汚れてる、

October 09 [Sat], 2010, 18:13
暗い小話。ジャンル、カプは特に決まっていません。NLBL対応。○○と××にお好きな名前を入れてどうぞ。










ごしごし。俺は目の前の○○の顔を拭いてあげる。

「××、やめて」
「何で?」
「痛いから」

ごしごし。

「だって汚れてるよ、○○の顔」
「もう綺麗でしょ」
「まだ汚い」

ごしごし。

「痛いよ、本当にやめて」

ごしごし。ごしごし。

「頼むからやめてって!」

ごしごし。ごしごし。

「………………痛いよ、××」


それきり○○は黙った。




ごしごし。ごしごし。ごしごしごしごしごしごしごしごしごしごしごしごしごしごしごしごしごしごしごしごしごしごしごしごしごしごしごしごしごしごしごしごしごしごしごしごし。




何時間たったんだろう。明るかった部屋が、もう暗くなっていた。なかなか綺麗にならないな、○○の顔。持っていた布きれを見る。そして、やっと俺は気付いた。思い出した。そうだった。いつからかは忘れたけど、










(あの人以外の顔は、全部汚物に見えるようになったんだった)











○○、ごめんね。俺の言葉はもう届いていないようだった。小さな呼吸が聞こえた。息はしてるみたい。良かった。





握りしめた雑巾は、赤く染まっていた。




*こういう話がたまに書きたくなる。病んでるのかな、自分。
P R
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