ポルシェ964

February 18 [Wed], 2009, 13:23


ポルシェ964の本当の車名はポルシェ911なのですが、同じ車名で何世代もモデルチェンジしていますので、車好きの人達はモデルを区別するために、その世代ごとの開発ナンバーで911の事を呼びます。

開発ナンバーは、最初から901(911)・930・964・993・996・997と続いていて、
964は第三世代のポルシェ911という位置づけですね。

ちなみに、各車種のなんとなくな見分け方は、
ナロー 一般にポルシェの形をしてるがオーバーフェンダーがないに等しい
1963〜1973年

930 ある意味一番ポルシェらしい930ターボなんか有名
1974〜1989年

964 930系と似ているがバンパーが現代的になってる
1989〜1993年

993 911系の最終進化?ヘッドライトがスラントしてる
1994〜1997年

996 完全なモデルチェンジヘッドライトが涙目になり不評
1998〜2005年

997 現行、ライトの形を昔のイメージに戻す
2005年〜

と、911系に関してはこのような感じです。

さて、ポルシェ964という車ですが、それまでの古い世代のマニアのためだけの硬派一辺倒のストイックなスポーツカーから、現代的なスポーツカーへと大きく生まれ変り、日常の足として誰にでも使えるようになった新世代のポルシェの一番最初のモデルです。

機械の性能という側面から見ると「最新のポルシェが最良のポルシェ」と言われるように、964は特筆すべき性能はありません。
ただ、年を追うことに強大化するボディーや、ソリッド感の薄れたドライブフィールになっていく最近のポルシェに比べ、コンパクトでシャープな感覚は今のポルシェにはない魅力。

「930まで硬派にはなれないけど、今のポルシェは嫌い」という条件を満たすのが964です。


この964。デビュー当時は、911として初めて一般的なATが設定されたりパワーステアリングが装備されて誰でも扱えるようになった事から、アメリカのハリウッドの映画俳優などがこぞって購入したり、日本でもバブル期と重なった事もあり女性ユーザーが一気に増加したモデルでもあり、やや軟派なイメージがありますが、911の現行モデルも含めどの車も採用している一般的なラジエーターの水でエンジンを冷やす水冷式とは違い、独特の空気でエンジンを冷やす空冷式のエンジンや、現行モデルよりはるかにコンパクトで軽いという古き良き911の伝統もしっかり受け継いでいるモデルですので、ネオクラッシックモデルとして964というモデルを高く評価する人も多いようです。

特にスポーツモデルとして限定生産された964モデルの911カレラRSは、古い世代の73年式の911カレラRS(通称73カレラRS)と並んで歴代モデルの最高峰とする人もいます。

一時期日常の足として乗った事がありますが、他の車よりはるかにコストのかかった精密でしっかりしていて、第一級のスポーツカーとしての性能とコンパクトで扱いやすいという両面を兼ね備えたモデルだと思いました。

フェラーリのまるで芸術品のような華やかさや繊細さよりも、やや垢抜けない部分はありますが機械としてスポーツカーの性能をとことんまで突き詰めた精密さ信頼性の高さを売り物としている車ですから、洋服にたとえると華麗なイタリアンブランドというよりは、生地の丈夫さや仕立ての良さを追求した実用本位のバーバーリーのようなイギリスブランドに近いかもしれません。

P R
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