきたところ。
のぼり坂の入り口が見えて来たから、これでのぼれるって。
なかなかタイム出なくて、大城くんひとりで探してるんじゃなくて、ふたりで探してあるやんみたいな感じ。
新しいキネティックのフレームはシートステー、チェーンステーが3倍ぐらい太くなっている。
後ろがぶれるのを手で押さえつけなくていいのでストレスがなく踏む方に集中できる。
軽いしカタいし、間に合ってよかった。
藤田征樹タイムも出てきているし、あとはやることをやるだけ。
体調面については、少し安心が増えた。
メルに届くのか、なしで終わるのか。
4年前の北京ののようなことスタート失敗によるタイムロスはしたくないし、考えてきて過ごしてきた。
どこまでタイムを積み上げていけるか。
高橋仁監督は個人追抜、中距離の選手をやっていたので、ギアをかけたトレーニングでどれだけスピードをあげていけるか、だとか、いろいろ勉強させてもらった。
自転車についても、ルックからアンカーに乗り換えたが、アンカーだけでも2、3台用意してもらって、どういう特性をもっているか、こういう動き藤田征樹cYukoSATOのときこの自転車は流れてくれる、とか。
股関節から連動してペルを踏む、今のトラックの乗り方は、ロードでも活かせている。
個人ロードTTについては、5月のパラサイクリングロードUCIワールドカップ第1戦ローマでは、3位彼氏 依存と1秒差の4位で表彰台は逃してしまったが、内容的にも平均時速的にも今まででベストと言えるレースができた。
今年4月の国内最終選考会のロードレースでも、同じコースを走った去年の日本障害者自転車競技大会ロードでのタイムを11秒あまり縮めてうれしかった。
4年前と違って、世界記録とか景気のいい話にはならないかもしれないけれど、納得のいくレースができれば、強豪のヨーロッパ、オセアニア勢に穴を空けられると思う。
石井雅史必ず、持って帰れるものは持って帰りたいと思う。
あわよくば真ん中という気持ちで。
それが義務だと思う。
今まで弱音をはき過ぎたかなと。
妻にもあなたは恵まれすぎ、ちゃんと応えなさいよと言われた。
ロンドン出場枠を決める石井雅史cYukoSATOUCIポイント獲得対象の国際大会で思うようにポイントが稼げず、ロンドンの代表にはもう選ばれないと思っていたので、決まるまではずっと、正直なところ本当にしんどかった。
別の競技のコーチをやっている友達がいて、彼は指導している選手が出場できなかった。
石井さん、まだチャンスがあるんだから、行ってくださいよと言われて、本当にそうだと思った。
今までやってきたことを出し切れるように。
連覇というのは、いろいろ乗り越えてきてできるのが連覇。
それに少しでも近づけるように。
悔いは残したくない。
すべて納得のいくようなレースをしたい。
表彰台に立ちたい。
そう思う。
PhotoTextYukoSATOくそう、オリンピックのようにネット放送無いのかよ
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