ピースピット /グランギニョル 

August 19 [Sat], 2017, 23:34
グランギニョルを はい 残酷劇を観て参りました。観ている間でなんど勘弁してくれと思ったかわからない。参りました。ほんとにね。

ざっとみたかんじ、vol表記が見当たらないんだけどこれはもしかして書かないほうがいいのだろうか。19、ですね。メモとして残しておこう。タイトルからは消そう。

正直なところ、ピースピット本公演の報に湧き立った私はいつもの顔ぶれを期待していて、だからキャスティングに、チケット戦争とは別のショックをうけるなどしていたのです。ただまあそれは思ったほどひきずりはせず、ピースピットってわたしたちの、ファンのものではなくて、すえけんが、彼のであった素敵な人と、彼のやりたいことを、彼の作りたいものを作る場所だ、と思ったらすごく腑に落ちて、あーとんちゃん大好きなんだね、いっしょにやってすごくよかったんだ、じゃあすごくいいものができるんだわと思って。名前ちゃんと把握してたのが当時彼だけだったんでとんちゃんなんだけど!w ただそのあとはチケット取れないキャスティングだーて思いましたけども。おかげさまでするっと取れたしめちゃくちゃいい席だったありがたい。

あとじーくぼさんがピースピットに出るのマジで感謝だしきくちゆうたが黒猫ね!はい!ありがとうございます!!でしたね。じーくぼさんと共演したのでいよいよ……いよいよあれがくるのでは……と……

会場入りしたら、終演後のグッズ販売はありません、と言われるなんでだよー!終演後の方が売れるじゃん!まあいっかーて思ってたのが、見たら財布の紐ガッバガバでしょ!?フラフラになりながらDVDを……ください……かうしかない……てなるじゃーん!!!なったのでDVDをよやくしなくてはなりませんどこでするのがいちばんええんや。あとねあの長〜い待機列の果てに、並び終わったとこにぽってDVD別ブースにしてるのやめてほしい……それこそ列のはじめのとこでDVDは別ブースですよって言っといて欲しかったかなー物販の長い列をクリアしたら時間迫っててあと書類埋めてDVDを、てのわりとしんどくてもーあまぞんでかうよー、てなってしまう。あと、グッズとパンフてちょっと傾向が違うので、パンフだけ欲しい人って一定いると思うので、グッズのとこにもパンフにはおいといて、かつパンフだけの列があると助かる……かな……。

あっ、ネタバレ、は当然なんですけどトランプとリリウムのバレもあるのでお気をつけて、みてない人はできればトランプリリウムスペクターの順で見るのがオススメですそしてこれをもう一度見るのだいいな。

入場。劇場に入った瞬間のぴり、とした予感はなく、ただ然程不安はなく、けれど始まった時に確信はあった。もちろん外れることはない。一撃目はファルス、でした。ここから始まっているのか、あの遠い悲劇がもう。なんかもう、進むごとにあの絶望の種が、ここにはあの悲劇の種がという感じで全方位から矢の霰というていでした、本当に。もうね、なにが、て1つ1つ言えないよ。なにもかもがつらい。
どうしても私にとって一番重たいのは子供たちの世代で、彼らを中心に据えてみてしまう。だからほんとうに、ほんとうに、ダリとゲルハルトの関係が素晴らしいことが、彼らが友人であること、否、親友であること、あなたたちが親しいこと、お互いの間に尊敬があること、気安さがあることがほんとうにとてもつらい。なぜ、あなたたちはそうなのになぜあなたたちの息子は。
割と序盤でそう思ってしまったので、延々と彼らが仲良くするたびにつらくて、なんというかアンジェリコっていいとこなしのむかつくやつですきになる要素ない感じするんだけど私は少し彼が憎めなくて、繭期でなければ、あるいはこんな状況でなければ、あなたラファエロと友達になれたんじゃないのって気持ちがあって、だから彼のことがとても気になってしまう。もしかしたらこの父世代だって繭期時代はあんなもんで、あそこをこえられればあなた達もこうなれたのでは、とか。お母さんがなくなって、その直後にお父さんが姿を消して、アンジェリコは?いまアンジェリコはほったらかしなの!?って、とてもしんどかった。そりゃあ乳母とかいるでしょう、きっと不自由ないでしょう、でもこの子はこうして愛されていない時間というのが余りにも多い。それがとてもつらい。

あとねぇ、ダリちゃんをねぇ、私すきになりたくなかったよ。クソ親父でクズの旦那だと思ってたんだよ。子供達はかわいそうだね、親は選べないねえって思っていた。それでも愛した女がいるのよね、蔑んでいるはずの人間の、それでも愛してしまった女、かわいいかわいいウルの母親。彼女との時間だけはきっとあなたも美しかったのでしょ、と思っていた。それがなんですかあれは……不貞なんてどこにもなかった。一途な愛があった。差別意識はあっただろう、けど拭いきれないその意識に、それでも感謝をする心が、尊敬する心が、尊重する心があった。蔑むべき下賤の民族の、勿論血の繋がりのない、しかも汚らわしきダンピールの赤ん坊を、ドブネズミと笑いながら抱きしめ、血の契約による祝福を与えその幸福を祈る、それがダリ・デリコだった。この美しい貴族の行く先にあのクランでの出来事があるのだ。約束された終焉。これが我らの、結末か。あまりにも、あまりにもひどい。かれのグランギニョルの幕は、今日見たのではなくあのときだったのかもしれない。

友情と親愛と執着は、トランプの場面を模して表される。星に手を伸ばし、君は僕であり僕は君なんだと言い、守護者なりと宣言する。守護者なり、が彼とは関わりのないデリコの長男の言葉となり、その男に異常な執着をみせそれを殺そうとするのが他でもない彼の息子であるというのもひどい話だ。アンジェリコは、父からなにを受け取ったのだろう。わたし、あの血統にしがみつくかれの血が純粋な血ではない、ということも、ここの子ではないというのも辛かった……んだけど……気がつかなくて……見終わって言われて気がついたんだよ…………異母兄弟、なんですね…………………なんでそういうことするんですか…………?

て、いうかダリちゃんしってるよね!?!?そういうの言わないの……いやいってもしょうがないかもしんないけど……!!てか、俺の子もお前の子も俺たちの子じゃねーしってゆーかあいつの子だしwwwてことじゃん!!ふざけんなよ!!!
しかもウルは呪いとは言え父親から受けたものがあるというのにアンジェリコー!!!!産み落とされただけの子供!!!ひどい!!!

キキさぁ……すごいかわいいし身体能力やっべーし大好きなんだけどさぁ……温室、て言葉で周囲の席(と私) がヒッ、てなったしマリーゴールドのときには周りが嗚咽を漏らしたんでそういうのほんと………やめて………つらい…………。てなったんですけどあれ、なにも知らずに聞いたらあれは何か……幸福の予兆とかになるの……幸せな未来への希望とかなの………?

これも言われて気がついたんだけど、あれ、「シリーズの中でみたらそんなにひどくない、むしろ優しい、ただしなにも知らずに単体で見れば」なんだね……言われて見ればそうかもしれない。ほんっと凄惨な残酷劇なんですけど、これ被害者はわれわれなのでは………?
しんどすぎて、私としてはこれ前作履修ずみでみてそしてしね、と思ってたんだけど友人はなにも知らずにみたかった、優しい物語だと思いたかったそして前作をみてもう一度これを見て絶望したかったし、他の人にもそうしてほしい、と言っていてどちらがひどいことを言っているのかわかったものではない。わたしとしては、答え合わせも辛いけど、やっぱり履修ずみの衝撃は改めては味わえないと思っているから……。残酷でけれど時に優しいグランギニョルと、刃の上を歩くような絶え間ない絶望のグランギニョル、このどちらをも完璧な状態で見ることは叶わない。どちらかひとつ、しか。そして私は、残酷の方を選ぶのだ。この真相のほうをこそ。

数少ないテンションあげポイントなんですけど、歌麿も春林も半人前なんですよね、半人前ていうか半端ものというかコウモリというか。
それがさー、お互いが万全ではないゆえに、この2人が組むことで常人をはるかに凌ぐ力を手に入れるの、さいっこうじゃないですか?半端ものふたりが、組み合わさって最強なの最高でしょめっちゃ燃える。最高かよ。語彙が死んでいる。

ダンピールって、バンプからみたら人間だし、人間からみたらバンプだよなぁ。歌麿にとって春林はどちらだったのだろう、いまはきっと、師匠、なんだろうけど。

あとひとつ、女2人がすごくいい。愛されなかった妻がいて、愛された愛人がいて、夫はその不貞の子を溺愛して、て思ってたんですよ、ていうかそう思ってたでしょたぶんみんな!それが……奥様最高だし……スーもやさしくてかわいいし……不貞がないって確証ないのに、夫を誑かしたのねって一度は言っているのに、その女をなんでそう親身に気遣えるのか……もしかしたらそれはフリーダの信条と、スーが人間だったことも少し作用してるのかもしれない。でも、ふたりともお互いのことが好きだったよね。
ただ、ダリは噂を信じるなと言っていて、フリーダがそれを飲み込めなかったのはスーの沈黙のせいなんだよね。なぜ、彼ではないとは言えなかったのか。あるいはダリが、自分がたとえそうだとしても否というに決まっている、と周りに見られているのだから俺は否と言い続けよう、それで構わないと思っていたし、だからスーに対して言いたくなきゃお前は黙っとけ、とかいっていたりしたのでは、という可能性なども考えてしまう、単にスーに何か言いづらいことがあったとか、あるいはあれがダミアンストーンという何者か、ということをなんとなくしっていて恐ろしかったのかもしれないが。原初信仰のあたりなのかな。しかし人が原初信仰て、どういう信仰なんだろうなぁ。トランプの加護は人にも及ぶだろうか。それとも、バンプがユダヤ人で人は異邦人ということなのかな。

ダリちゃん、てのは演出家が演じたキャラクターで、演出家が演じるのってわりと抗えぬメタさとか好き勝手し放題みたいなとこあって、どこまでそのキャラクター自身なのかわかんないとこあるんですよね。もちろんあれはそういうものだったと思うのだけど、若きダリ卿の奔放さと傲慢さで、あのめっちゃ貴族でめっちゃすごくてめっちゃ偉いダリ・デリコ卿との隙間がどんどん埋められていって、遡ってあれがあの人なのだ、となってしまったのがすごいと思う。こいつならこの先ああなっても全然おかしくないやん!あっそうかこの時から下っ端を椅子にしていたのね偉くなって椅子も立派になったのね。つかえる素材が増えた。

あの美しい終わり、ダリからウルへの愛情の、希望を残した終わりに、友人は「けれどダミアンのイニシアチブが勝ったのだ」と言ってたし、原初のトランプに近いダミアン、その連綿と続く妄執の具現たる彼のイニシアチブはそりゃあ強いだろうと思うけれど、すこしだけ、ほんの少しだけ、ウルは本当に負けただろうか、と思わなくもない。希望的観測にすぎるだろうか。でも最後の最後、死の間際に彼が羨んだのは、ソフィの手に入れた永遠だっただろうか。彼が成り替わりたいとねがったのは、永遠の命を持つ吸血種ではなく、敬うべき彼の友だったのではない?僕は君になりたいな。そう最後に願った彼は、死におびえたまま死んだだろうか。少しだけ、そう思う。

血の繋がらない親子、最後まで通じ合うことのないふたりは、だってこのイニシアチブで親子の契りを交わしたのではないのだろうか。だからこの父の祈りが、この子供を救ったっていいじゃないか。

それはお前の子なんだぞ、て、ダリの口から出るのだ。あの人、すごく情が深いのだ。

リリウムのパンフを引っ張り出してきたんですけどね、マリーゴールドの花言葉にね、予言てのがあるんですよね。ひどいね!あとマリーゴールドの持ってる短剣さぁ……あれキキのだよね……ひどいね………。

フリーダさま、黒薔薇に出入りしてるのね。そりゃそうか。あれ、えっちゃん出てないよね、なんだこの歌唱力は……とおもっててあとでパンフみてたら宝塚ってなっててあー!!!!あの歌唱力!!!!あれフリーダさま!!!!!てなった宝塚こわい。
開幕初弾の「ファルス」なんですけど、改めて3人の名前を呼んだらファルスなんていないんだよね。そんで後半にやっとでてくるじゃないですか。そんでこう……温室のファルスは昼顔なんだけどさ……ここでの、つまり時間軸上のおおもとの意味はtrueの対義語なんですよね。わたし窓民なので、trueに対してfalseってそれはエラーなのでは、てなっちゃうんですよね。勿論彼らにそんな認識はないけどさぁ、それでも偽、ではあるわけで。何を考えて、どういうつもりで、彼はあの温室でその名を名乗ったんだろう。あれ、正体がわかってからみている間ずーっと、まがい物だ、て思いながらみてしまうんだけど思えばその時点で名前に気がついても良かったんだなぁ。
あとなんかこう、これも序盤からなんですけど、今からここで悲劇が起こる、その間、あいつは今もどこかでのうのうと生きているのだ、ここで起きることはあいつになんの意味もない、とか思ってしまうし、この残酷劇はトランプへの供物とか言ってるけどあいつぜっっってーーー興味ねーぞ!!!!て思う……。

バンリはヴラド機関の人間よな?というかそこに言われて派遣されてきた、だっけ。「ご機嫌伺い」が機関の仕事だった、ような……とすればこの直後、そうでなくてもいずれ、彼はトランプを知るのだ。そして祈る、トランプの御心に平穏を、と。

まだ書き足りないというか多すぎて思い出せてない気がする。もういっかいいく!とおさいふもってヘップに走れば当日券、とはもう行かないのが残念。チケット取れなかった会社の先輩に感想聞かせてなと言われたが私は何を言えばいいのだろうか、地獄でしたとか言えばいいの……?

MOTHERの時のような手応えがある、ときいて、この世界観であの手応え!?ころされるのでは!?て思ったんですけどまあみて納得……MOTHERは、わたしこれはほんとにたくさんの人に見てほしいので、いつかこの規模でやってくれないかなあ、そしてまた反響のデカさに即再演!とかしてくれんかなって思ってます。あのねー、学割とかして中学生高校生に見てほしいんだぁ。あとbookを bookとsugarを見たい……言うだけ言う。

見終わってほんと、罵倒しかないというかひどいつらいあんまりだなんてことだもう嫌だやめてくれみたいなことばっか言ってたんですけどこの全てが賞賛なのがなんだかなぁ。すごい、すばらしい、ものでした。これを作ってくださったことに、作り上げてくださったことに、カンパニーに、本当に感謝しています。いつかまたピースピットの世界で拝見出来れば本当に幸い、と思います。本当に本当に、本当にありがとうございました。


***

ちょっとだけ追記。
見てる間ほんとに、ジャックブレアの役者さんが素敵、と思っていたこと。じーくぼさんがめちゃくちゃにうつくしかったこと。黒猫が想定外に渋かったことwトランプの髪型が、あれたぶんPPクラスタにぶすぶす刺さってたよね、ということ!3人に噛まれた子の身体能力と美しさ。




***?

もひとつ追記。わたし言葉で説明されるのほんと悪手だとおもってて、芝居で!やれ!てなって大嫌いなんですけど今回ダミアンストーンがつらつらと自分のしたことを語る、あれ説明の形してるけど説明じゃないんですよね。あそこまでにもう、何が起こったのかどうなったのか私たちはわかってるし登場人物もたぶんわかってて、そこに、わざわざ、言葉で、ご丁寧に詳細にそれを全てご説明下さるんですよねあれほんっっっと性格悪いよね!!!!!すげーなって思った。

DISGOONie/枯れるやまぁ のたりのたりとまほろばよ あぁ 悲しかろ あぁ 咲かしたろ 

July 02 [Sun], 2017, 23:21
アンケートがないんだがどういうことだ??????
と思いながら、しかしまあなんというかガーネットオペラにいきなり引き戻されて死にそうに。しかし大阪であれやってまともに被弾する人間わたし以外に誰がいるのか。つべにあるし古い話を聞いていたりもするからいないわけではないでしょうわたしの友人も被弾してはいたけれど、しかし大阪、大阪だぞ?嬉しかった、というかたまらなかったというか混乱しましたけれど、でもあれ東京でこそやるべきだったのでは……いやしたのか?してないような話を聞いたけれども。あの耳に帰る後藤藍の声をどっ どうしてくれる………あの……村田雅和のあの切なる恋を……あの恋に落ちた瞬間の彼女の言葉のないあまりに雄弁な肉体を………!!!!あんなふたり同時に飛び下りるみたいな落下の仕方さあ……!!
わたしあそこの後藤さんにほんとめちゃくちゃにころされていて、というか美しの水でもころされていてね、もうね……ああ………。

時に船を降り、いつかまた戻ってくるというような言葉にずいぶん泣かされました。いちどだけリンカネに行ったけれどあの時わたしは船に乗らなかった。ディスグーニーと名付けられた船はどうだろう?わたしを乗せてくれるだろうか。また迎えに来てくれるだろうか。乗組員だった頃の証は今も手放せずに手元に残してはいるけれど。

ところであれはトラブルだったのかな?客電が落ちずにキンソンが鳴り続けていて、不安を感じている人がちらほらと目に付いた。トラブルなのであればまあ仕方のないことなんだけど。

ガーネットオペラの秀吉のかわいさ、知るだけの歴史との解釈違いは甚だしく、あの犬っころがこのエロハゲロリコンネズミにと思うと本当にしんどい。こうなるしかなかったのだろうか。こうならざるを得なかったのか。びりびりと刃の上を渡るような茶々とのじゃれあいがたのしくもかなしい。

明智光秀の信長への愛憎、誰よりも愛していて、そして誰よりもは愛されているわけではなかった彼の、もうそうするよりしかたない、という己の身を切るような信長殺しという解釈が、どうやら一般的ではないのかも、と思い始めたのはつい先ごろのこと、今日に至って私のこれは西田大輔による刷り込みだったのではと思い至るのでした。いやどうかわからんけれども。
刀ステの時によりによってじーくぼさんがあの解釈で明智をやるってのがもうなかなかにね、悶えるものがありましたし、すえけんはボルテックスでもそういうとこあったよね。誰よりも優秀で、とても正しい答えを持っているのに信長の正解を解けない男。

でもさ、愛されていないわけではなかった。キャストのせいで受け取り方変わったのもあるのかも知れないけど、やっぱりね、あの信長と秀吉とのシーン、わたしあれは光秀に言ってるんだって思うもの。秀吉だって怯えたけれど、あのときの光秀のうちのめされようはほんとうに、ほんとにつらい。殿はすげえなあなんて無邪気に言える彼のあけすけさが憎らしかったろう。あんな風に思い知らされるのは、いままでだってなんどもなんども思い知らされてきたことを、俺ではないのだということを突きつけられるのはほんとにつらい。
けれどあの言葉を、不要な男にわざわざ与えようとは思わないだろ。

彼らが宝なのだと気がついた君は、その宝箱の中に自分がいることに気がつかなかったろうか。どうだったかなぁ、もう何年まえだあれを見たのは。思い出せない。

秀吉という男がはたしてああも皆にかけられるような男だろうかとは思うのだ。けれどあの、あの犬っころが、あのやりとりの末にここにたどり着いたのだとしたら?もしそうだとしたら、あるいは信長の名の下に、それとももしかしたら、もしかしたら今の彼自身に、ということもあるのかもしれない。

百日紅の声の色のなさが恐ろしく、語り部だからだろうか、あるいは人ならざるものなのかと気持ちがざわつく。後半に行くにつれ人の声が混じり出して、あれにはなんというか感嘆してしまう。

桔梗と百日紅が城に攻め入ったときの、あの暗闇での光が好きだ。はじめ殺陣の軌跡だと思っていたのだ。やけに低い、と思って猫が駆け回っているのだと気がついてぞっとした。暗がりの中で得体の知れない小さな獣に襲われ翻弄されているって、腕の立つものに狙われているのとは全く別の恐怖だ。
あとちょくちょく猫の目が泣いていたのがせつない。
百日紅ってたぶん、最初は猿滑だったのではないかなぁ。猿滑といういみの百日紅だったのよね?違う?というかまあ、あの時は名前ではなかったか。符丁というだけのはずだった、のかな。きっとね。
どうしてもじょろうばなとかいてさるすべり、が、お、おみなえし………てなってしまうので百日紅って書いちゃうんだけど女郎花と書くべきなのかな、パンフはそうだもんなぁw

佐吉の濁りようが堪らないね。覚悟ってそうなのだ、なにかを捨てなければならない。捨てられますと唱えることではなくて、それを捨てた時に、覚悟というものが完了するのだ。

良子さんというか、桔梗がね、かわいい……というキャラではなかったんだけど。最後には愛おしいなぁ。
毎度のことだけど、開いて見て初めてそれと知る愛というものが、本当に好きだ。
本当に、いつも、好きだった。

なんだろうなぁ、私この人たちが好きだったのだ、と思った。この人たちのことが好きだった、そうだ、これだった、という感じ。この船に乗っていたことがある、たぶん。そしてもう乗らないのだと思っていた。乗らないけど、でもみんな一度は乗りなよ、それでできれば乗組員になってしまえよ、って。もう乗らないのだって思っていたけれど、どうだろう。

しかしまあ不満はあって、なにってもう、一体なにを考えてドラマシティなんだよ!!!!ほんとに!!!!リンカネやらなんやらの最近のハケようを考えれば無理はないかもしれないし色々被ったりしたのも響いたのかもしれない、だが推しを見に来る人間と、あなたの芝居に出る推しを見に来る人間と、あなたの芝居を見に来る人間というのがいて前二種類の数がハンパないんじゃないのか、それが見込めない状態で大阪では客が入らないなんて思ったら御門違いだ。ここにはぜったいにアンドレの芝居がドツボに入る人間がめちゃくちゃに多いはずで、それは小劇場の人間たちなんだ。ケレンとハッタリと馬鹿らしさと繊細さと美しさと。大声を出せば届くような小さな小屋で、狭い狭いところで同じ人生を生きることを愛する人たち。でもそっちにむけてなんも届いてないんじゃない!?ていうか単発を持ってきてくれ!!それを複数回やってくれ!!いいと思ったものに人を誘わせてくれよ!

リンカネで船に乗れなかったのはあれがたくさんある物語の構成要素の一つだったから、わたしに開かれてはいなかったからだし、きっと今回はそれがガーネットオペラだったから、私が船から降りる前のものだったからもう一度みたいな気持ちになっているところがあるのだと思う、多分。
新しい船員のために、その一度だけで完璧ななにかを持ってきてほしい。

大きな船にしてほしい。たくさんの人を乗せてほしい。ディスグーニーどころか、西田大輔どころか、芝居を見ないような人間を引きずりこんでほしい。芝居を見ることを当たり前のことにしたいと言ってくれたことを今も覚えている。ちょっとなくくらい嬉しかった。彼の造った大きな船には、有象無造の烏合の集が、それでも彼を愛して集まっている、そんな姿がよく似合う。彼が描くものと同じだ。

あとそれとはべつなんですけどそろそろまた美しの水やってくれませんか、塚本コンビのあのシーンだけはほんと、あのキャストで観たいんです、あれを大阪に持ってきてはもらえませんかほんっとわたし大阪の人間につかもとたくやという役者とつかもとちよという役者を見てほしいのだ赤白青だけでもいいのでっていうかこれダブルつかもとが実現するなら大阪やらなくてももう行くしか……行くしか……いやでも持ってきてくださいたのむ………。あと買うから円盤にしてまじで……………。

なんかもう全然感想ではなくなった。とにかくなんというか、うー、ほんと、シアターモリエールとか芸劇あたりに引っ張り戻された気持ちだった。幸福です。ありがとうございました。

“ほなまたな”、待ってるで。

羊とドラコ/嘘吐きウガツの冒険譚 

May 21 [Sun], 2017, 22:34
芸創もひさしぶり、こっちはかわったかな?なんだかカフェというか、ふらっとよって食べれるとこが増えた気がする。前はないなぁっておもってた。羊とドラコです。

始まるととたんに美しくてぎゅっとつかまれる。人を誘いきれなかったことを悔やむ。まだ物語が始まってもいないのに。あーちかさんがいる!てことはこの素敵な振り付けはちかさんなの?衣装も植田さん感でかわいい。キャスト紹介のとこで、演出手法はミジンコで育まれたものだけど、あそこにはデザイナー片岡百萬両、という存在がこういうところにあったのだなぁとちょっと思う。でもあーそっかぁ、とは思うけどそんなことあっちに慣れてなきゃ別段気にならないことだ。
どうしても真裏なので、あっちにテクイジこっちもテクイジ!みたいになってしまう……wついつい、ね。しかたないこと!

光のさす洞窟で、あっ、と思う。この装置高島さんかな?
初めて感じたのはたぶんオーロラの時、恐らくはここ、と決めた場所で、そのシーンで突然に舞台装置が語り始めるようなことがあって、それから少し気にして見ているとやはり高島さんの装置にはそういうところがあるのだ。大掛かりに装置を動かしたりしないで、ずっとそこにあったものが光の加減で、あるいは誰かの言葉によって突然別の顔で語り出す、そして終わればすっとなりを潜めるような。それが竜崎さんの本と相まってとてもうつくしく、わたしはそれが大好きなのだ。

炭鉱の中で大声出したりばたばたしちゃだめなんでなかったっけ、と思ったけどとくにそういうのはないみたい。記憶違いかー。

ウガツはこう、人の心に入り込んであばくような、実は優しい、不思議な男、みたいにおもっていたけど蓋を開けて見ればなんのことはないただのこどもで、かれがほんとうにあの物語たちに関わっていたのか、それとも、あの物語たちは人の物語とは少し違うのかどうも判然としない。ゼンカのなかの物語なのかもしれない、と少し思う。
あるいは名前が、彼の名が、その名の故に人の心を暴いたのだろうか。その言葉で岩を割り、がれきの中からやわらかい心を拾い上げて白日のもとに晒したのだろうか。

ゼンカと名付けたその真意を読み取ったのは、かれの利発さだったのか、それとも無邪気だったろうか。
考えれば分かりそうなことなのになぜかわたしは思いもよらず、なぜこの名をつけたのだろう、と思っていた。真意はどうあれ山に入ることはできない、それによって疎外感を覚えるだろうし、もしかしたらつまはじきになるかもしれない。不吉がられていた、あれはおそらく前科ではなくて前禍かなぁ、とおもうのだけどちがうかな。その不吉な名前を、それ故の苦しみを、想像できないわけはなかったろうにそれでもその名をつけることを選んだのか。親の愛なんて勝手なもんだ。それでも愛だと知ってしまえば。山に入らなくていいなんて、とかれが言った時突然拓けて、それで少し泣いた。本当にわたしはああいうのに弱いんだよなぁ。がらくたが宝石だったことが明らかになるあの瞬間、それが愛だったことが知れるその時が。

彼女は山へ入ることを選んだけれどそれは裏切りだったり、名前が無為になるものではない。山から逃れる道を与えようとしてくれた、その心が彼女に注がれていたという事実が大事なんだ。だから山へ行けるのだと、そんな気がする。

蜘蛛と蝙蝠の場面が好きだ。だれにもわからない、見出せない原石の、その肌の下の美しさを見出す目と出会った瞬間というものが。その輝きが光の下に晒されるその瞬間が。あーほらやっぱりね!好みというのはしょうのないもんですなぁ。

大将ちかさんの動きがキレッキレなのすごい笑った。かっこよすぎか。あとまつむらさんがイケメンなのしんどい。女だけど!女だけどいけめん!しんどい!はーすき!かっこいい!

丹下さんがウガツになった時のあの変わりようたーーまんないね!がらっと皮を剥いだみたいに別人になるの、素敵だ。あと遊びすぎだ!かわいいかよ!ここでしゃべって!てなんだよ!かわいい!

制作さんがちょいと不慣れでぱたぱたしてしまったなぁ。スタッフ間の意思の疎通がじゃっかんとれてなくてがんばっていただきたし!

なんかこう、ものをつくるひとに似てるのなんだの失礼かなと思うんだけどやっぱり竜崎さんの書く本とメルストのイベントシナリオにすーーーごい親和性があって、竜崎さんの物語が好きな人にはメルストの国イベしてみてほしいし、正直それよりメルストの国イベたまらん!ていう人は竜崎だいちを!!!!知れ!!!!!て言う気持ちがすごいっていうかなんかどっか繋がりあってもおかしくないっていうかもしメルスト舞台化あったらわたしはその時こそ竜崎だいちが脚本担当だしなんなら演出もやらせてくれ頼むみたいな気持ちがすごいあるぞ。メルスト舞台化がまずないって思うけど刀のすえけんについてはわたしゲーム始めるなり言ってましたからね!なんか芝居のことって口に出すとなんとなく叶いがちだよね。だからいうだけ言っとく。

メルストと竜崎さんの本とで感じるのってめでたしめでたしハッピーハッピー!ではないところというか、竜崎さんの書く本は綺麗で、それはみためとか表現とかであって、清潔さや純真さとは少し違う、澄んだ泉の底には泥が凝っている、その事実をそのままにその水面を見せてくれる。時折は波を立てる、泥が立つ、やがて治まる、水の濁りは消えても泥は消えたわけではない、というような、四角四面のハッピーエンドにはしない、痛みや悲しみ、歪みを排斥しない、宿題を残して行く、けれど歩みは確かに進んでいる、というようなところがあって、そこがすごく好き。で、そういうところが、似ているような感じがねーーするの………。

最終的にメルストのはなしになってしまった。ウガツとてもよかったです。2.5の脚本仕事ふえてるけどドラコつづけてくださいね………はらはらしてしまう……

匿名劇壇/レモンキャンディ 

May 20 [Sat], 2017, 20:00
ひさしぶりのおーてんいんにわくわく。若干乗り換えルートが怪しくなっているが街並みが変わるほどではなかった。匿名劇壇レモンキャンディへ。

そうだーおーてんいんのトイレは靴を脱ぐのだ。女子トイレのサンダルは木の下駄でからころとなる、これがねーつるつるでねー女は靴を脱いだら裸足、ということはなかなかないのでめっちゃ滑るので割と怖いのですよ、ということを同じタイミングでトイレにいてた女性がおつれさまとはなしておられましたよ。たしかにこわいわ。かっこわるくてもふつうのサンダルがありがたいかも。
ホットドッグは売れたのだろうか。なんか静かに佇んでたからなぁ。呼び込みかサクラでもいないとなかなか、というかんじではあった……
スペドラのチラシがたくさんあるのとてもよい。小劇場のチラシはいいよなぁ、楽しい。役者の顔で売る必要がないから好きよ。



舞台が美しい。白を基調に青い光で、大きく傾いでいる。下半身の筋肉痛のことを思う。曲が美しい。とてもきもちよくてさっとぐぐったら案の定の歌い手でうふふとなる。カウントダウンの音ハメがさいこうに気持ちよくてくらくらする。こうして物語にむけてシームレスに繋いでくれるのとても気持ちいい。シームレスにしようとして本当に繋げられるかは別問題だよねぇ。やろうとしてるとこは、しばしばあるんですけどね。


悲鳴で始まったけどどのタイミングでさいしょのレモンキャンディをたべたんだろ?落下開始から着地までご飯食べようか、となる時間は多分ないし、たべてない状態で落下が始まらないと落ちてるなんて思わないし外部との意思疎通も取れないもんなぁ、というところはスルーしといて、てとこなのかな。
快晴がわりといきなり「はぁー!?」て感じで、いやほんと、おまえすごいないわ、嫌いやわ、てかんじだしそれでホストって聞いてますますはぁぁ!?お前店でさっきのやったらもんだいじゃねえの!?ていう……ww
彼やらかしたけどゲスではないんだろうなぁ、てかゲス!!ていうゲスは多分いないんだなぁ。こわい、とか混乱につけこんだんじゃなくて飲まれてやっちゃったんだろうなあ。倶楽部のおとなたち?がまあドクズのド下衆ですよね。


私もクリスチャンなので、なんというかああいう、ちょっとしたひっかかりとか、あと死の間際に引っ張り込みたくなる感じちっとわかるし、しかしどうにも狂気の感じで見てて単純に彼女が一番怖かったしわりとみんなそうだったんでないかな。それとも人によってこわい人違うでしょうか。
宇宙を誰も知らない、というのがけっこうやっぱりこわくて、でもここは宇宙のない世界か、あるいは常識の狂った世界、創作の世界、というのを落とし所にしたんだけどそっちではなくてそこまでの高度じゃ無かったよ、にされたので、トンデモ設定はあのドラッグだけなんだよね。雨水はもしかしたらありえるかもしれないんだけど、他の誰も知らないのは、うーん。そここそファンタジーということだろうか。曇天なんか知ってそうだけどなぁw


後半みてると、曇天の「全員患者」がふと真実に見えてぞっとしたり。でも彼一人が真実を知っているわけはないだろうし、けっきょくあそこはなんだったんだろう。あと雷鳴の筋トレやっっばいよね回数/secどんだけだよあとどんだけ早漏だよっておもった………。あとなんでレモンキャンディがミル的なものにはいってんの!?びんとかんをいいまちがえたの!?ドロップ缶のなかみ料理に使う!?とも思ってなんか色々そういう細かいどうなん?がたくさんある。あるんだけど、私はそれを見つけてなんでやねんしてしまうたちなんだけど、芝居が面白いとそういうことがどうでもよくなる。つっこみはします。いちばんしんどいのは彼らは死の瞬間、長い長い地震と長い苦痛と長い炎を、あじわうのだろうか、即死という刹那を永遠のように、きっとただでさえ永遠のようなそれをさらにひきのばして、とか かんがえて ?しまい ?なかなかしんどい。でもなんかね、作者が多分想定していないこと、というのは、じゃあ起こらないこと、と考えてしまうのです好きな芝居の場合はね。好きな芝居の場合はね!!!!というかそういうことをどうでもよくさせるだけのよさとか魅力とかを持ってるならそれだけで芝居って価値があるじゃないですかそこばっかり気になって許せないのは他のところも色々許せないからだったりすんだよねわたしはね!だからそういう、かれらの地獄のような最後は、たぶんきっとこの世界にはないものなのだということに、わたしはしました。
でもなんかこうして書いてて思ったけど、死の瞬間て脳がフル回転して物事をゆっくりにさせる、からだははんのうできないんだけど思考だけは猛スピードになるみたいなのあるよな、ということは彼らはずっと、人より少しばかり長く、その死の間際を生きていたのかも。それとも雨水じゃないけど、雨水のいうこととはまあ違うけど、人はいつも死のみぎわにいて、レモンキャンディはその時間をつくるものなのか、とかとか。まあちがいますね、ふとそうおもっただけのこと。さいしょの快晴のあのかんじ、あのやなかんじと曇天とのやりとりがああいう風に使われるのとてもすてき、と思う。弱いね、ああいうのに。


いちばん前の席にいたので照明がわりとびかびか目に当たったり、テーブルの上が見えなかったり椅子の背が役者の目線になったりしてしくったなーとおもったんだけど、前の客の頭で見えないより諦めがつくかなぁw


綿雪はやばいことやってんなぁ。それこそ当事者様に、刺されたりもありうることだ。ただのアイドルの愛憎なんかよりずっと起こりうることだ。順番に当事者だったファンをファンとして失っていくようなさ。わたしがしゃかいもんだいをすきでも、わたしが当事者になった時わたしはその歌を楽しめないだろう。でもたぶん、こういうことだったのだなぁ、わたしにお鉢が回ってきたけど、誰かがいつもこの鉢を手にしていたのだなぁと思って、ファンはやめるかもしれないけど恨みはしません、となるかなぁ、と思うんだけどたぶん普通は憎む方向にいくんでねぇかなぁーーーー。綿雪のしていることを、あんまり蔑んだりはできない。正義だとも思わないけれど。


これまでみたいに、いきなりラストで頭をガツンと殴られる、ということはなかったんだけど、あの体感90分、くらいかーとおもってたんだけどあとからじわじわと、曇天て福谷さんなのでは……と思ったら時間差でなんかこう、くるものがありますね。しらんけど。いつもかもしらんけど!福谷さんだけど。あれやってたの福谷さん、じゃなくてさ……!


結局褒めてんのかけなしてんのかすきなのか嫌いなのかよくわかんないかんじになりましたね。好きです。そらそうか。

劇団patch/羽生蓮太郎 

April 24 [Mon], 2017, 21:00
あれはどういう現象なのか、幕が開いたときにその芝居が良いものだ、とわかることがあってそれはどうやら絶対に外れない。わたしは満ち足りて劇場を後にする、という約束を取り付けたような確信を得て、その芝居を見る。そしてこの書き出しで私が書き始める時、それはこの芝居はそれであった、ということだ。素晴らしい芝居を見るのだと確信して見た。そして素晴らしい芝居を見た。素晴らしかった。劇団patchは劇団なのだと思った。劇団公演を見たのだと思った。
磯ミュはとても素晴らしくて、私はあれを現時点でpatchの最高傑作だと思ったし、ピースピットを見てるみたい、とも思った。今なら最高傑作は羽生蓮太郎だと言えるし、これはただただ劇団patchの、彼らの芝居だとも思う。彼らのものだ。同じ傾向の芝居ならもうレミゼでやっているし、だから芝居のジャンルがどうという問題ではないという気がする。

芝居はただただ美しかった。美しいなあ、美しいなあ、嬉しいなあと思いながら見ていた。私の好きな演劇はこれだ、って感じ。あいにく私は人を呼べなかったけれど、これを見せて、私の好きな芝居だよ!て言いたい。磯ミュのキャパを取れなかったのはなぜだろう、ちょっとしんどかったのかしらといらぬことを考えたりもするけれどもあのサイズも私にはとても落ち着いてしまう。磯ミュだってけして遠くはないんだけど。こういう個人的な、派手さや外連味のない芝居だからだろうか。庭先のような距離で、その世界の中に入れてもらってそれを覗き見るみたいなこの距離がとても心地良い。芝居が好きだったことを体が思い出すみたいだった。セカンドは町の音が聞こえる劇場で、それは多分いいことではない。でもそれでいい。それが生きる芝居があるのだ。例えば今日のように。

わたしは中山君が好きなので彼がいないことも、日替わりが別の日だったことも残念ではあるのだけれど、でも近藤君はものすごくハマっててあれ日替わりなのまじで?て感じだし、あれすごくかっこよかったなぁ。なんというかこの傑作に彼の、彼らの名前が本役として並んでいないということがやっぱりすこし残念ではある。しかしあれ納谷くんもしたのよね?中山君はなんとなく……わかるけど……なや…………。納谷くんのヤクザ見たすぎかな……??

藤戸君は四期生?キャラ得というなぞの肩書きだがキャラっていうか……すごい………いいね…………

レミゼのときのある種のアンチテーゼをやはり今回もやっていて、それはとても救われることで、わたしにはありがたい。殴り合いはほんとにただただ意味もなくバカなやりようで、けれどあれがかれらには必要で、あのシーンとても好きだった。
最後の頑子と黒男も、わたしはとても好きだなぁ。あの二人の間にはたぶん恋はなくて、この後夫婦になるのかも怪しいけど、黒男はあれで惚れ込むか、そうでなくとも彼女に頭が上がらないというか、尊敬してやまない、というふうになるといなぁ。夫を殺した男をあんな風に受け入れられるなんて考えられないけれど、死んだときもそれはただの結果であってそれが悪意だったとは取らなかったのだろうか。それがあの余興で気がついた、あるいは確信した?
ちかちゃんのとこはなんかもうしんどくてしんどくてうつくしくてたまらなかった。だれもが自分を責めるだろう。けれどこれはただかれのやさしさで愛情でしかないのだ。頭が弱くて手のかかる、けれど無垢な、彼は彼らのあの世界の小さな花だったような気がする。
はぶくんがいかんならぼくもいかへんよ、てわがままがとてもやさしくて、あなたはあの子を守りたかったんだね、て思う。彼をおいては行けないよね。
だけどああいう子がすこしもだれにもひどく扱われない、あそこはとても優しかったなぁ。

悪辣バクチーノ戦やりましたね。
すえけんの芝居はいつもどこか実験的で、それは奇をてらうためのものではなくて、その結果を今後に活かすためのもので、だからいつかの実験がこうしていつもの手法に落とし込まれていく。それがすごく楽しくて嬉しい。演劇はどんどん豊かになって行く。舞台の上にできないことなんてなにもない、なくなってゆく。

しかしラストであの曲卑怯だと思う。あそこで明日に架ける橋てずるい。

みよしくんのお歌が聞けるのは嬉しいね。みんな磯ミュを経て驚異の成長を見せたけれどもやはりpatchのうたうまはみよしくんかなぁって。彼の芝居はどこか俯瞰的で挑戦的で、演出家の癖を持っている。演出とか、やってみたいなって思うタイプの人の、ちょっとやらしいかんじというかwwすきあらばみたいな感じというか。よしつぐさん?がああいうかんじで、と思ってたらなんかユニットくんでやりましたもんね。芝居の癖でそういう人が見えるのはなんだか面白いなあ。
だからプロデュース公演とても楽しみだし、なぜ匿名さんが!?と思ったけどわたしが匿名さんとであったのはpatchのおかげなのだった、そういえば。なんと感謝なことだ。
DVDでるのかな?撮影入ってたみたいだしアマゾンで買えるのかしら。曲的にも規模的にも難しいかなぁ。
キャストでてこないならロビーにアンケート台がほしかったなぁ。物販もこんかいはありませんでしたね。とおもったらニコ生でパンフありましたよっていわれてとてもかなしい。ピースピットサイズのパンフだったのかなぁ、なんかロビーがすっきりしてて、キャストはこねーぞしかいってなかったから……ざんねーん。
なにはともあれ芝居が良かった、最高だ。幸福でした。とても感謝。

刀剣乱舞 虚伝 燃ゆる本能寺 

May 18 [Wed], 2016, 22:27
刀ステみてきました。ごくごく個人的な奇跡の舞台であった。しかしまー2.5次元てわりとこう、貶すのがすごい怖いんだけどw心にもない褒め言葉ほど失礼なものもないしね。褒め言葉を見たい方や傷つきやすい方にはお勧めできません。
あとパソコンつかえなくてスマホで打ってるので全体が見返せなくて支離滅裂だ……。見栄えもさぞ悪かろう。


どんだけけなす気かって話だけど実際そうでもない。いいものを見た、という感覚はすごくあって、もうなんか……わたしは芝居が好きで、主には役者から漏れ出る感情とか、行き場なく体の中で渦巻いているのが見えるのとかそういうところに惹かれてしまって、そこがあると2.5として守らなければいけない諸々のところよりそこを優先してみてしまうところがあるので
まー普段からわたしのブログ見ている人にはいつものレビューです。がそういう人はこの記事を見にこないと思う。わたしのは褒めてても褒めて見えないのかもしれないw

俳優沼のかたと審神者の皆様にとって読むところのある記事かというとたぶんないんでないかしらんけど。

MEに序盤で割とはっきりわかるトチリがあって、あとマイクが、はっきりマイクを通した声だとわかるクリアさ。もうすこしごまかすもんでないかなぁ、というのがわりと残念でして、あと序盤でまだ客があったまってないとこであのMEはけっこう痛いなーと思う。もう……しかたないんだけどじーくぼさんが すごい、うまいなぁっていう……出てくるときゅっと緊張するのは私が彼を好きだからなのか。あと鈴木さんがすごいですね。あーなるほど、という感じがある。一言が短いのにその音の持つ情報のなんと多いことか。本当にすごくうまい人なんだなぁと思う。殺陣がとても美しくて、なんといってもあの衣装。戦闘時にこそ美しく見える、あの装束のはためく様といったら、まさしく天下五剣という様子であった。まさかキャラデザの時にこの見栄えを意識していたとは考えにくいし、あの衣装が殺陣の時に恐ろしく美しい、というそれが、この役者の力なのだ、と思う。衣装もそういう風に作ってはいるのかもしれないけど。軽傷、中傷のセリフが決めゼリフになってないのがこの人と北村さんなんだよね。決めゼリフはとてもだいじなものなのでどちらが正しいということもないのだが、その人の体から出るべくして出た言葉、というのはやっぱり、ぐっときます。最高ですわ。
じーくぼさんと鈴木さんがもう飛び抜けてよくて、じーくぼさんは若手ではないんだなあという妙な感慨と、鈴木さんがいまのじーくぼさんの立場になるころ、そしてその先、ていうのがすごく楽しみで、早くみたいという気持ち。
解釈とかの入る余地がなくキャラがそのまま人間になってたのが光忠ですね、声が近くて抑揚も近い。
まあ性格は飛び道具だったけどな!!

なんかこう、まんばが不動に対して、これが俺なのか、と最初に思ったであろう場面が好きだったなぁ。わかってるのに、わかってしまったから言葉にできなくなってしまって、かわいい。かわいいし、いたたまれない。あと三日月がほんとにまんばちゃんを気にかけていて、これも仰せつかったのであろうがそれを受け止めて熟すことができる人なんだなぁと思って、この三日月ほんっと好き。なんつうかこう、ろうたけた感じがするよなぁ……。お世話してて単純にまんばちゃんが好きなんだろうな、愛着もわいたし可愛いやつだと思っていて……こう、まんばちゃんのことにしろ他のトラブルにしろ、たいへんだー!なんとかしなきゃー!ていうふうにはならない、そっと手を入れてみたり見守ったりして、騒ぎ立てずに、できるだけ流れのままに事を動かそうとする。それは彼の能力の高さと人格のようなものの大きさを表していて、とても安心できる。わたしはゲームでほんとに彼の事がわからなくて触れずにいたけど、私の中の三日月もここに落ち着くといいなあ。まんばも彼を頼りにしている感じがして、素直になれるたちではないんだけどそれでも関係は正しく機能していてとても幸せなことだ。紅白戦の時に三日月が彼に斬りかかったのもとても素敵。弱くてかわいい、手の中に囲って庇護するようなものではない、ちゃんと彼を一振りの刀、俺と同じ、そして十分に美しい強い刀だと思っているしそう扱っている。うーん、すこしこう、おとうさん、みたいなかんじだったかなぁ……w

三日月がじじいを自称するのも見ていてとても腑に落ちる。老いぼれではなく、ながいことかけていろいろを見てきた刀なのだね。

宗三がケンカタしててわろたwほかにもあったんだろうけどこの子だけがっつりいってんだもん!w
なんかほんと、写真流れてくるたびにおんなのこだ……て ?みんな可愛い顔してるんだけどそざはずばぬけてかわゆかったんだけど、ほんま立ち位置が姫と王子すぎて 薬研の喋り方がものすごいイケメンだったので余計に……!!wおまえぇぇぇつねにうしろにひかえてんじゃないよ!!騎士か!!!w
そざちゃん兄さんにはタメ語じゃないのかな?立ち絵は細くてえっちなんだけど、やっぱり男の方なので、おみあしばーん!てなるのがえろいじゃなくてかっこいい、てなるのがとても良かった、わたしには。えろいー!て思った人もたくさんおられるでしょう!よかったね!!はせべを殴るとこ、笑うとこではないのでは?ての見かけたけど、わたしはあれ笑ったし笑っていいと思う。おもしろいとか滑稽だとか、笑う理由はそれだけじゃない。悲しくても腹立たしくても、たぶんなにかがキャパを超えた時なんかに笑ってわりともれるもんだとおもいます。わたしはそれだった。
薬研さんに関してはわりと盛大な解釈違いだったんだけど、この解釈が一般的であると思われる、というのを聞いてたいへん興味深かった。どれくらい解釈違いってもうわたし彼を薬研として認識できていないww薬研ってなまえの登場人物で、わたしの知ってる薬研がいないくらいの……嫌ではないし悪口でもないんだけど!wこうも違うのかと思うと面白い。あとやっぱきたむーはうまいからってのもあるんだろうな。すえみつオリジナルではっちゃけた役やってほしいかなー。カルロス……………………とか………………………。北村薬研はこう……色気が全部声になって出てるみたいな喋り方を………w 薔薇を!薔薇を持て!!
私の見る薬研さんは生き方が雑みたいな人なんだよね、気を回したりフォローしたりするんだけど、わりと肌で感じて本能で立ち回ってるみたいなとこがある。女の子たちがいた時に光忠とかカネさんとか、鶴とかずぉとか、かっこいい!とかたのしい!とかでぱっとすきになるんだけど、時間を過ごした末、最終的にいちばんモテてるのは薬研、ていう感じをわりと初期からもってたんだけど、北村薬研はいきなり「これはモテる!!!!」て感じだ。この解釈が最大手と思われる、といわれて、おもしれー!!!てなった。こいつは!なまの!たいを!そのまま!つかんでもってくるおとこですよぉ!!!!
いちにいの言葉にはいろいろ違和感。丁寧語とタメ語の使い分けがわたしの感覚とは違って、どこで切り替えてんのかな?てとこはあった。
ずぉと一緒に敵を屠るところは大変かっこよかった。いちにいの殺陣も線がきりりとまっすぐで大変気持ちよかった。そざとこうせつ、蘭丸の殺陣がちょっともたついて見えてそれが残念だったかなぁ。これは好みの問題かも。一撃が重いともまた違って見えた。さよも好き。短刀だったねぇ、機動が高い感じ。きれがあって稲妻のようだ。足技がきれいだなぁ、とおもった。いちばん外連味かんじたのが鶴で、戦を楽しむ、則ち生を楽しむ、という感じ。戦を楽しむのは薬研もそうで、けれど鶴丸のそれとは少し違う。かれは戦を、それ自体を楽しんでいる。戦場育ちで、戦の中でこそ生きるのだ。薬研の太刀筋には遊びはなくて、その行為それ自体が楽しくて仕方がない。わざわざたのしむために太刀筋を操る必要はない。血も滾ろうというものだ。

不動はなんつーか、おださんちの末っ子、てかんじ。かわいくって、たくさん愛されて、だからすなおに好きって言える。俺はあの人が好きなんだ、というあのまっすぐさのなんと気持ちいいことか。でも誰もが君と同じように愛されたのではない、君はとてもとても恵まれていて幸福なんだよ。

幸福に舞い上がっている時、ひとはその幸福を撒き散らして周りの人間に傷を負わせがちだ。かれの幼さもがさつなかんじも、愛されることに慣れたものに特有のものだったのだろう。

わたしはたぶんちょくちょくキャラクターの中に入って見るようなところがあって、そのせいなのか彼の勝手な行動をあまり強く責められない。それをしてしまう気持ちがとてもよくわかる。

彼の慟哭は痛々しくてむきだしで、わたしはこれを見るために舞台に来るのだなぁ、と思う。人間て真剣すぎると滑稽に見える、面白くなってしまう、というようなことを言われてなるほどその通り、と思う反面、わたしはその滑稽なほどの真剣さに心臓をぎゅうぎゅうと絞られる方の人間なのでした。

織田組の話だったし、舞台にずっと信長がいた。なんかもう、織田に関わる誰もかれもが信長様だいすき!超好き!愛してる!!てかんじで、その感じが唯一薄いのが薬研だったんだけど、見ていてふと、ああ、あなたは彼を愛しているのではなくて彼に近いのだね、と思った。信長の持つカリスマ、惹きつけ魅了し狂わせるようなものを薬研が持っている、と言うことではなく、ただ彼の心を、理解するというよりなんとなくわかるよ、ていう感じがあって、たぶん、愛している、というよりは、親しい、という感じなのだ。だからやっぱり、会えたら嬉しい、のだろう。理解したい、とは言っていたか。信長とは何者か、と問われると、そこはすこし答えに詰まるかなあ、と言う具合だろうか。あるいは意識していないのか。

思えばあれは月の話だったのかもしれない。織田信長という男は太陽のような男で、織田のまわりのかれらはその月だ。だから、彼らを見ていると、信長の気配がある。誰も同じものを見ている。同じ光に照らされているのに、影の形もその濃さも、受ける熱量もちがうのだろう。

刀が人に手を下していいのか、ていうのは、わたしもちらとは思ったしそれはお約束という気はするのだが、公式でそれをNGと言っているかというと別に行ってなかった気はする。タイムパラドクスものの暗黙の了解のようなもので、だからこそそんなもの俺には見えねぇー!!!つって無視することもできるかな。
あとこれは検非違使の仕事じゃねえのかってのは、あるいはこの本丸は検非違使なのでは、ていうの見ておもしれーと思ったんだけど単純に、まだいない、んじゃないのか、あの時代というよりあの本丸に。未実装なんじゃないのか、というのが一つと、あの人たち来るの遅いじゃないですか!ここで出てこられても出遅れここに極まれりですよね!!つーかマジで最初から!!おまえが!!やれよ!!!てのと、あとはまー「長く止まりすぎた」のが呼び水になるのなら、遡行軍がなにか改変に有効なでかい一撃を食らわすのに成功していれば長く止まることも繰り返し叩くこともなく大きくことが進むのでないか、そうすると検非違使が気がつくのは遅れるのではないかというようなことも考えたし、そこなんも考えてなかったですわーてなってるかもしれませんしね!

番傘の演出はなかったけれど、番傘あったのはやっぱり嬉しいね。あんなにちゃんとセットがあっては出番もないか、そもそもそんなシーンもなかったかな。障子がちゃんとそこにあるセットってなんだか不思議。

あーそうか、そうだ、みんなほんとに一人一役なんだねえ。アンサンブルもしてないんだ。あの衣装じゃあちょいと脱ぎなんてのも楽ではないし、モブのいるような場所でもないし当たり前といえば当たり前か。でも、たぶんそれが、すえけんの芝居を見ている、という気持ちにはそれほどならなかった理由なのかも。まあ馬がいましたからね!あんしんした!!


お芝居の感想はここまで。あとはほんとに四方山です。


刀ステにすえけんの芝居を見に来た人、というのはたぶんそんなに多くないだろうが、商業演劇で、そのなかでもやっぱりとくに2.5次元で、作り手の芝居、を見ることはやはり難しいなあ、と思う。
2.5次元で一番大事なのはたぶん「再現性」であって、増幅とかあまりしてはいけない印象がある。芝居は稽古場でむくむくと膨れ上がってゆく化け物で、だから舞台上にそのばけものが乗ることはしばしばあるのだけど、2.5でそれはたぶん許されないことなのだ。なんというか、3Dコピーというのが2.5の一番あるべき形のような。

それは少しも悪いことではない、それが2.5の型なのだ。そしてわたしが芝居に求めるものとやっぱり対極にあるものなのだ。これはほんとに単なる好みのはなしだし、型を守ることはすごく重要でむずかしいことだしそれを絶妙なバランスで実現するこのジャンルはほんとにすごいと思ってんだけど、どうも下に見てると取られることがちょいちょいあって、だから真意は知らねど出演者がインタビューで区別はあっていい、というふうに言ってくださったのはとても救われた……と思ったら本文がみつかんねーんで確認できねーや!!!w

たとえばわたしはニーナの芝居が苦手だけどニーナのことは尊敬してる。こんな簡単な両立、何も不思議なことではないでしょう。

とはいえおそらくは少しずつ、型破りが出てくるのではないかと思っている。型も定まりつつあるのだろう。文化は作り手と消費者の変化で成熟するものだもの。

まあハイキューなんつーおそろしく清潔で健全な原作にウォーリーさんと中屋敷さんぶっこむくらいだからね!!!もう破りに来てる気もするよね!!!!!

私がすえけんに刀の舞台化をしてほしいと思ったのは、とうらぶにはトレスするべき線が存在していなかったからだ。美しさより強さやかっこよさを重視する殺陣も、本丸というどこか閉じた世界も、そこに生きる人とは違うものたちも、すえけんにぴったりだ、と思った。とはいえやはり原作もので、これを好きな人がたくさんいて、それは大幅なズレを好まないだろうし、やはり制約はたくさんたくさんあったのだろう、と思う。できればわたしは、すえけんの好き勝手に作ったやりたい放題のとうらぶが見たかった。大立ち回りをするでかいやつら、できれば薙刀がほしかったし、やたらといらんことを言う青江や、厳密にはオカマじゃないけどその立ち位置としてじろちゃんもいたらよかったなあ、いまつるちゃんはさんちゃんがしたらいいなあってずっと思ってる。鈴木さんは最高だったけど、それとはべつにいつものメンツならやっぱりたちねえが三日月かなあ、とか。

これはほんとアレなんすけど、あのー、劇伴わだしゅんだったらなぁ、ていうのは、おかげさまでやたらと平賀源内の肩書に詳しくなった私にはやっぱりあるのでした。あと小越くん身体能力すばらしいのですえけんとなんかしてほしい、刀はむりかもわからんが。刀ステ2では三日月いないのかなーやだなーそれは二重にやだなー!!!!

今回の舞台はなんというかもう、私にはほんとに奇跡みたいなことが起こってて。ことばにするとなんてことないんだけどさーなんか……私のにとっての演劇、というのは野田秀樹、西田大輔、末満健一で形作られていて、ずっとすえけんとだいちゃん、アンドレがどこかでクロスすることを願っていて、わたしはもう去年の一月からそりゃあ刀ステするならすえけんで!て言い続けていたけれど、この舞台で叶ったのは一年越しの願いではない、10年越しの夢が、よりによって、今わたしがいちばんメインでやってる作品で現実になったのだ。だからまーね、じーくぼさんって聞いたときがいちばん混乱したよね………この人の説明しようとしてまずサミット、次にリアディゾンがでてきたのは本当にすまないとおもっている……ツカタクもいちばんにウクレレと和田アキ子がでてくるからさ……いちばん好きなのはちゃんと違うのよ……。

アンドレが大きくなって、すえけんもたくさん商業やって、ドレメン初期メンのじーくぼさんとすえけんがこうしてお仕事するのはなるべくしてという気もする。大興行というのは、こういう出会いを引き起こす役目もあるのだろうなあ。ドレメンはもちろんのこと、アンドレ周辺にはすえけんとあって欲しい人がたくさんたくさんいる。つかたくとかちよさんとか後藤さん、クボアツだってすごいのよ。

今回の刀ステはひとりひとりはほんとにとてもよくて、でもまあキャラはもう少し少ない方がよかったとも思う。キャラクター指定は公式からかな?まあピースピットの人数これの比じゃないんですけど、制約が全然違うからね!
それとはべつに、一人当たりの集客数がヤバイんだからもうすこしそこんとこ考えてくれよって感じもある。もとがはっきり主役というもののいない作品だから、推し刀に適当なキャストされたらそらー怒られるのかもしれないが。地方はともかく、ライビュなんてする必要ない、ていうのがほんとは理想だよなぁ。刀ステのチケット、倍率何倍なんすかね?行き渡らなかったぶんのあぶれた数は興行側にはなんの実入りにもならない、だったらどんかぶりで人気の役者はんぶんくらい持ってって別の劇場でなんかやってくれたらなーってとこがある。
あとまー無理なんだろうけどオークションで80,000とか100.000で落札されるの見てると、もー公式で限定数オークション枠やんねーかなみたいな気持ちになるね!どうせだれかの財布からでてく金なんだから転売野郎よりは公式につぎ込ませたい、というか……「金を出せば手に入るチケットがそこにあり出せる金も自分にはあるのにそれを手に入れてはいけないので耐えていたら別のやつが手に入れた」ていうのってすごい………公式さんこのストレスわかります!?w
これ小劇場でも「同じ客を取り合っている」みたいなはなししてたことあるけど、これ公式に落とせるだけのカネが関係ないとこに流れてるってはなしだからね?十倍がだよ!?wトレブロに落とす金とかが変わると思うよなーここの出費で。先行でやって好きな席とらせたらええやん……。
小さい劇場がもちろん最高なんだけど、でかいところにたくさん入れたほうが複数回が減るから確実なのかもなぁ……。
なんかこう、もちろん舞台って舞台の上と、舞台の前の人間で完成するんだけど、舞台の前にいない人間は関係ない、じゃなくて、できるだけそれを見たい人全員を、「たくさんの人数を」ではなく、できるかぎり「全員」を、せきにつめこむことを考えてほしい。記憶も芝居の一部でしょう。円盤は買うけれどそれはもう一度見るためではなくて、記憶を再生するためのよすがだと思っている。だからできるだけたくさんの人の記憶に、劇場の記憶を植えることが、演劇というものにとってすごく大切なことなのだと思うのだ。

このジャンルで立ち見避けたいのすごいわかるんだけどね………めちゃめちゃこわいわ。

まーべらすさんはそろそろ自劇場作ってくれんかなほんとに。小屋が押さえられなかったので大阪公演少ないですとか言っとらんと!!!!!!!

劇団Patch vol.7\幽悲伝 

December 20 [Sun], 2015, 17:05
幽悲伝みてまいりました。後半ネタバレはたたみます。前半はあたりさわりなさめに……そううまくいくものか。まず曲がとても良い。曲というか、メロディだけでなくそれに乗った詞が大変美しい音で、これは……よしつぐさんなの………まじか………てなってた。肝ニアちゃん……。あと衣装うえださん最高です。でもそろそろすえけんとのタッグでかわいいのみたいな。ばぐだっどかふぇみたいなやつ!チケットだけ買っていろんなものをチェックしていなかったので、前日によっしーとたけむーの気配を察知していきなり起立したり。そんときにたぶちくんがでるのも把握してたんですけどね、喋るまで可愛い女の子がおるわ〜って思ってた。しゃべったらたぶちくんだった………。すねいく郎を思い出しますね。わたしあのDVD申し込みを忘れて受け取れていない。ざんねん。よっしーとたけむーはWsのひととあと一人とモブのメインでたくさんでてました。ラストシーンのよっしーのよろけかたが好き。みつやさん芝居では初見。白浪の時?にトークでみて、そのとき受けた印象から凄く演技に期待が大きくて。殺陣がとても色っぽい。常態より殺陣のときの方がエロいんだよね。あの衣装で足技繰り出したとき、客席から観て綺麗にぶわっと真円に広がったのがとても美しくて恐ろしかった。あれは黒だから余計美しかったのだろうなぁ。そもそも蛭子ってモチーフが、好きというか、野獣降臨のおかげでこう……な……w名前聞いただけでそわってするしな。キルの野田の動きがまじで骨ないかんじで、それを思い出すなどした。ふじむつがとてもすきでした。あっ、りんごだ。りんご兄弟だな??あれ結構難しくねえかと思うんだよね。すごくストレスなく見れてなんだか感動。2人が出てくるとみんなが嬉しい、みたいなところがあってとても素敵だった。あと大王がだれだかわかんなくて、めちゃくちゃうまくてほんともーすごいすきでした。Zsystemてあれかな?サプライズプランナーした人たち……?かな?あと中山さんが、やっぱ出てくると空気が締まるんだなーと思った。最初からすごく上手い人だったし、ああいう人がいる舞台を観れるのはとても嬉しい。三好くんも、どこからだったかなぁ、なんかあるときいきなりすごくすきになった人なんだよね。善人ではない、痛みを抱えた人がとてもよく似合う。匿名さんとやったときのあのセリフがわたしほんとにすごくすきで、あのセリフが彼に当てられたのがとても嬉しかったなぁ。あれがPatchのなかから出てきたセリフなのであろうということもね。きやまくんは珍しい……と思ったけど割といつもこういう、抑え込んで自分を出さない役がおおいのかも?わーっとはっちゃけたやくがみてみたい。こういうのに合わない、ということではなくてすごくハマってて違和感ないので、なんか別のが見たいなぁって気持ちがある。

わたしはやっぱり芝居を演出で見るので、今回違う演出でやったのを観た人がたくさんいてはって、こんなにもちがう、と言っていることがとても嬉しい。Dボとのシャッフルはみたいけどチケット絶対取れないので聞いたときはやめてくれよ!!!!てなった。でもすごくみたいなぁ。ただ演出はすえみつでみたいです。昔作演は同じであるべきではない、て言ってた人がいて、でも演劇は競技ではない、作る過程にフェアさを求めるなんで馬鹿げてるとわたしは思うし、他人なら読み取れないことを本人だからこそ紙面から立体にしたときにそこに映し出せるのだとも思うしね。もう一つのも見てみたい、気は、しなくもないが、うーむ。

逆さの鳥のときに、これはPatchである必要がない、Patchと言う名前のないただの彼らが、無名の彼らが、ただこの芝居をやったとしても、彼らを何も知らない人間しか客席にいなくても、みんながすごいものを見た、ということができるだろう、と思った。あれは8番勝負のいくつめだったんだろう。どんどん好きな子が増えていくのは芝居がどんどん素敵になってゆくからだ。
いつものキャストで見れたらどんなにか、と思った岩窟をいまならもう一度、いまの彼らでみたいとすごく思う。


このへんで一旦。以降ネタバレと、まあひとによってはわりとかなり不快なようなのでわたしに慣れた方だけご覧ください。アプリだとたためない……のか?








基本的には物語の中で起こるたいていのおめーが悪いんじゃねーかは物語のためのものなので許容できるんだけどカイリはちょっとなー!!!何もかもがお前のせいすぎたなー!!!wwwもちろん状況とかトーチャンとか色々外部要因はあるんだけど、わりと許容できないレベルでおめーがわるい、て感じがあって少し飲み込みにくい。ただその飲み込みにくさを、キャラクターとしては許容できないけど物語としては飲み込める、というのはやはり演劇の、目の前で生の肉体がそれを行っている、という現実のあらがえなさだなあと思う。理屈をこね回して回避できたでしょう?といっていることが、自分の目の前で行われてしまうと、ああどうしようもなかったのだ、となることがある。芝居を見るというのはそういう意味でほんとうに体験なのだ、と思う。生の体験。そこで起こったことを体験する、ということなのだ。
もちろんそれが起こらない芝居だっていくらだってある。それは芝居の出来だったりたんなる相性だったり、いろいろだ。


大王が死んで、あれはひなただったろうか。大王を抱いたときに赤と白の照明が使われていて、あの赤が本当にとてもとても美しい、というかこう……すごくいい具合にね、大王の白髪に赤が差して、血糊を使ったのかと思ったんだ本当に。あれは生の光の明るさも助けたのだろうなぁ、鮮血の色をしていて、血だとわかる、ではなくて血と誤認する、ていう、なんか、すごかった。

よもつびとの美しさ。あの消えていく様子、がたいへんすえけんらしく、私はあの表現がとても好きなのでうれしい。わたし刀をはじめたときからずーっと、これが舞台化するならぜったいストプレですえけん演出でいまつるちゃんをさんちゃんに!!!!と言い続けてきたのだが、もちろん折れてほしくないんだけど折れるときにこれをやってくれるのだろうな、というのがね、意識に少しあるんですよね。ああ、敵が折れるのなら問題ないのかwあと関係ないけど鍛刀してほしいよね。

ひるこが来たときの大王を見て思わず息を飲む。あのシーンがおそらく一番好きです。ふたが開く、という強い予感のある、そういう場面が好きなのだなあ。アンドレの西田大輔のやったジュチとか、乙姫のときもかな。なんかああいう、本人はないと思っていた絆や愛情、手遅れだけど存在していた何か美しいものというのが好きだ。大王のはまーあれは、どうだったのかなあ。愛というのはすこしムシが良すぎるけど。

ひなたの、あーあ……という音がとても良い。かわいそうだなぁ、ほんとうに、とても。田淵くんがひとの首筋にがんがんかみついたりとか、かいりとつづきとか、ちょいちょいトランプ思い出す。
あと、トークショーで冗談交じりに言ってたけどじっさい、トランプでのソフィの後ろのウルの顔をわたしは思いがけず見てしまってすごくショックだったし、ときおりあのシーンでは出雲に目をやっておりました。

大王の意識が保たれていたのはかれはもとより境界に生きていたからだろうか。

メインではない曲だと思うんだけど、メインよりすこし明るい曲があって、しびとのひるこのせなかが立ちはだかって音が上がるときにすごく美しい、希望みたいな音を聞かされる、あの感じわたしはとても好きだ。悪辣のときにもあったよね。絶望のときに聞こえる天国のような音楽がなぜとくべつに美しいのだろう。

出雲と海里の関係の変化、本質的には変わってないしすぐ戻っちゃうんだけど、周りが扱うように人は変化する、ということもあるのだよ、と思いながら見ていたので、かいりさま、というあのシーンはとても嬉しかったなあ。村川くんはこういう役の方が合っているのかも。岩窟のときは、難しい、力不足だ、というところをわかっていてあえてやらせたみたいなところあると思うので、いま同じ役をやったらどうなのかはわからないけど。
日は明けて明日。陽の向こうは陽向。陽に向かい超えて行けばやがてくる明日は今日のツヅキ。

ツヅキに関しては作為なのか偶然なのかわからないのだけど、偶然が作用するならそれはやはりその芝居の持つ力なんだと思う。まあすえけんなので被せた気もしますけどぉ!

あとこれはほんとに無理矢理でわたしが勝手に感じてるんでしょうけど、乖離と続き、て、すこし納得するんだよね。

全体的にキャラクターひとりひとりがすこしばかり都合がいい、すぐに許したり許されてしまう感じがあって、それはでもまあにじかんの制約の中でやるなら仕方ないことかなあ、と思う。ピースピットでやったら30〜60は伸びてたきがする。

水口さんが忙しそうにしてらして、誰か他の方……とそばにいた人にパンフ通販を聞いたら結局水口さんに対応していただいてしまった。ならんだので外ごはんたべられなかった!ざんねん。でも色々確認したかったのだ。よいのだ。サイン列とわけてくれて助かったなー。グッズ、パンフ列とパンフオンリーも分かれてるとすこし嬉しいけどそこまで手が回らないよな。パンフちょいちょいまちがいがあったわよ。あとサントラ、なぜサントラがないのだね!?初回特典とかでサントラつけてくんねーかな!!!ほんと!!いや後日販売でもいいんですけど!!うってくれよ!!!!

書き漏らしありそうだけどこんなところで。

以下ちょっと刀の話。
トランプリリウムスペクターときてるのですっかりすえけんは演劇界の虚淵とか言われてしまって刀の人たちが震えてて、わたしはもーほんとにやめてよーやめてよー!!すみすとかシュガーとか通天閣とかボルテックスだよぉ!!!刀全折れとか!ないから!!て思ってたんだけど今回見てすこし無言になった。でもまあ実際、すごくforオーディエンスのひとだと思うので、あと原作ファンを悲しませることがわりとこの人にとってはタブーだと思うんだよね。そういう意味で、折れてもふたふり目が破綻なくフォローするとか、折れないとかなんか、わたしはそういうふうに予想してます。あとほんとにすえけんがやるのは嬉しいんだけど、それはそれとしてピースピット本丸が見たいので交渉してほしいです!浮遊許可証本丸も見たい。いまつるさんちゃんとみかづきたちねえだよぉ。せっかくこういうゲームなんだからいろんな本丸がみたいなぁ。いろんな劇団で、恋愛したり闇落ちしたりヒーローだったりビジネスだったり家族みたいだったり、さにわがいたりいなかったり。叶わぬことですがお芝居において叶わぬことはわりとちょくちょくかなっておりますので、希望は捨てきらずに、期待は少なめに。





追記追記。ゆうひようはよしつぐさんではなかったですね!?最近やたらとなまえきいてたようなきがしていた。あとみつやさんあたりでもちょいちょい勘違いがあるような。大変失礼しました…

劇団Patch\観音クレイジーショー 

December 26 [Fri], 2014, 3:41
めも

劇団壱劇屋\突撃!ゴールデンチャイナタウン!! 〜暗黒霊幻道士VSドラゴンナリタ〜 

November 22 [Sat], 2014, 23:39
ピエロハーバーのドラゴンナリタは急病でキャンセルしたのではじめてのドラゴンナリタ。
でもなんだか、これ随分変わったのではない?という気がする。
なによりものすごいエンタメ感。
あとファンがふえたために大熊さんの滑り芸が滑らなくなってる!!あ、あったけえ!!客席が!!


正直ここまでエンタメされると、て思って最初けっこう不安で、なんだけど本編はひたすらに楽しかったです。すごい面白くて、なんかもう、みんないけ!みにいけ!!すげえたのしいから!!てなってたし、再演したら行くなあ。
すごい満足感で家に帰った。
照明も音楽もいっつも大好き。
一個知ってるけど思い出せない曲あってすごく気になる。
青龍役のかたがものすごいかっこよくて、なんだろなーあれは。佇まい?声はすごくかっこよかった。キャラはムッツリド変態みたいなかんじなんだけど、そんでビジュアルもものすごい美形!!ていうことではないんだけど、もう彼がでてくるとすごーい興奮する。なんなんでしょうねあれは!


いまはないのだろうか、昔はたけむーの名前の横に(暴力) とかあったよね。
まさにそれであった。
あとドラゴンナリタと青龍の殺陣だったかな、さいこうでしたね。
二人三脚もすごかったー!DVDはよ!と思うけど再演あればうれしいなあ!でもこれは、ドラゴンナリタでひとつの壱劇屋ブランドなの?つまりこれでまたやるのかな?たのしみ!


とてもよいものを一日に二つ見るとうちけしあったりしてもったいないんだけど、今回はあんまりにも方向性がちがいすぎて問題なかったです。
たのしかったー!

劇団競泳水着\別れても好きな人2014 

November 21 [Fri], 2014, 22:23
めも
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芝居好き好き音楽好き。 ブックレビューのつもりが主に演劇レビューに。 アニメも見ないし漫画も読まない流行に疎いでもオタク。 腐属性あり。観劇・読書の際はフィルター装備しておりません。つけろと言われればつけられる。 レトロインクでの通り名は「青猫屋」。
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