「家電重視」もはや時代遅れ? 自動車事業で存在感見せたパナソニック

January 30 [Thu], 2014, 21:40
米ラスベガスで7〜10日に開かれた世界最大の家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」は、トヨタ自動車など自動車メーカーが数多く出展、自動車の新型モデルや新技術の発表が相次ぎ、さながら「モーターショー」のような雰囲気だった。

 自動車関連事業を重点分野に位置づけるパナソニックも車載製品をずらりと並べ、賛否両論あったものの、存在感は光った。各社が収益低下に苦しむ家電業界。「家電重視」はもはや時代遅れになってしまったのだろうか。

 トヨタはCES開幕前の6日、現地で開いた報道関係者向けの発表会で、燃料電池車のコンセプトカーを公開。来年にも量産車を投入することに加え、燃料となる水素インフラの拡充に向けて取り組む姿勢を打ち出した。

 トヨタの燃料電池車が米国で公開されるのは初めてだったため、現地では大きな注目を集めた。同時に、家電と技術が重なる電気自動車(EV)や自動運転技術ではなく、燃料電池車を発表したことに、会場では驚きの声も多く聞かれた。

 トヨタは昨年のCESで、実用化はまだ先とみられる自動運転技術を発表していた。今年になって量産が近い燃料電池車の発表に切り替えたのは、家電の技術と自動車関連技術の融合が進んでいることに加え、自動車販売においてCESが重要な位置を担い始めたことを意味する。

 その証拠に、米フォード・モーターは会場のあちらこちらに最新モデルを展示。中央部には高級車「マスタング」のオープンモデルをCESのイメージカーとして展示し、来場者の人気を集めていた。

 独BMWも、新型EV「i3」を数十台用意して大規模な試乗会を開催。独アウディはシュタートラーCEO(最高経営責任者)が基調講演し、プラグインハイブリッド車を世界で初めて公開した。これらの積極的な出展は、CESが自動車メーカーにとって重要なイベントになってきていることを浮き彫りにした。

 そんななか、ひときわ存在感を放ったのがパナソニックだ。パナソニックは自動車関連事業を重点事業に位置づけ、平成30年の同事業の売上高を現在の約2倍の2兆円にすることを目指している。

 このため、CESではテレビなどの展示は必要最小限にとどめる一方、車載製品ではフロントガラスに速度などの情報を表示する「ヘッドアップディスプレー」や、自動運転技術などを展示。車載用の音響製品でも、ビートルズがレコーディングしていたことで知られる英国の録音スタジオ「アビー・ロード・スタジオ」との提携を発表した。

 また、会場のブースでは実際の自動車を使って、パナソニックの技術がいかに自動車に活用されているかを紹介。パナソニックがリチウムイオン電池を供給する米EVベンチャー、テスラモーターズの新型セダン「モデルS」も展示されていた。

 パナソニックの津賀一宏社長は昨年のCESで、「パナソニックは将来自動車メーカーになるかもしれない」と発言、話題を集めていた。今回、家電見本市にもかかわらず、車載製品をずらりと並べた姿勢には疑問の声も聞かれたが、ラインアップの充実ぶりは高い評価を受けていた。

 今年の会場でも報道陣の取材に応じた津賀社長は「自動車産業と電機産業の接点がCESの場にできあがりつつある」と話し、CESに車載製品を出展する意義を強調した。

 CESでは「流行に乗り遅れまい」と、パナソニック以外でも自動車関連製品を出展するメーカーが増加した。韓国サムスン電子は、腕時計型情報端末「ギャラクシーギア」と自動車を連携させる技術を展示。スマートフォン(高機能携帯電話)向けの処理装置(プロセッサ)で高いシェアを持つ米半導体大手、クアルコムも、車載向け処理装置への参入を発表するなど、会場のあちこちで車載製品が多くみられた。

 将来の自動運転を視野に入れた「スマートカー」の実用化が現実味を帯びるなか、各メーカーの「車載シフト」は自然の流れといえる。自動車メーカーに製品を納入する法人向けビジネスのほうが収益が安定しやすいことも大きな要因となっている。コンシューマー(消費者)向けイベントでの車載製品の充実ぶり。テレビなど消費者向けの家電製品にのみ力を入れておけばよかった時代は、終わりを迎えたようだ。


毎日バイク通勤で、車にはあまり乗らないけれど、
やっぱり持っていないと不便なんだよね。

バッテリーあがりまくりだけどな。

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