ノーベル医学生理学賞 京都大 山中伸弥教授

November 06 [Tue], 2012, 19:41
スウェーデンのカロリンスカ研究所は8日、12年のーベル医学生理学賞を、京都大iPS細胞研究所長の山中伸弥教授50と英ケンブリッジ大のジョンガードン博士79に授与すると発表した。
授賞理由は成熟した細胞を、多能性を持つ状態に初期化できることの発見。
山中氏は06年、マウスの皮膚細胞に4種類の遺伝子を入れることで、あらゆる組織や臓器に分化する能力と高い増殖能力を持つ人工多能性幹細胞iPS細胞を作り出すことに成功。
拒絶反応の少ない再生医療や難病の仕組みの解明などにつながる革新的な功績が評価された。
最初の成果が米科学誌に掲載されてから6年余りという異例のスピード受賞だ。
山中教授はこの日、午後8時から京都市左京区の京都大で会見。
私たちの本当の仕事はしっかり研究を進め、iPS細胞の医療応用を果たすこと。
これからも本当の仕事を進めていかなければならないと思った。
難病を持っている患者さんには、希望を捨てずにいてほしいと決意を語った。
日本人の受賞は10年の鈴木章北海道大名雷ウ授と根岸英一米パデュー大特別教授の化学賞に続く快挙で、医学生理学賞の受賞は87年の利根川進米マサチューセッツ工科大教授以来25年ぶり、2度目。
今回の受賞で日本人の受賞者数は、米国籍の南部陽一郎氏08年物理学賞を含め19人医学生理学賞2、物理学賞7、化学賞7、文学賞2、平和賞1となる。
授賞式は12月10日にストックホルムで開かれ、賞金800万スウェーデンクローナ約9800万円が両氏に半分ずつ贈られる。
ヒトや動物は、1個の受精卵から体のすべての細胞を作り出している。
受精卵は分裂を繰り返して数を増やしながら、心臓、筋肉、酔o、皮膚などさまざまな臓器や組織の細胞に変化LOVERS 出会い系する。
これが分化ぶんかだ。
一度心臓や筋肉の細胞に分化した細胞は、分化前の状態に戻らないと考えられてきた。
ガードン博士は、1962年、アフリカツメガエルの卵から遺伝情報を含む核を取り除き、代わりにオタマジャクシの体細胞の核を移植。
この卵は、もとのオタマジャクシと同じ遺伝情報を持つクローンオタマジャクシに成長した。
このことは、いったん分化した細胞でも、卵の中に入れることで再びあらゆる細胞に分化できる多能性たのうせいを持つように初期化ができることを世界で初めて示した。
その後40年以上たち、山中教授らは、胚性幹細胞はいせいかんさいぼうES細胞や、受精させていない卵子の中で働く24種類の遺伝子を特定。
その中で多能性を呼び戻すのに必要な遺伝子を4種類に絞り込み、マウスの皮膚細胞に組み込むという方法で細胞を初期化し、多能性と増殖能力を持つiPS細胞を作った。
07年11月には、同様の手法でヒトの皮膚細胞からiPS細胞を作ったことも報告した。
iPS細胞は、患者自身や白血球の型が同じ人の細胞から作ることで、拒絶反応の少ない再生医療が実現する可能性がある。
病気の解明や新薬候補物質の探索への利用も期待されている。
2氏の業績についてカロリンスカ研究所は細胞や器官の進化に関する我々の理解に革命を起こし、教科書は書き換えられ、新しい研究分野が開かれたと評価している。
略歴やまなかしんや1962年大阪市生まれ。
87年酔ヒ大医学部卒。
国立大阪病院現国立病院機構大阪医療センター整形外科で臨床研修をした。
89年大阪市立大大学院に進み基礎研究に転向。
93年に米グラッドストーン研究所に留学、本格的に胚性幹細胞ES細胞の研究に取り組んだ。
帰国後、大阪市立大助手を経て99年奈良先端科学技術大学院大学の助教授に就任し、iPS細胞の作成を目指す。
04年京都大再生医科学研究所教授。
08年1月新設された京都大物質細胞統合システム拠唐奄oS細胞研究センター長、10年には同センターから格上げされた同大iPS細胞研究所の初代所長に就任した。
08年ロベルトコッホ賞、紫綬褒章、09年ラスカー賞、10年日本学士院賞恩賜賞、京都賞など受賞多数。
今年6月には優れた技術に贈られるミレニアム技術賞を受賞。
08年、米誌タイムの世界で最も影響力のある100人に選ばれ、世界的に話題を呼んだ。
家族は妻と2人の娘。
略歴ジョンガードン氏1933年英国生まれ。
62年にアフリカツメガエルでクローンオタマジャクシを作ることに世界で初めて成功した。
73年からケンブリッジ大教授。
山中教授とともに09年にラスカー賞を受賞した。
ことば人工多能性幹細胞inducedpluripotentstemcelliPS細胞大人の皮膚細胞など体細胞に遺伝子を導入するなどして、体のさまざまな細胞になれる能力を獲得した細胞。
山中伸弥教授らが06年にマウスの細胞で成功し、07年11月にはヒト細胞での成功を発表した。
最初のiが小文字なのは世界中で普及している携帯音楽プレーヤーiPodにちなみ、山中教授自身が命名した。
患者本人の細胞から作るため、拒絶反応の少ない組織を作ることができ、脊髄せきずい損傷や難病の治療に使える可能性がある。
再生医療の切り札として期待が大きく、世界各国で激しい特許競争が繰り広げられている。
ES細胞胚性幹細胞もさまざまな組織に分化する能力を持つが、受精卵を壊して作ることから生命倫理的な問題がある。
この刀AiPS細胞は受精卵を壊す必要はない。
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