ファンタジーかがみ
May 29 [Sat], 2010, 14:05
誰が知っている?
誰が気付く?
彼女の本位に触れたものはただの一人も居なかったのだ!
これほど愛しい男を前に、女は夜叉にならざるを得なかった。
彼女だけは、戦わず慕わず許さず認めず、愛さぬ者であらねばならなかった。
そうした彼女にようやっと、彼は弱みを見せたのだろうか。
しかしその弱さすら女は笑わねばならぬのだ。
愛してはならぬ、許してはならぬ。
顔の、体中の皮膚が強ばるのを感じた。
誰が気付く?
彼女の本位に触れたものはただの一人も居なかったのだ!
これほど愛しい男を前に、女は夜叉にならざるを得なかった。
彼女だけは、戦わず慕わず許さず認めず、愛さぬ者であらねばならなかった。
そうした彼女にようやっと、彼は弱みを見せたのだろうか。
しかしその弱さすら女は笑わねばならぬのだ。
愛してはならぬ、許してはならぬ。
顔の、体中の皮膚が強ばるのを感じた。

