Train Bank 機関車   貯金箱 

April 18 [Wed], 2012, 16:32



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100万回生きたねこ      佐野 洋子作   講談社 

April 16 [Mon], 2012, 22:45
  


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 今まで私はいったい何度この絵本を開いたことでしょう





 日々何気なく過ごしている中で、時折ぽっかりと心に穴が開いてしまって何だか空虚な気持ちになってしまった時に、再びこの絵本に何かの救いを求めているような気がします





 この絵本は、100万回もただなんとなくダラダラと生きるよりはたとえ自分のいのちの時間を削ってでも、全身全霊で誰かを愛し、愛されながらいのちの炎を燃やし尽くす人生のほうが、満たされた一生を送れるという事を私に教えてくれた本です





 今までに心を持たなかった猫が、誰かを愛するという喜びで知った感動と、失うという哀しみで流したとめどない涙





 猫は小さな小さな生き物ですが、そんな猫でも「心」というものをちゃんと持っていたのです






 愛、そして生への深い洞察、そして魂の正しい導きを描いた絵本です

中学生がおしえる小学生の理科実験     高橋 タクミ漫画  朝日小学生新聞編集部著 

February 05 [Sun], 2012, 15:17
   


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木を植えた男    ジャン・ジオノ原作、フレデリック・バック絵 

February 01 [Wed], 2012, 17:33
  
 

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 この物語は、ちょうど世界中で第一次世界大戦と第二次世界大戦という大きな戦争が起きていた時代をモデルにして描かれたお話です





 それはちょうど目の色を変えて欲望に取りつかれながら、互いに奪い合い、殺し合う人々の渦で世界中が覆い尽くされていた時代でした




 そんな荒れ狂う世界の山奥の片隅で、コツコツコツコツと静かに一人で木を植え続ける男がいました





 その男の名は、エルゼアール・ブフィエ




 それはひたすら孤独の中で、自然というそこはかとなく大きなものに正面からぶつかり、向き合い、語り合いながら、畏怖の念を抱き、自然の持つ美しさを活かす事を必死で試みる静かで力強い男の姿でした





 やがて荒れ果てた山々は、男のたゆみない努力によって美しい木々で覆われ、そこを訪れた人々の心にも安らぎがもたらされる楽園と化していったのです






 私は今だかって、この主人公のようなすばらしい人物には出会った事がありませんでした




 そして男の成し遂げたその立派な行い、孤独と向き合いながら世の為にと信念を貫き通した生き様が、私の心に深く刻み込まれていきました






 私は何も語らずに、ただひたすら人々の心の安らぎを願いながら黙々と木を植えている男の姿を見て、言葉にあらゆる装飾をほどこし、平和や幸福といった決して言葉で埋めることのできないものを、必死でもがきながら埋め尽くそうとしていた自分を恥ずかしく思いました






 これは本当に人の手で作り上げられたものなのでしょうか






 私にはどうしても、神が天から降りてきて手を加え、なされた仕業としか思えないのです




 いつまでも争い、いがみ合う事をやめないおろかな人間たちのために・・・

旅行用スノーケリングベスト 

January 26 [Thu], 2012, 13:24
  
 

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 泳ぎが苦手な人にはこれは大きな見方

花いっぱいになあれ   松谷 みよ子作、司 修絵   大日本図書 

January 25 [Wed], 2012, 22:56
  
  


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 ある日のこと、小学校の子供達が、どこの誰だかわからないけれど誰かの喜ぶ顔がみたい、誰かが幸せになってほしいという願いを風船の中に詰め込んで、一斉に空へと羽ばたかせました





 風船はフワフワフワフワと空を漂いながら、あちらへこちらへと風に吹かれて飛んでいきます





 その中の一つが、遠く遠くの山の上で昼寝をしているきつねの所へ舞い降りました





 夢からさめて、風船を見つけた時のきつねの喜びようといったらありません






 嬉しくて嬉しくて心も体も空へ舞い上がってしまいそうな勢いです






 そして子供達が風船の中に託した素敵な贈り物とは・・・




 フワフワフワフワと空のかなたから誰かの優しい心が風になって飛んできて、又どこかの誰かの心を幸せいっぱいに満たしてくれる





 そんな送り手の優しい想いを、受け取り手がしっかりと受け止め、その想いを又誰かに伝えていく幸せの連鎖反応





 心の中に花が咲いたように、幸せな気持ちへと満たされていく物語です

白地図トレーニング帳        SAPIX 

January 07 [Sat], 2012, 20:04
  
  

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モモ    ミヒャエル・エンデ作、大島 かおり訳    岩波書店 

January 07 [Sat], 2012, 19:29
  
  

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 この物語は、合理化された文明社会を風刺しながら生きる事の本当の意味を、不思議な女の子モモが悟らせてくれるファンタジック・ストーリーです






 自動車、洗濯機、携帯電話、パソコンetc.





様々な電化製品が開発され、便利でスピードばかりが求められる現代社会





 怒ったり、泣いたり、笑ったり、喜んだり、人や物をいつくしむという大事なことすら忘れてしまった非常なスピード社会で、私達はいつの間にか暖かい感情を奪われ、心をどこかに置き忘れたまま空虚に生活している・・・





 それは本当ははかることのできない時間というものに、無理に区切りを付け、感じる、味わうといった大切な事を忘れ、精神を腐蝕しながら生きているからではないでしょうか





 心が時間を感じ取れないようなら、生きているという実感はないも同じです





 私は幸福というのは、誰もが平等に与えられた時間というものをいかに充実して過ごせるかというところにヒントが隠されているのではないかと思います





 本当の豊かさとは、日々の一コマ一コマを丁寧に生きる事




 ゆっくり味わって感謝しながら食べる、自分の住まう家の中を愛情を込めて磨く、そして時には心を静かにして鳥のさえずりに耳を傾けたり、花を愛でたりする 







 たくさんの物に囲まれていなくても、この本の主人公のモモのように豊かな感受性をもって、この世に存在するあらゆるものに喜びを見出していく・・・





 日々、時間に追われながら我を忘れ殺伐と生きている大人達に、人生観を今一度洗い直しながら読んでほしい物語です

スイートショコラティエ    メガハウス 

January 03 [Tue], 2012, 17:30
  

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木     佐藤 忠良画、木島 始文     福音館書店 

January 03 [Tue], 2012, 17:05
  


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 今回、木が好きで好きでしょうがない作者の想いを、木が好きで好きでしょうがない私がレビューに託して代弁できたことをうれしく思います




 私もよくこの絵本の作者のように立派な木に出会うと、木の心臓に手をあてて気を吸収しながら対話しています






 いったいこの木は長い月日の中で、毎日毎日何を見つめながら生きてきたんだろうと思いをめぐらしながら・・・





 私達人間は、危険な事や不愉快な事があるとその場から歩いて離れることができますが、木はたとえ嵐がきても洪水がきてもその場から動くことはできません





 そんな木の動じぬ姿を見ていると何か覚悟を背負って生きているように感じ、その佇まいに私は敬畏の念を抱かずにはいられません





 木、草、花達と同じ生き物として生まれた私達人間は、自動車や電化製品、コンクリートに囲まれて生活していくうちにいつの間にか自然と対話するという大切な事を忘れてしまっているのかもしれません





 皆さんも時には都会の雑踏を離れて、自然と向き合ってみてはいかがですか