進化の仕方〜12

August 17 [Thu], 2017, 15:25
「写真を見て貰えば分かると思うけど、黒髪長髪でヘラヘラしてる食えない男よ」

渡された資料には一枚の写真が添えられていた。
カメラ目線では無い、誰かと親しげに話しをしている写真で、明らかに隠し撮りの様な感じだ。

「写真よこせって言ってもなかなか提出しないから、勝手に撮ったのよ」

(・・・?なんだろう・・・仲悪いのかな?)
ジッと見詰める薺の視線を、硝歌は苦笑いを浮かべながら溜息を吐き、サラリと流す。

「かなり言葉に棘がありますよ・・・硝歌さん・・・」
「すっごく面白いよね」

弥呉も苦笑いを浮かべ、葵は見当違いの感想を述べる。

「面白い?えーっと・・・優しい人?」

それは笑わせてくれる的な『面白い』なのか、見ていて飽きない的な天然系の『面白い』なのか。
どちらにせよそんな事よりも、自分に対してどういう風に接してくれるのか、薺はその一点を気にしていた。
自分の周りに居る人達、硝歌を含め、学生生活から仕事、何から何までサポートしてくれているメンバーは、皆薺に対してとても優しくしてくれる。
組織の中には他にも色んな人が所属しているらしいが、極力接触しないようにしてくれているらしい。それは、薺が特殊なケースだからだと、以前硝歌から説明されていた。
決して小さくはない組織だ、色んな人が居て当たり前。
あからさまにとは言わないでも、薺に対してあまりいい感情を抱いていない者も勿論居るだろう。
自分はそういう存在なのだ。

「とても紳士的な方ですよぉ」

そんな薺の心中を見透かしてか、羽咋は優しく微笑み掛ける。
少しだけ泣きそうになってしまう。

「表向きは狂くんの後見人って事にしてあるわ」
「狂さんからはかなりぞんざいに扱われてますけどね」

(仲が悪いのは響と・・・なのかな?)
『後見人』という言葉に少し違和感を覚えたが、なんだか触れてはいけない気がして、薺は言葉を飲み込んだ。

進化の仕方〜11

April 22 [Sat], 2017, 23:58

「問題の組織には、先に一名潜入しているから、仕事は遣りやすい筈よ」
「潜入、というと・・・?」

弥呉が疑問を口にすると、硝歌は視線を向けて答えた。

「簡単に言えばスパイね、内部から手引きしてもらうのよ」
「あの、もう一つ質問いいですか?」
「何かしら?」

今まで黙って聞いていた薺が、恐る恐る手を挙げた

「その人って、私達が知ってる人なんですか?」
「・・・・貴女達、と言うか、杏里くん以外はみんな会った事があるわ」

少しの沈黙の後に、ニコリと笑って答えた。
すると皆一様に、『今気が付いた』と言うように頷き合った。

「あ・・・そーだよね・・・考えてみたら、あーやんまだ組織に入ったばっかだもんね・・・」
「なんだか随分以前から一緒に居たみたいですよねぇ〜」

首を傾げている薺を置き去りに盛り上がる葵と羽咋の遣り取りに、弥呉は苦笑いを浮かべた。

「貴女達がたまに利用してるお店があるでしょ?あそこのオーナーよ」
「え?BBの?そー言われてみれば、私まだあのお店が営業してるとこ見たことないかも・・・」

いまいちピンと来ていない薺に硝歌が答えを教えてやると、驚いた声を上げた。

「いつも場所だけ借りてるからね」

葵の一言に一同複雑な表情を浮かべた。
本来食事をする場所なのに、随分と好き勝手に使っている気がするのは、気のせいでは無いのだ。
いつも響が「許可は取ってある」と言っているが、あんなに頻繁に使用していて、経営的なところは大丈夫なのか・・・など、考えた事も無かったわけでは無い。
実際、営業している時に何度か訪れた事のあるメンバーは、客の多さに驚いた事もある。
そして、忙しい時など響が手伝っている事も知っていた。

「あんだけお休みにしてるのにお客さんが離れないって、凄い事なんだよねぇ・・・?」
「確かに料理は美味しいですけど、多分それだけが理由じゃない気がしますね・・・」

自分の知らない人物について皆が議論する中、薺は困った顔でただ皆の意見を聞く事しか出来ないでいた。

「コードネームは「夜」」
「よるさん?」

そんな薺を見かねて一枚の資料を手渡すと、硝歌が件の人物の説明を始めた。

進化の仕方〜10

February 03 [Fri], 2017, 22:45
不敵な笑みを浮かべながら、よく通る声でまずは一言。

「ある組織の解体よ」
「ある組織?」

羽咋は、若干濁された言葉をオウム返しに首を傾げた。

「主に臓器目的の人身売買をしている組織よ、孤児院なんかから子供を引き取って生きたまま海外に売り渡しているの」
「なんてことを・・・」
「酷い・・・」

皆顔をしかめ、硝歌の言葉に耳を傾ける。

「これまでに分かっているだけでも50人以上が犠牲になっているわ」
「そんなに・・・」
「警察関係者が関与していたらしくて、なかなかこっちに情報が下りて来なかったのが、発見の遅れに繋がったのね」
「警察っ!?・・・それって・・・・そんな・・・・」
「あーやん・・・別に珍しい事じゃないよ?」
「・・・・・」

思わぬ言葉に薺は息を飲む。
信じられないと、泣きそうな瞳で床の一点を見つめていると、横に座っていた葵が肩に手を置いた。
「何処の国にも腐った連中は居る。
平和ボケした日本でも、裏の世界は真っ黒だ」と、葵はポツリと呟いた。
いつもと違う葵の顔に、薺はただ沈黙を返すだけだった。

そんな遣り取りを見つめていた硝歌は、一度柏手を打つと自分に注目を集め直し、説明を再開する。
薺は弾かれた様に顔を上げるが、その顔には何処か迷いが生まれていた。

やっとこさ

February 02 [Thu], 2017, 22:41
今年からまた
どーにかこーにか更新していけそうな気配がしてきましたよー( *´艸`)

いい加減辞めたくなってきたとか、HPつくってぼっちらぼっちらポツポツとやりたいとか
そんな不遜な事考えてませんから、ご安心・・・・・
いや、ほんと・・・・そこまで暇じゃないからご安心

ではでは、どうなるのか
どうしたいのかいい加減わからなくなってきたけれど
なんとなく更新したいと思っている・・・よ?


by 残道

放置気味どころじゃねぇな

January 19 [Tue], 2016, 21:26

生きてますw

とかとりあえず言っておこうか・・・

最近ケータイ捨てたい感じw
正直いらん

そんな俺はもちろんPC派
職場の同僚の薦めでマックにするか迷ったけれど
結局窓に落ち着く俺はヘタレらしいです

しかし、その同僚俺に自分の仕事手伝わせるつもりでマックを薦めたらしく
かなり悔しがっとりました(-_-;)
よかった・・・窓派で・・・

変に映像編集とか学ばされてもって感じです・・・
「お前イラスト描けるからいいよな・・・ポスターとか」なんて言ってました
同僚はポスターまで描かせるつもりだったらしいです・・・(-_-;)

GJ俺(-_-メ)

あ・・・そういや最近イラスト全然描いてないや・・・
なんか描いてみよう・・・そうしよう

なんか描けたら(載せられる絵が)掲載いたしやす


(´-ω-`)ノシ


by 残道

年の初めの言い訳を・・・

January 01 [Fri], 2016, 16:28
「いやー・・・年開けたねぇ〜」
「・・・・・」
「なんて言うか、歳を重ねる毎に一年って、ほんっとあっという間に過ぎて行くよね〜」
「・・・・・」
「僕らも歳を取らないからって、うかうかしてらんないよねぇ〜」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・ちょっとキョウちゃん・・・」
「・・・・・」
「いつまで『Sleeping Beauty』ごっこ続けるわけ?」
「誰が『Sleeping Beauty』だ」
「あ、おはよう」
「あぁ・・・寝過ぎて身体が痛い・・・」
「だろうね・・・しっかし、いったい何年寝てるつもり?」
「俺に言うなよ・・・」
「まぁ、確かに」
「なんでも、俺達のデータ全部消えたらしいぞ」
「は?寝てたのになんで知ってんの!?」
「PCの調子がおかしくなって、データ移そうとした矢先に消えたらしい」
「それ、マジな話?ってか、ツッコミ無視!?」
「あぁ・・・実は俺もとっくに目ぇ覚まして、仕事も終了間近のところまで書き溜めていたらしいぞ」
「なにそれ、初耳なんですけど・・・ってか、なんで小出しにしなかったのさ?」
「添削はまだだったらしいし、正直ラストで悩んでいたんだと・・・」
「はぁ〜・・・・なんだよそれー・・・」
「まぁ、作者の頭の中には入ってるんだ、待ってりゃそのうち掲載されんだろ」
「なんかキョウちゃん性格丸くなった?」
「・・・どういう意味だよ」
「昔はもっと冷たかった気がするなーって」
「寝過ぎで頭がぼーっとするからな・・・」
「大変だね」
「あぁ」
「今更思ったんだけどさぁ・・・」
「なんだ?」
「キョウちゃんずーっと寝てたわけじゃん?」
「あぁ」
「一度も目ぇ覚めなかったじゃん?」
「一回はお前と下らない会話したな・・・」
「下らないって・・・まぁ、それ以外じゃ皆無だよね?」
「そうだな」
「一回位イヤンな事してもばれなかったよね?」
「・・・・・」
「眠ったままの無防備なキョウちゃんの体を好き放題・・・・」
「・・・・・」
「熱で火照った汗ばむやらしい体をじっくり、ねっとりと―」
「夜」
「なぁに?キョウちゃん」
「黙れよ」
「笑顔なのは嬉しいんだけど、首絞めようとするのはやめて!」
「新年早々馬鹿な事言ってんじゃねーよ」
「あははー、ごめんごめん」
「誠意が全く感じられないな・・・」
「ごめんってば、でも酷いじゃん・・・僕未だに本編でまともに登場してないんだよ?」
「閑話には出てたな」
「あんなのオマケみたいなもんじゃん、いい加減いじけるって」
「まぁ、分からんでもないが・・・」
「本編・・・ちゃんと再開してくれるかなぁ?」
「さぁ?どうだろうな・・・」
「正直もうどーでもいいとか思ってない?」
「・・・・いや」
「あやしいなぁ〜・・・今の間」
「何も解決しないままじゃ気持ち悪いだろ?」
「一応期待はしてるんだ?」
「一応は・・・な」
「そっかー・・・・」
「あぁ」
「じゃあ、僕ももう少しだけ待ってみようかな・・・」
「・・・」
「もしまた放置されたら、その時はキョウちゃんの事美味しくいただくからね?」
「おい・・・」
「それじゃあ皆様、今年一年頑張ってヤり―じゃなかった、生きましょう♪」
「勝手に〆るなっ!!」


てなわけで・・・
どんなわけかは不明ですがw
あけおめでことよろです
が、頑張る・・・・よ?ww


by 残道

進化の仕方〜9

September 07 [Mon], 2015, 20:44
ガチャ

「硝歌さん」

不意に開いたドアから顔を覗かせたのは、出て行ったきり今まで帰って来なかった硝歌だった。

「待たせちゃったわね」
「いいえ、どちらに行かれていたんですか?」
「・・・全員此処に居るかしら?」
「え?あ、はい・・・暁と史なら向こうの部屋に−」
「じゃあ向こうで話しましょう」

硝歌は羽咋の質問には答えず、手にしていたタブレット端末に目をやりながら逆に尋ねてきた。しかも薺が言い終わらないうちに、その足を響の寝室へと向けた。
そんな硝歌の様子に首を傾げながらも、二人も硝歌の後に続いた。

「分かりました」
「・・・」

「入るわよ」
「硝歌さん」
「今のところは安定しています」

話し声で気付いていたのか、いきなり現れた硝歌に驚く事無く、弥呉は響の容態を伝える。

「そう・・・これからミッションの説明を始めるわよ」
「っ・・・」

一度響の顔を見遣ると、タブレット端末に視線を落とし、そして皆の方に顔を上げると、鋭い声で言い放った。
皆言葉も出せず、息を飲む。

「こんな・・・状態で?」
「あら?あなた達は狂君抜きじゃ何も出来ないのかしら?」

ようやく口を開いた弥呉も、動揺を隠し切れてはいなかった。
そんな皆の様子を一瞥した後、静かに溜息をつき、呆れた、と言わんばかりに硝歌はまくし立てる。

「・・・」
「それは・・・」
「万が一に備えて、史君にも残ってもらうから、三人だけになるけど、いいわね」

硝歌は更に追い討ちを掛ける様に、有無を言わせぬ口調で言い切った。

「そんなっ!バランスが悪すぎるじゃないですか!」
「私、自信無いよ・・・」
「あーやん・・・」
「内容は・・・」
「羽咋?」

皆が困惑する中、羽咋だけが硝歌の方を真っ直ぐに見つめ、口を開いた。

「仕事の内容は何ですか?」

羽咋の目を見据え、満足そうに一度頷くと硝歌は説明を開始した。

今年も終わりですよ(´・ω・`)ノ

December 31 [Wed], 2014, 23:57

結局こんな日にしか更新されないとか、なんて素敵なブログw
やる気ですか?
そんなもんあるわけがっ―ブフッ∵(´ε(○=(゚∀゚ )

いや、失礼(;^▽^)

人間成長すると思考が変わります
良くも悪くも・・・ね?

若い時に書き溜めていたモノを
今現在見てみるとなんとも居た堪れない気持ちになるんですわー(;^▽^)

なんと言うか・・・「若いな・・・(´-ω-`)」
って感じですかねー

思わずイラスト類は焼却処分するほどに・・・ね?

そんな訳で文章も殆んど手直しとかしていきたいかなーとか思っとります
なんだか一年の終わりになんつー断捨離をって感じですがね(;^▽^)

いい機会だしとりあえずやり直し宣言をば・・・

それでは皆々様、今年も残り僅かですが
よいお年を(´・ω・`)ノ


by 残道

どれくらい?

July 06 [Sun], 2014, 23:37

停滞してどれくらい?

生きてたんだ・・・ふーん・・・・・

まぁ、興味無いけど・・・



とか誰かさんに言われそうw

こんなに間空いちゃってごめんね

お兄さんも色々忙しいんだ

た、多分ね

by 残道

パチンコ屋が新台入れ替えとかやってる日

August 08 [Thu], 2013, 21:02


てな訳ですよ

杏里に色んなコスプレをさせてみようと

まいふぇーばりっときゃらw
女性代表:黒の契約者の銀ちゃん
男性代表:白き狩人の蘭くん
ですよ

あと左下は
底抜けに明るく笑っている杏里を
一度も描いた事が無い事に気付いて慌てて描いたもんです

かなりてきとーですが
こんなんでいいんですかね?


通りすがりの変態お兄さんでしたよー(´・ω・`)ノシ


by 残道
P R
†プロフィール†
■代替テキスト■
†名前:杏里
†趣味:月や星、夜景を眺める
†名前:残道
†趣味:人間観察
†名前:暁
†趣味:読書、ショッピング
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  • ニックネーム:杏里&残道&暁
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人妻とドSとトラブルメーカーの共同運営です・・・なんつー組み合わせ(´-ω-`)
日々の変な出来事とか、上手くもないイラスト、文章などなど・・・自由気ままに掲載中
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