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米鉄鋼業界、価格下落で生産を縮小 / 2010年07月07日(水)
 米国の鉄鋼価格は、数カ月間横ばいを続けていたが、ここへ来て下落しつつある。製造活動が鈍化して、消費者が自動車や家電製品といった高額商品の購入をますます手控えるなか、これは米国経済にとって潜在的に不吉な兆しだ。

 鉄鋼価格は6月に下落し、米鉄鋼メーカー各社は減産でこれに対処している。今年に入ってから、鉄鋼メーカーは、景気回復によって期待される需要の伸びに応えるべく、生産量を増やしていた。だが期待をよそに、需要は伸び悩んでいる。

 鉄鋼業界にとってのもう一つの不確定要素は中国だ。諸外国が不況で鉄鋼の生産と消費を減らす一方、橋の建設や自動車・家電の製造に対する中国の旺盛な意欲は、世界の鉄鋼価格を下支えする助けになった。

 中国は、より高価値の完成品の輸出に重点を置いて、粗鋼の輸出からおおかた手を引いている。しかし、このところ中国国内の需要が低下していることから、中国が米国やその他の市場への鉄鋼輸出を拡大するのではとの懸念を生んでいる。

 鉄鋼コンサルティング会社、スティール・マーケット・インテリジェンスのミシェル・アップルボーム氏は、「先般の通商措置をよそに、中国製の鉄鋼が米国市場でダンピングされるおそれが大いにある」と述べている。

 ここ数年間、米国は、中国の鉄鋼ダンピング(国内市場価格よりも安値での輸出)を防止するため、積極的に貿易訴訟を起こしたり、通商法を使用したりしてきた。米国には、熱延鋼板(熱延薄板類)や平板鋼、鋼管といった数種類の中国製鉄鋼製品を制限する法律や割当があるが、アップルボーム氏によると、こうした措置は、欧州やカナダが用いている措置ほど効果的でないという。

 少なくとも夏の終わりごろまでは続くと予想される米鉄鋼価格下落のなか、世界最大手の鉄鋼メーカー、アルセロール・ミタルは、米インディアナ州にある製鋼所の減産を予定している。

 米国でいくつかの製鋼所を稼働させているロシアのセベルスターリは、需要沈滞のため、今月、メリーランド州にある溶鉱炉を遊休化する見込みだ。セベルスターリの広報担当者エリザベス・コバック氏によると、同施設の遊休化は、建築用鋼材市場の景気後退によるものだという。

 アナリスト筋の予想では、需要が近々上向く気配はない。したがって、鉄鋼メーカーは、価格をさらに下落させてしまうことがないよう、今後とも生産を引き締める公算が大きい。

 鉄鋼価格のさらなる下落は、建設業者や重機メーカー等にとってコスト低下につながるため、大口鉄鋼需要家にとっては朗報となるだろう。しかし、ほとんどの大口鉄鋼需要家は、仕入価格を固定するべく年間契約や半期契約に頼っているため、価格が持続的な影響をもたらすためには、安値がしばらく続く必要があろう。

 大口以外の鉄鋼需要家は、必要に応じて発注する。テキサス州にある鉄鋼販売会社A&Mスティール・カンパニーのアレックス・マーシャル営業部長は、「一部の得意先は、熱延鋼板の注文をキャンセルしている」という。

 同部長は、「得意先は、数週間先にはもっと安値で手に入ると考えて、発注を延期している」と述べている。

 米鉄鋼メーカーは、この時期には景気がもっとよくなっているはずと予想していたことから、今年に入り大幅な増産を図ったが、ニューヨークにあるコンサルティング会社、ブラッドフォード・リサーチのアナリスト、チャールズ・ブラッドフォード氏は、いまそのツケが来ているという。自動車や家電製品など、広範囲の製品に使用される熱延鋼板の国内価格は、6月に4.5%下落して、ショートトン当たり630ドルになった。

 ブラッドフォード氏は、今後数週間でショートトン当たりさらに80ドル値下がりするとみており、「一部の製鋼所が生産を縮小しないなら、熱延鋼板価格の下落が加速し、ショートトン当たり550ドルになるおそれがある」と懸念している。

 鉄鋼バイヤーは、早くとも8月までは、価格が上向く可能性は薄いとみている。季節的に需要が鈍化する夏が終わりに近づく8月には、鉄鋼需要は増加する傾向がある。

 家電部品製造用の熱延鋼板の買付を行っている仲買人のミッチェル・ライアン氏は、在庫がかさみつつあるとして、「5月下旬に熱延鋼板の買付を中止した」という。「当面は在庫を売りさばくことに努める。価格がまだ下がりそうなので、買付はもっと先に延ばすつもりだ」。

 米鉄鋼市場は、今春諸外国で始まった軟調傾向を最近まで回避していた。これは、鉄鉱石や石炭といった鉄鋼製造原材料の米国の豊富な国内供給と、海上輸送の高いコストのため、米国市場が世界市場から比較的切り離されているせいだ。それでも、輸入鉄鋼はおおむね、米国の鉄鋼ニーズの約20%を占めている。

 国内生産量が拡大し、需要全体がゆっくりと拡大するなか、米国の鉄鋼輸入は、ここ数カ月間に若干増えており、5月は約4%増だった。6月には、米国の製鋼所は、生産能力の約72%で稼働していた。ちなみに今年初めは64%前後だった。

 英国の鉄鋼コンサルティング会社、MEPSインターナショナルによると、米国外の鉄鋼価格は6月に5.1%下落して、米国の下げ幅を上回った。中国市場の熱延鋼板価格は4月に2.4%、5月に3.6%下落し、現在はメートルトン当たり590ドル前後となっており、米国市場よりトン当たり40ドルほど安い。

 世界的な鉄鋼価格下落は、ほかの商品の価格にも影響を及ぼしている。鉄鋼リサーチ会社、スティール・インデックスによると、鉄鋼生産で使用される主要原料の一つである鉄鉱石の現物価格は、5月以降、約6%下落して、世界市場価格はメートルトン当たり約138ドルとなっている。

【7月7日16時27分配信 ウォール・ストリート・ジャーナル
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100707-00000013-wsj-bus_all
 
   
Posted at 23:05/ この記事のURL
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