pdf12は当面の刊行を停止することを決定しました。

January 27 [Thu], 2011, 10:15


pdfX12をご支援下さっているみなさまへ:

http://reminders-project.org/

2007年度より pdfX12をとおして、数々の写真家たちとのコラボレーションが出来たことを幸運に思っています。編集面でもご協力に恵まれ、これまで48号を刊行してきました。しかしながら、これまでの問題点を解決し、あらたなpdfX12を作り出すことの必要性を感じ、当面の刊行は停止することを決定しましたのでお知らせいたします。

第一回目の編集会議を間もなく東京で行い、新pdfX12刊行にむけてブレインストーミングをすることになっています。
経過はまたお知らせ致します。

pdfX12以外にも、リマインダーズプロジェクトは興味深い写真的取り組みをしているグループ、個人とコラボレーションする活動を続けています。それらのアップデートは英語ではFacebookのページ、日本語ではmixi日本語ブログにて行っていきますので、そちらをご覧になって下さい。

最後になりますが、写真ブログI WAS THEREは毎週月曜日にあらたなエントリーで更新していますので、是非ご覧になって下さい。

みなさまの多大なるサポートに感謝。

2011年1月 26日
リマインダーズプロジェクト

毎月25日発行のpdfx12|photo documentary folioX12の#48を刊行しました。

December 30 [Thu], 2010, 12:20
毎月25日発行のpdfx12|photo documentary folioX12の#48を刊行しました。
今号は中国の写真家エリック・グオ氏によるストーリー「美撒」です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
購読ご希望の方は
http://reminders-project.org から申込みをお願いします。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

現代の中国と言えば、爆発的な経済発展と、鉱工業の発達による環境の汚染と、都市部と農村部の格差、という切り口でとらえることが多いなか、本ストーリーはまったく異なる視点から中国を見つめているようです。

一口に中国と言っても、広大な国土のなかに多くの民族が暮らしていますが、ストーリーで映し出された美撒(メイサ)は、四川省・山岳地帯の、少数民族・イ族が住む村のひとつです。

本ストーリーの写真を見つめていて思い出したのが、数年前に観光で訪れた、タイ北部山中のとある村。

ガイドを伴って山を歩き回って辿りついたその村は、人口よりも家畜の数が多く、水道も整備されていない土地でした。

人は優しく、緑は深く、とてもいい場所でしたが、はたして、こうした伝統的な生活を守るのがいいことなのか、経済的に発展を遂げ、いわゆる「豊かな生活」を送ることがいいのか、また興味本位で訪れていいものなのか、価値観をゆさぶられる経験でした。

美撒(メイサ)の人々の表情や厳しい自然の姿もまた、「豊かさ」「幸福」とはなんぞやと、問いかけているのではないか。
ふと、そんな気がしました。

(今号紹介文:大西鉄平 pdfX12翻訳担当)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
pdfX12|photo documentary folioX12 vol.48
中国|美撒 Meisa
写真と文:エリック・グオ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

私は、中国北部の貧しい山岳地帯に生まれた。18歳で河北工 芸美術学校に入学。
3年後、卒業と同時に、写真に興味を持っ て取り組み始めた。
自分のカメラを持つことは遠い夢のようなことだっ たけれど。

河北省から北京へと移住し、中央美術学院に1年通い、研究を 全うした。その後は人が呼ぶところの「フリーランス」、つまり失職状態となった 。

2002年に友人の写真集を眺めていて偶然この「楽園」を見つけた。 2年後、私は奇妙な巡礼に出かけた。北京から40時間も列車に乗り、息切れするような道を抜け、そしてこの地に立った。

最も印象的だったことは、写真を撮りたくなったのではなく、山に登りたくなったことだった。

(#48本文より一部抜粋)



完全版は PDFでのみご覧頂けます。

※ご購読申し込みは下記サイトから。
http://reminders-project.org

メールで直接購読申し込みをお送り下さっても対応させて頂きます。
pdfX12@gmail.comまで。

「購読希望」と件名に入れて、本文は空のままでも構いません。

各号にある購読申し込み(無料です)からメールをお送り下さい。
件名は自動で表示されます。本文も空でお送り頂ければ結構です。

添付写真:ページの見開きより
文章、画像の無断使用、転載禁止。

PDFX12 #47刊行しました!

November 26 [Fri], 2010, 2:06
毎月25日発行のpdfx12|photo documentary folioX12のvol.47を刊行しました。今号は特別に2バージョン構成になっています。また、紹介文は写真家にのみやさをりさんご本人によるものです。下記より。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「あの場所から」。このシリーズは、性犯罪被害者同士の共同作業で成り立っている。被害者である私が被害者である彼女らに「写真のモデルになってくれないか」と声を掛けたことから始まった。

彼女らの中には、今まさに闇の真っただ中を歩いている者もあれば、裁判を控えた者も、自らの身体を切り刻んで何とか生き延びている者も、いる。
私の住む国、日本で、性犯罪被害のことを語ろうと思ったら、よほど安全な場が設けられないかぎり殆ど無理だ。性について肯定的に語ろうとすることさえ、いまだ難しい。それでも、毎瞬毎瞬、今この時でさえ、被害者は増え続けている。

あなたは考えたことがあるだろうか。この直後、あなたでさえも被害者になり得るかもしれないという現実を。あなたも、あなたも、あなたも。その可能性を孕んでいる。
そのことにどうか、気づいてほしい。決してこれは他人事なんかじゃないのだ。
そして、それによって世界から零れ落ちた者たちが、再び立ち上がり、世界との絆を取り戻してゆく姿を、どうかしかと見てほしい。

そして、今もしあなたの隣に寄り添う大切な誰かがいるなら。その人ともう一度、手を握り合ってほしい。そのぬくもりを、しかと感じてほしい。あなたが差し伸べるその手が、誰かの心を救うかもしれない。たった一本のその手が、誰かの心をこの世界に留めおくものになり得るかもしれない。
そのことを、知ってほしい。

人は、人の間にいてこそ人間なのだ。犯罪に巻き込まれることによって一度人間であることを奪われた彼女らの姿を、人間であることを奪われながらも諦めず再びその手を世界に向かって伸ばそうとする彼女らの姿を、どうかその目に刻んでほしい。

彼女らの姿はあなた自身でもあるのだから。

(今号紹介文:にのみやさをり 寄稿写真家)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
pdfX12|photo documentary folioX12 vol.47
FROM THAT PLACE - THE VOICE OF BEING -
写真と文:にのみやさをり
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


完全版は PDFでのみご覧頂けます。

※ご購読申し込みは下記サイトから。
http://reminders-project.org

メールで直接購読申し込みをお送り下さっても対応させて頂きます。
pdfX12@gmail.comまで。

「購読希望」と件名に入れて、本文は空のままでも構いません。

各号にある購読申し込み(無料です)からメールをお送り下さい。
件名は自動で表示されます。本文も空でお送り頂ければ結構です。

添付写真:ページの見開きより
文章、画像の無断使用、転載禁止。

PDFX12最新号#46まもなく刊行します

October 25 [Mon], 2010, 22:15
まもなく、毎月25日発行のpdfx12|photo documentary folioX12のvol.46を刊行いたします。

今号では北朝鮮の産科病院を取り上げています。

現在、北朝鮮はにわかに注目を集めています。

健康に不安があるとささやかれている金正日(キム・ジョンイル)総書記の後継者として、三男正恩(ジョンウン)氏が中央軍事委員会副委員長に就任し、メディアで盛んに報道されています。

やがて正恩氏が政権を握れば、金日成(キム・イルソン)氏から3代続く権力の世襲が実現することになります。

一方で、昨年秋に実施したデノミ(通貨単位の切り上げ)は失敗に終わり、物価が高騰し、経済は混乱をきたしていると伝え聞きます。

また、外貨獲得を目的に外国人の旅行者を受け入れ、国民による食物の自由取引を認めるなど、改革路線に傾いているとも言われてもいます。

迷走する北朝鮮は、いったいどこに向かおうとしているのでしょう。

しかし、厳しい情報規制を背景にさまざまな憶測が飛び交い、私たちは思うように現状を知ることができません。

外国人の拉致疑惑や核実験、食糧不足など、多くの問題を抱える北朝鮮ですが、今回、フォトジャーナリストSusetta Bozziは北朝鮮の産科医院に焦点を当てています。

『DELIVERING IN THE DARK』
ぜひ、ご覧ください。



(今号紹介文:新井優子 pdfX12翻訳担当)

-----------------------------------------------------
pdfX12|photo documentary folioX12 vol.46

DELIVERING IN THE DARK

写真と文:Susetta Bozzi
-----------------------------------------------------

病院のなかでは立ち止まってはいけないことになっていた。
ここでの訪問とは、廊下を急ぎ足で通過し、決してドアの奥を覗かないことを意味する。
患者のプライバシーを尊重するために、と彼らは言った。
私は必死で食い下がった。だれもいない病院の写真を持って帰るわけにはいかなかった。

(vol.46本文より一部抜粋)

完全版は PDFでのみご覧頂けます。

※ご購読申し込みは下記サイトから。
http://reminders-project.org
メールで直接購読申し込みをお送り下さっても対応させて頂きます。
pdfX12@gmail.comまで。

「購読希望」と件名に入れて、本文は空のままでも構いません。


各号にある購読申し込み(無料です)からメールをお送り下さい。
件名は自動で表示されます。本文も空でお送り頂ければ結構です。


添付写真:ページの見開きより

文章、画像の無断使用、転載禁止。

間もなく、毎月25日発行のpdfx12|photo documentary folioX12のvol.45を刊行します。

September 24 [Fri], 2010, 21:52
間もなく、毎月25日発行のpdfx12|photo documentary folioX12のvol.45を刊行します。 今号は、ロシアの「ノリリスク」という工業地帯に発生する環境問題をお伝えします。
先日、世界気象機関(WMO)と国連環境計画(UNEP)により「オゾン層の破壊に歯止めがかかった」という報告がなされました。
約50年後に1980年の水準まで回復するという予測もあり、ほっとされた方も多いのではないでしょうか。

しかし、各国の取り組みが功を奏したという知らせに喜びを感じる一方で、オゾン層の破壊ばかりが環境問題ではないこともまた事実です。

今号の舞台であるノリリスクのコンビナートは、ニッケルや銅、コバルト、パラジウムといった貴金属・レアメタルを大量に生産する一方で、世界全体の二酸化炭素排出量の約2%を占め、周辺地域では自然破壊が進んでいるといい、地球温暖化への影響も大きなものと考えられます。

こうした金属・レアメタルは、携帯電話や電線など、身近なところで使われており、それによって我々は、便利な生活を享受しています。
利便性を追求した結果、環境問題を引き起こしているという点は、オゾン層の破壊をもたらしたフロンガス等と変わりありません。

便利な生活は一度手に入れると手放しがたいものですが、手遅れになる前に、我々生活者一人ひとりが社会や生活の在り方を考え直さなければならないのかもしれません。

(今号紹介文:大西鉄平 pdfX12翻訳担当)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
pdfX12|photo documentary folioX12 vol.45
ロシア|Norilsk
写真と文:セルゲイ・マキシミーシン
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
囚人労働者によってつくられたロシア極北の街「ノリリスク」は、世界で最も公害が深刻化している都市の一つだ。
ノリリスクとその周辺地域の住民を苦しめる環境災害は、世界最大級のニッケル鉱山と冶金コンビナートからの“ 派生物” に起因している。
(vol.45より)



完全版は PDFでのみご覧頂けます。

※ご購読申し込みは下記サイトから。
http://reminders-project.org
メールで直接購読申し込みをお送り下さっても対応させて頂きます。
pdfX12@gmail.comまで。
「購読希望」と件名に入れて、本文は空のままでも構いません。

各号にある購読申し込み(無料です)からメールをお送り下さい。
件名は自動で表示されます。本文も空でお送り頂ければ結構です。

添付写真:ページの見開きより
文章、画像の無断使用、転載禁止。

以上、是非ご覧ください。

PDFX12最新号#44、テオ・ヴォルパッティのFrom Under

August 28 [Sat], 2010, 10:50
pdfX12の#44を刊行しました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
pdfX12|photo documentary folioX12 #44
モンゴル|From Under
写真と文:テオ・ヴォルパッティ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
私の関心は、モンゴルの首都ウランバートルの貧困、暴力、そしてアルコール依存症といった社会的側面に向けられてきた。なかでもアルコール依存症は、ストリートチルドレンの増加とともに、大きな社会的悪となりつつある。ストリートチルドレンの多くは、アルコール依存症の親戚による虐待から逃れるために、通りや地下で生活することを余儀なくされた子どもたちであるという点において、ストリートチルドレンの問題も
また、アルコール依存症と深く関係している。
(#44より)



完全版は PDFでのみご覧頂けます。

※ご購読申し込みは下記サイトから。
http://reminders-project.org
メールで直接購読申し込みをお送り下さっても対応させて頂きます。
pdfX12@gmail.comまで。
「購読希望」と件名に入れて、本文は空のままでも構いません。

各号にある購読申し込み(無料です)からメールをお送り下さい。
件名は自動で表示されます。本文も空でお送り頂ければ結構です。

添付写真:ページの見開きより
文章、画像の無断使用、転載禁止。

以上、是非ご覧ください。

PDFX12最新号#43、グレッグ・コンスタンチンによる「Exiled To Nowhere」

July 27 [Tue], 2010, 10:50
今号のPDFX12は、世界でもっとも迫害されている民族に数えられるロヒンギャのストーリーです。
2009年1月、タイの沿岸警備隊がビルマからの不法移民船を保護せず、海上に放置して約300人の死者を出したというニュースが報じられました。このときの被害者がロヒンギャたちでした。
今号のストーリーはバングラデシュの難民キャンプに暮らすロヒンギャの人々が中心ですが、バングラデシュからさらにタイやマレーシアなどへと移動した人々も、行く先々で厳しい生活を強いられ、アイデンティティを失い、差別され、迫害されているのが現状だということが、このストーリーからも分かります。安住の地などは夢のまた夢なのです。

とはいえ、移民受け入れは受入国にも相当な負担であるのも事実でしょう。日本もこの負担軽減のため、今年度から第三国定住を受け入れることを決定しています。しかしその数はたったの30人程度。今号で紹介されている事実を多くの人に知っていただくことで、この数が少しでも増えるきっかけになればと願います。

(今号紹介文:芦田あけの pdfX12翻訳担当)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
pdfX12|photo documentary folioX12 #43
バングラデシュ・ビルマ|Exiled To Nowhere
写真と文:グレッグ・コンスタンチン
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ロヒンギャとは、ビルマ(ミャンマー)西部のラカイン州に居住するイスラム系少数民族だ。1982年の市民権法成立によ り無国籍となったロヒンギャは、ほぼすべての権利と保護を奪われた。強制労働に恣意的逮捕や拘束、土地収用といったあ らゆる人権侵害にさらされている。また、村から出ることを禁 じられ、モスク(礼拝所)は破壊・押収されて、さらには結婚して子どもをもうけることすら制限されている。
(#43より)



完全版は PDFでのみご覧頂けます。

※ご購読申し込みは下記サイトから。
http://reminders-project.org
メールで直接購読申し込みをお送り下さっても対応させて頂きます。
pdfX12@gmail.comまで。
「購読希望」と件名に入れて、本文は空のままでも構いません。

各号にある購読申し込み(無料です)からメールをお送り下さい。
件名は自動で表示されます。本文も空でお送り頂ければ結構です。

添付写真:ページの見開きより
文章、画像の無断使用、転載禁止。

以上、是非ご覧ください。

PDFX12最新号#42、後藤勝によるタイのストーリー「THAILAND DIVIDED」

June 27 [Sun], 2010, 10:21
毎月25日発行のpdfx12|photo documentary folioX12の#42を刊行いたします。
今号は、タイを拠点に活動している日本人写真家の後藤勝によるタイのストーリー「THAILAND DIVIDED」です。通常の紹介文にかえて、このために特別に書かれた寄稿文を冒頭に添えさえて頂きます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 最近タイのテレビや雑誌社から、インタビューを受けた。軍と政府、それに反する市民運動、そして王室が作り上げてきたタイ民主主義の歴史は、一 言では説明が難しい。
 外国人ジャーナリストから見た今回のタイの混乱をどう思うかと質問をされた。
「対決は赤と黄色、地方と農民、軍事政権とコミュニスト・ゲリラのような部隊、特権裕福層と貧民、ベンツと市バス、エンポリアムとクロントーイ市場、、、」思いつくままにタイに存在する比較例を言う。
 
 簡単に比較できることほど、今回の権力争いにも引き出された。「特権裕福層は都市で裕福な暮らしをし、軍を使って我々を殺そうとしている」デモ 隊のリーダーがよく叫んでいた言葉である。それを田舎から出てきた農民は毎日朝まで聞かされた。農民は信じ込んだ。軍と衝突した時、武装集団もいたが、ほとんどが石と火炎瓶で戦った。スナイパーが銃を構える前で立ちふさがる者もいた。自殺行為そのものだった。
共に死ぬまで戦おうと言ったリーダー達は、政府 に降伏して生き延びた。銃弾を浴びて死んでいった人々の死は無駄になった。

 そして政府は国営放送を通じて人々にこう伝えた。「テロリストが首都を崩壊させようとしている。人々の安全の為に、私たちは仕方なく武器を使 う」地位と財産を守りたい者は、この政府の言葉を、国家を守るためと黙認した。スナイパーが武器を持たない者を撃ち殺した事を知っていても、いくらデモ隊 を殺しても解決策にならない事を知りながら、知らぬふりをした。ハイソな市民が発した、「タイ人は平和を愛している。タイ人同士の争いは止めよう」という言葉は、死に直面していた最前線のデモ隊には届かなかった。

 インタビューをしていた記者は、最後にこう聞いた。「これは内戦だと思うか?」
「無差別に手榴弾を爆発させて人を殺したデモ隊、そして目の前を横切る人を動物のように撃ち殺した政府。内戦とはこのような事をいうのではないか」 僕は言った。

(今号紹介文:後藤勝 pdfX12#42寄稿写真家)

※後藤勝のTWITTERはこちらで
http://twitter.com/MasaruGoto

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
pdfX12|photo documentary folioX12 #42
タイ|THAILAND DIVIDED
写真と文:後藤勝
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
5月19日、午前8時32分。袈裟をまとった一人の僧侶が言った。銃声が周りで鳴り響く。ルンピニ公園付近では軍とタクシン元首相派(UDD)の 銃撃戦が続き、後方のサラシン通りに次々と負傷者が運ばれてくる。UDD支持者の5人の僧侶が突然立ち上がり、ルンピニ公園方面に歩き出した。僧侶が僕を 見て言った。
「負傷者を運ぶ。一緒に来い。君は写真を撮れ。」
(#42より)



完全版は PDFでのみご覧頂けます。

※ご購読申し込みは下記サイトから。
http://reminders-project.org
メールで直接購読申し込みをお送り下さっても対応させて頂きます。
pdfX12@gmail.comまで。
「購読希望」と件名に入れて、本文は空のままでも構いません。

添付写真:ページの見開きより
文章、画像の無断使用、転載禁止。

pdfX12最新号#41|スティーブン・ JB・ケリーの七里河区

May 27 [Thu], 2010, 11:01


毎月25日発行のpdfx12|photo documentary folioX12のvol.41を刊行しました。
今号は、イギリスの写真家 スティーブン・JB・ケリーによる中国甘粛省・蘭州市のストーリー「THE QI LIHE DISTRICT」です。

中国の地域間所得格差は、依然として拡大を続けています。中国国家統計局の発表によれば、2009年の一人当たり純所得は、都市部の17,175元に対し農 村部は5,153元と、3倍以上の開きがあり、1978年以来最大の格差になったとされます。今号のテーマとなった蘭州市も、このような大きな格差を内包 する都市のひとつといえます。

蘭州市では、砂漠化の進んだ周辺農村部の人々が都市部に流入し、貧困に苦しんでいます。

砂漠化の原因のひとつに、気候変動があげられますが、人間の生活がその進行に拍車をかけていることは言うまでもありません。乱伐や過剰な放牧が森や草原を枯 らし、あるいは過剰耕作が水資源を枯渇させるなど、非計画的な生活が自然に悪影響を及ぼすことは明確に指摘されています。

自身、甘粛省を 訪れたことはありませんが、雲南省を訪ねたことがあります。数多くの少数民族が暮らす雲南省でも、省都であり漢民族が大半を占める昆明と、100キロほど 離れた回族が住む通海という村では、日本では予想もつかないほど基本的インフラに格差がありました。それでも通海は水田の広がる作物の豊かな地域でしたか ら、砂漠化が進んだ農村部が強いられる生活は、想像をこえる苦しみではないかと思います。

環境、人の営み、民族や社会のありかた。都市部 における所得格差ひとつをとっても、さまざまな問題が複雑に絡み合っていることがうかがえます。商工業の発展や上海万博など明るい面で注目される中国です が、その背景に横たわる大きな格差にも、ぜひ目を向けていただければと思います。

(今号紹介文:大西鉄平 pdfX12翻訳担当)

-----------------------------------------------------
pdfX12|photo documentary folioX12 vol.41
中国|THE QI LIHE DISTRICT
写真と文:スティーブン・ JB・ケリー
-----------------------------------------------------

七里河区(しちりがく)は、中国北西部・蘭州市の郊外にある。公害が深刻化するこの一帯で最も貧しい地域だ。
この場所を上海―ウルムチ間を結ぶ特 急列車が定期的に走り抜け、線路沿いの堀建て小屋を揺るがせる。さながらこの列車は、線路の反対側に無秩序に広がる高層マンションやショッピングモールと いった現代的な市街区とスラム街の間に、境界線を引いているかのようだ。
(vol.41より)

完全版は PDFでのみご覧頂けます。

※ご購読申し込みは下記サイトから。
http://reminders-project.org
メールで直接購読申し込みをお送り下さっても対応させて頂きます。
pdfX12@gmail.comまで。
「購読希望」と件名に入れて、本文は空のままでも構いません。

各号にある購読申し込み(無料です)からメールをお送り下さい。
件名は自動で表示されます。本文も空でお送り頂ければ結構です。

添付写真:ページの見開きより
文章、画像の無断使用、転載禁止。

以上、是非ご覧ください。

pdfX12最新号#40|Roland Neveu プノンペン陥落

April 25 [Sun], 2010, 20:10


pdfx12|photo documentary folioX12の40号刊行のお知らせです。
こちらでの情報アップが遅れてしまいましたが、今回はプノンペン陥落から35年経った4月17日にあわせ、刊行したものです。

ぜひご覧ください。

今号は1970年代からカンボジアを撮り続けている写真家Roland Neveuによる「プノンペン陥落」です。
当時の写真による記録をpdfX12でまとめる機会を得ました。
「プノンペン陥落」のこの日が、カンボジアの暗黒の地獄の4年間の始まりとなると、当時、誰が知り得たでしょうか。
そして、この日、現場で写真を撮っていたのがRoland Neveuだったのです。

─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─
pdfX12|photo documentary folioX12 #40
カンボジア|プノンペン陥落
写真と文:Roland Neveu
─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─

個人的なことを言えば、あの日一番不思議だったのは、この自分があまり写真を撮らなかったということだ。
撮った写真を見直すことさえしなかった。けれども今、これらの写真を前にして、あの当時の出来事を鮮明に思い出すことができる。
フランソワ・ビゾの秀作『カンボジア運命の門?「虐殺と惨劇」からの生還』( 原題は“Le Portail”)を読んで、過去を見直すことで写真家としての役目を果たすべきだと思ったことも事実だ。

(vol.40より)

完全版は PDFでのみご覧頂けます。

※ご購読申し込みは下記サイトから。
http://reminders-project.org

メールで直接購読申し込みをお送り下さっても対応させて頂きます。
pdfX12@gmail.comまで。
「購読希望」と件名に入れて、本文は空のままでも構いません。

各号にある購読申し込み(無料です)からメールをお送り下さい。
件名は自動で表示されます。本文も空でお送り頂ければ結構です。

添付写真:ページの見開きより
文章、画像の無断使用、転載禁止。
プロフィール
  • ニックネーム:pdfX12|reminders project
読者になる
リマインダーズプロジェクトwww.reminders-project.org提供。2007年1月よりpdf=Photo Documentary FolioX12を配信して行きます。

mixiのコミュニティ「pdfX12+フォトジャーナリズム



pdfX12に関連するフォトジャーナリスト、活動、企画などのご紹介・ご案内やpdfX12の編集を担当する後藤由美(=youme.)によるフォトジャーナリズム、フォトドキュメンタリーの分野での「気になる」事柄などを随時ご紹介しています。

この企画は毎月1本フォトドキュメンタリーをPDF版(Adobe Acrobat)を使用して配信するというものです(購読者登録をされた方のみに配信|無料)。短い期間で限られたスペースでは伝わりにくいテーマを年間で12本のフォトドキュメンタリーで写真をメインにじっくりお届けするというものです。 ●購読申し込みは無料です。 http://reminders-project→日本語をクリック、各号の購読申し込みをクリックして頂くと件名が自動的に表示されます。本文は空でも結構です。 お待ちしています。 pdfX12|photo documentary folioの編集チームではレイアウト、デザイン制作補助、日本語文編集へのボランティアでのご協力に関心のある方々を募っています。 毎月1本のフォトドキュメンタリー作品をともに作り上げる事に興味をもたれた方、担当者後藤由美まで下記メールフォームよりご連絡下さい。お問い合わせ、お待ちしています。
メールフォーム

TITLE


MESSAGE

http://yaplog.jp/reminders/index1_0.rdf
QRコード