ひとりごと 

August 25 [Fri], 2006, 0:06
「うん。そうだね。」と「そんなことないよ。」が彼の口癖だった。
前者は私が何かを話した際に彼が口にする言葉。
後者は私が彼に向ける、自信の無さから出る言葉たちに彼が向けた言葉。
私は彼のこの言葉が大嫌いだった。
私の言葉が「取るに足らないもの」といわれているような気がして
勝手に取り乱し、勝手に不機嫌になった。

彼は穏便な人だったが、いつもどことなく
「なんでもいいや」という空気を持っている人だった。
私が喜んでいても 「うん。そうだね。」
私が不満をぶつけても 「うん。そうだね。」
私が何を言っても 「うん。そうだね。」

・・・・・・

いつも同じ表情だった。
愛されているのか、とりあえず女を隣においておきたかったのか、
本当に分からなくなった。

彼の愛を試すように自分の自身の無さを彼にぶつけてみた。
そのときだけは彼は「そんなことないよ。」と言っていた。

でも、その表情はいつも全然変わらなかった。
うっすらと笑っている顔で、良く言えば微笑みでもあり、悪く言えば愛想笑いでもあった。
P R
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