生きるチップ

February 16 [Thu], 2012, 11:59
前回の海外ツアー日記のことをあとで考えたのだが、このとき、やりすぎても1ドルが適当だったのでしょう。


料金がこれだけ超過したのなら、アメリカ人ならやらないのが普通でしょう。


それでも善意だと考えてサンキューを表明するのなら、1ドルでよかった。


それでも彼は握手したでしょう。


チップとはあくまで、本体の支払いという基本があって、その基本の額、というよりは基本の条件があって、はじめてそのチップの額を決めるという順序があります。


それを、チップだけとり出して、また、基本料金の額だけを考えて、チップの額を算定すると、チップが生きてこない。


チップは生きて出すべきであろう。


チップは、二人の人間の間におかれる、暖かい空間、そして感触みたいなもののような気がする。


それも両者がおのおの満足する状態で、チップがやりとりできたときのことですが。

5ドル

February 02 [Thu], 2012, 11:57
海外旅行先の私の友人に、危ないせいもあって、地下鉄のトークン(乗車コイン)以外には、5ドルしか持たない、というのがいるが、これは日本金に換算すると、650円弱。


これでは不安で・・・というのは日本人。


アメリカでは5ドルがちゃんとそれだけのりっぱな価値で生きているのです。


前回の日記ではその5ドル超過したのです。


彼、ドライバーは首をすくめてメーターを見たに違いない。


そこへもってきて、料金を何も言わずにちゃんと払ってくれたうえ、さらに2ドルという、彼らの昼食分にも等しいチップをはずんでくれたのです。


そのときにはこのトルコ人、ほっぺたにキスをするんじゃないかと思うほど接近したので、思わずこちらは身を引いたくらいでした。

エレガントなホテルのロビーで、毛色の変わった運転手からキスされている日本人は、どう考えても異様だと思ったので・・・^^;

タクシーの運転手

January 15 [Sun], 2012, 11:57
タクシーの運転手といえば、ニューヨークでも一度、やりすぎたらしいことがありました。


ケネディ空港から、マンハッタン四十四丁目のホテルまでタクシーに乗りました。


トルコ人だったと思うが、途中、タクシードライバーの勤務時間やら、報酬、待遇なんかを聞きながら乗ってきました。


ちょうど通勤時間にひっかかったので、途中、何度も渋滞した。


それと、いつもと違った道を通ったらしく、それを私は善意に解釈していました。


そしてホテルに着いた。


いつもより料金は高かった。


いつもは十三ドルくらいが、そのときは十八ドルだった(だいぶ前の話だから、いまだったらもっとだろうが)。


そこでホテルの中へ入り、会計で百ドル札をこまかくして、二十ドル札を渡しニドルのつりをもらった。


考えたらちょっと高かったけど、メーターにはそう出ているわけだから、その額にはまちがいありません。


それに先刻、トルコ人の、ニューヨークでの生活の苦しさを聞いた直後でもあったので、そのつりを、十パーセントとして、ニドル渡した。


信じられないような顔をして、その男は私とそのニドルを見た。


それから私に抱きつかんばかりにして、両手で私の手を握って握手した。


サンキューベリーマッチ、を繰り返して。


あとで考えたら、確かに渋滞を避けて彼は迂回したかもしれないが、結果としては五ドルくらい多く料金がかかってしまったのは事実です。


客によっては、これはクレームの材料になります。


一ドルやニドルならともかく、ニューヨーク住まいにとっては、五ドルは、一日暮らせる金額です。


海外に行くならこのくらいの知識も身につけなければ・・・と学んだ事実です。

どうぞよい日を

January 04 [Wed], 2012, 11:56
ボンセジュールとは、どうぞよい日を、というくらいの挨拶だ。


何度目かの海外旅行で、荷物料を料金に加えたらチップはやらない、というフランス人がいたが、もしやるとしてもその場合は一ユーロだね、というのが平均した彼らの意見でした。


多少のフランス語が話せるのと、着いた先がホテルでなかったのが、運転手をして、地元の人、と見させたのでしょう。


チップは、もらうほうが、こっちをどう見たか、ということも条件に入るので、そのあたりの読みも入るから、これまたいたってむずかしいことになります。

やりすぎに感謝感激

December 26 [Mon], 2011, 11:56

いまは日本から海外ツアーでパリへ着くと、決まってシャルルドゴール空港だが、いまから何年も前はそれがオルリー空港でした。


十年前そのオルリーから、サントノーレ通りまで、タクシーに乗りました。


その運転手の人柄もなんとなくよかったので、ちょっとした世間話をしているうちに目的のサントノーレへ着いた。


荷物があったので、荷物料が加算され、料金はたしか二2ユーロくらいだったと思います。


そこでニユーロ、チップとして渡した。


こういうとき、外国人は遠慮なくうれしそうな顔をする。


いったん道路へ降ろした鞄を、もう「度持ち直して、門口まで運んで、扉の内側まで入れてくれたのです。


帰りがけも、いつものメルシー、メルシーを繰り返し、最後に、「ボンセジュールムッシュー」と言いながら立ち去った。

またもや続き

December 08 [Thu], 2011, 11:55
メーターの料金は二十ドルを超していました。


二十ドル札を渡したら、ちゃんと五ドルのつりをくれて、申しわけなさそうに、「ソーリー」と小さい声で言いました。


こっちこそ、ソーリーと言いたいところです。


何度も途中で聞く努力もそうなら、この出てしまった料金の始末はどうなるのでしょう。


そんな気持ちで、彼の目を見ていました。


また、申しわけなさそうに目を伏せる。


荷物もとどこおりなく歩道に降ろしたし、さてそれでは、という彼にチップとして、一ドルさし出しました。


ほんとうにありがとうという私の気持ちが、何の考えもなしにそうさせたのです。


彼は大きな目をもっと見開いて、とんでもない、という顔をした。


手を振りながら、ちょっと寂しそうな顔をしたが、すぐまた笑顔で、「それは受けとれないよ、ほら」と、またメーターを指さしながら、なまった英語でそれだけ言うと、さっと私の前から走り去った。


心配していた友人に話したら、ケネディ空港からここまでは十ニドル前後、うっかりしたら回り道して十五ドル、それにチップを出したら、それよりはるかに高くつくとか。


しばらくたっても、ニューヨークへ行ってタクシーに乗ると、そのときの、顔じゅう髭だらけのあのポルトガル人を想い出す。


チップなしで、チップ以上のいい感触を、彼との間に心地よい空間を持ったのです。


これは海外旅行で初の経験でした。

前回の続き

November 17 [Thu], 2011, 11:54
車を止めて、車の中から隣の車に尋ねたときはじめて、どうして目的地へ行けないかがわかった。


彼はなまっているのでした。


何を言っているのか、と思ったら、それが私の行く先の住所の広場の名前でした。


私は彼に、アクセントの特訓を始めた。


それはうっかりしたら命にかかわる特訓でした。


何度も何度も、私はしゃべりつづけました。


そのとき彼が、その広場の名前を繰り返しながら、メーターを見て言いました。


「いま、十五ドル出ています。でも、これ以上どれだけ料金が出てもあなたからはもらわない。いいね、これは約束する。オーケー?」

私は大きい声で、オーケー、オーケー、オーケー、と、九官鳥のように叫びつづけました。


というのは、先刻からいつこの運転手が、わからないからここで降りてくれ、と言うかと、そればかり心配していたからだ。


あのストリートのまん中で降ろされたら、立ちどころに持っている鞄から何から、むしりとられてしまうだろう、と、あらぬ想像をしていた矢先だったので、この彼の声は救いでした。


それでもその先、五度や六度は聞いたろうか。


必死の目というより、形相というより、全身で私は通り過ぎていく通りから、ちょっとでも見覚えのあるきっかけをつかもうと努力した。


そのうち、あった、見覚えのある広場が目に入った。


そこ、そこ、そこだ、と叫んで、そこの角を曲がったところに、目ざす友人の家はありました。


海外に行くなら入念に場所を確認しておけばよかったのですが、今回ばかりはこれが逆にいい経験になったのでした。

空港から友人宅へ

November 02 [Wed], 2011, 11:54
海外旅行でケネディ空港から、ブルックリンの友人の家まで、タクシーに乗りました。


ドライバーは、ポルトガル人だった。


近ごろタクシーの運転手になったらしく、この住所のあたりまで行ったらお前わかるか、と言う。


うん、わかる、と言ったら、走り出しました。


ケネディ空港からブルックリンまでは、マンハッタンへ行くよりは、はるかに近い。


朝早く着いたので、道路はすいていました。


しかし走れども走れども、見たようなブルックリンはやってこない。


目的の、私の渡した住所の方向へ向かってるのかどうかも、この調子ではおぼつかない。


そこで、私は後ろから仕切りのガラスを、トントンとたたいた。


「聞いてみてくれないか・・・」「オーケー」と車を止めたが、どうも聞いた相手がわからないらしい。


二度目も、三度目も、四度目も・・・何度目かは、ブルックリンでも悪名高き何とかストリートのどまん中。


止めた車のまわりにはうさんくさい連中がぎっしり。


車のうしろの席にぐっと身を沈めて、なるべく外から中の人間の体が見えないようにしました。


それからも何度聞いたでしょう。


そのたびに首を振って帰ってきます。


次回に続きます。

やっぱり金銭は大事

October 19 [Wed], 2011, 11:53
やっぱり金銭は、大事より、むぞうさで、しかもきっちりしているほうがいいようです。


最も安全なものはカード。


海外ツアーでじゅうぶんに学びました。


アメリカでプラスティックマネーといわれている、クレジットカードにしくものはない。


チップなしでチップ以上のいい感じその場の二人の空間が、あんまりよすぎてとうとうその相手が、どうしてもチップを受けとらなかったことがあります。


アメリカの友人に話したら、いまどきのアメリカで、それは奇蹟だ、と、驚いた。


金を払うところで

October 03 [Mon], 2011, 11:12
海外旅行で金を払うところ、つまり買い物をしたり、チップを与えるところでは、特に注意がかんじんです。


ということは、全財産の入った財布を人目にはさらさないほうがいいからです。


実際に聞いてみた話では、まず第一に現金を持たないにこしたことはないが、もし持つような場合には、必ずその金を二つか三つに分けて、こまかい買い物やチップにいちばん小さいほうから、そしてその順に応じて使うとか、もちろんその金はおのおのじかに入っているから、表から見てわからないし、安全だともいう。


地下鉄やバスに乗るのに、全財産をとり出すのも不用意だし、いかにも全財産が一つにまとまっているという感じも実に不用心だ。