花見のはずが… 

March 24 [Fri], 2006, 3:38
綺麗に空が晴れていたから、夜桜でも見に行こうかと部屋を出た。
少し早い花見の席に、しかもこんな夜中に人影を発見。

隣のクラスの、祐野千鶴と言っていた。
桜にしがみついて蝉のマネでもしてるのかと思ったら、なんと桜が水を吸い上げる音を聞いていたそうだ。
……この学校は、妙な奴が多いな、と思う。
前から知ってたけど、もう少し普通の人間はいないんだろうか。
ぼーっとしてるうちに写真を撮られて、写真を撮る。
今まで俺が幽霊だと思ってた写真は、どうやら幽霊じゃなかったらしい。
幽霊が出なくなる魔法だと言ってた。今度、試してみようと思う。
それにしても…俺が売り飛ばされるっていうのは本当なんだろうか…。
校長に売られるのか?売られるなら、優しい人のほうがいい。

祐野を送って、部屋に帰る。
久々に面白い人間に会った。
今日は、よく眠れそうだ。

月見中 

January 13 [Fri], 2006, 1:38
綺麗な月夜に誘われて、一度も行ったことのなかった中庭へ散策に。
ブランコで、最近お気に入りの飴を食べてると、向こうから人影が、歩いてきた。

…同じ部屋だったのに、まだ一度もきちんと会話をしたことのなかった人物。
向こうのペースにすっかり乗ってしまって、家族の前でだってあんなに笑ったことはなかったのに。
まして、見知らぬ他人の前でなんて。

どうやら、変わった奴ばかりなのはここでは当たり前のことらしい。
友人になってくれ、と言ってくれる。
こんな俺に、手を伸ばして握手してくれる。
まして、笑いかけて俺も笑って、なんて。
なんだか、新鮮な気分。
支部の師範代なんてめんどくさいだけだと思っていたけれど、どうやらそうでもないらしい。

気分が悪いと、帰っていった。
明日になったら、何か見舞い品でもあげようかと、思う。

校内散策 

January 12 [Thu], 2006, 3:04
ようやく部屋の片付けも終わりが見えてきて、気分転換に校内を散策。
煌々と灯った明かりと、温かそうな室内に誘われて中に入ると、数人の店員の中、一人で席に座っている人影を見つけた。

名前は、一之瀬悠太。
なんだか、変わった奴だと、思った。
俺と話をしていて、あんな反応を返す人間が、今までにいただろうか。
敵意か、怯えるかの反応しか知らなかった俺にとって、あの言葉は、とても、とても温かかった。

いつか、また一之瀬と、談話室でコーヒーを奢ってもらえる日が来ればいいと、そう、思った。
俺の、初めての「トモダチ」。
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