ファンタジーかがみ 

May 29 [Sat], 2010, 14:05
誰が知っている?
誰が気付く?

彼女の本位に触れたものはただの一人も居なかったのだ!

これほど愛しい男を前に、女は夜叉にならざるを得なかった。
彼女だけは、戦わず慕わず許さず認めず、愛さぬ者であらねばならなかった。

そうした彼女にようやっと、彼は弱みを見せたのだろうか。
しかしその弱さすら女は笑わねばならぬのだ。

愛してはならぬ、許してはならぬ。

顔の、体中の皮膚が強ばるのを感じた。

ファンタジーかがみ 

January 25 [Mon], 2010, 17:55
お風呂あがりにいまだ水気を含む髪をバスタオルで乾かしながら


ファンタジーかがみ 

January 24 [Sun], 2010, 21:47
もし明日世界が終わるとして、私の後悔はなんだろう。






定期的に囁かれる人類滅亡説。
たった今特集番組をぼんやりと眺めながら、大好きな塩昆布を白いご飯に乗せて口へと運ぶ。
昆布の香りと塩辛い味わいがご飯の甘味を引き立たせてくれる。

うん、おいしーい。

ボーナスで新しい炊飯器を買ったかいがあった。

白いご飯と塩昆布こそが最高の贅沢なのだと教えてくれたのは彼女の祖父だった。
祖父は他にも色々な事を教えてくれた。
礼儀作法だったり、昔ながらの遊びだったり、ちょっと不思議なおとぎ話だったり。
おじいちゃんから貰った全てが彼女にとっては宝物だった。


気づけば番組はコマーシャルに入っていて、その明るい声にぼんやりとしていた意識が戻される。

…きっと私には、後悔なんてない。


それはとても情けないように思えた。

ファンタジー 

January 23 [Sat], 2010, 15:59
おやすみなさい、と目を細めて彼は笑った。
私も一つ頷いて返せば、彼はそれを見届けて部屋から出て行く。
カチリと、建て付けの良い戸はこぎみ良い音をたてて閉まる。
知らずため息が口をついて出た。
それは安堵の吐息で、体中の力を根こそぎ抜き取る。
緩慢にベッドに近付けば、質の良いシーツの中に身を投じる。
これまた素晴らしいスプリングにより身が弾み、柔らかく受け止められては目を瞑る。


ここは安全だ。
恐らく、裕福な彼のことだ。
気紛れに異邦人の介抱をするなんてなんの負担にもならないだろう。
この脚の傷が癒えるまでは心配ない。
もしかするとこの身を振る場所すら与えてくれるかもしれない。

長い間忘れていた。
明日の心配をせずに、ただ柔らかな寝台に身を横たえる事ができる。
生きるのに必死で、振り返る余裕などなくここまでやってきたのだ。

しかしそれこそが彼女を支える全てだったのだ。

余裕など覚えてはいけなかった。

まるで一筋の光もない暗闇に落とされたように、急速に胃の腑が縮む。

私は独りだ。

友人がいない。
クラスメートも先輩も、先生だって、いない。

それから、兄がいない。

「兄さん…」


これから先、この世界で生きていくんだろうか。

今まで生きてきた中で得たものは、もうこの腕にない。
きっと経験も知識も価値観ですらも、全て捨てて進まなければいけない。


生きていかねばならない。



独りだった。







喉がひくりと痙攣する。

心が叫ぶ。

嫌だ。
もう十分だ。

帰りたい。




帰りたい。

異世界とり 

December 14 [Mon], 2009, 1:10
夢以外の何なのだろう。
SFだ。
フィクションだ。
ファンタジーだ。
待てよ。ファンタジー…の日本語訳はなんなんだ?活用形はファンタジー、ファンタジック、ファンタスティック?
ファンタスティックってエクセレントと近い意味合いではなかったか?
エクセレントは…素晴らしい、だったか。
この状況には全く当てはまらない言葉にいきついてしまったけどな。
否、世界はどんな環境でもって素晴らしいものだ、という教えか?…深いな。ファンタジー。




・時代劇キチガイバカ
・おどおどヒステリック優しげ少女
・男前陸上部理屈屋ユーリこと有理

ネタ(異世界とり) 

December 12 [Sat], 2009, 16:38




今自分に出来ることは、10分でも、5分でも長く走る事だ。
逃げること、それが彼女の見出したすべきこと。
生きなければならない。生きていなければ、何一つ為せぬのだ。

強くなる、何てこと、一朝一夕で身にはつかない。
役に立つ、何てこと、知らなければ意味がない。

生きてこそ。

だから彼女は逃げることを躊躇わなかった。
それが無様で滑稽で無情な臆病者と罵られることだとしても、彼女は走った。

息が上がる。
冷える手先をぐっと握り込む。
吐く息に邪魔されて、息が吸えず。
胸にさすような鋭い痛みを感じる。
それは広がり、喉を痛め、口が渇き、酸欠を起こしてか冷たく頭痛が響く。



何時ぶりだろう。



こんなに必死に走るのは。




彼女は笑った。

あぁ、あぁ!
自分は今、生きている!

ずっと駆け出したかった。
この身にくすぶる全ての力を吐き出すように。

このままずっとー…



彼女の足がもつれたのはその時だった。

もんどり打って、受け身を取ることもままならず、湿った土に倒れ込む。
胸元をぎゅっとにぎりしめ、ひゅう、ひゅう、と喉から漏れる呼吸に眉をひそめた。

ダメだ。

まだ近い。

彼らは彼女にすぐに追い付く。逃げなければ、生きなければ。

ついた手に力を込めて上体を起こす。

しかし折れるように再び土に身を伏せっては、そのまま彼女の意識は途絶えた。

神ノ木 

February 18 [Sun], 2007, 20:32
神の木
バオバブ
幹がやたらふとくて上の方に雲のようにひろがる葉。
生息するのはマダガスカル

(無題) 

January 14 [Sun], 2007, 20:12
可哀相だとは思わないんですか。
(吐き捨てる)

そうね。可哀相だとは思うわ。あなただってお気づきでしょう?いい加減認めなさい。
「可哀相だとしか思えない」のよ。
それ以外私達に何ができて?

脱獄 

August 24 [Thu], 2006, 20:58
ラッセル
13日の金曜日に脱獄し続ける。

仮釈放されたと言ったじゃないか!
だますつもりはなかったんだ。行く場所がなく、
たくさんだ!出ていってくれ!今すぐだ!
…わかったよ。

(モーリスは仮釈放中の身だった。脱獄中のラッセルを匿う事は罪になる。しかし)

………おい待てよ。どうせ行くところはないんだろ。好きにしろよ。


ジーンルイス
モーリス

(ラッセルは厳しい監視の中にいて必死に考えた。自らを助けるためではなくモーリスを救うために。
初めて人のために脱獄を決意したのだ。)
ラッセルにできることはただ図書室の本を読みあさった。法律に関する本をただひたすら読みあさったのだ。
そこに見つけた文字。牢獄の中で十分な治療ができない囚人には仮釈放が適用される。恩赦だ。
ラッセルはすぐに食事制限を始めた。食べ物に口を付けず身体を極力動かさずにただ不健康に身体を保った。
衰弱する身体に根を上げそうになりながらも処方された薬も貯めて一気に飲み干した。薬の副作用で昏睡状態が4日程続き、それは医師が血液検査を行おうとも想わぬほどの演技力だった。
そうして見事脱獄を果たしたラッセルは死亡届けを偽造し刑務所へ送り、自由の身を勝ち得た。
弁護士になりすましモーリスを救うために刑務所へ面会に向かう。そこで捕まってしまい禁固150年を言い渡される。


ラッセルはモーリスのその愛にこたえるように

(無題) 

August 02 [Wed], 2006, 19:40
サンスクリット語
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