毎月25日発行のpdfx12|photo documentary folioX12の#48を刊行しました。
今号は中国の写真家エリック・グオ氏によるストーリー「美撒」です。
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現代の中国と言えば、爆発的な経済発展と、鉱工業の発達による環境の汚染と、都市部と農村部の格差、という切り口でとらえることが多いなか、本ストーリーはまったく異なる視点から中国を見つめているようです。
一口に中国と言っても、広大な国土のなかに多くの民族が暮らしていますが、ストーリーで映し出された美撒(メイサ)は、四川省・山岳地帯の、少数民族・イ族が住む村のひとつです。
本ストーリーの写真を見つめていて思い出したのが、数年前に観光で訪れた、タイ北部山中のとある村。
ガイドを伴って山を歩き回って辿りついたその村は、人口よりも家畜の数が多く、水道も整備されていない土地でした。
人は優しく、緑は深く、とてもいい場所でしたが、はたして、こうした伝統的な生活を守るのがいいことなのか、経済的に発展を遂げ、いわゆる「豊かな生活」を送ることがいいのか、また興味本位で訪れていいものなのか、価値観をゆさぶられる経験でした。
美撒(メイサ)の人々の表情や厳しい自然の姿もまた、「豊かさ」「幸福」とはなんぞやと、問いかけているのではないか。
ふと、そんな気がしました。
(今号紹介文:大西鉄平 pdfX12翻訳担当)
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pdfX12|photo documentary folioX12 vol.48
中国|美撒 Meisa
写真と文:エリック・グオ
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私は、中国北部の貧しい山岳地帯に生まれた。18歳で河北工 芸美術学校に入学。
3年後、卒業と同時に、写真に興味を持っ て取り組み始めた。
自分のカメラを持つことは遠い夢のようなことだっ たけれど。
河北省から北京へと移住し、中央美術学院に1年通い、研究を 全うした。その後は人が呼ぶところの「フリーランス」、つまり失職状態となった 。
2002年に友人の写真集を眺めていて偶然この「楽園」を見つけた。 2年後、私は奇妙な巡礼に出かけた。北京から40時間も列車に乗り、息切れするような道を抜け、そしてこの地に立った。
最も印象的だったことは、写真を撮りたくなったのではなく、山に登りたくなったことだった。
(#48本文より一部抜粋)
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