生体販売の裏側を知っていますか?

April 30 [Mon], 2012, 22:32
先の記事で移動販売の事実をお教えしましたが
実は、子犬の被害は移動販売だけではありません

被害に合うのは、購入者では無く、子犬であるというお話をしましょう・・・

GW真っただ中、どこのペットショップでも子犬の販売強化でいつもより大勢のスタッフで
あちらこちらで「可愛いですよ〜抱っこしてみませんか〜?」と叫んでいます。

店内は身動きも取れないほどの人だかり、その中で子犬は何度も何度もケージから出され
次々と人の手に渡っていきます。

親子には声をかけやすいんでしょう・・・小さなおこさんがいるとまず子供に
「抱っこしてみる?」と声をかけます。
「いらない!!」という子供が居るでしょうか?
親も抱くとほしがるから抱かさないと思っているに違いありませんが
抱いてもらうことが目的なので、まずは子供に声かけをしているんです。
親としては、「子供が今満足するなら・・・・」という軽い気持ちで
抱かせてしまいます。

その軽い気持ちが子犬の命を脅かす事を知っていますか?
まだ手のひらにすっぽり収まる程の小さな子犬が、次々と知らない手に渡り
どれだけのストレスが掛かっている事でしょう・・・

抱っこしたらカワイイにきまっていますから、子供はほしがりますよね?
あまりに欲しがると親もそろそろ買ってあげようかな・・・という気持ちにもなると思います。

それが、販売攻略なんです。子犬を犠牲にした販売方・・・・私も同業者です
しかし、そのような販売方は絶対反対です
子犬をうまいもの市やスイーツフェアなどのイベントの試食と同じように
次々と様々な手に配るなんて、なんでこんな事ができるのでしょうか・・・


大抵のお店は抱っこさせて買わせる販売をしていると思います。
また、抱かせてくれるからそのショップに足を運ぶ方もいると思います。

でも、私ならできないです・・・当店は子犬を販売するショップでもありますが、へその緒を切って育てたブリーダーでもあります。小さな子犬の悲痛な声が聞こえてくるのです。
怖いよ・・・怖いよ・・・

知らない人に抱かれて怖くない子がいるでしょうか・・・
(生後5ヶ月過ぎて人間と自分から遊びたくて仕方ない子なら撫でてあげたりしてもストレスを感じたりはしないでしょうが、生後2ヶ月程の小さな子はまだ経験が浅いため、飼育者以外は怖いのです)

その為、当店なら購入したご家族でも1週間は抱いたりせずに、慣らす期間を必ず設けてくださいと
お願いしている程です。

真剣に検討されている方には触ることは出来ないけれど、近くでお見せしますと
ケージから出す事がありますが、その時の子犬の鼓動はとても早く、耳は緊張で下がり
お顔は怯えて、足には力が入っています。
お客様はもちろん気がつかないでしょうが、子犬の微妙な変化が
どれほどストレスになっているかを私は自分の手からヒシヒシと感じているのです。

ケージに戻す時にはゴメンね!怖かったね!と声をかけます。

当店では、子犬を感染症やストレスから守れるのはスタッフしかいないと考えていますから
「抱っこさせてください」と言われても絶対NGです。そこは徹底しています。

つまんない店、おもしろくない店と思う方も居るかもしれませんが
それは真剣に考えていない方です。子供に見せたいだけ、抱っこさせて満足させたいなど
安易に考えている方は入ってきていきなり「だっこできないんですか〜?」と聞いてきます。
できませんと答えるとつまらなそうに帰っていきます。
でも、それでいいんです。
抱っこ→可愛い〜→購入なんて一切期待してません。
だから、当店では抱っこの感覚でなく、性格、性質など沢山の情報を提供します。
可愛さだけを売りにしているお店とは違います。

真剣に検討している方なら子犬を守るために抱かせないと言うと快く理解してくださいます。

大型ペットショップではきっとお客様に声を掛けて抱かせるようにスタッフが指導されているのですね!
スタッフの方はなんの疑問も持たず当たり前のように子犬をケージから出し、次々とお客様に声をかけています。
ぬいぐるみを持っている子に「こっちの方がかわいいよ〜だっこしてみて〜」と・・・

私はスピリチュアルな事は全然無いですが、経験からか子犬の声無き声が聞こえる気がして
活気であふれる店内とは反してとても辛く悲しい気持ちになりました。
そしてこころなしか子犬達がぐったりしているようにも見えました。
この子達が体調を崩す事なく、幸せに嫁いで行くことを祈らずに居られません。

GWは皆さんおでかけの機会が多いかと思います。
でも、どうか、安易に子犬を抱かないであげてください。
沢山の方が抱く中で、あなたが我慢してくれたら子犬のストレスは一つ減ります。

たしかに抱っこは一つの出会いでもあると思います。
でも、抱っこだけが子犬との出会いではないのです。
触れ合う事で衝撃的な出会いと勘違いしているだけかもしれません
恋に落ちる感覚と似ているかもしれませんね!
抱っこして可愛くて、購入を決めた方も多いと思います。
しかし、あなたが運命的な出会いを(抱っこ)をしたあと、抱っこする前、その子は何人の手に渡っているのでしょうか?
感覚が忘れられず検討して予約したけれど、体調が優れずいつまでも引き渡してくれない
しまいにはキャンセルしてほしいと言われる。
「もう、売れてしまいました〜」の言葉の裏側に、ストレスから抵抗力が弱り死亡している子が
いるという事が想像付きますか?


抱っこの感覚よりも、その子の性質、性格、これまでの飼育環境、両親の情報など
もっと大切なものがある事さえ、気がつかない恋トリックに陥っているのかもしれません。


ペットショップは子犬を販売して利益を出しているお店と理解はしますが
特に大手になればなるほど、スタッフの数も多いですし、生体の数も相当になります。
だから、売れ残ったワンコを連れて移動販売で全国を回ったりしているんだと思います。
移動販売がわんこにとって家族に出会う為の幸せな場所であればいいですが、
あれだけの数の犬を限られたスタッフだけで、しかも期間限定でお客が集中する中で
適切な管理が出来ているとはとても思えません。
その為、移動販売後はなぜか、矛先が同業者に向けられる為か、業者はもう会場には居ないためか、
当店にさまざなな苦情を持ち込む方がいて、
お客様をなだめる事もしばしばです。

大手は大手の販売法があるとは思いますが利益を出すために子犬を犠牲にしていいとは思いません。

さまざまなお考えがあるので、そんな事おかしいと思われる方もいるのを承知で書きました。
また、ペットショップを否定しているのでもありません
あくまで、ぷっちんママ個人の考えと思って読んでくださったら幸いです。