治療中の心身の変化

2004年12月02日(木) 7時41分
 当治療室での、運氣論を使った経絡治療での患者さんの心身に起こる変化の例を書いてみます。
 鍼は、大変細いものを使っていますので、患者さんによっては、1pくらい刺していても、気付かない人もいます。ただ、神経過敏になっている患者さんであれば、鍼の先が皮膚に触れただけで、痛みを感じるという場合もあります。痛みの感じ方は、患者さんの心身の健康状態にもよるので一概には言えないのが本当ですが、健康な方で、精神的に落ち着いた状態であれば、ほとんど痛みは感じません。
 鍼を刺している最中の患者さんの感覚については、「氣」に敏感な患者さんでは、経絡の走行部位に沿って「氣」が流れていくのを感じる方もいます。また、足が暖かくなってきた、古傷がむずむずしてきた、眠くなってきた、などと感じる方もいます。呼吸が深くなってきたり、心拍数が落ち着いてきたり、視界が明るくなってきた、などと感じる方もいます。胃腸が動き出し、お腹の音がグルグルと鳴り出す方もいます。
 身体がほぐれて緩んだために、身長が伸びて、うつぶせで治療中に額に当てていた枕の位置が変わると言っていた患者さんもいます。突き指や捻挫などで腫れたところの腫れがひいてきたり、むくみがとれてきたりすることもあります。
 時々、今まで痛くなかったところが鍼をしている最中にだんだん痛くなり(古傷のある部位や、頭痛などが多いです)、さらに鍼をしている間にその痛みが消えていく、という場合があります。また、目の奥が動かされている感じでグワングワンとする、などと感じる方もいます。
 こういった変化は、治療中の変化として書きましたが、治療後、しばらくしてから心身の変化を感じる人もいます。治療後尿がたくさん出たり、便意をもよおすこともあります。汗をかく場合もあります。気の流れは、約30分で全身をひとめぐりしますので、30分後に変化が現れる場合も多いのです。
 また、運氣論を使った経絡治療は、自然治癒力を正常に働くようにするものですので、徐々に治療の効果が大きくなり、治療後5日後くらいになってから、「そういえば肩凝りになってない」などと感じる方もいます。
 治療後の身体の変化で、よく聞かれるのは、「身体が軽くなった、スッキリした」という言葉です。微妙な変化を、このように表現する方は多いです。

続き〜治療のイメージ・1

2004年10月29日(金) 1時03分
東洋医学的にみて、人間の身体は何でできているのか、というと、それは「氣」でできている、ということになります。
宇宙は混沌であることから始まり、ここから「氣」が生まれます。
この「氣」が陰陽、即ち、寒の性質、熱の性質に分かれて、さらに、時間、空間の作用によって、陰陽の交流があって、様々な「形」を作っていきます。
人体は、「氣」から「形」である「血」ができてきて、この2つの「氣血」でできている、ともいえます。
「氣」は五臓、「血」は六腑を作ります。五臓の働きがあるから、六腑がある、ともいえます。
「五臓の氣」は精気とも呼びます。精気が旺盛であれば、「形」「血」である六腑も健康になれるということになります。
精気の不足がそれほどでなくても、そこから経絡を流れていく「氣」のバランスが崩れると、そいろいろな症状が起こります。
さらに、その「経絡の氣」のバランスの崩れから、「形」である「六腑」も不健康になっていきます。
そして、「経絡の氣」によって作られた人体の「組織の氣」も、不足したりバランスを崩すと、痩せてきたり弾力がなくなったりして、いわゆる「身体がボロボロです」状態になってしまいます。
土台となる「五臓の氣」即ち「精気」を補って五臓の働きのバランスを整えることを優先するか、「経絡の氣」の流れのバランスを整えることを優先するか、「組織の氣」のバランスの崩れを整えることを優先するかは、その時一番バランスが崩れている段階のところにアプローチするのが一番、と考えています。

東洋医学のイメージ

2004年10月28日(木) 23時51分
運気論医学での、脈診による経絡治療が、うちの治療室の治療方法です。
漠然と、免疫力を高める、体力をつけていく、自然治癒力を高める、などという効果がある、という表現は、間違いではないのですが、一般の方に、もう少しわかりやすく、説明したいと思います。

人間の身体は、何でできているか、というと、西洋医学でいえば、まず、細胞。もっと細かくみれば、原子。もっと細かくすると、素粒子の世界に入っていきます。

量子力学的健康という考え方があります。ナツメ社の「図解雑学量子力学」佐藤健二監修の本、P188〜207に書いてある内容を参考に引用してみます。
【人体は、初めに、量子力学的な波動という目に見えない強い振動の形態をとる。そしてそれが集まって、エネルギーの振動や物質の粒子になっていく。】
【人間を量子レベルまで分割すると、そこで何が起こっているのかは、まだよくわかっていないのである。】が・・・・しかし、
【病気、あるいは体調が悪いという状態は、人間の身体の各部のそれぞれ固有の振動が、もともとの振動とは違った周期で振動することをいう】という考えも紹介されています。
【仮に人間の目で電子を観測できたとして、目で観測するということは、イコール光が電子に跳ね返ったものを人間の目が捉えるということである。光は粒子である。したがって、人間の目で観測した電子は、その光の粒子の跳ね返りの影響を受けて、その後の運動に影響が出ることになる。】
【東洋思想ではすべてのモノが互いに関連し、響しあっている。】【東洋の思想で理解すれば、量子力学の謎「観測という行為が物体に与える」ことを宇宙全体として不可分な結果であると捉えることができる。】
またまた、引用が長くなりましたが、鍼治療や漢方薬などの東洋医学で身体に実際に何が起こるのか、ということが、西洋医学的な考え方からみて、想像できるのではないでしょうか。

また、続きを書きますが、今日はこのへんで切ります。

鍼灸の学会

2004年10月24日(日) 17時30分
今日は、北海道鍼灸師会の学会がありました。
私は、症例発表があたっていました。
『運氣論治療による体調変化の考察』という題で、15分で発表しました。
鍼灸の世界では、様々な治療方法の学会が存在し、それぞれの研究会で学んでいる内容が独自に体系化されているため、ただ「鍼灸」という大きな枠組みの中の学会では、共通理解を持つには、苦しいところがあります。
今回は、15分と短い時間であったため、「運氣論」という概略を伝えるのみとなりました。
ただ、「運氣論」というものは、中国最古の医学書である、『黄帝内経』の紛失された部分をも含む、完成された東洋医学、鍼灸医学というものになると思います。
東洋思想の根本的な考え方から始まり、単なるハウツーものではない、本物の東洋医学は、全ての鍼灸の基礎、出発点でもあると思います。
ということは、「鍼灸」という大きな枠組みの中での共通理解をしていくためにも、「運氣論」は鍼灸、東洋医学が発展普及していくためには、必要不可欠な理論ではないかと思っています。そう思って、私は、研究会に入会しているわけです。
『運氣論医学』に興味をお持ちの鍼灸師の方、もし、このブログを見ている方がいましたら・・・、一緒に研究会で勉強しませんか?


二十四節気

2004年10月23日(土) 10時00分
 うちの治療室では、二十四節気や七十二候を見ながら、身体の変化を考慮したり、ツボを変えたりしています。もちろん、養生法も、変わってきます。

 今日は、二十四節気でいうと、霜降 (そうこう) 。
太陽視黄経 210 度
「つゆが陰気に結ばれて、霜となりて降るゆへ也」(暦便覧)
 北国や山間部では、霜が降りて朝には草木が白く化粧をする頃。野の花の数は減り始める、代わって山を紅葉が飾る頃。

 二十四節気とは、陰暦で自然現象にもとづく季節の区分。中国では冬至を起点として1年を24等分し、それを二十四節気(にじゅうしせっき)とよんで季節を示しました。古代の黄河中・下流域の農業活動で培われた経験から生まれた季節区分です。
 日本では1843年(天保14)以後、太陽の軌道を24等分したものを用いており、起点を立春としています。この24節気の1節を3等分したものを72候(しちじゅうにこう)といいます。5日を1候とし、3候を1気とし、6候を1か月とし、72候を1か年としています。72候は24節気と同じく自然の特徴的な現象によっています。

 二十四節気の言葉は、中国の古代の黄河中・下流域をもとにした自然現象に基づいたものになっていて、例えば沖縄ならばあてはまらない、など、地球のどこの地域でもあてはまる現象ではありません。でも、太陽の軌道を二十四等分するということは、地球のどこにいても、地球が太陽の周りを回っているということが変わらない限り、同じ区分になります。
 引力、磁力、重力、などなど、この世界にはいろんな力が作用しています。もともと、宇宙というものが誕生していなければ、地球も存在しないし、人間も存在しないわけです。
 太陽の位置、星の位置などによって、いろんな作用を受けて自然環境が成立し、人間が生きているというこは、このような暦を見ながらの治療というものは根本的なところに作用させるという意味で大変効果的だと思います。

 私は、運氣論医学会というところで勉強させてもらっています。無限にある自然のエネルギーを治療に生かせるように、精進、精進です。
 

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鍼灸師です。 パワーストーンを使ったセッションも行っています。 冬は、スキーのインストラクターもしています。 宇宙のリズムに合わせて、自然の一部として生きることが、自分のために生き、他の人々の幸せにも通じることと思っています。 まずは「今」という時を・・・「自分」が幸せであるということを感じることが大切だと思っています。
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