手錠 

December 06 [Sun], 2009, 23:29
映画なんかで簡単に手錠をはずしてアクションシーンに移る。

なんてベタなものがあるが、あれを見てどのように思うだろうか?

そんな簡単に手錠なんか外せるの?なんて疑問に思ったことはないだろうか。


これにはオレも驚かされた。

あんなシーンは決して映画だから、なんてものではなく現実的だった。


これは事実だがあくまで数年前のこと。

現在の手錠が仕組みが変わっているかもしれないし、あの時が偶然だったのかもしれない。

けれどオレは一度手錠を外せた。


もちろん脱走だとかする気なんてこれっぽっちもなかったが。

裁判所に向かう時、警察署からバンに数人で乗り移動していたときのこと。

まさか外せるとは思わなかったが、ただの興味心でやってみた。

道具、なんてものは当然なく、ちょっとした物を使っただけ。

それも大したもんではなく留置所生活で手に入る、

それ程でもないかもしれない、落っこちているような物だ。

それと指だけで手錠はあいてしまった。

隣の席に座っていたやつはオレのフリーの手を見て驚いていたよ。

緩くて外れたのではなく、手錠が開いているのだから。


このときにもオレは感じていた。

この国の警察って腐ってるんだな、って。

ただの14歳が手錠を開けられる。

もし映画にでてくるような悪党だったら?

もっと簡単に開けられるかもしれないし、反逆や逃走だって起こりえる。


こんなものが国民を守り、犯罪と戦うんだ。


日本はなんて平和なんだろうか。

無能 

November 27 [Fri], 2009, 14:33
オレは警察が嫌いだ。

世話になったからではない。

世話になったからこそ見えたものがった。

もちろん良いおまわりも沢山いるだろう、

正義感が強く人の為日々尽くしてくれる者も沢山いるはず。

けれど警察として組織されているのはそんな人間ではない。

彼らは所詮組織の一部。

警察という組織でみた時、それは無能だと感じた。

警察とは何の為の組織なのか、

誰が答えてくれる?

悪い奴等を捕まえる?

みんなを守ってくれる?

オレにそう聞かれたら答えはどちらもノーだ。


もし、あなたが事件に巻き込まれ命の危険を感じたとする。

仮に電話ができる状況だとしたら誰にかけるだろうか?

警察にかけた場合、あなたは助からない。

警察にかけ、場所も的確に告げすぐ来てくれ、と言い電話を切る。

それに気付いた犯人がかけ直し、ちょっと前にかけた者だけど、と確認してもらい

イタズラなのでもう大丈夫です。すみません。

そう言っただけでもう警察は来ない。

本当にイタズラなのか、事件の可能性はないのか、確認すらしない。



オレは犯行後に第三者に頼み警察に電話をしてもらっていた。

現場の住所と人が殺されそうになってるからすぐ来てくれ、という内容で。

その10分後くらいだろうか。

急遽計画を変更したために

オレは自分で電話をし直した。

少し前に通報したものだが、と。

用件を伝え、それはイタズラでかけてしまったから大丈夫だと。謝った。


当然、それでも確認くらいは来ると思った。

住所まで丁寧に教えたのだから。

けれどその日警察は来なかった。



もしこれが被害者側の通報だったらどうだっただろうか。

助かる者も救えない。

逮捕されてから確認したが間違いなく通報はされており、履歴として残っていた。

それなのに何もしない警察、素晴らしい組織だとオレは思う。


もし助けが必要なときに警察に電話しても助かるとは限らない。

犯人が言い訳の電話をかけなおしたら奴等は何もしてくれないからね。

留置所生活 

November 27 [Fri], 2009, 13:42
3週間留置所にはいた。

テレビや携帯もない、外も見えない。

時計もなくただ何もない部屋にで生きるだけ。

誰もが入りたくない所だろう。

刑務所などでは何かしらやること、があるがここではない。

1日中何もしない、なんて日もある。


けれど当時のオレには苦痛なんて感じなかった。

わかっていて入ったことで、一生ここにいるわけでもない、

だから苦ではなかった。


数年がたち記録もとっていないので、一部記憶が曖昧だがたしか朝7時くらいに起床する。


放送が入り、電気がつく。

不思議と目覚めはいつもよかった。

布団をたたみ終えるくらいに看守が入ってきて、続いて牢の扉もあける。

そうすると布団を抱え、牢からでてそのまま扉からも出て廊下まで出る。

正面くらいに押入れのような空間があり、そこへ布団をしまう。

すぐに牢に戻り鍵をかけられる。

朝食はこの作業が全房終わると、配られる。

7時20から40分くらいの間だ。

よく質素な飯を想像されるだろうが、実際は違う。

麦飯などではなく、普通の白米の弁当。

味もごく一般的。

どこから弁当はくるのかというと看守が弁当を持って扉から入ってくる。

牢の扉はあけず、その横に小さい小窓のようなものがある。

弁当箱が通るくらいの、高さはトイレットペーパーの縦くらい。

看守側に取っ手がついており、引くと外側に倒れるように開き、ちょっとした台みたいな感じになる。

そこに弁当箱と味噌汁などが載せられる。

牢の中にいる人間はそこからとり、食べ終わるとまたその台に乗せる。

看守が弁当箱を回収し、台は閉じられる。

このとき必ず弁当箱の中身を確認される。

体調面の管理や箸などを隠し持っていないか確認するために。


オレはもともと少食な方で、最初の食事はまったく手につけなかった。

おかずの1品をひとくち、くらい。

最初は心配されるが少したつと何も言われなくなる。

房には1〜3人が入れられる。

同居人にほとんど弁当はあげてた。

朝食が終わると次は昼食まで何もない。

同居人と会話をしてもいいし、寝ててもいい。

何もすることがない時間。

昼飯は12時でラジオが入る。

おもしろくもない内容だがこれが数少ない楽しみのひとつにもなる。

ラジオは13時までつけられその後はまた何もない時間。

夕食は18時くらい、同じくラジオと弁当。

その後19時から20時の1時間だけノートとボールペンが与えられる。

こんなことだが楽しみのひとつになる。

22時には消灯。

布団でおやすみ。

会話がもりあがると怒られる。

飯の合間の空白の時間に取り調べが行われる。

たまに裁判所にいって検事に会ったり、現場検証なども行われる。

そんな感じで一日はすぐだが、取調べなどがない日は異様に長い1日となる。

初夜 

November 22 [Sun], 2009, 1:06
取調べ、というより簡単な手続きのようなもの。

身元や犯行事実の確認。

とくに深い質問はされなかった。

狭い取調べ室のパイプ椅子。

冷たく何時間も座ってるとケツが痛い。

一人の時間か、沈黙の時間が長かった。

あるおまわりが、見張り、という感じで目の前に座っているだけ。

何かメモをとるわけでもない。

眠くないか?とかそういうありきたりな質問。

本当に殺意があったのか、とかそういった質問も少し。

オレはすごく落ち着いていて、しっかりと返事だけする。

出来るだけ会話が広がらないように、受け答えのみをする。

しばらくするとまた別のおまわりがくる。

みんな本当にこの14歳の少年が人を殺そうとしたのか、という感じだった。

ただの喧嘩ではないか、という感じ。

担当のものがいない、などの会話も聞いた。

今は夜中で手続きをしていたり、親と警察が話したりで

オレはただ待っていただけ。

何時間かして、僕は逮捕された。

おまわり2人にはさまれエレベーターにのる。

降りてすぐ向かいの扉の鍵をあけ中へ入った。

少しうすぐらい通路。

もしくはそう見えただけかもしれない。

通路はすぐ屈折していてあとはまっすぐのびている。

途中扉がいくつか入り、左側は接見室になっている。

正面の扉に一度入り、服をすべて脱げ、と言われた。

オレはこのとき財布と携帯電話しか持ち物はなかった。

携帯は電源が切られているしデータも消してある。

事件の証拠になるようなものなどもともとないが、

他人に見られるのが嫌だった。

それにこの財布も、携帯も二度と手にすることなどないと思っていたからだ。

全裸になり壁に向かい立つ。

壁に手をつけ、すこしかがみケツをつきだすような格好をする。

肛門に隠し物がないか、などを調べるためだ。

このチェックはすぐ終わり服を着るがさっきのようには着られない。

ベルトは預けられ、金具のついている服などは着ることができない。

パーカーなどは紐を抜き取れば着ることができる。

こうして廊下を進み置くまで進む、右側に等間隔に並ぶ扉。

この中のどこかにオレがこれから入ることがすぐわかった。

鍵をあけ、中に入ると檻がある。

玄関みたいなもんだ。

扉をあけて2歩くらい進んだところから鉄の柵があり、

その鍵をあけ、靴を脱ぎオレは中へと入れられる。

看守が檻の鍵をしめ、すぐに廊下にでて、その扉も閉じられる。

青く塗られた鉄の柵。

オレ側からのドアノブはない。

4畳か5畳くらいだろうか。

天井だけが普通の部屋よりも少し高い。

何もない空間。


これからオレはどうなるのだろうか。

ただ落ち着いていた。


こんなことを言うと頭おかしいと思われるだろうが

このときのオレはほっとしていた。


この何もない、オレ一人の空間。


静かで、先の見えない部屋。


思い通りだった。

殺意 

November 19 [Thu], 2009, 1:01
死。

ころす

コロス

殺す。

「死ね」

「殺すぞ」

中学生なんてこんな言葉がよく出る。

冗談として笑いながら、

ちょっと感情的になり言ったり、

イジメとして吐いたり、

どれもその言葉の意味なんてなしていない。


「殺す。」

オレの中に長年に存在している意志。

本気なのが自分でもわかった。

そしてそれはとても怖いことだと、

きっと1回やってしまえば2回目からは怖くないのかもしれない、と

どうしてこんな思いが消えないのかと


解決方法なんてなかった。

殺すしかなかった。

オレが、自分で、命を奪ってやるしかなかった。

それは14歳の衝動的な感情ではなく、計画的な犯行であり、

強い意志だった。

だからオレは実際に出来た。


きっとあの時の感情は

誰にもわからない、どんんあ分析家だろうが心理学者だろうが。

本当に殺意があり人を殺した人間、殺そうとした人間にしかわからない。


とても恐ろしかった。

迷ったりしているわけではない。

むしろ殺意は強くしっかりしているものだった。

けれど何か恐怖心がある。


人を殺す、ということに対してなのかもしれない。

今でも何が怖いのかはわからない。

ただ体が恐怖しているのがすごくわかった。


きっとその行為に恐ろしさを感じたのかもしれない。

もし願っただけで殺せるなら、

もし何かテレビをつけるようにリモコンひとつで命が奪えるのなら

あの時の恐怖感はなかったのではないか。


ある意味、人の命の尊さを感じていた。

けれど止めよう、だとかそんなことは一瞬も感じなかった。
P R
プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:元少年
読者になる
事件や留置所、鑑別所、少年院での出来事。
警察や少年犯罪について。
実際に起きた事ですが、身元や関係者のプライバシーの為、一部編集等してあります。
メールフォーム

TITLE


MESSAGE