fly,now 

2006年10月14日(土) 22時07分
「ああ、助けて 息がつまりそう」
きみが涙ぐみながらビルからダイブした
明日のことも明後日の音も旋風にはこばれて消えてく
過去のことも未来のこともきみの目には肥大して見えている

きみに会いたい
夢を見ていたい
夜を越えてまで走っていきたい
時間に逆らってでも

ああ、今すぐきみの手をとれればよかった
悪も善も正しさも旋風にはこばれて死んでる
ぼくは奏でられない
こわくて

きみに会いたい
この先を知りたい
望むことを捨てたくなんかない
ぼくらは
切羽詰った声をつかみそこねて
飛びたいと願っているんだ
ビルの上で

きみに会いたい
きみに会いたい
きみに歌いたい
きみに歌いたい
きみと笑いたい
きみといたい
この先もどんな時だって
信じてる

だから舞おう
おびえないで手をつないで
ぼくも鉄柵をこえて飛ぼう

幾科学ごっこ 

2006年10月14日(土) 22時00分
イデアの水槽。満タンの水が滴り落ちる
フォークに突き刺すヒレ肉
蛆が湧いてるぜ

暗黒の真ん中に灯ったランプは蛾を呼び寄せる
角の生えた「番人」は嘲笑をこぼす

空想上、ぼくは溺れていた
唇から何個も泡が転がりでてゆく
アダムとイヴの次元から、発展する、英知の園を
壊さなくちゃ
壊さなくちゃ
壊さなくちゃ

黄金の蛇は炎を吹いて
燐粉まみれのぼくを誘った
焦げ付いたアンドロメダ。

イデアの水槽。満タンの水は腐臭を放つ
フォークに突き刺す生肉
血だらけになりながら貪る
「神秘を!」
空想上、ぼくは望んでいた
死がなんらかの形で訪れることを
壊さなくちゃ。自我を

イデアの水槽。満タンの水にひ・た・ひ・た
虚数の羅列が舌から入り込んでくる

時限爆弾 

2006年10月06日(金) 9時12分
だあれもいないのよ
ヴィルディングの影にひそんだ蜃気楼は
ドレスのすそをひるがえして青い摩天楼に消えた
まるで砂漠のようだ
腹時計しか頼りにならない
誰かに嫌われることをおびえつづけたら
桃色の部屋にうずくまってた

きみは一人か
ぼくはどこかに
きみはどうしてる?
ぼくはどこかに
もう頭ぶっこわれそうだよと
きみは倒れてうごかなくなる
うごかなくなる
愛がつまった時限爆弾

だあれもいないのよ
ヴィルディングの屋上のメリーゴウランド
白昼夢がゆうるゆうるシチューみたいな土に消えた

きみが一人だ
いますぐいかなくちゃ
きみが一人だ
いますぐ行かなくちゃ
もう頭ぶっこわれそうだよと
きみは倒れてぼくは
うごかなくなる
夢がつまった時限爆弾

ああ、大変
思い出が破裂するわ

壇上ロミオ 

2006年10月06日(金) 9時08分
君に泣いてもらえるなら死んだっていいよ
くだらない人生をひっくるめた薄汚い体で
真っ赤な花を咲かそう
大輪の真っ赤な花を

大粒の涙を流してくれたら
僕はこれまでにないほど救われるんだ。でも
これが史上最高の我が侭だって分かっているから
僕は息をしてる

君に泣いてもらえるなら死んだっていいよ
意識や記憶が亡くなることだって後悔しないよ
真っ赤な花を咲かせるよ
君の前で
大輪の真っ赤な花を

大粒の涙を流してくれたら
僕の死に 狂うほど悲しんでくれたらな
飛び散った内臓を見て、君は叫ぶかな
「嫌」と喚いて頭をかかえるかな
大粒の涙が僕の頬に落ちて
す べ っ て 地面に吸い込まれたら
僕はこれまでにないほど救われるんだ。でも
これが史上最悪の我が侭だって分かっているから

僕は笑う君を唯見ている
触れられないってことも知っていた

コーラルリーフ 

2006年10月04日(水) 10時08分
オーロラのまたたく聖夜のこと
イッカクが海でぱちゃんとはねていた
望遠鏡のガラスがわれて、それは月面に着地した
そして星になった
虹色の

もちろんぼくは喉が渇いていたので
きみのいうように、海にもぐってみた
果てをみたような気分になって
ぬるい塩水にもまれた

カプン
トプン
ああ水がほしい

外はひどく寒く
ピンクいろのアジがきらきら舞っていた
ぼくは自分の顔面をなでてみて
誰からも必要とされていないことを知ってしまう

(きみはどこ?)
(マニキュアでぬられた爪をもう一度だけみてみたい)
(きみはどこ? しっかりとつないでるはずの手が)
(こうして離れているよ・・・・)

それは聖夜だった
回転木馬がとまり、路地裏で獣姦の悲鳴がきこえた
ぼくはきっとこれからも瞳孔のひかりかたをわすれません
誓います
それは聖夜に降った
嗅いだこともないような香水が滝のように
この先一生イッカクは現れないでしょう
(だから眼球よきみのすがたを捉えよ・・・我慢できない)

生き返れ

カプン
トプン
ぼくは地の底へ

しんにゅう 

2006年10月03日(火) 9時37分
(データにウイルスが侵入しました・・・・)

ボクの頭に濁った水が浸入しました
なんか藻とかがからまってるのを感じます
眼球からはみだしてます。その藻が
口から魚が逆流してきます。うひひひひ

(データが破壊されています。食い止めますか?)

聞く前にさっさと追い出せやくそったれ

三月兎のとろさ
チェシャ猫の口のでかさ
王様の使えなさといったら
ぼくの比じゃないね
狂った夜と
狂った昼と
あの、金魚の、肋骨と
シルクハットのイースター・エッグ

(データは破壊されました)
さようですか。

ボクの頭に腐った水が浸入しました
そういう想像が、目をつむるたびに浮かんでくるので
ぼくはからっぽの洗面器に顔をつっこんで
ミャーと鳴いてみました。犬が吠えました。

「自由」の身 

2006年10月02日(月) 9時29分
バイオリンと君は僕のものさ
此処にいる限り僕らは「自由」
部屋の隅に丸くなって感傷的になるのも
自己嫌悪にまみれてげろ吐くのも「自由」

泣いたら泪をなめてあげる
吐いたら背中をさすってあげる
何でもしてあげよう
与えよう。叶わないものを何もかも

争わなくたっていい
幾ら逃げたっていい
知らない誰かのことを好きなだけ罵れる
すてきなセカヰでしょう

此処では君が演技をしたって
誰かに心を閉ざしたって気にしない
・過食を演じる
・躁鬱を演じる
・精神分裂を演じる
・験に発狂してみる
その次は・・・・まあ何でもいいや
僕が見境なく抱いてあげるさ

音とノイズはとりはらってしまおう
全て「自由」にしていていいんだ

ぼろぼろになった手の平を見せて
幻聴に耳をふさいで
虚しさに喘いで
其れでいい

―さあ思う存分苦しめばいい―
其のままいかれるまで
其のまま死ぬほど捩れておいで
其のままの君がこの僕を救う

 

2006年10月02日(月) 9時27分
[ 覚醒 ] ・・・・・意識上で雪がふる
冷たさ・宵が・皮膚からしみこんでくるようだ
白い息・ぼくの・存在が・浮き彫りにされた

闇のなかに一人だけで佇んで
足元の 黒い影が (青白い街灯によって) 三股に変化した

まぶたをおろせば虹色の青
くちびるが震える銀色の夜
遠吠えが冴えた世界の果てが
ナイフとなって銀河形成を抉った

[ 昏睡 ] 目覚ムルコトハナイノデス
沈黙ノ朝
異形ノ生物ガボクノ腹ヲ歩イテユク

見覚エノアル 滲ミハ 頭ヲ覆ウ空
静カニ話シテゴラン・・・・。誰カガ言ッタ

マブタヲオロセバ天空ノ青
耳朶ガ拾ウ金色ノ鐘ノ音
アレハドコカラ 聴コエテクルノダロウ
ボクノ手ガ 空間ヲマサグル


――あ いつかの色
――昼に浮かんで光ってる
二つの世界が交錯した瞬 誕生の雨が降っタ ・ ・ ・ ・
陽が弾ケたのだ。

くにゃくにゃなーご 

2006年10月01日(日) 13時57分
くにゃくにゃなーごが啼いている
くにゃくにゃなーごが啼いている
くにゃくにゃなーご! くにゃくにゃなーご!
耳が三角のうさぎと共に

くにゃくにゃなーごの声が嗄れた
くにゃくにゃなーごの声が嗄れた
くにゃくにゃなーごが泣いている
首が短いきりんと共に

くにゃくにゃなーご、市松模様だ
くにゃくにゃなーご、くりかえしつかわれて
すりきれたモチーフ

くにゃくにゃなーごと啼こう
くにゃくにゃなーごになって啼こう
くにゃくにゃなーご! くにゃくにゃなーご!
くにゃくにゃなーご! くにゃくにゃなーご!
くにゃくにゃなーごと啼こう
くにゃくにゃなーごになって啼こう
くにゃくにゃなーご! くにゃくにゃなーご!
みんないっしょ。もうだいじょうぶ。

バスが来る 

2006年10月01日(日) 13時55分
矛盾を善しとした
猿の手に従い
殺されるまで待つことにした
宵闇のバス停は雪雲に暗ァく濁り、
最悪なことに朝までは遥か。
逃亡をはかる学生の首を絞めた
「今頃死んでいるか知ら」
そう呟く貴女が蝋燭の炎を恐れるとは
嗤いが込み上げます。
鬱屈の掃き溜めの昭和ジャズが鳴れば・・・・・
黒猫怒り狂い数多の眼球が
血を滴らせ
此処に根を張る

金切り声を上げた
蟷螂の首は
誰が、飾る、ことだろうね・・・・・

此の儘地の果てに
ラフレシアを見に行けたら
どんなに、幸せな、ことだろうね・・・・・・

死神が共に体を這いずる
丸で銀河全体の闇を引っ掻き集めたような
巨体のバスが来る
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