April 28 [Mon], 2008, 17:56
March 26 [Wed], 2008, 23:02
観て来たっす。

公式サイト(リンク)
70年代末の英国を代表するバンド、JOY DIVISIONのボーカル、
23歳で死去したイアン・カーティスの伝記的映画。
有名なPV監督のアントン・コービン初監督作品。
個人的に、ジョイディヴィジョンに関しては、好きなバンドの
ひとつ、というくらいで、特別強い思い入れがあるわけでは
ないのだが。
本作品についていうと、とりあえずJOY DIVISIONの
大ファン!!っていう人からすれば、楽しめると思う。
(描き方が気に入らない!とかいうような、ディープな
ファンの方もいるかもしれないが。)
ただ、映画作品としてみると、ロック映画としても、
伝記映画としても、中途半端になってしまってたなぁという印象。
ロック映画の側面でいうと、ライブシーンの再現度などは
かなりデキがいいと思う。
エンドロール観てたら、実際に出演者が演奏してるっぽかったし。
ただ、全編白黒だし、華やかなバンドでもないし、
「売れたぞー!よっしゃー!」みたいなドラマティックな
部分もあまり描かれていない。
ひたすら悩み続けるイアン君がいるばかりだ。
伝記映画の面でいうと、ドラマ性がキーだと思うんだが、
これまた、嫁と不倫相手の間でもがき続ける、
嫉妬で嫁にキレられる、そしてまた不倫相手に逃避する・・・、
みたいな、どこにでも描かれる、平坦な話。
そこでまぁ、持病(てんかん)だったり、アルコールだったり
ドラッグだったり、家庭を持ったことでのプレッシャーだったり、
っていう側面が混ざって、悩み落ちていく若きイアン君の
姿が描かれているわけです。
ちなみにイアンに似てると評判の主演のサム・ライリー君ですが、
ピート・ドハーティにも似てるよね。
ピート
ピート氏も、ドラッグ問題などで悩める詩人系アーティストとして
有名だから、印象がクロスオーバーしてくる。
(ピートも、子持ちだけど、ケイト・モスんとこ行っちゃったりしてたし)
つーわけで、ロック映画としても、伝記映画としても、
ドラマ性に乏しく平坦で、あまりグッと来ませんでした。
見所は、ライブシーンの再現度、かなぁ。
おもしろかったのは、映画「24アワーパーティーピープル」で
おなじみのトニー・ウィルソン氏がこの映画にも登場して
(もちろん演じるのは違う人だけど)、キャラ設定が「24アワー〜」
と同じ感じだったので、自分の中で、映画同士がリンク
したこと。
「24アワー〜」でも、ジョイ・ディヴィジョンやイアンは登場するし、
さらにいうと、その後のニューオーダーも描かれているし、
サイドストーリー的な見方をしても、おもしろいかも。
こっちのほうは、ロック映画としても、伝記映画
としても、よくできていて、オススメです。
コントロール、もうちょっと娯楽映画的なサービス精神が
欲しかった。
10点満点で6点でお願いしまーす。
以上ですっすすすす。
JOY DIVISION関連作品
March 22 [Sat], 2008, 21:39
観てきました。

日本公式サイト
怖かったーーーー。
面白かったーーーーー。
とにもかくにも、まずは、怖かった。
これある意味、ホラー映画ですよ。
ピッチリ横わけ鼻デカにいさん殺人鬼のシガー、
ジェイソンよりフレディより、こわい!!!!!!!!

グロとかスプラッターではないのだが、
怖かった〜〜〜〜。
映画観てるときに驚いて「ビクッ」てなるとちょっと
恥ずかしかったりしますが(おそらくみんなビクッとしている)、
それが、7、8回はあったと思う、この映画で。
心臓弱い方は要注意(?)。
これ、ジャンルとしては何映画になるんだろう。
サスペンススリラー?アクション?バイオレンス?
西部劇?犯罪映画?
この殺人鬼が使う、よくわからん酸素ボンベ銃みたいのが、
また異様に怖い。
頻繁に登場する散弾銃の殺傷力も生々しい・・・。
そんな驚異的な殺人鬼に対峙するは、
ベトナム帰りの溶接工(ジョシュ・ブローリン)、
愛妻家のベテラン保安官(トミー・リー・ジョーンズ)、
キザで現代的な賞金稼ぎ(ウディ・ハレルソン)
など・・・。
こういう、「対決モノ」って、男子的には、つーかオレ的には、
めっちゃくちゃ熱い。めっちゃツボ。
だけどこの辺はコーエン兄弟らしいところで、
エンタメ映画にはなりきらないんだなぁ。
中盤までは最高に面白かったが、後半がもうひとつだったかな・・・。
そういった観客への裏切りもまた味っていうか
作家性として語られてしまうわけなのだが。
殺人鬼の怪演ばかりが話題になってますが、
個人的に白眉だったのは、なんつっても、
ジョシュ・ブローリン!!

プラネット・テラーでの無骨な医者役が、すっごい
イカしてたんだけど、これまた、この映画での
キャラクターが最高。
新しいハードボイルド像を築いたと思う。
決してイケメンじゃないし、タフガイっていうほど
マッチョでもないし、どちらかとえば悪役顔、しかも
セコそうな。
なんだけど、渋いんだよなぁ〜。
チャールズ・ブロンソンのハイエナ版って感じ(?)。
で、このジョシュ・ブローリン演じるモス、
分かっていながら危険に身を投じていきます。
裏の背景として(これはオレの勝手な想像だが)、
タクシードライバーのトラビスがそうであったように、
映画のモチーフとしてよく登場する、ベトナム帰還兵の
狂気。
このモスも、帰還兵という設定だったので、
そんなバックボーンがあって、危険に身を投じて
しまったのでは、と勝手に思った。
そしてモスには妻があるんだが、ちょっとアホっぽい
感じ(いうなればゆうこりん系)で、この2人の
関係性は、なんだか「パルプフィクション」に登場する
ブッチとファビアンが、オーバーラップするのであった。
余談だが、この嫁役の女優、どっかで観たことあるような
気がして、でも全く分からなくて、気のせいかな、
と思っていたけど、
なんとトレインスポッティングのダイアンを演じた
女性であった。
あの騎上位の!
映像もかっこよかったな〜〜〜。
「映画を観に来た!」って感じさせてくれる、
オープニングで登場するテキサスの荒野とか大自然、
美しかった。
根底として、哲学だったり宗教観だったりっていう
要素があるようで、「死という究極の理不尽な現実を、
誰も避けることはできない」っていうような。
個人的には、そーゆー堅い要素は、あまり要らないと
思う。
終盤の展開で、もっと客に媚びてくれたら、
10点満点上げてもいいくらいの傑作だったと思うんだが、
そうではなかったので、総評としては8点くらいかな。
以上です。
ジョシュ・ブローリン関連作
March 16 [Sun], 2008, 17:50
観てきました。

30代(おそらく)の、仲良くはなかった男兄弟3人が、
父の死をきっかけに、インドのダージリン急行に乗って
心の旅へ出かけるロードムービー。
キチッとしたストーリーはなく、観客も映画を
観ながら、3人の兄弟の背景を知っていく感じ。
旅行の道中で、ちょっとした事件や出会いが
あり、3兄弟の人間模様、兄弟愛が描かれる。
基本的に、この男3人は、セレブと思われる。
でなきゃ、30過ぎて、心の旅だ、なんつって、
インド旅行なんてできない。
しかもスーツだし、結構いい生活してるし。
登場するインドの人々は、あくまで米国人目線で、
不思議なもの、外のものとして描かれており、
ちょっと上から目線な印象。
さながら、ソフィア・コッポラの「ロストイントランスレーション」
のインド版といったところ?
ビル・マーレイもチラッと出てるし。
あとでプロフィール観たらなるほど納得、
制作にソフィアの兄貴のロマン・コッポラ参加してるし、
三男のジェイソン・シュワルツマンは、その従兄弟であった。
そらー、セレブ視点だわ。
ま、そんなセレブ視点なのもあって、一般市民には
なんら感情移入できる要素がありませんでした。
監督のウェス・アンダーソンの作品は、
「天才マックスの世界」と、「ロイヤルテネンバウムズ」は
観たんだが、まぁ今のアメリカでは期待される若手作家の
1人といったカテゴリに分類されている人だ。
音楽の趣味が、なかなかナイスで、その辺は
共感を受けるんだけど(初期ストーンズとか、キンクスとか・・・)、
そんな音楽選びとか、演出とかが、ちょっとクドいというか、
オナニー的な印象をいつも受けるんです、この監督の
作品は。
言うなれば、好きな女の子にプレゼントする、
マイベストCD、的な。
この映画でも三男が、女性と過ごすときに決まって
i-podでお気に入りのBGMを流す場面があって、
監督本人のイメージとオーバーラップしたのでありました。
しかしこの三男がプレイボーイで、オープニングの短編映画で
ナタリー・ポートマンときっちりイイことした後(ポートマン、
おけつ丸出し)、美人のインド女性と、「一緒にタバコ吸おうよ。」
のひとことで、その数秒後にはコトに及んじゃうったりして
うらやましい才能の持ち主でございました。
評価としては、10点満点で、5点くいらいかな・・・。
一通り人生のおいしいところを知って、今後の人生の
模索期に入っているような、30代の独身セレブ族の殿方には、
きっと共感できる映画なのではないかと思われます(対象範囲せまっ!)
February 17 [Sun], 2008, 16:51
観てきたっす。
「ラスト、コーション 色/戒」

日本占領下の中国で、抗日活動に身を捧げる
若い活動家たち。そのメンバーの美貌の女スパイが
政府側の権力者イーを暗殺するため、色仕掛け
で接近するお話であります。
感想を一言でいうと、主演の2人の魅力に尽きました。
女スパイ役のタン・ウェイは、少女のような面影を
残し、妖しい魅力を振りまきます。
イーを演じるトニー・レオンは、ビッチリ決めた
オールバックにスーツ姿、
終始眉間にしわを寄せたするどい眼差しで、
哀愁を漂わせます。
過激なベッドシーンが話題になっていますが、
いわば重要な戦闘シーンともいったところで、
必然性のあるものです。
エロ目当てでの鑑賞はあまりオススメしません。
女は使命のために、女であること、自分の命、
全てを捧げています。
肉体関係を通じてなんとかイーの心を
説き伏せようとする女スパイに対して、
女を受け入れることが自分の死を
意味すると心のどこかで感じているイーは、
彼女の美しさに溺れながらも、女に対して強情な
態度をとろうとします。
どっちの心がさきに折れるか、折れたほうが
負け=死、そんな葛藤が感じられます。
もう1人重要な登場人物として、同じ活動家の
イケメン青年がいます。
彼と女はおそらく両思いなのだが、青年は女を愛する
ことより、使命をとります。
本心ではそうではなかったかもしれませんが、
まだ純情過ぎたのです。
そして女は青年のために、活動に身を捧げていきます。
この辺の設定は、なんとなくコミックの「あずみ」を
思い出しますし、肉欲を通した男女のバトルは、
「氷の微笑」あたりを彷彿とさせます。
そう、一見、地味なアート寄りの映画っぽく見えますが、
きちんと王道的なエンタメドラマとなっているのです。
3時間近くありますが、見ていて飽きさせません。
終わり方は賛否あると思いますが、ここでも王道な
オチをつけたら、ありがちなパターンにハマりきった
作品となってしまったと思うので、そういう意味では正しい
エンディングだったかもしれません。
静かながらも、見ごたえがありました。
10点満点で、8点です〜!!
February 11 [Mon], 2008, 22:42
今公開中の映画。
http://www.americangangster.jp/

観てきたっす。
黒人麻薬王の成り上がりストーリーと、
麻薬、汚職と戦う実直刑事、
2つの話が並行して語られていく感じっす。
インテリで家族を愛し、全てを手に入れる麻薬王と、
プライベートで問題を抱える仕事一筋の荒くれデカ、
こういう対比構造は、すごい好き。
インファナルアフェア、とか。最高だったなー。
暗黒街モノが好きな人には、たまらないと思う。
リドリー・スコット監督なので、「ブラックレイン」でも
あったような、独特の緊張感が漂う演出。
リアリティーもあった。
3時間弱くらいあったけど、ダレずに楽しめたかな。
ラッセル・クロウ演じるデカ、やさぐれ具合がカッコよかった。
警察署内で暗黙の了解となっている汚職を暴いて、
肩身の狭い思いをしたりとか、どんな世界でもどんな国でも、
ああいう「正直者はバカを見る、染まったもん勝ち」
みたいなのって、やっぱあるんだなぁ、しみじみ。
正しいことをやっているのに、「くさいフタを開けやがって・・・」
みたいな、そういうジレンマって、オレもあるなぁ〜とか。
デンゼル・ワシントン演じる麻薬王は、ちょっと上品
過ぎて、ミスキャスト?
だって、本人(フランク・ルーカス)の写真みたら、
めちゃくちゃイカついオッサンだったもの。
家族を愛し神に祈るのに、簡単に人を殺す残忍さを
持っていて、すごい矛盾してると思ったけど・・・。
一見ダーティーヒーロー的なカッコよさを感じられるが、
結局は、究極的に自己中心的な行為としか思えない。
急に拳銃「パァン!」ってやるシーンあって、あれは
心臓に悪いなー笑
事実を元にしてるっていうことで、最後のまとめ方が
地味だったのが惜しいところ。
10点満点で、8点で!
February 05 [Tue], 2008, 22:15
今回はお気に入りの映画に関するレビューで。

この映画は、自分史的にベスト10、いや
ベスト5? んー、10にしとこう、
ベスト10に入る作品。
これはリアルタイムに劇場で観ていて、家にも
まだパンフがあるんだけど、高校3年のときに
テレ東の深夜に番宣番組やってて
興味持ったのがきっかけだったと思う。
in 渋谷シネマライズ。
それこそシネマライズが、ミニシアターブームを牽引
するきっかけになった作品なのではないだろうか。
そういえば最近行ってないな・・・。
高3とはいえ、まだまだスレてなかった当時のオレには
刺激的な内容と、音楽のカッコよさ、
んで、主人公レントンのカッコよさにむちゃくちゃやられた。
ほんっと、かっこよく見えたんだよナァ。
着てるものとか全部。
テロテロのジャンパーやら、ピチピチのTシャツやら、
超スリムジーンズにコンバース。
今観ると、そこまででも無い気もするし、
それに、普通の日本人があのカッコまねしても
似合うわけないんだけど、当時は影響受けまくった。
今でもコンバースは大好きだけど。
あと、あのオープニングが、ほんとかっこいいわ。
ちょうどプロフィールにも載せてるIggy Popの
Lust For LifeをBGMに。
映画の半分は最初の15分で決まるんじゃないかって
思ったりもする。

あと後半のドラッグの禁断症状と戦うパート。
オレ個人はドラッグとは全く無関係だが、体が
弱かった少年時代に布団の中で苦しんだ経験が、
意外にもクロスオーバーし、これまたササった・・・。
観終わったあとテンションあがってもうて、
スペイン坂を一気に駆け下りた記憶がある・・・。
ハズい。
すぐに薄クリーム色のコンバース買って、
汚れて黄ばむたびにニヤリとしていた。
今の高校生がこれ観たら、どう思うんだろう。
未見の人いたら、試しに観てみてクレイ。