現在 

September 08 [Fri], 2006, 0:55
現在管理人ゎ地獄にバカンスちぅですぅ(´・ω・)

しばしお待ち下サィo






ヽ(#゚Д゚)ノ┌┛)海`Д゚)・;'






orz

第9章 喧嘩するほど...〜3 

July 29 [Sat], 2006, 9:36
■□■□









その後ろ姿を見送った後、橘は白夜に向き直った。









「全く…プライドの高い夢琉様にあんな事言うなんて…。怒らせたいのか?」








「…べっつに」










白夜はいつの間にやら日曜テレビを見るお父さんのように寝っ転がってしまっていた。










「お前って奴は……。相変わらず、玲様以外には興味なし、か?」







「………何か悪りぃか」








「珠騎様は範囲内なのに、夢琉様は範囲外か。あの方だって玲様のご子息だぞ」







「……ごめん」










やっとの事で白夜に謝罪の言葉を言わせられた。










「…俺の代わりに、守ってやってくれよ」







「はぁ?」









突然の事に白夜はガバッと起き上がった。









「何だよ」









「お前がこの橘以上の武官と言い張るなら、守れ。まわりの人、全員を」










「んな事わかってるよ!でもな、お前がいなくなるのも許さねぇからな!」










橘はゆっくりと頷いた。










「もちろんだ」










白夜は納得したようにニカッと笑った。











がったーん












突然鳴り響く馬の転倒したような音に、事態は大きく変動した。











「別れ」、それは突然の出来事。


覚悟さえ、誰もしていなくても…。












■□■□

第9章 喧嘩するほど...〜2 

July 29 [Sat], 2006, 9:31
■□■□









「…白夜。口を慎め。夢琉様は初めての出立なんだ。これから解っていけばいいだろう」











橘は指令官の厳しい表情で白夜をたしなめる。



しかし、落ち着きかけたはずの夢琉は顔を真っ赤にして怒ってしまっていた。










「うるさいぞ!こんな状況で文句言うなとか、初めてだから仕方ないとか!」





「ゆ、夢琉様…」










橘はどうすればいいか困ってしまった。





夢琉は自分の家族のいる前ではいい子だが、いない所ではきゃんきゃんよく吠える。





そこで白夜は自分が仕掛けたくせに自分は関係ないとばかりに知らん顔をする。










「俺は一人で先導馬に乗る!白夜みたいな奴と一緒にいたくないからな!!」









ぷりぷりと怒った夢琉は馬車の揺れをものともせず先導馬の方へ行ってしまった。










■□■□

第9章 喧嘩するほど... 

July 29 [Sat], 2006, 9:14
■□■□










アクアドールへと向かうにはこのルートを使うとなると、
広大なヴァルハラ平原を馬車に揺られ、数日掛けて行く事になる。



しかもアクアへはジャマリーかブラッティか地獄の浜辺を経由しなければならない。





ブラッティは今や全世界の覇権を狙う国である。





地獄の浜辺は未開の地。






地獄経由が一番の最速ルートだが、王子にそんな場所を通らせる訳にはいかない。






ジャマリーにぎりぎり入るか入らないかのヴァルハラ平原を通過する事となった。










出立後3日が経った頃、夢琉がダラダラと口を開いた。










「ねぇー…白夜。お腹空いたぁ」









「我慢してくださーい。さっき食べたばかりですよねー俺の分までー」










夢琉て橘に同伴した隊は白夜率いる白狼隊だった。









アクアに攻撃部隊ととられないよう、精鋭の小隊と同行している為、
物資も充分に積んでいないのだ。





白夜は自称夜型で、朝や昼の会話はまるでやる気がない。





もっとも、戦闘が始まれば別だが。










「夢琉様、教国についたらきっと美味しいものが食べられますよ」










ちらっと顔を向けた橘さんが苦笑混じりにしているのを見て、
夢琉は少し申し訳ない気持ちになった。










「橘さん…」






「ったく、これだから世間知らずのオウジサマは困るね。食べ物くらいでうだうだと」










■□■□

第8章 緑の国〜2 

July 19 [Wed], 2006, 16:01
■□■□









「へいか………………」







安心した表情の女を見て、男は今度は残酷な笑みをした。



首筋を唇でなぞると女の身体が反応する。







「……イきたい?」







「…………」







その反応を充分にたのしんだ後、彼は大きな口を開けた。











ガッ











彼女の首筋に男の牙が食い込む。









「…陛下ぁ…………っ」









女はその激痛に顔を上げた。










じゅるじゅるじゅる











血を吸い上げる音が部屋に響く。





女の躯は血の気が失せ、真っ青になる。



代わりに男の血色がよくなったようだ。










吸えるだけ血を吸い尽くして、彼は女を床に捨てた。


ミイラにはならない程度に吸ったはずだが…、事切れたようだ。








簡単に壊れてしまった。










「でも…絶頂、だろう……?」










部屋の脇には他にも数人の侍女が横たわっていた。



否、彼女達も犠牲者だった。










「……人間とは、何て簡単に壊れる生き物よ…」










誰にともなく発せられた言葉は自分自身にも届くことなく溶けて行った…。










「……」










溶けた言葉にピクッと少しだけ反応すると、次の瞬間には人間の顔に戻っていた。










「教国と王国の狭間の平原…ヴァルハラ平原へ隠兵を送り込め。
 …そこを馬車で移動する王国兵達を…皆殺しにしろ」









闇に潜んでいた部下がさっと消えるのを確認した後、彼は窓の景色を見た。









「…覇権は我が物になるのだ。誰にも渡さない」









心が揺らめく。








彼の名は[蒼]。






ジャマリーの神王である。










■□■□

第8章 緑の国 

July 19 [Wed], 2006, 15:47
■□■□











その頃とある国にて…。










「ふ…王国の馬鹿王もやっと動いたか」










そう呟いた人物は手に持っていた高級感の漂うグラスで赤ワインを一口飲む。










「さぁ、これからどうしようか?」










誰に、ともなく男は続ける。










「やっとこの汚らわしい世界を終わらせる神の序章の始まったというのだから…」










彼はどこか狂ったように高笑いをした。







数拍を置いて武装をした女兵士が一人、血相を変えて駆け込んで来た。







笑い声に驚いたようだった。







「どうされましたか?!」







女の声に振り返った男は美しかった。







ただし、目は正気を失ったように虚ろい、
紅い唇から少量の赤い液体が流れている事を除けば、だったが。







「ひぃっ!」







思わず女は数歩後ろに下がる。



そんな様子を見て男は面白そうにニヤリと笑う。







「驚かせてごめんよ。…誰もいないから寂しかったんだ」







「陛下…?」







陛下、と呼ばれた彼はますます面白そうに口を歪めた。







「ねぇ、もっと…もっとこっちへおいでよ……可愛い人」







「なっ…」







女の口からは恐らく「見目などよくありませぬ」と、反論の言葉が出そうになった。

……が、彼の微笑みに掻き消された。







「陛下…」







急に顔を赤らめた女兵士は武器と防具を全て外し、ふらふらと男に歩みを寄せた。







「いい子だ……」







彼女を抱きしめた男は手に持っていたグラスをカーペットへ投げ捨てた。


硝子は割れ、液体は飛び散りカーペットに染みをつくる。


赤黒い染みができた。







■□■□

第7章 想いの果て〜5 

July 01 [Sat], 2006, 14:11
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行ってきます。







夢琉と橘、そして付き添いの兵士達は大切な人達を想いを馳せる。










王国を後にする━━━━…‥。













■□■□

第7章 想いの果て〜4 

July 01 [Sat], 2006, 14:07
■□■□










玲姫の部屋からは凱旋門がバッチリ見える。





玲姫は、凱旋門を見て、物憂げな表情になり軽い溜め息をついた。



オリエンタルブラックな髪がゆったりと揺れた。


長くて整った睫毛、髪と同色の瞳は気丈さを示し、光がなくてもキラキラと輝く。









何もかも完璧の姿だった。









そんな玲の様子に気付いたのは司。



彼女の肩にぽんっと手をおくと心臓に響く美声を発した。








「心配ですわね…」









「玲。大丈夫だ。気を静めて…」








「感じるの…誰か大切な人を失う波動がするの…」









「…君のお守りを持ってるんだよ?大丈夫だって」









「そ、そうね……」









玲は凱旋門を見つめた。









ピィーッ










出立の合図だ。


歓声と共に太鼓の地響きがした。



これは、この国の人々の心臓の音だったのかもしれない。










■□■□

第7章 想いの果て〜3 

July 01 [Sat], 2006, 13:59
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ざわざわと賑わう街。



セレナーディ王国城下街、イェルス





凱旋門付近には人々が集まりかけていた。





今日の城下では、まるでイベントを楽しむかのような賑わいを見せていた。






出店まである始末だ。







珠騎はフランクフルトを珍しそうに頬張りながら辺りを見回した。






一緒にいるのは今日出立予定の夢琉である。






弟の手には藁で作られた人形のようなモノがなぜか握らされていた。








「姉さん、もう満足した?僕そろそろ行かなくちゃ」








どうやら珠騎は出店の買い食いを体験してみたかったが1人では心細かったらしい。





今頃あの人は父のお相手に忙しいに違いない。





こちらの手には藁人形でなく金魚すくいの金魚やら、わたあめやらお祭りに必須のグッズが揃っていた。








「うん♪ありがと夢琉!出店というものを一度体験してみたかったの」








「いいえー。じゃあそろそろ行こうか」








まさかこんな所に王子と王女がいるとは思うはずもない町人達は、
           2人をただの仲の良い姉弟だと思っていたのだった。






仲の良い姉弟は手を繋いでお城に戻って行った。







そこでジルさんがかんかんに怒っているなんて見当も付かずに…。









「どこほっつき歩いていたんです!そして何ですかその食べ歩きスタイルは!!
             お二方は王女と王子は自覚が足らなさ過ぎです!!!」










これから出立だというのに…。






と、城中の全員が思うのであった。










■□■□

第7章 想いの果て〜2 

July 01 [Sat], 2006, 13:54
■□■□









「ん…」







「珠騎」







「おはよう…橘さん」







二人は昨日あのまま一緒に寝てしまっていた。





少し顔を赤くしつつ2人は目を見合わせた。




しかし、今日の予定を思い出して、珠騎はすぐにしゅんとしてしまった。






「夢琉…夢琉、死なない、よね」








何かを請うような目を向けると、橘は強く頷いた。







「大丈夫です。夢琉様は必ず、お守り致します」







恋人を安心させようと橘はにっこりと微笑んだ。












「命に代えても…」











最後につぶやいた言葉は、珠騎の耳には届かなかった。




そして、笑顔に溶けていった。









__その時のまぶしかった笑顔は永遠に私の記憶にありつづけるだろう…。










が、その真剣なムードは1人の乱入によって壊された。









「珠ちゃーん。おはよー」









その無邪気過ぎる声は親・司だった。










「あ…」










3人の空気が凍り付く。





司は目を点にして娘と橘を見た。



しかし数泊を置いて下を向いて黙りこくってしまった。






その表情を読み取るのは不可能だ。










「…珠騎」










「なっ、何お父様?」










「…ちょっと…お部屋を出てくれるかなぁ?(にっこり)」










「わ、わ、わかった」









「…………」











バタン










珠騎が出て行った後、再び沈黙が訪れる。





だが意外にも先に口を開いたのは司だった。










「…………………橘」









「はっ、はひッ」










いつもの司と違うドスの聞いた声だった為、橘の声が恐怖に裏返る。









「前言撤回だー!娘が欲しければ私を倒してみろ!!」








「えぇぇぇえぇぇ」








司は、さりげなく不可能な事を言いながら目を光らせ部屋中を逃げようとする橘に襲い掛かった。







ジルさんが騒ぎを聞き付けて駆け付けなければエンドレスだったかもしれない。










■□■□
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