課題7 土の重要性 

July 18 [Wed], 2007, 2:14
 ビデオの大まかな内容は、近代農業の発達と第三世界への技術移転に伴う食糧増産と、その影の部分としての塩害、土壌劣化を取り上げたという内容であった。そして、土を自然の資源としてとらえ,この資源が過剰に酷使されると荒廃してしまうことと、地球上の人口増加ということから土を酷使することが容認されていることが、わかりやすく解説されていた。しかしながら、農業資源としてのみ、土を捉えている気がした。  まず、土の資源としての重要性が取り上げられていたのは、とても珍しいと感じた。しかし、よく考えてみれば、土が酷使されると劣化するというのは,それこそ何千年も前から知られていることである。例えば、四大文明といわれている文明が興った地域では,かつての隆盛は見る影もなく、荒涼とした大地が広がるのみであった。これは、文明が存在することは、同時に,土に大きな負担をかけることを端的に表しているのではないかと思う。  加えて、土の資源としての重要性は農業生産の基盤としてだけではない。物質循環の基盤として、急激な環境の変化に対する緩衝剤として、そして、農業とは異なった意味で、多くの生物にとっての生命の源である植物の生育の場として,重要な意味を持っているのである。現在,地球環境問題に対する関心の高まりから,自然環境にある様々なものの資源製が再評価されている。例えば緑や水などに対する関心の高まりは非常の大きなものがあるし、地球温暖化問題への関心から、大気に対する関心も大きくなっている。しかし、この大きな流れの中で土が取り残されていると思う。私たちは、もっともっと土のことを考えてみるべきなのではないだろうか。一般的な考えでは、人間と土の関わりの在り方には二つの将来像がある。一つは、土を守るために,現在のような近代農業を捨てる将来である。もう一つは、急増する人口への食糧供給を維持するために近代農業を続ける将来である。しかし、私はこのどちらも正しくはないと思う。一部の人間を切り捨てて一部の人間が生き残る将来は許容されるものではないだろうし、かといって、人類全体がレミングの群のように破滅の縁へ落ちていくことは,あまりにも愚かなことではないだろうか。また、技術革新による事態の急速な打開を期待するという方法も考えられる。しかし,現在直面している問題は,これまでのそういったブレイク・スルーの積み重ねの上にできたものである。だから、技術的な解決だけでは問題を先延ばしにしているにすぎないのではないだろうか。それに、その先にはもっと大きな奈落が待っているような気がしてならない。  したがって、この危機を打開するためには,新しい考え方が必要なのである。もちろん、土に関したことだけではなく、例えば温室効果ガス、緑、水についてもそうであろう。当然、昔のやり方に戻すことも、今までのやり方を維持することも、同時にこの二つのやり方をバランスよくやっていくことも必要だと思う。そして、それ以上に新しい道を見つけだすことも必要なのではないだろうか。私は、上昇か,下降かを問題にするのではなく,維持することが必要ではないかと思う。とても困難なことではあると思うが、地球の将来のためには、模索し、考えていかなければならないと思う。

課題6 タクシードライバー ニューヨーク 

July 07 [Sat], 2007, 16:47
 まず1970年代のニューヨークの時代背景について、この時代は、石油輸出機構OPECの攻勢により、原油は値上げされ、経済状況が悪化していた。このような第一次石油ショックの影響などがあり、財政状態が非常に悪かった。またベトナム戦争が終結したじきであったこの時期は、兵隊を辞めて新しい職を探すという人も数多くいた。この映画の主人公であるトラヴィスがタクシードライバーという職業を選んだ理由は、財政状態の悪化や就職困難に伴いその職業が一番なりやすかったから、タクシードライバーになるしかなかったのであろう。
 映画の内容については、まず、トラヴィスは心の中に残る存在であると思った。トラヴィスはベッツィに言う。階級の違う男の誘いにベッツィが乗ったのは、「一人ぼっち」や「幸せじゃない」という彼の言葉が孤独な彼女の心の琴線に触れたからだ。この言葉は、トラヴィス自身にも当てはまっている。ベッツィはトラヴィスのことを「事実と作り話が半分半分の歩く矛盾」だと評したが、それは彼女自身も含めた現代人の姿なのである。
 人類は、様々な制圧や不平等と戦い、現在ある自由を勝ち得てきた。また科学技術の発達にもより、現代人は精神的にも肉体的にも、人類史上最も自由になったと言えるだろう。しかし、自由になった分だけ、昔なら神や権力者に転嫁できた自己の存在に関する問題を、各個人が直接に背負うことになった。一方で、機械化された社会に取り込まれた現代人は、画一化され、搾取され、日々の生活に追われている。個人を重んじる分だけ、人間関係が希薄となるが、誰しもが自分を温めてくれる心許せる相手を必要としている。
 規則的に流れていく時間の中で、現代社会に生きる誰しもが、多かれ少なかれトラヴィスのように孤独や疎外感、不安を抱えている。そこから逃れるために、トラヴィスは自己正当化した犯罪に走った。何かに熱中することで、自己の存在意義を確かめたいという、無意識の欲求の現れだ。その気持ちを内に発散させるか、外に発散させるかの違いだと思う。
 ロバート・デ・ニーロが演じたトラヴィス・ビックルが、孤独な現代人そのものを体現した人物であるからこそ、サイコパスの犯罪者であるにも拘わらず、彼が 70 年代半ばから映画ファンとなった男性達のヒーローとなったのかもしれない。そのことを強烈に印象付ける事件が、 1981 年のレーガン元大統領暗殺未遂事件である。ジョディ・フォスターファンのジョン・ヒンクリーという当時 20 代半ばの男が、トラヴィスに自分を重ね合わせてしまい、ワシントンDCで大統領に発砲した。彼は女性と巧く付き合えない、空想の世界に住んでいる孤独な男だった。ヒンクリーが使ったモーテルや他の部屋から押収された品物には、ヒンクリーとジョディ・フォスターの会話を録音したテープや彼がジョディに宛てた手紙やレーガン大統領夫妻の写真つき絵葉書などがあった。その手紙には、これからレーガンを撃ちに行く、もう帰ってこられないかもしれないが、ぼくが君のためにこれをしたことを分かって欲しい、という内容のことが書かれていたらしい。この事件は、世間を大きく揺らしただろう。
 ジョン・ヒンクリーのことをヒーローだと思う人は先ずいないだろう。トラヴィスもパランタイン議員の暗殺を行っていれば、ヒンクリーと同じように世間からは変態扱いだったろう。しかし、偶然に議員の暗殺に失敗し、街のギャングの手から少女アイリスを救ったお蔭で、一介のタクシードライバーに過ぎないトラヴィスが一躍英雄となり、好きだった女性の関心も再び得ることが出来るようになる。腐った社会が崇めるヒーローは、一皮向けば変態だということなのだろうか。また、悪に立ち向かいたいトラヴィスの標的は、大統領選に出馬する議員であり、少女に売春をさせる街のギャングであった。ベッツィが属する社会の象徴である議員に、彼女に振られた憎しみを転嫁したかったのかもしれないが、議員もギャングも同レベルで悪だってことだ。どんな人間も、考えていない人間はいないと思った。とても考えさせられる映画であった。

ニューヨークの地図

課題5 帝都ロンドン 

July 07 [Sat], 2007, 15:39
 君主制政治とは、国を君主が支配する政治体制のことであり、君主である王が国の最高権力を持つ体制のことを表す。君主制には立憲君主制、絶対君主制などがある。また、ヴィクトリア朝とは、ヴィクトリア女王がイギリスを統治していた1837年から1901年の期間を指し、初期(1837年1850年)、中期(1850年から1870年代)、後期(1870年代から1901年)の3期に分類される。この時代は、産業革命の影響で経済発展が成熟し、イギリス帝国の最盛期の時代であった。
 パジョットは、憲法の有用性を「威厳を持った部分」と「機能する部分」に分解できるとした。「威厳を持った部分」は国民の感覚に訴え、憲法に尊敬の念を喚起する演劇的要因であるとした。一方、「機能する部分」は国民の信従を利用して現実の支配を行使する有用的要因であるとした。また、威厳を持った部分は君主と上院に濃厚で、機能する部分は下院と内閣に濃厚であると述べている。つまり、君主は機能する部分に介入することは少なく、上院も行政批判程度の実質的機能しか持てない、機能する部分の中心は立法部と行政部を擁する内閣なのである。また下院は国民の中の知性を表現する層によって構成されており、重要な機能を持っている。このようにバジョットは二つの部分が存在することでイギリス憲政の有用性が保たれているとした。
 このことを当時の帝都ロンドンの地図と関連させてみると、テムズ川をはさんで、地図の上部である王のいるバッキンガム宮殿の周辺に、ウエストミンスター寺院、バッキンガム宮殿、ビッグベンなど、バジョットの言うような王の担う「演劇的要因」を持つ機関が密集している。当時の君主である王の、この区域を中心にしてイギリスを支配していたことがわかる。またその他にも、北には、コベントガーデンや英国博物館など、中心部には王立裁判所などの「演劇的要因」を持つような機関が見られる。

課題4 火災保険図 

July 01 [Sun], 2007, 14:36
 下図はCharleston,SC.火災保険図であり、赤く塗られている部分はレンガ作りの建物を表し、また黒く塗られている部分は木造の建物を表している。  作業を進めていくうちにさまざまなことがわかった。まず、この地図は、道幅や一つひとつの建物まで詳しく調べられていることがわかる。また、地図を見るとレンガ作りの建物が左下に密集していることがわかる。これは、教会や裁判所、市場などの公共の建物が集中しているからであり、Charlestonの主要な建物なので、守られなければいけない大切な建物であったことがわかる。それに主要道路、公共の建物の近辺の建物はレンガ造りの建物が多いこともわかる。それ以外の地域はほとんどレンガ作りの建物がなく、建物もあまり建てられていないことがわかる。  以上のことから、Charlestonは、地域によって、火災の発生率貧富の差などにはっきりとした違いがあることがわかった。  

課題3 チャールストン 

June 30 [Sat], 2007, 14:56
18世紀といえば日本近海に外国船が出没し、中には難破する船も現れた時代である(イタリア人シドッチと新井白石の『西洋紀聞』(1709〜1715)。当時太平洋にはスペイン領のメキシコとフィリピンの間には通商路が開設されていました。メキシコ銀貨は南海(中国から東アジア)における国際通貨でした。18世紀の50〜80年代と言えば平賀源内や解剖学の杉田玄白、能楽の青木昆陽、海防論の書『海国兵談』(1790年代に寛政異学の禁に抵触)の登場する時期です。  当時北米大陸の領有をめぐり英仏が覇権争いを展開しており、ブーゲンヴィルとクックの活用は七年戦争後の太平洋海域における西欧列強の覇権争いを予告するひとつの事件であった。当時の地誌はそれに参加した科学的探険家たちによって担われていました。 当時わが国は江戸は金本位制でしたが、大阪や博多・長崎はかつての南海貿易との関係で、銀本位制(銀行・銀座)下にあったのです。16から17世紀における日本列島は鉱山開発ブームでしたが、これはこの南海(南蛮)貿易との関係で、理解すべき内容を含んでいます。江戸初期における日本の関係で、理解すべき内容を含んでいます。江戸初期における日本の貨幣制度は貴金属類の流出で何度か崩壊の危機に直面しています。 わが国の伝統的地誌(図会類を含む)の編集は17~18を通じて盛んに行われていました。その問題は別途検討してみることにしましょう。 講義の中では西欧列強による初期資本主義のグローバルな拡大と海外情報のヨーロッパにおける関心の高揚、かかるブームを受けて地誌(旅行記や航海記を含む)形式のユートピア文学の流行、ユートピア願望が新大陸への彼らの移住を促進したことにふれた。  アダム・スミスの『道徳情操論』と新大陸における労働力調達を考えておこう。 ユートピア文学との関係で18世紀の歌劇『フィガロの結婚』(モーツアルト)の荒筋を検索しておこう。支配者と支配者の立場の逆転をおもしろおかしく描写しています。これは市民革命に繋がる思想の流行を取り入れた結果なのです。ロココ風一これがモーツアルトの時代の西欧社会(裕福な自営業者=ブルジョワジーが担う)新しいムードだったと文化史の教科書は書いていますが、それを可能にしたのはアジア・アフリカ・ラテンアメリカの経済支配の進展でした。  観察対象を詳細に捉え、それをデータ化する凄まじい情熱。その片鱗は博物学者たちが残した動物や植物の挿絵(細密画)からも十分に感じとれます。絵画の形式も聖書を題材とした歴史画に変わり、風景画や地図など写実的なもの(科学的なもの)が登場するのです。本来地図は地誌の挿入資料として作成されてきたものでした。  Trivialism(細叙法。一種のレトリック=説得のための表現戦略)。ダニエル・デュフォー『ガリバー旅行記』はその典型をなす経済小説。ロビンソン・クルーソーの冒険というユートピア小説の同様   当時の西欧の都市には植物園・動物園・民族展示館などが盛んにつくられていますが、それは植民地経営と連動したことだったのです。民族展示館は異国の珍しいものを、植物園はプランテーション経営の栽培作物学的サポート機関だったのです。ブーゲンヴィルの一行はあのタヒチ島でサトウキビに新品種を発見したと指摘しましたが、彼らの活躍は植民地経営における技術革新(旧大陸の労働力と旧大陸の生物資源とをユニークな形で結びつける=シュンペーター 流に言えば「経済発展とは新結合を遂行すること」を、文字通り)を実践することと直結していたのです。

参考文献
 伊藤光晴ほか『シュンペーター 孤高の経済学者』岩波新書  川勝平太『文明の海洋史観』中公新書1997 139-217項  RAスケルトン『図説 探検地図の歴史』原書房 1992  アダム・スミス『国富論』中公バックス 世界の名著37

課題2 アメリカ合衆国の地図 

May 01 [Tue], 2007, 18:55
アメリカ合衆国の地図を載せました。

課題1 演習課題 

April 25 [Wed], 2007, 3:22
ギリシアに知る人ぞ知る「路上落書き作家」あるいはその集団Zapがいる。
アテネのPsiri地区を中心に彼の描く落書きを小まめに取材するserver pics' のAthens Street Art を紹介する。
童画風で、都会の若者の不安と憂いを含んだ独特のキャラクター、とても心に残るユニークなものだ。


落書きは法律違反、りっぱな違法行為です。
P R
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