day0.プロローグ 

May 14 [Mon], 2007, 0:05
人の感情とは一過性のもので、
それを何らかの手段を介して目に見えるものにしてしまった瞬間に
それは
本来の姿を失う。

私は18年間、そう思って生きてきた。

それでも、私が感じることを、私の毎日を何らかの形として残したいと思ったのは何故だろう。

東京の雑踏に「あたし」が掻き消されてしまうと思ったから

たった今しかない「あたし」を記憶に留めておきたかったら

どこかに「あたし」を刻み付けたかったら

やっと「あたし」が見えてきたから

「あたし」としての毎日を
くだらないように思えて、少しずつ滑り落ちていく砂時計のような毎日を

確かにあった日々としたいから

「あたし」――― 垣沢 怜。
18歳。
私立大学、1年生。

説明 

May 14 [Mon], 2007, 0:13
ブログで小説を書くのってダメですかね?
書いちゃいます。

女子大生の日常がテーマ。
主人公は普通の女の子です。

普通だからこそ、同じ気持で読めて、感動できる。
そんな作品になればと思います。

表現など稚拙で至らないところもありますが、どうか優しい目で見守ってやってください。

*1 

May 14 [Mon], 2007, 0:20
私、垣沢怜は今日大学の入学式を迎える。
思い起こせば、辛かった受験生活。
でも、わざわざこれからの出発点となる晴れの日に思い出すことはないから、と怜は顔を上げる。

時間は6時30分。
寝起きはすっきり。

鳴り響く携帯のアラームを高校時代とは確かに違う気持で止める。

入学式は10時始まりなので、何もこんなに早起きする必要はなかったのだが、せっかくの入学式、準備はしっかりして行きたかった。

今、怜は姉が通う大学のある街に住んでいる。
この街から怜の大学までは南武線に乗って、軽く1時間。
準備の時間を見積もると、6時半起きは怜にとっては譲れなかった。

すっきりとした気持についてこない身体を、布団の中で伸びをして起こしてやる。

「んーーー、さっ準備しなくちゃ」

怜は朝シャンが好きだ。
夜お風呂に入っても、必ず朝シャワーを浴びる。
本人曰く、朝シャワーを浴びずに一日を生活するのはなんだか気持が悪いらしい。

じゃくちをひねると少しぬる目のお湯が怜の身体を伝った。


シャワーで完全に目を覚ましていくと、自分が大学生になるのだという実感がやっと湧いてくる。
怜はもともと、自分は「感情後追い型」の人間だ、思っていた。
「感情後追い型」などというのは、怜が勝手につけた名称だが自分の性質を表現するのにぴったりだと自負してる。

例えば、第一志望の合格発表を見たときのこと。
合格発表を見るときは形式どおりの緊張はする。
しかし、それは形式どおりの物でしかない。
とても言葉で表現できないような感情は味わうことは無い。
インターネットで自分の合格を確認して、形式的に喜ぶ。
まだ、実感は湧かない。
2、3日過ぎて初めて怜はお腹の底からこみ上げてくる、何か温かくてくすぐったい「自分だけの感情」を手にするのだ。
P R
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