映画「アーティスト」を観て

May 08 [Tue], 2012, 2:12
正直、最初は観ていてつまらないというか、音楽だけで無声に白黒というので、最後まで持つかなとか馴染めるのだろうかと心配したが、観ているうちにその心配はなくなった。
物珍しさは否めないがそれもいいじゃないかと思えた。
最初のあたりで映画の中の客席からの声援と拍手に音が全く無く戸惑ったが、これも慣れというかんじだ。
無声映画だけに音楽の効果の重要性は計り知れない。
場面場面で流れる音楽が、出演者達の感情をよく表現していると思った。
まず、最初にに思ったのが、主演のジャンデュジャルが凄く、クラークゲーブルに似ているなとhttp://www.ran-ko.info/hukusu/いうことだった。
彼は有名になった時には既にトーキー映画だったが、年齢的に考えると無声映画にも出演していたのではと思いをめぐらせた。
途中、ジョージが悪夢を観た時にだけ周りの音が聞こえたりするあたり、効果的な演出だと思った。
ジョージが落ちぶれた時に酒場で小人が出てきたりするのも現代映画のなせる技である。
主人公ジョージが、1929年の世界大恐慌に見舞われるあたりや、ずっと奥さんとうまくいっていなかったことなど、役者として落ちぶれていくだけでなく時代の流れや私生活でもうまくいかずぼろぼろになっていく姿は見ていられなかった。
プライドを捨てられないジョージや、新人女優ぺピーのジョージへの良かれと思ってしたことが、最初はかみ合わないことに歯がゆさを感じた。
ジョージの執事が一年以上も給料なしでジョージに仕えていて、ジョージが、給料を払えない情けなさと申し訳なさでわざと執事を首にしたのに、お傍においてください。
と言いながらあっさりジョージの下を去ったのはちょっと残念に思った。
CGをがんがん使って、3Dの時代にきた今、このようなサイレント映画はまさに目からうろこ状態だった。
この一本は本当に良かった。
これからの俳優達に、多くの勇気ややる気を起こさせる作品になったのではないかと思う。
無声でたまに字幕の台詞があるだけのこの映画はかなり集中して観られた。
五感を研ぎ澄まして観ているかんじだった。
映画の歴史を感じさせ、出演者の衣装や女性のメイク、現代では禁煙か分煙の時代だが、みんなが煙草をがんがん吸っているあたりが、なにげにその時代を映し出している。
今は映画も小さいディスクに収まっているのであろうが、大きなフイルムも未来にこれから残していけるのなら残していかなければならないと思った。
映画も歴史の一部だと改めて感じた。
ラストシーンがこんな手があったかというかんじで、アカデミー賞作品賞を獲得するのも凄く納得がいった。
ジョージが観客は私の声など求めていないという諦めと心配、不安を取り去るようなぺピーの名案にあっぱれだ。
しかし、完全なサイレントではここまで、観客を引き付けられなかったと思う。
私が観に行った時は封切りから既に一ヶ月近く経っていたとはいえ観客の少なさがちょっぴり悲しかった。
さらにここが良かったという唐ヘ、サイレント映画なのに大袈裟な芝居で、観客にストーリーを理解させようとしていないところ。
映画も時代の流れや技術開発でこれからも変わっていくのであろうが、俳優達には藷档l姿勢で、観客には新しいものだけに飛びつくばかりでない鑑賞の仕方をこれからもしていってほしいと願う作品であった。
でも、映画ファンじゃないと最初が我慢できなくて、面白くないとさじをなげられそうなのでそこが少し恐いところ。
ジョージの人生の中で、ぺピーという大切な友人恋人と出会えたことが彼の人生の中で最も素晴らしい贈り物のように感じた。
この物語の奥の深さに、サイレントもトーキーも関係ない、そんな風に感じる作品であった。
アーティストという題名にも納得。
役者アーティストの原唐激Dたような気がした。
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