印刷よりもプリントが多くなる?電子書籍で本が少なくなる? 

February 24 [Fri], 2012, 12:55
プリントと印刷という言葉は印刷業界内でも使い分けられているようですが、実はあまり意識されていないのかも知れません。印刷は英語でPrintですがプリントと印刷はニュアンスが異なっていると思います。また、印刷機は英語でprinterですが、プリンターはどちらかというと自宅にあるようなものやプリントショップでポスターをプリントするような機械のイメージで、印刷機は工業用の印刷機を指すことが多いと思います。あくまでも私の主観ですが。

紙媒体の情報伝達はデジタルに置き換わりつつあり印刷の需要は減ってきているというような話も耳にしますが、印刷機はまだまだ使われています。その反面、年賀状のプリントなどで一家に一台あったプリンターは最近あまり使われなくなってきているように感じます。年賀状もプリンターでプリントするよりプリントショップにお願いした方が安くてきれいです。何よりプリントショップにお願いすれば失敗してはがきがダメになることがありませんしプリント作業の時間は自分の自由な時間になります。

本を出版する事を考えた場合、流通や在庫の事を考えるとオーダーに応じてプリントして製本するプリントオンデマンドが理想的ですが、オンデマンドプリンティングでは大部数だとコストや時間がかかってしまう、オンデマンドプリンティングで利用するデジタル印刷機ではオフセット印刷との品質の差が問題になる、そんな課題もあると思います。人々が印刷物を手に入れる方法はデジタル端末の普及と共に変わってきているようで、印刷するための素材は自分の手元にあり様々なプリントサービスで印刷物を手にするという方法が増えて来ているようです。写真はデジカメで撮ってクラウドに保管、紙焼きが必要な写真はプリントサービスでプリント、ある程度まとまればフォトブックで印刷をしてもらう、そんなスタイルが当たり前になってきています。
また、アメリカと日本では「本」というものの文化の違いがあります。アメリカでは本とは紙に文字情報を記録したものですが、日本では本そのものが一つの作品となっている場合があります。アメリカでは本は読んだら捨てることが多いようですが、日本では本棚にコレクションすることが多いようです。
最近は電子書籍という単語も頻繁に耳にするようになりましたが、電子書籍はデジカメの写真のようにクラウドやデジタル端末にコレクションしたものから選んで紙に印刷するというケースはあまりないので、本の印刷方法にオンデマンドプリンティングを選択するのは本の提供側の事情なのだと思います。そしてオンデマンドプリンティングで作成された本は価格が安くなければ買う側のメリットはないかも知れません。
現在の日本では、電子書籍のフォーマットが乱立し対応するデバイスも様々で、読みたい本が自分の端末で読めなかったりという不便さがあります。読みたい本に合わせて端末を選ぶ不便さと鞄に入れた紙の本の重さと比べると私は紙の本という選択をしてしまいます。

数回目の電子書籍元年から2年が経ち、EPUB3というフォーマットも注目されている2012年はどうなるのでしょうか。アメリカのように電子書籍全盛なるにはまだまだ課題が多いような気がします。現在の日本での電子書籍の売上の多くを占めるのはコミックやBL、TLといったもののようです。
何れにしても「印刷物」は情報伝達の手段ですので鍵を握っているのはコンテンツなのでしょう。私はあまり本を読みませんが、その中でも読みたいものの多くは電子化されていません。
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