〆シャープペン

January 01 [Tue], 2030, 0:20
彼女は動かない
机の上で上半身を突っ伏して
彼女は動かない
死んでいるわけではない
動かないだけだ
じっとずっと
ただただ耳を澄ましているだけ
目は静かに扉を見つめている





『こんにちわ』






案外簡単に話しかけてくるんだなと彼女は思った
気づかないうちに声に出ていたかもしれない
しかし彼女は続けた


何か御用かしら?




彼女はくるくると机の下でシャープペンを回す


『君だなと思って』
なにが?


彼女のシャープペンはくるくる回る


『君だね』
違うわ、違うわきっと


彼女は目を机の上にうつす


『違わないよ、違わない』


机の上には何もない
ただ嬉しそうに笑う眼玉が彼女を見ているだけだ


『だってね、だって君は』


早口になる
興奮しているのだろう
大きな声が煩わしい
彼女はシャープペンを回しながら眼玉を見つめる
相変わらず突っ伏して



『君はっ』









ガンッ



突然の音に振り返った君が私を見つめる


「どうしたの?」




「ううん、芯が出なくて苛立っただけだよ」


なんだ吃驚したよと君は又あの子に向き合い笑う
楽しそうだと私も笑う
そしてまた机に崩れる





冷たい





冷たい机の上には小さな穴が空い
ていた







(君は)


私は机の下で潰れたシャープペンを回した
部品が小さな悲鳴を立てて君の足元に転がる様を見て少し


















泣いた






『シャープペン』












これが「はばし」での処女作【シャープペン】ですwwww
まだまだバカらしい文ですが
一番お気に入りだったりします(*δωδ*)


こういう文はぱっと感じてたったか打つんですが
そういったのの方ができがよかったりすると
うんうん唸って出来る方はなんなんだってね…

なんだか泣けてきた…←