赤ん坊がぼ

May 19 [Tue], 2015, 12:44
すこしずつ秋の風がしのび込んできている。
にぎやかだった蝉の声が遠くなって、朝顔の花が日毎に小さくなっていく。
その小さな花の口でなにか言葉を発しているとしたら、その声はひそひそ声になっているのだろう。
秋は、じっと耳を澄ますことが多くなる。

過去や未来の声に耳を澄ます。
過去の声はにぎやかだ。責め立てられることばかり多くて逃げ出したくなる。
未来の声は聞き取りづらい。ほとんど静寂にちかい。
神の声があるとしたら、それはたぶん未来から聞こえてくるのだろう。

公園の子ネコは、たまにしか姿を見せない。
場所は決まっている。雑木林につづく、すこし斜面になった草むらのてっぺんのあたりだ。1匹だったり3匹だったりする。
あまり大きくなってはいない。いつまでも子ネコのままだ。警戒して人に近づいてこないので、餌にもありつけないのかもしれない。
草のあいだで、ぴんと立った耳と小さくてまん丸な目が可愛い。

街に出ると、知らない赤ん坊に見つめられることがある。
うどんの杵屋でお昼のサービス定食を食べているとき、視線を感じて隣りの席を見たら、赤ん坊がぼくを見つめて笑っていた。さも可笑しそうに満面で笑っているので、こちらもつられて笑ってしまう。
それを見て、若い母親と姉妹らしいふたりも笑いだしたので、なんだか恥ずかしくなって顔が熱くなった。
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