いつかまでの別れ 

2007年01月12日(金) 1時25分
1月11日

「1月10日 1:48」
ついにあなたは逝ってしまった。
誰もが信じられなかったあなたの最期。
まるで実感のないまま、あっと言う間にあなたは小さな箱になってしまいました。
今でも、病院に行けば顔が見れる気がして。
メールをすれば返事が来るような気がして。
着替えを洗濯してカバンにつめる癖、
編み物の本を探す癖。
あたし、明日も病院まで行っちゃいそう。
一気に戻ってきた荷物をどうしていいのかもわからないし。
また顔を見れると思ってしまってる。
お通夜の時、ずーっと病院の騒音が耳に残ってて、ベッドの上で編み物をしているあなたがどうしても消えなくて。
棺の中の綺麗すぎる顔が、いまにも動きそうで。
何回も話しかけて、でもやっぱり返事はないんだけど。
やっと退院できたのにね。
やっと我が家に帰ってこれたのにね。
家族4人でこの家で眠るのは、何ヶ月ぶりかなぁ?
今まで言うこと聞かない娘でごめんね。
何もかも反省するには遅すぎて、あなたはそれを最期を迎えても未だあたしに教えてくれる最高の母です。
伝えたい事はキリがないほどあって。
でもこれだけは、ずーっと何年も前から。
言ったことはなかったけれど。
どんなに苦しく辛くても、あたしはあなたの娘に産まれることができて本当に良かったと。
絶対に、生まれ変わることができたらまた、私はあなたの娘に生まれて来たいと心から思う。
あなたの魂が、まっすぐに自由な世界へ旅立てるように。
あたしはしっかり家族を支えるから。
あなたが最期まで気にしていた家や家族のことを、どうかあたしに全て任せて。
まっすぐに苦しみのない自由な世界へ行って、もう何も悩まず苦しまずに。
どうかいつも笑っていてください。
産んでくれてありがとう。
命をくれてありがとう。
その時が来るまで、待っててね。
それまでの間、バイバイ。

温かい家 

2007年01月06日(土) 1時16分
1月5日

久しぶりに。すっごく久しぶりに。
誰かに甘えて、助けてもらえた。
それは多分、肉体的ではなくて。
もちろん、空腹を満たしてもくれたんだけど。
温かい心に触れたし、時間があっと言う間に過ぎた。
仕事上の関係だけで共に過ごせる時間なんて、とうに超えた長い時間を一緒に過ごしてもらえた。
家族のように優しくて、明るくて。
ただ、居心地のいい場所と時間を与えてくれた。
今までずっと強がっていた自分に疲れてしまっていた事に気付かされるほど、私を甘やかしてくれた。
笑顔を作らなくても、笑えてた。
遠慮や気遣いは、当たり前だったけれど。
それでもお互いが心地よく過ごせてたことが嬉しかった。
他人の温かさが、こんなにも心を暖めてくれるって事、思い出させてもらえた。
いつも冷たい部屋でひとりで過ごす日々から、一日抜け出して温かい部屋でネコと他人と過ごせた。
明日の仕事が無かったら、もう一日そこで温まっていたかも。
だけど、やっぱり我が家は無条件に落ち着く。
そして、お土産に持たせてもらったおもち。
喜ぶお父さんに話す楽しそうな私と、それを嬉しそうに聞く父。
ひと時の家族にバイバイして、本物の家族のもとに帰って。
とっても幸福な気持ちで日記を書けて嬉しいな。
これからもっと、温かい日々が増えて。
昔みたいにいっつも楽しいって思えたら、けっこう人生って良い物になるんだと思うなぁ。
昨日は、弟と父に看病をまかせて。
昨日から食事が始まったと聞いて安心したけど、もう何日も顔を見てない気がして。
早く会いたいです。



初夢 

2007年01月04日(木) 0時28分
1月3日

今日初仕事。
昼からでゆっくりできるのに、ひとりじゃないから。
目が覚めるとき、眠るとき。
家に誰かが居るのってやっぱり安心するし、落ち着く。
せっかくだから、ゆっくり髪を巻いて早めに職場に行こうって考えて。
やっぱりお父さんの作った食事はおいしい。
お母さんの所へ行く準備をしてる、今日は行く予定じゃなかったのに。
きっと気持ちは同じ。
やっぱりできるだけたくさん顔を見ていたい。
まだ休みで退屈だからじゃないのも、わかってるけどそれは言わないよ。
仕事してても、やっぱりもうずっと頭の中はあなたの笑顔で。
彼氏が居たって仕事中にずっと考えたりしたことなかったのにな。
思い出すのは笑顔よりもやせてしまった顔。
できればまだ私が小さかった頃の、若くて強い笑顔を思い出したいけど。
明日、遅い初詣に行こうって行ってくれた人がいたから、ちゃんとお願いして来るよ。
お守りは好きじゃないって、サイフに入れてくれてるけど。
だからお守りは買わないけど、私は自分の分と、お父さんの分と、みんなの分のお願いを使って。
「お母さんが、また年を越せますように。」
ぜいたくは言わないから、せめて家で一緒に年を越せるように。
自分だけでは初詣には行く気になれなかったから、誘ってくれた人にも、そんな出会いのタイミングにも、とっても感謝しています。
今日は顔を見れなかったから、初夢の話はできなかったけど。
あなたとごく普通の会話を、当たり前に家の中でしてた。
一緒にキッチンに立って、楽しそうに。
早くお母さんの作ったごはん、いっぱい食べたい。

寝坊 

2007年01月02日(火) 21時59分
1月2日

いつもより二時間も遅く目が覚めたら、天気が悪くて。
頭痛いなぁって思うと同時に、一日の予定を立てる。
なんでこんな時間まで寝たのかな〜ってブツブツ言いながらキッチンに行くと、父親の作ったおいしそうなサンドイッチに飛びつく。
半日、損した一日の始まり。
やっと飴だけ口にできるようになった母にじゃがいもをふかして持って行く約束を、守らなくちゃって丸ごと包んで持って行く。
二ヶ月ぶりに口にした食べ物に、一瞬だけ私なんかより顔を輝かせてた。
すぐにトイレに駆け込んだけど、ずっと「おいしかった〜おいしかった〜。」って嬉しそうだった。
自分が当たり前に毎日おいしい食事ができることを、本当に感謝できるようになったこと。
自分で歩きまわれることが、こんなにも幸福なことだって気付けたこと。
あなたは自分の命を持って、最後まで私に躾をしてくれてるんだなと思っています。
親から教わることに、気付いて学ぶことは親孝行にもなるのかな。
私はいつか自分の子供ができたら、ちゃんと理解してもらえるのかな。
ちょっと風邪気味だったから、マスクをして行ったのに、結局いつも邪魔になって。
体に触れた後、必ず「消毒しなさい。」と言うけど、看護を理由にいい年をしてお母さんに触れたい私を怒ったりはしないんだぁ。
夕方の薬を飲んでウトウトしたのを見て、父との帰り道。
なんで今日はあんな時間まで寝ちゃったのかなって話してたら。
「あのベッドで寝ると起きれないだろう。」
そっかぁ、だから頭が痛くなるほど寝ちゃったのか。
自分のシーツを洗濯したから、久しぶりに母親が使ってたベッドで眠ったせい。
母が寝ていた時に見たベッドはすごく大きかったのに。
ベッドは普通のシングルで。
小さかったのはあなたの方。
母親の入院に何の興味も示さなくなった弟に、いくつかメールを送ったけど。
何もわかってないはず。
私が兄なら、殴ってでも何かをわからせてあげれたのかなぁ。
そう思って覚悟決めて殴り合いをしようとした時、さっさと逃げて行ったぐらいだから。
こんな家族じゃ、入院してても心配で仕方ないよね。
ごめんね。

賀正 

2007年01月01日(月) 23時22分
1月1日

私はいつものように眠れないまま、気が付けば外はもう明るくなり始めていた。
新しい年、私が待ち望んでいた新しい年。
何かにすがりたかった。何かきっかけを求めていた。
この暗くて狭い毎日から、何が私を引き上げて救ってくれるのかはわからないけど、ただその時をずっと待ってた気がする。
自分で何もしないで、救いなんて誰が投げてくれるわけでもないのに。
2006年の秋。たった一言で。
仲のいい友達の何気ない一言で、傷ついて自己嫌悪して、そのままその友達を遠ざけてしまったこと。
2006年の一番の後悔なのかもしれない。
でも、今はまだ、全てをなかったことにしてしまえるほど私はオトナではないから。
私は誰かを責めたりしないから、どうかそっとしておいて欲しい。
それすら伝えることもできなくて、微妙な距離感を置いているままだけど。
私はもう自分の抱える苦悩に爆発しそうになったりはしなくなった。
それが「慣れ」なのか「成長」なのかはどっちとも言えないのが本音。
それでも新年と言う区切りを、イメージして。
また、昔の前向きで自信に満ちた「私」に戻れるきっかけにしたいと、クリスマスをひとりで過ごしながらずっと強く思っていた。
たとえその「きっかけ」と言う“言葉”に頼ってでも、私は今の自分を脱ぎ捨てたかった。
マイナス思考はマイナスしか生み出さない。
前まではうまくやれてた、どんどんプラスを生み出していた。
そんな前向きで自信と誇りを持った私に、また戻れるように。
あの頃みたいに、キラキラした顔で日々を過ごせるように。
もう恋愛を楽しめないと確信してから、あきらめて心を通わせることを避けていた。
そんな悲しいことはもうしないで。
この世でめぐり合える全ての人と、きちんと心を通い合わせることが、自分の成長につながるってことを思い出して。
また、素敵な恋愛がいつか必ず自分にもできると信じていたい。
そして、あなたがくれた大きすぎる愛を。
いつか自分自身の子供や家族に、めいっぱい注ぐことができますように。
この気持ちの全てを、離れて暮らす弟や祖父母にも届けることが私のするべきことだと思っています。
一年前から未完成だった千羽鶴と朝まで戦いながら、明日もあなたの喜ぶ顔が見れるように。
新年、明けましておめでとうございます。


大晦日 

2006年12月31日(日) 20時18分
12月31日

今年最後の仕事を終えて、まっすぐ家に帰った。
年末休みに入っている父親の待つ家は、いつも通り暖かくて居心地が良い。
去年は遊ぶことばかり考えていて、ほとんど留守にしていたけど。
この冬は父親のように仕事が終わるとまっすぐ帰る毎日。
当たり前のように存在する狭くて古い実家。
でも、自分に帰る家を与えてくれているのも家族。
両親が居たから、今まで夜中だろうと朝だろうと帰ってきて眠ることができた。
今まで当たり前だったこと全てに感謝する日々。
遊びに行ってはしゃぐことも、彼氏と朝帰りすることも、もうなくなってしまった今。
つまらないと思うことは多々あるけれど、
こんな風に自分を生かしてくれている周りの人間の有難みを感じられることは、とても幸福なことだと思う。
周りの友達や知り合いは、彼氏や友達と遊びに出て、とても楽しんでいるように見える。
ほんの少し前まで同じように派手な生活をしていたあたしに、どうしたの?と不思議そうなメールが届くこともある。
一時は、生活の変化に耐えられなかったけれど、無駄な嫉妬や羞恥心はもう無くなった。
堂々と、家族と毎日を過ごしていることを言えるようになったこと。
誘いを断るとき、家族と居たいからだと言えるようになったこと。
自己満足なのかもしれない、でもあたしは幸福です。
押し付けがましく周りに話すのがイヤで、付き合いの悪い人間だと思っている人も居るかもしれない。
それでも、あたしはいっこうにかまわないと思う。
いつか、その人が今のあたしと同じ環境になったとき、理解してもらえればそれで十分だと思えるから。
ただ、心配をかけたくなくて、連絡もろくに取らなくなってしまった友達にはごめんねと心から思っていること。
まだ、あたしはとても人間として未熟だから、全てをうまく伝えることはできないけど、もっともっとお互いが大人になれる頃には、またたくさん遊びに行きたいな。
その日を楽しみにしているのが、あたしだけではないことを願っています。
言葉が足りない不器用なあたしを、たくさんの人が心配してくれていることに、心から感謝しています。
ありがとう。

はじめまして。 

2006年12月30日(土) 23時53分
12月30日。

あたしには、4年前ガンを摘出してから、いろんな症状で入退院を繰り返す母親が居ます。
母親の今回の入院が長引いて、今まで見たこともない辛そうな姿を目にします。
何度も経験した母の入院。
その間、家の事を任されている長女のあたし。
初めての時は、とってもストレスが溜まって、母親ともケンカしてしまったりしました。
本当に辛いのも、誰よりもストレスを感じているのも、母親本人なのに。
母親が発病した4年前から、何度も繰り返されていることなのに、
あまりにも無力なあたしたち家族。
恐ろしいほどの不安や、泣き崩れそうなほどの恐怖を、
誰よりも感じているのは母です。
それを家族にも担当医の先生にも見せず、いつ行っても笑顔で迎えてくれる。
もう二ヶ月以上も絶食が続いていて、手足はもう骨と皮。
まだ50歳の母が、とても小さくて。
小さい頃は厳しくて怖かった母が、今ではひとりで体を起こすのも大変な状態。
想像もしていなかった。
当たり前のように、両親はいつまでも元気だと思っていた。
いつだって家に帰れば笑って迎えてくれるものだと思っていました。
何度もキツイ言葉で母を悲しませてしまったこと、
担当医の先生や看護士さんに任せっきりにしてしまっていたこと、
今さら遅すぎるのはわかっているけど、
もしかしたら残り少ないかもしれないその残りの人生で、
できるだけたくさんの笑顔と会話の相手をさせて欲しいと思います。
今さら痛いほど感じる母親への想いを、
毎日感じながら生きています。
あたしは本当に気付くのが遅すぎました。
若さや色々な理由をつけて、素直に側に居ようとしていなかった。
気付いた時にはもう、残り時間がわずか数年だと言われました。
悔しかった。ただ、悔しくてたまりませんでした。
それでも、今は仕事以外の時間を病室で過ごす日々を、
とっても大切にしています。
特別なことは何もできないけど、ただ側に居られるだけでいい。
「あんたの置物欲しいわぁ〜。」
「なにすんの?!」
「お母さんいっつもひとりやから寂しいやん。」
「置物はしゃべってくれへんで?」
「あんたやと思って抱いて寝るわ。」
そんなアホなことばっかり言う。
でも知ってる、母がどれだけ寂しい日々に耐えているか。
あたしは初めてもうひとり自分が居たらいいのに、と思った。
父親とふたりで暮らす日々は、静かで。
早く明るい母親が帰ってきてくれることを願って。
いつ帰ってきても喜んでもらえるように、家中の大掃除を父とふたりで頑張ります。




最新コメント
月別アーカイブ
Yapme!一覧
読者になる