待ちわびた5回目の秋 

2005年10月27日(木) 20時07分
私は今日から生まれ変わるの。
これからはもうあなたを心配しない
あなたを目で追ったりしない
あなたのこと、もう想わない。
さよなら sweet pain 頬杖ついていた夜は昨日で

「終わらないでしょ」

「・・は?
 ちょっとまってよ なによれ、応援しなさいよ。
 っていうか今の感動的な切ないモノローグはどうなるよ」

「なに言ってンのよ まず応援て、何の応援?
 あんたが柊二のことちゃんと忘れられますようにって祈っとけって?」

「・・・それ以外ないでしょう」

楓はため息をついた。
「それは無理でしょう」

「なんででしょう」

「だってさ あんた今のモノローグで言ったこと×5年もしてたんだよ?
 無理にきまってるじゃない それにしてもよく5年も続いたわね
 ・・・ん?でも5年も居なかったら最初より冷めちゃってるのも理解できるわ」

この一言に架夜はむっとした。
自分は柊二のことをもう愛していないのだとでも言われてるような気がしたのだ。
「ちょっと 冷めてるってなによ!あたしは冷めたなんて―」

「でも今のはどう捉えても諦めようとしてるって意味でしょ。
 何を諦めるかは知んないけど。しかも別れの曲かけてるし」

「それはラジオでしょ、ラジオ!N響じゃないの!?」
架夜はそう言うとラジオのチャンネルを変えた。
架夜だって諦めたいわけではない。でも、仕方がない。
これはもうどうしようもなく仕方のないことなのだと、
架夜は自分に言い聞かせることしかできなかった。

"僕は絶対離さない この愛とあの夢
 君を絶対離さない どこまでも連れて行く―…"

変えたチャンネルから流れてくる言葉達は
    あの人が言った言葉に酷く似ていて。

「現実味ないわね、この歌。愛と夢、どっちも離さないなんて。
 恋愛したことないんじゃないの?ねぇ、架夜」
そういってカップの中のコーヒーを飲もうとするが、すでにカップは空だ。

「あはは、そうだね」
それと同時に、架夜のコーヒーに塩水が一滴、二滴。

"絶対"なんて信じない
冷めてしまえば そこに絶対という誓いがあったことさえ嘘になってしまうのに。
何故あなたはそんな簡単に絶対なんて言えたのかしら。
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