最後はやはり、人と人

November 08 [Thu], 2012, 18:19
小沢一郎と亀井静香。
ともに消費税増税に反対し、311を期に以前までの考えを改めて反原発に転じた大物政治家である。
また、彼らは日本が米国の小間使いとして要求を飲まされるだけの存在に成り下がっていることに忸怩たる思いを持っており、いわゆる対米自立派だとされる。
それゆえ、理由付けこそ異なるが、アメリカ主導で経済ブロックを形成しようというTPPの参加にも反対している。
しかし、なぜかこの二人、直接会って意気投合しようとしない。
鳩山政権では、小沢が民主党幹事長、亀井静香が国民新党代表兼金融郵政担当大臣だった。
小政党の党首である亀井がモラトリアム法案を通し、少し時期が遅れたものの、郵政民営化の見直しを実現できたのも、小沢が民主党を掌握していたからに他ならない。
だから、政策があっていないわけではない。
近頃騒がれている、東西大都市バカ首長同士の野合に比べたら、完全一致と言っても過言ではないだろう。
しかし、連携を望む声が出ない。
立場的には、国会議員50人を束ねる小沢の方が上なので、亀井が頭を下げに行くのが今の状況では適当だろうが、そういう素振りもない。
亀井は、民間人を擁立した政治勢力の確立をやろうとしているのだという。
なぜ、本来なら手を取り合って自民公明維新といった、外資や原子力村と仲良しの売国勢力に、二人が協力して立ち向かわないのか。
お互い、トップに上り詰めた人間というプライドもあるのだろうが、一番大きいのは、二人のキャラクターが似すぎていることにあると思う。
政治的なスタンス等さておき、ヒトとしての特徴に絞って見ると、小沢と亀井の特徴は、トークが苦手スピーチは二人共上手、口数が少ない、しゃべりが朴訥というところで共通している。
要するに、一昔前の田舎のおっさんによくいたタイプなのだ。
この二人が、一緒に酒を飲んだ場面を想像してみよう。
果たして、会話が弾むだろうか亀井と、任期途中で都知事を投げ出した差別発言のデパートのような老害男は、よく盟友などと言われる。
投げ出し老害男は増税大賛成TPPは大阪の言うとおり交渉参加OK原発は日本に不可欠という、まるで自民党町村派のような政治的立場なので、本来であれば亀井と合うはずがない。
しかし、亀井と老害男は、昔から随分仲が良かったようだ。
その内実は推し量るしかないところだが、おそらく亀井は石原慎太郎のような都会っ子に憧れているような部分があったのではないか。
背が高く、笑顔が爽やか若い頃はだがで、カネのかかる遊びを知っている石原は、田舎で貧しい暮らしをし、苦学して東大を卒業した亀井から見たら、俺も、こんな風になりたかったと思っていたのではないか。
自分は都会育ちだが、貧乏人の家に生まれているので、なんというか、若かりし頃の亀井の気持ちが想像できる。
カネで苦労したことのない人間には、その差別的な思想等はさておき、泥水をすすってきた人間とは全く違う品の良さみたいなものがある。
そこに、亀井が惹かれた気持ちはよく分かる。
老害石原も石原で、自分のメチャクチャな発言に粘り強く耳を傾けて、言うべきことは言う亀井は、そばにいて楽しい存在だったのだろう。
ただ、亀井は、自分がかつて仲間だった貧乏人に対する共感を捨てることができなかったのだろう。
こんな発言を、ある雑誌でしている。
オレは肉や魚が食えない貧しい家に生まれ育ったから、愛情が薄い環境だったら死刑にされる道に進んでいたかも知れない。
人間誰しもどうなるかわからない。
死刑になった連中だけが極悪非道だったのか。
そうじゃない。
みんな心の中に悪魔も棲んでいれば仏も棲んでいるこんな人だから、原発やTPPに触れようともしない老害元都知事とは縁を切る決断をした。
遅すぎたのでは、という非難は敢えてしニューハーフ 出会いない。
あんな老害でも、人間として憧れていた亀井の心情は否定出来ない。
それがまた、ヒトとしての亀井静香でもあるのだ。
それと同じく、似たような田舎のおっさんとやってても楽しくないんだよ、という本音があったとしても、非難はすべきではないと思う。
これに対して、小沢はどちらかといえば来る者は拒まず、去る者は追わずというところがある。
自分の政策が実になるなら、別に総理大臣でなくても構わないという考えのようだ。
しかし、国民の生活が第一に加わった面々を見れば、小沢にもやはり好みがあるのだということは分かる。
口でググ言う前に、有権者の車座集会に出て話を聞ける人材を小沢は望んでいる。
若手の衆院議員に、そのような特性がはっきり現れている。
また、小沢は自分に遠慮無くズケズケものを言える女性を好んでいるようだ。
森ゆうこや三宅雪子が可愛がられているところからもそれが伺える。
顔に似合わず上品な紳士なのかもしれないし、少なくとも老害や大阪のバカのような、女は俺の夜の相手をすればいい的な男尊女卑の考えは全くない。
だからこそ、国民の生活が第一の女性議員の比率は国政政党トップなのだろう。
そうすると、小沢にとっては、自分と同等、もしくはそれ以上の能力を持つ老練な代議士というのは、あまりかわいくない扱いづらい存在なのかもしれない。
これもまた、ヒトとしての小沢一郎であり、非難には値しない。
このように、現実の政治というのは、第三極がどうだの、数は力がどうだの、そういう建前より、その政治家の持つパーソナリティが大きな役割を果たしている。
自分は国民の生活が第一だけでなく、田中康夫や新党大地、参院会派のみどりの風などが支持しているが、実際問題、ツイッター等でこれらの党の議員にいけ好かないところがあったら、多分支持に至っていないと思う。
別に政治家が本心では選挙民を馬鹿にしていたとしても、表に出てくる人格をきちんと整えて、まともな仕事をしてくれればよい。
それと同じように、小沢が亀井に、亀井が小沢に歩み寄る日がきっと来ると、信じたいと思う。
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