プロローグ
2007.10.26 Fri 22:14

プロローグ

リーブピース。
英語で"love country"。
日本語で"愛国"。
どうせならもっと魔法っぽい国名にしろっての。
まー、くだらないことは置いといて、
まずはあたしがこの国に来た理由を説明しようか・・・

それはつい1ヶ月前のこと――――――――

EP1.99番の列車
2007.10.26 Fri 22:19

99番の列車

「発車しまーすッ!」

あー、だめだった・・・。
終電乗りそこね。
どーしよ。
うわっ、タクシーしかないじゃん。
もう夜で外真っ暗だし;;

あたしは近くにあるベンチに座り込む。
なんだか眠い・・・。
グラアッ
立った瞬間、急に立ちくらみがした。
一瞬、世界がゆがんだような・・・・?
疲れてんのかな。

タクシー乗り場に向かおうとすると、後ろから声をかけられた。
「お客さーん!お乗りにならないんですかー?」
びくっとして振り返ると、そこには列車があった。
ナンバーは――――99?

「発車しまーす!」
「ちょっと待ってください!!乗ります乗ります!!」

99番なんてあったっけ?
てか、さっきのが終電なんじゃあ・・・。

色々な疑問はあったが、この列車にのる理由は
タクシーで帰らずにすむ
というだけで十分だった。
ホッとしたのもつかの間。
あと少しであたしは驚くべき事実を聞かされる。

まさかこの列車が――――――――
リーブピース行きだったなんて・・・。


EP2.紫の髪の少女
2007.10.26 Fri 22:25

紫の髪の少女

列車の中はすごくキレイで、新築の家の匂いがした。
中に入って一番始めに目に入ったのは、ひとりの女の子だった。
その子はきれいな薄紫の髪を上で束ね、ちょこんと座りながら眠っていた。
真っ白な肌と細いからだが、人形みたいだ。
その子の向かい側に座り、しばらくボーッとしていると、その子が目を覚ました。

「っん――・・・。あっ、はじめまして!」

「あなたも、『リーブピース』に行くんですか?
だったらきっと、同じ学校ですね!!」

――――――――・・・は?
何の事を言っているのか、意味が分からない。

「楽しみだなあー♥あたし、チナです!あなたは?」
ラム・・・。ていうか、今この列車何処に行くって言ったッ!?」
「リーブピースですけど・・・。まさか、それを知らずにこの列車にのったんですかッ!?」

そのまさかなんですけど。
というか、『リーブピース』って、どこ?

「落ち着いて聞いてください。」
「えっと、リーブピースは、いわゆる『魔法の国』というやつです。
私は、魔法学校に入学するためにその国に行きます^^」

・・・?
そんな国があるわけがない。
いつもなら鼻で笑ってとばしていただろう。
ただ、その子があまりにうれしそうに笑っていたから。
あたしは信じてしまった。
本当は、こう思っていたんだろう。
「そんな国があったらいいなあ」
いつも大人ぶっていただけで、
こんな子供っぽい夢なんて捨てかけていた。

だからこの時、少し期待していたのかもしれない。
その『リーブピース』という国に。

EP3.1週間と3日前の祈り
2007.10.26 Fri 22:56

1週間と3日前の祈り

もしこのチナという子の話が本当なら、
この列車は『リーブピース』という国にむかっているらしい。
『魔法の国』という響きに期待を感じながら、あたしは1つの疑問を抱いていた。

「なんであたしがその国に行かなくちゃならないんだ?」

あたしはその国に何かの目的があるわけでもないし。
・・・というかそこがどこかもわからない。

「でも、どうしてこの列車にのってしまったんでしょう・・・。」

チナも同じ事をかんがえていたらしい。

「あっ!もしかしたら、前に
『魔法の国へいけますように』
なんてなんてお願いをしたことはありませんか?」

そういえば、10日前にそんなお願いをしたような・・・・・。
でも、もしそれが本当なら―――――――――!!!

ヒグッ!!!!!

10日前に一緒にバカな願い事をした子だ。
あたしはすぐに立ち上がって、ヒグを探し出した。
ピンクなんていう変な髪色をしているから、いたらすぐに見つけられるはずだ。
――――いたッ!

「ヒグ!!」

あたしは間抜け面して眠っているヒグを抱きしめた。

「っん―――。もぉー、あとちょっとねかせてよぉー・・・。って・・・!ラムッ!?
なんであんたがここにいんの!てか、ここどこ!?」

どうやらヒグは、寝てる間にいつの間にかこの列車にのっていたらしい。
本当、どうなってんのか・・・;;

まあ、とりあえず少し安心した。
知り合いがいるっていうのが、どれだけ心強いことか。
さっきからずっと「ここどこーッ!?」と叫びまくっているヒグを落ち着かせ、
とりあえずあの『チナ』という子から聞いた話を聞かせた。

目が完全に『?』になっている。
あたりまえだろう。
あたしだって分けわかんないんだし。
てか本当、これからどうしよう・・・・。
まあ、もしかしたらあの子がいってたことは全部嘘かもしれないし。
―――――なわけないか。

まあ、後のことは着いてから考えることにしよう。
まだそこがどんなところかも分かってないわけだし。
いつの間にかヒグは、壁にもたれかかりながら寝ていた。
ふぁ――、眠い・・・・・・。
とりあえずあたしも寝るか。


『リーブピース』

ちょっと楽しみかも♥

EP4.3つの掟
2007.10.27 Sat 22:12

3つの掟

目が覚めると、いつの間にかそとが明るくなっていた。
時計を見てみる。
AM12:00
あれ??
今真夜中なのに、なんでもう外が明るいんだ?

「目が覚めましたか?」

チナが話しかけてきた。
横を見ると、ヒグが寝ていた。
なんとも平和そうな顔をして寝ていますが。
今置かれてる状況をわかってんのか、こいつは。

チナとしばらく話していると、アナウンスが入った。
どうやら、ヒグも目を覚ましたようだ。

「皆様、おはようございます。
当列車は、さきほど時空移動に成功いたしました。
まもなく、目的地『リーブピース』に到着いたします。
只今の時刻は、9時15分です。
それでは、もうしばらく列車の旅をお楽しみください。」
――――――プツッ

時空移動・・・・。
なるほど。だからもう外が明るいのか。
あたしは時計を9:15に合わせる。

窓の外をのぞいてみた。
カラフルな建物がたくさん並んでいる。

「あれが、魔法学校ですよ。」

チナが、街の中でもひときわ目立つ建物を指差した。
おそらく、あたしもあそこに通うことになるのだろう。
隣にホテルらしきものがある。
たぶん、あそこが寮だな。
あたしは、きれいな町並みに見とれていた。
街の人の服装も、なんだか変わっている。
魔女っぽい帽子をかぶっている人もいれば、
ピエロみたいな格好の人までいる。
車はなく、みんなほうきで空を飛んでいる。

ここまでくると、不安より希望の方が大きかった。
この国に対する大きな期待が、あたしの鼓動を早くする。

「ポ――――――ッ」

列車の汽笛がなった。
リーブピースに着いたみたいだ。
またアナウンスが入る。

「皆様、長旅お疲れ様でした。
当列車は、リーブピースに到着いたしました。
忘れ物のないよう、足元にお気をつけてお降りください。」

列車から降りると、目の前に巨大な看板があった。
そこには、こう記されていた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
魔法国三ノ掟
一.この国に足を踏み入れたものは、『魔法学』を学ばなければならない。。。。。 
二.13歳以上20歳以下の者は魔法学校に通わなければならない。。。。。。。。。
三.この国を離れ元の世界に戻ったとしても、この国のことを明かしてはならない

以上三つの掟を破った者には、重い罰を与えることとする。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
日本でいう憲法みたいなやつかな?
とりあえずこの三つのことだけ守ればいいんだ。

あたしの心は最高に弾んでいた。
これから、この国での生活が始まる。
P R
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