手をつなごう。 

2006年06月27日(火) 16時09分

はじめてトモさんのバイクの後ろに乗せてもらった日から…
私たちは毎日、授業が終わると、学校の喫煙所で一服し、
それから一緒に帰る日々が続いた。
トモさんがバイトの日は、バイト先まで一緒にバイクに乗せてもらう。
トモさんがバイトじゃない日は、学校の駐輪場まで一緒に帰る。

学校にいるときは常に一緒。
異常なまでの仲の良さに、周りの人には呆れられたり(笑)

4月の末。
いつものように、授業のあと喫煙所で一服。
トモさんと私は、ベンチに並んで腰掛け、たわいもない話をしながらゆっくりタバコを吸っていた。
1人…また1人と、学生が帰って行く。
すっかり話し込んでしまった私たちは、いつのまにか喫煙所に二人っきりになってしまった。

私の胸は、初めて二人でバイクに乗って帰った日と同じような音を立てる。

【だから、ドキドキする必要なんてないんだって】
【トモさんのコト好きになったって困らせるだけだって】

そう自分に言い聞かせるけど、胸の高鳴りはおさまってくれない。


そのとき。



トモさんが左手を差し出した。
言葉には出さなかったが、「手、つなごう」と言うかのように。
私の揺れ動く気持ちが解っているのだろうか…。
一瞬戸惑ったが、私も右手を差し出す。
私の右手を、トモさんの左手が強く、強く握る。


「やばいねぇ……」
トモさんがつぶやく。
『うん、ちょっとね…やばいよね』
私は答える。


曖昧だった気持ち。
拒否していた気持ち。
否定していた気持ち。
その気持ちが、一瞬で同じ方向を向いた。


『私は、トモさんが好きだ』



その日は手をつないだだけ。
【やばいね】って言って
【やばいな】って感情を残して
【好き】を確信に変えて
その日はバイバイした。


揺れる気持ち。 

2006年06月04日(日) 19時22分
私は昔から【そのひとの香り】に弱い。
トモさんの背中にくっついてると、【トモさんの香り】が風にはこばれてくる。
それだけで胸が高鳴る。
学校から、トモさんのバイト先までは20分ほどだったけど…
なんだかあっという間だった。



「どうでしたか〜?初バイクは!!」
『なんてぇかなんてぇか…すっごい怖かったけどっ!!すっごい楽しかった!!』
「そっかそっか。それはよかった」
『また乗せてくれる?』
「よろこんで♪」

トモさんはバイト先の近くの駐輪場にバイクを止め
私を駅まで送ってくれた。

5分ほど歩いて駅に着く。


………もう着いちゃった。

「じゃぁ気をつけて帰れよ〜」
『うんっ!!兄貴もバイト頑張ってね!!』
「おうよ!!」



その日はそこで別れた。


駅のホームで思う。
この胸の高鳴りはなんなのか。
なんでこんなにうれしいのか。
…なんでこんなに、バイバイするのが寂しいと思ったのか。


『だめ。トモさんは結婚してるんだから。』


それでも、彼と並んで歩いてるときに思った。
純粋に思った。


『このひとと手を繋げたら』って。



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バイク。 

2006年05月30日(火) 14時11分
このときの授業をきっかけに、トモさんと仲良しになりたいなぁ〜って思った。
今まで年上の友達っていなくて新鮮だったし、何よりも私はトモさんの人柄が一瞬で気に入った。
恋愛対象というよりも、一人の人として、兄貴分として、私はトモさんを慕うようになった。

『トモさ〜ん!!』
トモさんが学校に来ると、決まって私は彼に飛びついた。
ノリのいい彼だから、軽く抱きしめ返してくれたりして。

『トモさんおにぃちゃんみたい。今日から兄貴って呼んでいい??』

「はは、いいよ別に」
『わーぃ☆今日からミワの兄貴だぁ〜』

こうしてトモさんは、私の兄貴になった(笑)




数日後。




『兄貴はさ、何でガッコーきてんの?電車??』
「おしえない(笑)」
『えぇ〜なんでよ〜ミワ、兄貴好きだからさ〜一緒に帰ったりしたいんだもん〜』
「おぉそーかそーか。スクーターか単車だよ」

『え?バイク??ミワ、バイク乗ったことない!!』
「キミはどーゆー青春時代を送ってきたんだよ」
『女子高だもん。バイクは無縁だったよ〜今度乗っけて♪』

いつもの冗談のつもりで言ってみた。
ははっバカだな、危ないからやめとけって言われると思ってた。

そしたら彼は、意外な返事を返してきた。
「いいよ〜てか、今日スクーターだから危なくないと思うし、俺のバイト先までで良かったら乗ってみる??」


………え????


『いいの??』
「いーよ♪飛ばされんなよ〜」


………正直。
正直、トモさんの「いいよ」って言葉で自分がこんなに舞い上がると思わなかった。
「いいよ」って言われて、胸の奥があったかく鳴いた。


彼の後ろに乗せてもらって、風を切って走る。
あのときホントは気付いてた。
でも、このときはまだ、気付かないふりをした。

初めてのバイクは少しだけ怖く
それでも、違う意味で心臓が高鳴った。
初めてのバイクに怖がってるふりをして、大きな声で喋って
自分の心臓の音をかき消した。


このときの気持ちは、今でも忘れられない。
こういう【瞬間】によって、胸の奥が鳴らされることは、生涯もうないかもしれない。



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新生活。 

2006年05月29日(月) 15時02分

私、ミワ、18歳。
高校を卒業して、専門学校に入学したばかりだった。
ワケありで、夜間の専門学校に2004年の4月に入学。
夜間というだけあって、同い年の人はあんまりいなかったんだ。

同時に昼間の仕事も始めて…
新しい生活に馴染むのがとても苦手な私は、なにかと大変な新生活だった。


人見知りを抑えて、友達を作ろうと必死だった。
最初に話したのが、アユとリエ。
二人とも私と同い年だった。

最初のうちは、アユとリエとばかり話していて、他の人とほとんど会話してなかった。
そのうちに、私たちのグループにミサも加わるようになり、4人でつるむようになった。
私はアユの隣の席で、後ろの席に男の人がいるのは知ってたけど、どーみても年上っぽかったから、自分から話しかけたりはしなかったんだ。


ある日の授業で『縦1列でグループになって話しあってください』という指示があった。
縦1列グループ………私とリエと、私の前の席のケイさん、それから後ろの席の、話したこともない人…トモさんだった。


とりあえず、話したことないから話してみよう!!と思い、私はトモさんにしきりに話しかけた。

『トモさんって、おいくつなんですか〜??』
「30歳」
『えぇ!!見えない!!若い!!』
「だろ??」
『だろっていう〜??自分で〜(笑)』
「ミワちゃんは、何してんの?昼間」
『んーと…私はねぇ……』

けっこう、会話が順調に進む人だった。
でもって、けっこう、かっこいい人でカナリ自分的にタイプだった。


会話の途中、トモさんが口を開く。


「俺子供いんだよ〜今2歳で、かわいーの♪」


…………子持ちかよ(笑)



『えぇ!!子供いんの??見えない!!てゆーかトモさんかっこいい!!』
「ありがとー♪」
『結婚してなかったら、絶対好きになってるなぁ〜』



ホントもう、めちゃめちゃ素直な私。
でも既婚者は恋愛対象にならないから!!


ってこのときは思ってたんだ。

愛したヒト。 

2006年05月29日(月) 14時54分

1年半、本気で愛したヒトの側にいました。
はじめて、本気で愛したヒトでした。

初めから未来はありませんでした。
それでも、側にいたいと願いました。

今も昔も、大切な人です。

たくさんのモノを失いました。
たくさんのモノを手に入れられなかったりしました。

それでも、ホントにホントに好きでした。


あの人と付き合って残ったのは…
涙、絶望、苦しみ、辛さ…
だけど確かに
『幸せ』と『かけがえのない宝物』も残りました。


そして、これからもずっと生き続ける…


『約 束』
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