夢にも思わない 

2005年12月22日(木) 3時42分
宮部みゆきの作品。
今の学年の国語の先生とは本の趣味がわりと合っていて
村上春樹 宮本輝 そしてこの宮部みゆき、と話があう。
(まあ読書好きなら誰でも読んでいるものかも知れないが)
そんなこんなで貸してもらった一冊。

同じ学年のHくんという品行方正 文武両道の男の子が
この作品を読んで
「工藤さんが信じられませんっ」
という感想であったらしい。(国語の先生から聞いた)
でも 私は「女なんてそんなものよ」という感想。

だれだって 自分を良く見せたいし 自分の身を守るためには
他人を犠牲にすることもある。(法律でも命を守るためなら・・・というのが認められている)
だから そんな部分をつつかれると
「痛いなあ」というのが正直な感想。

工藤さんは劣悪な従姉から逃れるために
顔だけ知っている不良っぽい知り合いをその従姉に紹介した
で 従姉が殺された事件の謎を友達数人と一緒に解決しようとするのだが
自分が知り合いを従姉に売ったことはひたかくしにする。
もしも その売った、という事実を友達にはやく知らせておけば
みんな苦労もせずに済んだというのに・・・・

でも やっぱり 工藤さんの気持ちはわかる。
言わないですむことなら あえて言いたくない。
聞かれれば正直に答える。
でも やっぱり 自分からは言えない。

それに愚痴っぽくなるけど
そういう人って多いと思う。
保護者にだって多い。
懇談会の時間を忘れてたと電話の向こうで言ってたくせに
電話口に出ると「今日 雪が酷くて・・・・」と言う。
さらに 家庭訪問すると「忙しくて・・・」と 全然違う言い訳をして 本当にみっともない。
あきらかに嘘だとわかるのに まだ嘘の上塗りをする大人がごまんといる。

だから 私は 「女なんてそんなものよ」と言う。
それに よく見せようとする そのみっともなさを
もっと広い心で 許せるといいと思う。
お互い様、なのだから。

春の雪 

2005年11月26日(土) 9時53分
妻夫木主演で映画化された作品の原作。
三島由紀夫作の「豊饒の海」4部作のうちの第一部である。

さて 読み終えての感想は「こりゃ竹内結子じゃないだろ」
というのが第一。
ヒロイン聡子はもっと芯の強い それでいて儚げな女性。
それはもちろん清顕にもいえること。
清顕はわがままで屈折していて 自分を鍛えることを
けっしてしようとしないひ弱な美少年。
妻夫木ではない。

さらに この作品の主題は宗教世界と夢と現実世界の錯綜にあり
それらの主題の核をなすべきものは転生である。
(映画では松枝家の教育係飯沼の存在が消されているので
この作品から転生が削られているのでは?と思うが。)

映画のことから話を外すと 清顕の若さ そして無謀さ
愛ゆえに 冷静さと命さえも失ってしまうさまは
苦しく そして美しい。
第2部で友人本多は清顕の死とともに 
自らの若さと煌きも去ってしまったように感じているが
絵画のような世界で生きた 美しい若き日々とともには
長くはいられないのかもしれない。

第2部「奔馬」を今 愛読中。
「生き残ってしまった」本多の独白がまた悲しい。

錦繍 

2005年10月10日(月) 19時38分
言わずと知れた 宮本輝の名作。
同じ職場の国語の先生と 秋になると読みたくなるよね、
と話していたのがきっかけで また読み返すことになった。

宮本輝の書く女性は たいてい無邪気で 純粋で 
そして その無邪気さゆえに人を傷つけたり 不幸にする
この主人公の亜紀も同様で 
私がもっとも嫌いとするタイプの女性だ。
だからいこうに不幸でも構わない・・・
という感想だったのが以前。
でも ちょうど ドナウの旅人を読み終わったあとなので
やっぱり 宮本輝は そうした純粋な女性を好んで(というか 気に入って)
書いているわけではないのだなと
そう 思いつつ 読み進めた。

そうすると 女の変化が少しなりとも 好ましく思える
いやーーーーな奴 から いやな奴、くらいの変化。

「うちのクラスの Hくん うるさーーーーい奴から
うるさい奴、くらいに成長したよね」
「それが 教育ってもんでしょ」
そういうことだったのか。



村上春樹 「東京奇譚集」 

2005年09月25日(日) 17時29分
最近は難しいものを読む余裕が無いので
いちばん好きな村上春樹の本を。

短編集ということもあって 通勤にはうってつけ。
ちょうど毎回1作品ずつ読める。
なかでもお気に入りは「偶然の旅人」。
内容が というよりもむしろ ちょっとした設定がすきなのだ。
読書が好きな人が出てくる作品で、
大型のショッピングモールの大型の本屋で
コーヒーを飲みながら本を読む、
そしてそこで 主人公が女性に出会う、という設定が
なんともいえず 落ち着くのだ。

Test 

2005年09月25日(日) 17時27分
Test
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