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レンゴー 大坪清社長に聞く(2−1) / 2010年06月25日(金)
 □「軽薄炭少」で世界一のパッケージング・ソリューション・カンパニーへ

 ■すべての産業活動に対応 時代の先行く“第6次産業”めざす

 日本で最初に「段ボール」を生産したレンゴー。昨年、創業100周年を迎えたのを機に、「世界一のパッケージング・ソリューション・カンパニー」を目指すことを宣言、6つのコアコンピタンス(競争力のある中核事業)も定めた。次の100年を見据えたキーワードは低炭素社会実現の「軽薄炭少(たんしよう)」。その象徴といえる究極のエコファクトリー「福島矢吹工場」(福島県西白河郡矢吹町)も18日に竣工式を行った。大坪清社長に今後の事業展開などをインタビューした。

                   ◇

 −−世界一のパッケージング・ソリューション・カンパニーとは

 「当社は100年前に段ボールの生産を始めて以来、モノの流れを最適化することを事業の柱として取り組んできました。単に、段ボールという梱包材を売ってきたのではありません。安全性や機能性、使いやすさや環境といったさまざまな包装技術を蓄積するとともに宣伝媒体として使うことも提案して付加価値を高め、お客さまに認められてきたわけです。『パッケージに関することならレンゴーに頼めばすべて解決してくれる』。これが勝ち残りの道です。日本人の『細やかな感性』や『もったいない精神』をベースに環境にやさしく、最も効率的なパッケージを提案する。これが他に類を見ない、世界一のパッケージング・ソリューション・カンパニーの姿です」

 ≪“人財”こそすべて≫

 −−世界一になるための課題は

 「長年の膨大な技術の蓄積とそれを生かすことができる『人財』です。パッケージの進化はすべて人の知恵でしか生み出せない。人の力こそが新たな価値を生む源泉です。人間の心がこもったパッケージだからこそ、心と心も通じ合う。当社が昨年4月に派遣社員1000人を正社員化したのも、マイスター制やレンゴー技塾など技術伝承の仕組みを設けているのも、すべて人財という考えがあるためです。一人ひとりの能力を高め、現場の力を高めることをこれからも実践していきます」

 ≪最適包装を提供≫

 −−コアコンピタンスは6つです

 「板紙、段ボール、紙器、軟包装、海外という従来の5つのコアコンピタンスに加え、昨年、大手重袋・樹脂加工メーカーの日本マタイを系列化して重包装をコア事業に取り入れました。6つのコアコンピタンスによりソリューションのフィールドが拡大し、どのようなお客さまに対しても『最適包装』を提供できる体制が整いました」

 「6事業を図形で表すと6角形。英語で言えばヘキサゴン。6角形は極めて安定した形です。ヘキサゴン経営の推進とともに『レンゴーは第6次産業』とも宣言しました。第1次、第2次産業はもちろん第3次産業にもパッケージは使われる。すべての産業活動に対応できる企業ということから1+2+3=6。第6次産業というわけです。6という数字にちなみ、社員には時代の一歩先を行くには第6感を冴(さ)えさせることが大切、といい続けています」

 −−「軽薄炭少」という言葉も生み出された

 「段ボールなどをより薄く、もっと軽くすれば、さらに二酸化炭素(CO2)を削減できる、という考えが造語のベース。地球温暖化対策は企業の存続にとって避けられないテーマで、当社も最重要の経営課題に位置づけている。もともと板紙や段ボールは『リサイクルの優等生』といわれるが、これに甘んじることなく、もっと軽薄化を進められないか、と開発に取り組んでいます。厚さ4ミリでも従来の5ミリと同じ強度を保つCフルート段ボールの推進もその一環です。Cフルートに切り替えることで積載・輸送効率が向上しCO2排出量削減を促進できます」

 −−福島矢吹工場はCO2削減に徹底的にこだわった工場です

 「国内でも屈指の規模となる約9000枚の太陽光パネルにより、昼の電力はすべて太陽光発電でまかなうのをはじめ、ボイラーの燃料も重油ではなく、よりクリーンな液化天然ガス(LNG)を採用するなどCO2排出を大幅に減らした『炭少』の象徴的な工場と位置づけています」

 ≪「きんとま」経営推進≫

 −−5月に就任された関西経済連合会副会長としても、新たな環境活動を提案されました

 「以前から、関西は環境を前面に出した活動を行うべきと考えてきました。環境保護については現在、空気(air)と水(water)だけに着目していますが、土(soil)を加えた『SAWプロジェクト』を提案したい。SAWはEFP(Environment Foot Print=環境フットプリント)のような基準づくりも必要になるでしょう」

 −−創業者の経営哲学「きんとま」を改めて社員に訴えています

 「きんとまの『きん』は固い意志とお金。『と』は英語のアンド、『ま』はタイミングや真心の意味。これが事業発展の原動力だったことを疑う余地はありません。今年4月以降は『きん』に力を入れますが、このお金とは会社のバリュー、すなわちお客さまにご提案する包装の価値をいかに向上させるかということ。100年発展の原点となった創業者・井上貞治郎翁の経営哲学を求心力にしながら、これからの100年には遠心力をつけて新たな発展を目指したい」

                   ◇

 □事業の歴史は段ボールの発展史

 ■業界の構造改革にも果敢にチャレンジ

 今年が創業101年のレンゴー。同社の長い歴史は、わが国段ボールの発展史ともいえる。

 創業者の井上貞治郎氏がレンゴー前身の三盛舎(後の三成社)を設立し、試行錯誤の上、日本で初めて段ボールを事業化したのが1909年。「段ボール」も創業者が名付け親だ。

 段ボールの魅力は軽くて丈夫、安価で大量生産や印刷も可能、折りたためてリサイクルもできること。包装材の主流だった木箱に代わって需要を伸ばし、20年には「聨合紙器株式会社」を設立して、本格的な生産を開始。36年には当時、東洋一といわれた製紙から段ボールまで一貫生産する淀川工場を完成した。

 戦後の高度成長に合わせて段ボール需要が急伸する中、用途開発と技術開発の両面で常に業界をリード、世界初となる段ボールの連続生産技術もレンゴーが開発したものだ。

 72年に社名を「レンゴー」に変更し、総合包装企業を標榜(ひょうぼう)。80年代には業界に先駆け、全段ボール工場にコンピューターを使った統合生産管理システムを導入するなど情報化でも先行した。

 経済のグローバル化に対応、90年にマレーシアに工場を設けたのを手始めにシンガポール、タイ、中国、ベトナムなど海外にも進出。現在は6カ国に26工場を有する。

 業容が一気に拡大したのは、2000年代に入ってから。99年に大手板紙メーカーのセッツと合併し、板紙・段ボールの一貫メーカーとしての地歩を確立するとともに、板紙・段ボールのリーディングカンパニーとして業界の構造改革を先頭に立って進めた。98年に朋和産業を系列化して軟包装事業に進出。2000年には丸三製紙を子会社化したほか09年には日本マタイを系列化し、あらゆる包装ニーズに応える「パッケージング・ソリューション・カンパニー」としての基盤を確立している。

【6月25日8時17分配信 フジサンケイ ビジネスアイ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100624-00000002-fsi-bus_all
 
   
Posted at 18:30/ この記事のURL
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